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149 リクルート???
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リクルートを受けたことを家でイザーク様に伝えると急に考え出した。珍しい。いつもなら適当に聞き流しているのに。頭の中には私以上の貴族の情報が沢山入っているのに。隣に移動して伸びている銀色の髪に触れる。抱き寄せられてしまう。唇が触れる距離だが、触れずに眉間に皺を寄せている。
「ミカエラはなんと返事したのですか??」
「近っ…」
「それも踏まえてユーリ様に報告が必要です。アルフィアスの令嬢がミカエラの護衛騎士…???本気なのですか???」
「分かりませんよ。保護者ときちんと話をしてくださいとやんわりとお断りしてますし。」
カプ。下唇を甘噛みされた。何故噛む…クッキーを手に取り隙を見て押し込む。不満そうな顔をしているが降りて隣に座り直してお茶を飲む。
「学園の時間中に詳細を確認致します。分け与える領地はロズウェル侯爵家の1部ですからユーリ様の意見を聞くのが1番でしょう。」
「いらない…成績のご褒美の為に学園頑張ってるだけなのに…」
「鉱山付きかも知れませんよ。川の麓の村とか。」
「旅行だけでいい…そういうのは。それよりも家が決めた婚約者騒動どうなったのです?」
「あぁ、お茶会参加とか夜会行け連絡ありましたが無視してますね。侯爵家に届けられても私はこちらで別任務をしてる訳ですし。」
お茶を飲み始めた。面倒くさそうな顔をしている。ミカエラは確かに面倒くさそうだなぁ。と、同情しながらもそれでいいのか?と、思っていた。
「いいのですか?」
「良いも何も私がミカエラに骨抜きにされているから他に年回りの近い分相応の人間を用意した。というミカエラを巻き込んだ私への嫌がらせですよ。ムカつくからアレらの前で貴方の靴にでも口付けしようかと。」
「…されても嬉しくないです。靴にするなら普通に頬とか額にされた方がマシです。」
「じゃあ唇にします。」
何がじゃあなのか。嫌がらせで婚姻を絡めて持ち込むのが流石お貴族様。庶民には思いつかないやり方だ。空いている手を取り自分で勝手に撫でるようにし始めた。…爪が引っかかる。手を引っ込めて自分の手を見つめる。伸びたかな。爪切ろう…と、化粧台に置いてある爪切り…と、思ったのに直ぐに腰を上げて爪切り道具一式を持っている彼。従者ってこんなこともするのだろうか。
「従者の仕事ですか?」
「番の仕事ですね。髪は流石に人に任せますが覚えろと言うなら覚えますよ?」
「当然みたいな顔しないでください…アリアに頼…嫌じゃなければお願いします。」
アリアに頼むと言おうとするだけでしょんぼりしないでください…お茶を飲み干してとりあえず片手を差し出した。
「その姿勢では切りにくいですね。」
膝の上…もう慣れたし、アリアも何も言わなくなったけれど…爪を整えてもらう。
「真剣ですね。」
「私の番モノですし。」
「…意味に含みがあるように聞こえた…」
「気にしすぎですよ。もたれかかって寝ていてもいいですよ。暇でしょう。足の爪も勝手にしておきますから。」
「う…」
ミカエラは溜息手入れを甘んじて受けるけれどイザークは爪を整える。
「足の爪もしますから必要なら下を履き替えてください。」
「え…」
「やってしましますよ。」
彼女はしてくれるならと寝巻きの丈の短いパンツに着替えてスリッパに履き替えて長椅子に座り直す。足を取られて姿勢を変える。腰にクッションを置きながらぬいぐるみを抱きしめて爪を整えてもらう。嫌がっても譲らないし。
「手足の筋肉は綺麗ですよね。」
「蹴りそうになるのであまり持ち上げないでください。」
「?別に蹴りたかったら蹴っても良いですよ。」
蹴らないけれど。当たり前のように尽くされてくすぐったい。足を揉まれたりしてマッサージに切り替わる。気持ちいいんだよな。
「マッサージを続けましょうか?」
「アリアに頼み…」
「私で良いではないですか。」
そのまま押し倒されるように見下ろされる。押し倒されているんだけれどマッサージではない。むにむにと彼の頬を撫でてから推し退ける。抜け出そうとすると組み伏せられた姿勢になってしまう。肉食獣…
「背中の筋肉が硬っていますね。」
「ベッドがいい。ソファーは辛いです。」
運ばれて背中を押したり筋肉をほぐすようにマッサージをしてもらう。気持ち良くて溶けそうだ。
「アルフィアスのご令嬢が騎士になりたいと言うなら受ければいいと思いますよ。私は…」
「ん???意外ですね。護衛騎士は要らないとか仰るかと思いました。」
「女性でしかついていけない場所もありますから。まぁ、構ってくれないと襲いますが。」
えぇ????とりあえずちゃんと考えて答えた方がいい。そう思いながら姿勢を変えて彼を見る。こてんと横に来た。頭を撫でられて目を閉じる。
「いい大人が…」
「犬要素が強いので。構ってくれないと拗ねます。」
「頭撫でてください。」
むぅ…身体を起こして身体を回す。肩がすごい楽だ。わしゃわしゃと頭を撫でて目を見つめる。雑だけど髪が絡まないように気をつけながら撫で回す。こてんと、首筋に顔を埋めてくる。
ワンコ姿の方が良かった。背中は大きいし、筋肉質だし。モフモフしてないし。
「ミカエラはなんと返事したのですか??」
「近っ…」
「それも踏まえてユーリ様に報告が必要です。アルフィアスの令嬢がミカエラの護衛騎士…???本気なのですか???」
「分かりませんよ。保護者ときちんと話をしてくださいとやんわりとお断りしてますし。」
カプ。下唇を甘噛みされた。何故噛む…クッキーを手に取り隙を見て押し込む。不満そうな顔をしているが降りて隣に座り直してお茶を飲む。
「学園の時間中に詳細を確認致します。分け与える領地はロズウェル侯爵家の1部ですからユーリ様の意見を聞くのが1番でしょう。」
「いらない…成績のご褒美の為に学園頑張ってるだけなのに…」
「鉱山付きかも知れませんよ。川の麓の村とか。」
「旅行だけでいい…そういうのは。それよりも家が決めた婚約者騒動どうなったのです?」
「あぁ、お茶会参加とか夜会行け連絡ありましたが無視してますね。侯爵家に届けられても私はこちらで別任務をしてる訳ですし。」
お茶を飲み始めた。面倒くさそうな顔をしている。ミカエラは確かに面倒くさそうだなぁ。と、同情しながらもそれでいいのか?と、思っていた。
「いいのですか?」
「良いも何も私がミカエラに骨抜きにされているから他に年回りの近い分相応の人間を用意した。というミカエラを巻き込んだ私への嫌がらせですよ。ムカつくからアレらの前で貴方の靴にでも口付けしようかと。」
「…されても嬉しくないです。靴にするなら普通に頬とか額にされた方がマシです。」
「じゃあ唇にします。」
何がじゃあなのか。嫌がらせで婚姻を絡めて持ち込むのが流石お貴族様。庶民には思いつかないやり方だ。空いている手を取り自分で勝手に撫でるようにし始めた。…爪が引っかかる。手を引っ込めて自分の手を見つめる。伸びたかな。爪切ろう…と、化粧台に置いてある爪切り…と、思ったのに直ぐに腰を上げて爪切り道具一式を持っている彼。従者ってこんなこともするのだろうか。
「従者の仕事ですか?」
「番の仕事ですね。髪は流石に人に任せますが覚えろと言うなら覚えますよ?」
「当然みたいな顔しないでください…アリアに頼…嫌じゃなければお願いします。」
アリアに頼むと言おうとするだけでしょんぼりしないでください…お茶を飲み干してとりあえず片手を差し出した。
「その姿勢では切りにくいですね。」
膝の上…もう慣れたし、アリアも何も言わなくなったけれど…爪を整えてもらう。
「真剣ですね。」
「私の番モノですし。」
「…意味に含みがあるように聞こえた…」
「気にしすぎですよ。もたれかかって寝ていてもいいですよ。暇でしょう。足の爪も勝手にしておきますから。」
「う…」
ミカエラは溜息手入れを甘んじて受けるけれどイザークは爪を整える。
「足の爪もしますから必要なら下を履き替えてください。」
「え…」
「やってしましますよ。」
彼女はしてくれるならと寝巻きの丈の短いパンツに着替えてスリッパに履き替えて長椅子に座り直す。足を取られて姿勢を変える。腰にクッションを置きながらぬいぐるみを抱きしめて爪を整えてもらう。嫌がっても譲らないし。
「手足の筋肉は綺麗ですよね。」
「蹴りそうになるのであまり持ち上げないでください。」
「?別に蹴りたかったら蹴っても良いですよ。」
蹴らないけれど。当たり前のように尽くされてくすぐったい。足を揉まれたりしてマッサージに切り替わる。気持ちいいんだよな。
「マッサージを続けましょうか?」
「アリアに頼み…」
「私で良いではないですか。」
そのまま押し倒されるように見下ろされる。押し倒されているんだけれどマッサージではない。むにむにと彼の頬を撫でてから推し退ける。抜け出そうとすると組み伏せられた姿勢になってしまう。肉食獣…
「背中の筋肉が硬っていますね。」
「ベッドがいい。ソファーは辛いです。」
運ばれて背中を押したり筋肉をほぐすようにマッサージをしてもらう。気持ち良くて溶けそうだ。
「アルフィアスのご令嬢が騎士になりたいと言うなら受ければいいと思いますよ。私は…」
「ん???意外ですね。護衛騎士は要らないとか仰るかと思いました。」
「女性でしかついていけない場所もありますから。まぁ、構ってくれないと襲いますが。」
えぇ????とりあえずちゃんと考えて答えた方がいい。そう思いながら姿勢を変えて彼を見る。こてんと横に来た。頭を撫でられて目を閉じる。
「いい大人が…」
「犬要素が強いので。構ってくれないと拗ねます。」
「頭撫でてください。」
むぅ…身体を起こして身体を回す。肩がすごい楽だ。わしゃわしゃと頭を撫でて目を見つめる。雑だけど髪が絡まないように気をつけながら撫で回す。こてんと、首筋に顔を埋めてくる。
ワンコ姿の方が良かった。背中は大きいし、筋肉質だし。モフモフしてないし。
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