出勤したら解雇と言われました -宝石工房から独立します-

はまち

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6慣れないことをしました

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魔物の大量発生は騎士団で殲滅したようで、ミカエラは騎士達の輪の中に居て現地調達した魔物の肉を焼いたものを渡される。
お腹すいて居たから有難く頂戴する。
騎士の方は兜を外してワインを飲んでいた。

「ミカエラ嬢、この度の御協力誠に感謝致します。第3騎士団を代表して御礼を申し上げます。」

「い、いえ…魔力ポーションや食事までありがとうございます…」

相手は貴族、相手は貴族…

「申し遅れました。第3騎士団第1中隊を率いるエドワード・ガリアーノと申します。」

多分偉い人。家名と爵位なんてさっぱりだ。そういうのが顔に出ていたようだ。エドワードはこの後の予定は?と、話を切り出した。

「…採取に来ただけなので後は帰るだけです。」
「王都ですかな?」
「…王都です。」
「では王都まで馬車を利用してください。乗り心地はあまり良くないですが。」

歩いて帰るより全然いいのでミカエラは良いのですか!?と、食い気味に聞き返した。

「安全に送り届けましょう。それにしても魔力が少ないと仰っていたようですが神官達よりも回復に回ってくれていたとレオンより聞いておりますが。」

そうなのだろうか?首を傾げる。
試作品だし、効果も確定していない。腕輪を外してクズ石を装着してこれを試験運用したんです。試作品を見せる。

「これは魔石ではないですよね。クリスタル…?」
「クリスタルのクズ石にエイスでアクションを刻んだり魔力を込めているんです。ただ、使い捨てになりますし、内包出来る魔力量も多くないので…それで魔鉱銀で直列に繋いで効果を増幅させているんです。手持ちの魔力の節約しか出来なくて…それに事前の加工したり石は砕けてしまうので…」
「…魔石にエイスで効果を刻むのは知っているが…宝石にも出来たのか…」
「使い終わったら砕けて再使用不可ですが…あの、これ試しに使っていただくこと出来ますか???」

ミカエラは別の石を嵌めたネックレスを取り出す。

「これは?」
「自然治癒力回復微増…肩こり回復程度のつもりで作ったんですけれど帰りの道中…何人かにつけて頂いて普段と差があるのか確認して頂きたくて…効果は7日ほど…気持ち疲れにくい程度なんですが…」
「是非協力させて頂きます。」

エドワードはミカエラ嬢の試作品の試着希望者いるか。と、騎士達に声をかけていた。効果は疲労回復効果が少しあるそうだ。
大々的に言わないで欲しい…
騎士達は試します!!!!と、何人も手を挙げて先着でネックレスを渡して首につけて7日効果続くようなのでレポートを書くように。と、食い気味に受け取られた。



身体を動かす騎士様からの感想が貰える。それは中々貴重なのかもしれない。夜はどうしよう。日が落ちてもう夜で宿なんてない…

「ミカエラ嬢は馬車を使ってください。」

「ですが、怪我人や騎士様達が…」

「隊長命令です!部隊の恩人であるレディを野宿させられませんよ。それにこっちには天幕があります。交代で見張りも着きますのでご安心を。はい、毛布です!」

毛布を渡されて馬車に乗せられる。幌を降ろされた。

「おやすみなさい!」
「おやすみなさい…」

手厚い…なんか申し訳ない…ミカエラは毛布にくるまって瞼を閉じる。気疲れしていたのかそのまま直ぐに眠りについた。





ガタガタ…揺れている。えっと、私…昨日何して…騎士団の馬車で爆睡して…飛び起きると積み重ねられた毛布がベッドになっていた。
荷物もある程度積み込まれており…つまり私が爆睡しているから先に荷造りをして進み出したということ…
毛布を畳んで身だしなみも何も無いが恐る恐る幌を開ける。

「あ、ミカエラ嬢おはようございます。」
「//////おはようございます。その私…」
「お腹すきました?朝食と言っても硬い黒パンしかないのでもう少し寝てた方がいいですよ。次は宿のある村ですから。」
「//////私…」

「???毛布をベッドにしたのはレオンです。レオンと隊長しか入ってませんからご安心ください!!」

明るい笑顔で言われると尚更恥ずかしい…

「それに部隊の移動って普通よりかなり早いんで仕方ありません。一般の方にあのような光景は衝撃的ですし。あ、喉乾きました?」

貴重なのかもだろうし。首を横に振って幌の中に引っ込む。恥ずかしさで死にたい…
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