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115 実害
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買い物だというのに当然のようにイザークがついてくる。荷物持ちをして譲る気がないらしい。基本的にくるもの拒まず去るもの追わずなのだがそれにしても何時になったら解除されるのだろう、この付きっきり。そう思って見上げるとすぐに目線をこちらに向けてきた。なぜ目が合うのだろう。
「あ、ミカエラさん久しぶりですね。」
第三騎士団の人達だ。久しぶりだと話をする。彼らは支給品として魔道具を装備しているらしい。それの効果の確認と魔物の退治とで忙しいそうだ。クズ石に刻むことに関しても少しずつ魔導士団が開発したものをつけ始めているらしい。基本的な補助は魔導士団がしているけれど、補助を超える内容に関してはまだ私が開発に関与している。関与といっても魔導士団が安全管理も気にしないで欲しいもの詰め合せを作ってしまう。最初に比べたら使う側のことを考慮し始めたがまだまだ好奇心や研究を優先してしまう。だからたまに雑談で、騎士団の誰かに渡したもので調整を間違えて腕を吹き飛ばしただのそんな話を聞くこともある。
神官が待機して死にかけても神聖属性魔法で完治させるらしいが、人体実験を推奨した覚えはないが、ダメとかそんなことを言える立場でもないので聞き流すだけだ。本人たちも面白がっているのだからいいのか悪いのかわからないけれど。
「レオンハルト様もご一緒だったんですね。」
「俺も手伝っているからね。みんなみたいに属性魔法付与じゃなくて回復とか補助にしているんだけれど。こっちの方が合うみたいだ。」
「長時間戦闘するなら神聖属性付与がいいですよ。突発的な瞬発力ならそれ以外の属性が良いかと。」
「それもそうなんだけど、ミカエラが作ってくれたのがこれだから。」
それはありがたい。それで怪我が減るならそれが一番だ。ミカエラと騎士団が話をしていると急に騎士団の人の筋肉の壁の中に囲まれた。
「殺気というほどではないけれど、視線が…家に帰ったほうがいいと思うよ。」
「魔導士団でも開発が少しずつ進んでいるのだから私を誘拐する旨味だんだん減っていると思うんです。」
「それでもミカエラが一番技術を持っているからね。イザークが離れているから戻ってくるまで待ってて。」
何時の間に離れていたんだ。いや、別に離れるのは問題ないのか???騎士団の方が荷物を持ってくれていたのでそれを受け取る。一言もなく離れるのは護衛としてどうなのだろう。いや、ユーリ様が雇い主でその命令優先なのだからそれに基づいているなら私が何かをいうつもりも無いけれど。
「何時の間に???」
「さっき???荷物を同僚に渡して気になることがあるって言伝だけで離れていたし。」
「言っていたのですか???私が聞きそびれていたとか???」
「いや、唇の動きでそう読み取っただけだからミカエラには無断ではあるね。送ろうか???」
「お願いします。1人でフラフラしたら小言が降ってくるので。」
イザーク様が離れてしまったのでレオンハルト様に送ってもらって帰宅する。ため息をつきたくなる。
「堅苦しい???」
「つい最近まで護衛なんて無縁の生活でしたから。」
「そろそろ慣れてもいいと思うんだけれど。」
「レオンハルト様が突然平民生活になったら1年ちょっとで慣れますか???」
「騎士団の生活みたいなのなら…それでも3年かかったから難しいな。」
それ以上何かを強要するような提案とかはなく、最近の食べ物でどこのお店のものが流行っているとか、騎士団で人気のある食堂メニューを教えてもらった。アリアを経由して作ってもらおうかと思った。
あっさりと家に着いたのだが、レオンハルトは少し気をつけてね。と言って帰っていった。
「あ、ミカエラ。イザークなら勝手に開けて入るだろうから誰が来ても扉を開けないようにね。アリアも取り次ぐ必要ないからね。」
アリアにも命令していたのが気になるが、そういうことだからと鍵をかけて夕食を食べる。
「これ美味しい…」
「最近はやっているみたいなんです。美味しいですよね。そういえばイザーク様はどうされたのですか??」
「突然仕事で離脱したみたいで私も詳しくは知らない。夜食として残しておいたほうがいいかも???何時戻るとか何もなかったし、レオンハルト様が家から出るなとおっしゃっていたし。」
どうしたらいいか。そう思っていると扉の鍵が開く音がした。一応防犯はあるけれど。不安に思っていると入ってきたのは少し服装が乱れているイザークだった。珍しく髪も乱れている。
「あ、イザーク様。」
「レオンハルト様から一応聞いております。」
「そ、そうですか。えっと、何か食べられますか?それとも侯爵家とかで食べられました??」
一応確認だ。夜食として取り分けているけれど、食べたなら明日の私の朝食だ。イザークは走ってきたのか汗を流して前髪をかきあげていた。
「何かあるのですか?」
「念のためイザーク様の分も作ってとっておいてます。汗だくですね。」
「…走りましたから。馬をつなぐ場所もないですから。」
「…先にお風呂使われたらどうですか?アリア、再加熱もしておいて。」
すごく驚いた顔をされたが首を傾げながら自分の夜の時間を過ごす。頭を撫でられたがなんだろう。
よくわからない不思議な人だ。
「あ、ミカエラさん久しぶりですね。」
第三騎士団の人達だ。久しぶりだと話をする。彼らは支給品として魔道具を装備しているらしい。それの効果の確認と魔物の退治とで忙しいそうだ。クズ石に刻むことに関しても少しずつ魔導士団が開発したものをつけ始めているらしい。基本的な補助は魔導士団がしているけれど、補助を超える内容に関してはまだ私が開発に関与している。関与といっても魔導士団が安全管理も気にしないで欲しいもの詰め合せを作ってしまう。最初に比べたら使う側のことを考慮し始めたがまだまだ好奇心や研究を優先してしまう。だからたまに雑談で、騎士団の誰かに渡したもので調整を間違えて腕を吹き飛ばしただのそんな話を聞くこともある。
神官が待機して死にかけても神聖属性魔法で完治させるらしいが、人体実験を推奨した覚えはないが、ダメとかそんなことを言える立場でもないので聞き流すだけだ。本人たちも面白がっているのだからいいのか悪いのかわからないけれど。
「レオンハルト様もご一緒だったんですね。」
「俺も手伝っているからね。みんなみたいに属性魔法付与じゃなくて回復とか補助にしているんだけれど。こっちの方が合うみたいだ。」
「長時間戦闘するなら神聖属性付与がいいですよ。突発的な瞬発力ならそれ以外の属性が良いかと。」
「それもそうなんだけど、ミカエラが作ってくれたのがこれだから。」
それはありがたい。それで怪我が減るならそれが一番だ。ミカエラと騎士団が話をしていると急に騎士団の人の筋肉の壁の中に囲まれた。
「殺気というほどではないけれど、視線が…家に帰ったほうがいいと思うよ。」
「魔導士団でも開発が少しずつ進んでいるのだから私を誘拐する旨味だんだん減っていると思うんです。」
「それでもミカエラが一番技術を持っているからね。イザークが離れているから戻ってくるまで待ってて。」
何時の間に離れていたんだ。いや、別に離れるのは問題ないのか???騎士団の方が荷物を持ってくれていたのでそれを受け取る。一言もなく離れるのは護衛としてどうなのだろう。いや、ユーリ様が雇い主でその命令優先なのだからそれに基づいているなら私が何かをいうつもりも無いけれど。
「何時の間に???」
「さっき???荷物を同僚に渡して気になることがあるって言伝だけで離れていたし。」
「言っていたのですか???私が聞きそびれていたとか???」
「いや、唇の動きでそう読み取っただけだからミカエラには無断ではあるね。送ろうか???」
「お願いします。1人でフラフラしたら小言が降ってくるので。」
イザーク様が離れてしまったのでレオンハルト様に送ってもらって帰宅する。ため息をつきたくなる。
「堅苦しい???」
「つい最近まで護衛なんて無縁の生活でしたから。」
「そろそろ慣れてもいいと思うんだけれど。」
「レオンハルト様が突然平民生活になったら1年ちょっとで慣れますか???」
「騎士団の生活みたいなのなら…それでも3年かかったから難しいな。」
それ以上何かを強要するような提案とかはなく、最近の食べ物でどこのお店のものが流行っているとか、騎士団で人気のある食堂メニューを教えてもらった。アリアを経由して作ってもらおうかと思った。
あっさりと家に着いたのだが、レオンハルトは少し気をつけてね。と言って帰っていった。
「あ、ミカエラ。イザークなら勝手に開けて入るだろうから誰が来ても扉を開けないようにね。アリアも取り次ぐ必要ないからね。」
アリアにも命令していたのが気になるが、そういうことだからと鍵をかけて夕食を食べる。
「これ美味しい…」
「最近はやっているみたいなんです。美味しいですよね。そういえばイザーク様はどうされたのですか??」
「突然仕事で離脱したみたいで私も詳しくは知らない。夜食として残しておいたほうがいいかも???何時戻るとか何もなかったし、レオンハルト様が家から出るなとおっしゃっていたし。」
どうしたらいいか。そう思っていると扉の鍵が開く音がした。一応防犯はあるけれど。不安に思っていると入ってきたのは少し服装が乱れているイザークだった。珍しく髪も乱れている。
「あ、イザーク様。」
「レオンハルト様から一応聞いております。」
「そ、そうですか。えっと、何か食べられますか?それとも侯爵家とかで食べられました??」
一応確認だ。夜食として取り分けているけれど、食べたなら明日の私の朝食だ。イザークは走ってきたのか汗を流して前髪をかきあげていた。
「何かあるのですか?」
「念のためイザーク様の分も作ってとっておいてます。汗だくですね。」
「…走りましたから。馬をつなぐ場所もないですから。」
「…先にお風呂使われたらどうですか?アリア、再加熱もしておいて。」
すごく驚いた顔をされたが首を傾げながら自分の夜の時間を過ごす。頭を撫でられたがなんだろう。
よくわからない不思議な人だ。
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