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150 リクルート相談
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リクルート結果を数日中に侯爵家から受け取った。簡潔に記載してあった。
『嫌なら断って良し。親しくなれそうなら側に置くのも有り。』
私用に簡潔にお返事をいただけた。どうしたものかな。私そこまで護衛騎士が必要なのかもわからない。ローズとイザーク様が顔を合わせた。きちんと顔を合わせたのは初めてではないのだろうか。
「フィル子爵の護衛騎士の方でしょうか。」
ローズがズバッと彼に尋ねた。私に関することでもないし好きに会話をしたら良いと思う。
「だとしたら何ですか。」
「私では力不足でしょうか。私はフィル子爵の側でお仕えしたいと思っています。親からの承諾もとってきます。何がダメなのでしょうか。」
帰る時に私にではなくイザーク様に聞いているし…イザーク様は貸し出されて私に付いているだけで私の護衛騎士というのはいない。それに相手は辺境伯の御令嬢だ。騎士課程に入っている少し変わった御令嬢だけれども。ミカエラは私抜きで話を進めても良いけれど、私のいる場所で話をしてほしい。一応。
「何故ミカエラの騎士に?女性騎士の行く先ならまだあるでしょうに。」
「そうですね。ご自身で爵位を得られたり、快活な様子からでしょうか。」
にこりと笑顔を向けられた。ミカエラは首を傾げてローズを見る。私より身長があるお上品な護衛騎士だよな。実力とかよくわからないけれど。
「ミカエラは平民ですよ。」
「はい、知っています。孤児院育ちということも。ですけれど、今、貴族の令嬢たちが身につけている装身具が彼女の作品であることや、今開発されている魔道具開発にも携わっている重要性を加味して両親はフィル子爵が是とするなら護衛騎士になることは構わないと承諾を得ております。」
「だそうですよ?ミカエラ。」
年下の学生にこんなふうに言われるとは思わなかった。嬉しいけれど面映いというか。
「私には正規の護衛騎士とかいませんし。」
「私がいるではないですか。」
「貸出ではないですか。頂いた覚えはないですよ。」
「ほぼ正規だと思いますけれど。」
ユーリ様がそういう雰囲気を醸し出しているのが…まぁそうなんだろうけれど。ローズはおや???と、2人を見る。
「ローズ様、在学中に決められませんので卒業時に決めさせてください。」
「ありがとうございます。」
「ミカエラ明言避けましたね。学園で主従関係を決めてしまう事が多いんですよ。私もですが。」
「世間は広いんです。色々見てからでも良いと思っています。離れないのでしょう??」
ミカエラが見上げて尋ねる。イザークはニコッと微笑んで顔を撫でてくる。もちもちしないでほしい。抗議をするために手を押さえて睨むように見上げる。
「フィル子爵、卒業時の成績順位必ず上位で出ますからね!」
「上位なら私以外にも良いところがありますから。さらに良いところが見つかりますよ。」
ローズも気づいてそっと寄り添って微妙な距離感をもつ。変な対立構図になっている。学園で喧嘩はやめてほしい。
「ローズ様、そのように汚らわしい平民から離れた方がよろしいかと。」
「私の将来の主人を侮辱なさらないで頂けます?婚約者を連れて行くというお話でしたけれど…いつご紹介頂けるのでしょう??是非卒業式のパーティには連れてきてくださいませ???婚約者の晴れ舞台を無碍にする婚約者はいないでしょうから。楽しみにしております。」
アルフィアス伯爵令嬢…結構笑顔で毒を吐き出していた。抱き寄せられていた。ローズ様私より胸がある。弾力がある。弾かれそうだ。少し分けてくれ。見上げているから上背だと思っていたけれど。
「上背な女性に婚約者ができるのでしょうか。それも騎士課程の令嬢なんて。」
「私は…」
「人の悪口しか言わない人よりは好感触ですよ。」
それとも気にしているように見えた。あとは帰るだけだし…とりあえず持ち帰ってお茶でも出すか。
「ローズ様、行きましょう。」
「え?ミカエラ様???」
「とりあえず馬車に乗ってください。」
ミカエラはローズの手を引いて馬車に一緒に乗り込む。イザークは荷物を押し付けられたのでそれを
持つ。家に向かう。
「あの、ミカエラ様?????」
「家にいるメイドのお茶とお菓子が美味しいのでぜひ召し上がっていただきたいんです。」
「え、あのよろしいのですか?」
「貴族の家に比べたら手狭かもしれませんが。とりあえず第一希望という事ですから家を見てもらったほうが早いと思ったんです。」
すごい見られている。イザーク様からしたら密着時間が減るから不満なのかもしれないけれど。
隣にいるので顔色を見るとこれは休日を家でゴロゴロを選択しないとめんどくさい絡み方をしてきそうだ。
こういう勘は大体当たる。
『嫌なら断って良し。親しくなれそうなら側に置くのも有り。』
私用に簡潔にお返事をいただけた。どうしたものかな。私そこまで護衛騎士が必要なのかもわからない。ローズとイザーク様が顔を合わせた。きちんと顔を合わせたのは初めてではないのだろうか。
「フィル子爵の護衛騎士の方でしょうか。」
ローズがズバッと彼に尋ねた。私に関することでもないし好きに会話をしたら良いと思う。
「だとしたら何ですか。」
「私では力不足でしょうか。私はフィル子爵の側でお仕えしたいと思っています。親からの承諾もとってきます。何がダメなのでしょうか。」
帰る時に私にではなくイザーク様に聞いているし…イザーク様は貸し出されて私に付いているだけで私の護衛騎士というのはいない。それに相手は辺境伯の御令嬢だ。騎士課程に入っている少し変わった御令嬢だけれども。ミカエラは私抜きで話を進めても良いけれど、私のいる場所で話をしてほしい。一応。
「何故ミカエラの騎士に?女性騎士の行く先ならまだあるでしょうに。」
「そうですね。ご自身で爵位を得られたり、快活な様子からでしょうか。」
にこりと笑顔を向けられた。ミカエラは首を傾げてローズを見る。私より身長があるお上品な護衛騎士だよな。実力とかよくわからないけれど。
「ミカエラは平民ですよ。」
「はい、知っています。孤児院育ちということも。ですけれど、今、貴族の令嬢たちが身につけている装身具が彼女の作品であることや、今開発されている魔道具開発にも携わっている重要性を加味して両親はフィル子爵が是とするなら護衛騎士になることは構わないと承諾を得ております。」
「だそうですよ?ミカエラ。」
年下の学生にこんなふうに言われるとは思わなかった。嬉しいけれど面映いというか。
「私には正規の護衛騎士とかいませんし。」
「私がいるではないですか。」
「貸出ではないですか。頂いた覚えはないですよ。」
「ほぼ正規だと思いますけれど。」
ユーリ様がそういう雰囲気を醸し出しているのが…まぁそうなんだろうけれど。ローズはおや???と、2人を見る。
「ローズ様、在学中に決められませんので卒業時に決めさせてください。」
「ありがとうございます。」
「ミカエラ明言避けましたね。学園で主従関係を決めてしまう事が多いんですよ。私もですが。」
「世間は広いんです。色々見てからでも良いと思っています。離れないのでしょう??」
ミカエラが見上げて尋ねる。イザークはニコッと微笑んで顔を撫でてくる。もちもちしないでほしい。抗議をするために手を押さえて睨むように見上げる。
「フィル子爵、卒業時の成績順位必ず上位で出ますからね!」
「上位なら私以外にも良いところがありますから。さらに良いところが見つかりますよ。」
ローズも気づいてそっと寄り添って微妙な距離感をもつ。変な対立構図になっている。学園で喧嘩はやめてほしい。
「ローズ様、そのように汚らわしい平民から離れた方がよろしいかと。」
「私の将来の主人を侮辱なさらないで頂けます?婚約者を連れて行くというお話でしたけれど…いつご紹介頂けるのでしょう??是非卒業式のパーティには連れてきてくださいませ???婚約者の晴れ舞台を無碍にする婚約者はいないでしょうから。楽しみにしております。」
アルフィアス伯爵令嬢…結構笑顔で毒を吐き出していた。抱き寄せられていた。ローズ様私より胸がある。弾力がある。弾かれそうだ。少し分けてくれ。見上げているから上背だと思っていたけれど。
「上背な女性に婚約者ができるのでしょうか。それも騎士課程の令嬢なんて。」
「私は…」
「人の悪口しか言わない人よりは好感触ですよ。」
それとも気にしているように見えた。あとは帰るだけだし…とりあえず持ち帰ってお茶でも出すか。
「ローズ様、行きましょう。」
「え?ミカエラ様???」
「とりあえず馬車に乗ってください。」
ミカエラはローズの手を引いて馬車に一緒に乗り込む。イザークは荷物を押し付けられたのでそれを
持つ。家に向かう。
「あの、ミカエラ様?????」
「家にいるメイドのお茶とお菓子が美味しいのでぜひ召し上がっていただきたいんです。」
「え、あのよろしいのですか?」
「貴族の家に比べたら手狭かもしれませんが。とりあえず第一希望という事ですから家を見てもらったほうが早いと思ったんです。」
すごい見られている。イザーク様からしたら密着時間が減るから不満なのかもしれないけれど。
隣にいるので顔色を見るとこれは休日を家でゴロゴロを選択しないとめんどくさい絡み方をしてきそうだ。
こういう勘は大体当たる。
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