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116 遭遇
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その日は珍しくイザークと別の部屋だった。同衾したい訳ではないが、モフモフはしたい。アリアはメイドだからと離れているが護衛は隣接している。心配というのもあるけれど、モフモフしたい。夜に部屋に行くのは絶対に非常識。
そう思いながらノックをして返事もないが扉を開けようとしたら開けられてしまった。何か不機嫌…
「夜間に男の部屋に来るものでは無いですよ。」
「そうなんですけど…モフりたかったというか…ここ連日隣にあったモフみが無かったので…体調でも悪いのか確認に…怪我されていたら療養した方がいいですし、ユーリ様に連絡とか色々あるじゃないで…」
部屋に連れ込まれた。客室だから私物はほとんどないようだが、背中は壁で目の前には胸筋と腹筋がある。体調不良でないなら自分の部屋で寝るけれど。
少し体調が悪そう????
「イザーク様?少し体調が悪いですか??」
「女性の月の物のみたいなものですよ…」
「…呪いの影響ですか??何も出来ませんがどうしたらいいですか??」
「本音を言えば嫌われるので言いません。」
こてんと、肩に頭を置いてきた。ということはやましいことなのか。それは嫌だなぁ。そこまでの覚悟はない。顔を埋めてくるから髪を撫でる。背中をポスポスと撫でていると持ち上げられてベッドに運ばれた。
逃げるべきか…腰に手を回して抱きついているだけだが離してくれない。顔を撫でてどいてと押し退けようとしたら噛まれた。甘噛みだけど。親指の付け根をがぶがぶと噛んでいる。
「そんなに噛むなら猿轡でも用意しましょうか。犬用の口輪とか。」
「満月ですし…そういう日なんです…襲いそうなので服1枚だけ貸してください。」
シャツ1枚脱いで渡して部屋に戻る。何に使うかは聞かない。燃やすか綺麗に洗濯して返して欲しい。自分の部屋に戻りシャツを着てベッドに横になり寝る。
アリアに言って抱き枕でも作ってもらおうか。そう思いながら寝たはず。ベッドが狭い。違う動けない。目を開けると抱き枕にされていた。当然のように腕の中にすっぽりだ。
「何故こっちなんです…」
「最近専用の抱き枕が必要なんです。」
「…いつから…」
「ついさっきですが。」
大人しく自分の部屋で寝ていてくれ。ミカエラはそう思いながら起きる。二度寝は無理だ。身体を捻って顔を向けると当たり前のように腰に手を回しなおされた。眠いのかぎゅっと抱きついてくる。邪魔だ。
「イザーク様。」
「眠い……」
「あぁ、はい。わしゃわしゃしますよ??嫌なら部屋に帰ってください。」
「いいですよ…」
わしゃわしゃと髪を乱すように頭を撫でてから手櫛で綺麗に戻した。それを繰り返して頬をもちもちとしても爆睡している。起きない。疲れているのか???徹夜???口元を撫でるとガブッと噛み付いてくる。寝ている相手にすることでもないんだろうけれど、本人が良いって言っていたし、起きそうにないくらいに爆睡している。イザーク様が押しかけていると部屋の前のプレートをひっくり返しておく。そうしたらアリアは見て見ぬふりをして降りてくるまで仕事をする。そのため起きていても起こしにこないし、起きているかどうか、食事の有無の確認もない。降りてきたら食事の準備となる。
「…おはようございます。」
「昼前ですけどね。お腹空いたんで解放してください。」
解放してもらい、食事をとり、アリアが取りに行ってきた仕事の内容を見る。派手な注文もないけれど貴族が多いぶん色々注文が入る。これくらいでちょうどいい。そして王宮からのクズ石刻みが一番多い。試験用のはず。まだ。
「ベッド借りて良いですか…」
「いつになくポンコツですね。」
「…満月の夜は色々と昂るので徹夜になるんです…新月の夜は何ともありませんが…徹夜で疲れ果てたんです。」
自分の部屋で寝てくれませんか。人のシーツにくるまって篭って寝てしまった。
部屋から出るとアリアがご飯用意しますねー。と、動いてくれる。
「ミカエラ様、イザーク様は?」
「自己都合の体調不良でまだ寝るって。自分の部屋で寝て欲しい…」
「ミカエラ様のお部屋から離脱されてないのですか?」
「人のシーツにくるまって今日は仕事できないみたいな態度で丸まって爆睡してる。だから私は家から動けないし。まぁ、用事ないから良いけど。」
「珍しいですね、イザーク様が。」
「30代にでもなったら体に不具合出るんじゃない。知らないけど。」
雑。ミカエラは食べながら今日の予定は何も無いけど潰れたなぁ。と、思いながら食事を食べる。アリアが新しい服を自分で直していた。
「アリア、お金足りなかった??」
「…買ったのが思ったより大きかったんです。少し直すだけなのですぐ終わります。」
「へぇ。私そんなオシャレ興味ないから凄いわ。」
「ミカエラ様はもうちょっと自分のオシャレに興味持ちましょう?お金だけはある訳ですし。」
「お金があっても興味無いことにはお金を使わないんだよ。」
夕方頃にイザークがのそのそと起きてきた。
「本当に爆睡していたんですね…」
「明日には戻します。」
まだ眠いのか立ったままミカエラに体重をのしっとかけてくる。
アリアが私の部屋のベッドメイクに向かってしまった。風呂でも入ってスッキリしたらいいのに。邪魔。イザーク様、部屋で寝てくれないかな…
そう思いながらノックをして返事もないが扉を開けようとしたら開けられてしまった。何か不機嫌…
「夜間に男の部屋に来るものでは無いですよ。」
「そうなんですけど…モフりたかったというか…ここ連日隣にあったモフみが無かったので…体調でも悪いのか確認に…怪我されていたら療養した方がいいですし、ユーリ様に連絡とか色々あるじゃないで…」
部屋に連れ込まれた。客室だから私物はほとんどないようだが、背中は壁で目の前には胸筋と腹筋がある。体調不良でないなら自分の部屋で寝るけれど。
少し体調が悪そう????
「イザーク様?少し体調が悪いですか??」
「女性の月の物のみたいなものですよ…」
「…呪いの影響ですか??何も出来ませんがどうしたらいいですか??」
「本音を言えば嫌われるので言いません。」
こてんと、肩に頭を置いてきた。ということはやましいことなのか。それは嫌だなぁ。そこまでの覚悟はない。顔を埋めてくるから髪を撫でる。背中をポスポスと撫でていると持ち上げられてベッドに運ばれた。
逃げるべきか…腰に手を回して抱きついているだけだが離してくれない。顔を撫でてどいてと押し退けようとしたら噛まれた。甘噛みだけど。親指の付け根をがぶがぶと噛んでいる。
「そんなに噛むなら猿轡でも用意しましょうか。犬用の口輪とか。」
「満月ですし…そういう日なんです…襲いそうなので服1枚だけ貸してください。」
シャツ1枚脱いで渡して部屋に戻る。何に使うかは聞かない。燃やすか綺麗に洗濯して返して欲しい。自分の部屋に戻りシャツを着てベッドに横になり寝る。
アリアに言って抱き枕でも作ってもらおうか。そう思いながら寝たはず。ベッドが狭い。違う動けない。目を開けると抱き枕にされていた。当然のように腕の中にすっぽりだ。
「何故こっちなんです…」
「最近専用の抱き枕が必要なんです。」
「…いつから…」
「ついさっきですが。」
大人しく自分の部屋で寝ていてくれ。ミカエラはそう思いながら起きる。二度寝は無理だ。身体を捻って顔を向けると当たり前のように腰に手を回しなおされた。眠いのかぎゅっと抱きついてくる。邪魔だ。
「イザーク様。」
「眠い……」
「あぁ、はい。わしゃわしゃしますよ??嫌なら部屋に帰ってください。」
「いいですよ…」
わしゃわしゃと髪を乱すように頭を撫でてから手櫛で綺麗に戻した。それを繰り返して頬をもちもちとしても爆睡している。起きない。疲れているのか???徹夜???口元を撫でるとガブッと噛み付いてくる。寝ている相手にすることでもないんだろうけれど、本人が良いって言っていたし、起きそうにないくらいに爆睡している。イザーク様が押しかけていると部屋の前のプレートをひっくり返しておく。そうしたらアリアは見て見ぬふりをして降りてくるまで仕事をする。そのため起きていても起こしにこないし、起きているかどうか、食事の有無の確認もない。降りてきたら食事の準備となる。
「…おはようございます。」
「昼前ですけどね。お腹空いたんで解放してください。」
解放してもらい、食事をとり、アリアが取りに行ってきた仕事の内容を見る。派手な注文もないけれど貴族が多いぶん色々注文が入る。これくらいでちょうどいい。そして王宮からのクズ石刻みが一番多い。試験用のはず。まだ。
「ベッド借りて良いですか…」
「いつになくポンコツですね。」
「…満月の夜は色々と昂るので徹夜になるんです…新月の夜は何ともありませんが…徹夜で疲れ果てたんです。」
自分の部屋で寝てくれませんか。人のシーツにくるまって篭って寝てしまった。
部屋から出るとアリアがご飯用意しますねー。と、動いてくれる。
「ミカエラ様、イザーク様は?」
「自己都合の体調不良でまだ寝るって。自分の部屋で寝て欲しい…」
「ミカエラ様のお部屋から離脱されてないのですか?」
「人のシーツにくるまって今日は仕事できないみたいな態度で丸まって爆睡してる。だから私は家から動けないし。まぁ、用事ないから良いけど。」
「珍しいですね、イザーク様が。」
「30代にでもなったら体に不具合出るんじゃない。知らないけど。」
雑。ミカエラは食べながら今日の予定は何も無いけど潰れたなぁ。と、思いながら食事を食べる。アリアが新しい服を自分で直していた。
「アリア、お金足りなかった??」
「…買ったのが思ったより大きかったんです。少し直すだけなのですぐ終わります。」
「へぇ。私そんなオシャレ興味ないから凄いわ。」
「ミカエラ様はもうちょっと自分のオシャレに興味持ちましょう?お金だけはある訳ですし。」
「お金があっても興味無いことにはお金を使わないんだよ。」
夕方頃にイザークがのそのそと起きてきた。
「本当に爆睡していたんですね…」
「明日には戻します。」
まだ眠いのか立ったままミカエラに体重をのしっとかけてくる。
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