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ヘラルド様の用事の前に言いたいことがある。顔が赤いからヘラルド様に会う前にとりあえず休ませて欲しい。
「こんな状態で行けませんので何処か休ませて下さい…」
何処か相手いる部屋に通してもらい長椅子に座り座面に倒れ込んで顔を埋める。
「文句なら王妃に言うべきだと思いますが?」
「ひっぱたきたくなるので毛玉になるか黙ってください。あぁいう所で何しくさってんですかァァァ」
「居た方々はミカエラ支持派ですから大丈夫そうですけどね。」
音を拾っての断言なのかもしれないが、私が持たない。
「次したら出禁にします。」
「……すみませんでした。」
綺麗な新品の衣装だろうが整えた髪なんて知ったこっちゃないとゴロゴロと羞恥心を収めるために静かに暴れた。もう嫌だ。ヘラルド様の呼び出しがなかったら1人で真っ先に家に帰りたかった。
「……顔の火照りは収まったけど……」
「その姿でヘラルド様に会うには相応しくないので整えます。」
「……お願いします。」
結局任せて整えてもらう。自分では出来ない。動物のもふもふに埋もれたい。疲れた。
「遅いとか怒られませんか?」
「王妃様が素直に貸してくれるわけないと仰っていたので大丈夫かと。」
「今度はなんなんだろ……」
次は何を言われるのだろう。そう思いながらヘラルド様の執務室に入る。何だか手紙が積み上がっている。
「凄いお手紙ですね……」
「ミカエラにパートナーが出来て相手がいないだろうから。という、手紙たちだよ。契約破棄してないんだけどな。意外に早かったね。」
「どのような用向きですか???」
ソファーに座るとお茶が出される。お菓子も出てくる。ヘラルド様は休憩だと向かい合わせになる。
「契約更新という所か。」
「私は今のままでも問題ないです。」
「おや?相手が出来たのだからコレは困るのでは?」
「ヘラルド様の要望優先かと。」
「気楽に要望を言ってもらっても構わないよ。」
「ありがとうございます。私は今のところ不便もないので。」
不便とかどうという話ではないのだけれど。微笑んで彼女の後ろにいる護衛を見るが表情は読めない。面白くないとは思っているだろう。彼女的には現状でも利益を得られるし、私も連れ歩くだけでそれでいいわけだが……
「ミカエラ、醜聞だのどうのと言われるかもしれないぞ?」
「はぁ……目の穴が節穴なんでしょうね。」
とりあえず契約内容の見直しと私に関することで知っておいた方が良い情報を渡された。レフィラ嬢はこれからさらに肩身が狭くなるようだ。どうでもいい。
「そういえばアレックス様の件ありがとうございます。」
「そう思っていないだろう?」
「……そんなことないですよ。」
「アレはまだ病み上がりで体力もないから学生相手ができる体力をつけてもらっているところだよ。丁度よかった。」
用事を終えてお茶会の様子を聞いたが既に解散しているようだったので家に帰ることにした。平和に作品を作るだけの生活をしたい。
「ミカエラ。何かしたいことはありますか?次の学年のための準備などもしようと思えばできますけれど。」
「……新しい刺激を求めて何か欲しいです。何かないですか???庶民が見れないもので珍しいものとか。芸術分野で。」
無茶振りだろうか。そこまで無茶は言っていないと思うんだけども。そう思いながらわがままを聞いてくれるのか、くれないのか……私より経験豊富なのだから知恵を絞ってほしい。
「……王宮図書館などどうですか?学園の図書館より広いですし、王宮の外に等しい場所にありますし、事前にヘラルド様に伝えておけば禁書庫にも入れるでしょう。」
それは面白そうだ。その前に許可が降りるのだろうか。興味はあるけれど。
「ダメもとで私がお願いしてみます。ダメだったらユーリ様経由でお願いしても良いですか???」
一応自分なりに筋を通しておきたい。だから家に戻ったら手紙を書いておく。仕事と息抜きをしたいから王宮図書館の禁書庫とかに入ってみたい。と、遠回しでもなくこれしか書いてないがあっさり返事が来た。
ヘラルド様の紹介状、許可証。注意事項作業着ダメ。城で仕事する時以上の服装とだけ注意事項があった。
「ミカエラ、仕事をしなくてもお金は入ってくるでしょう。」
「入って来てますけど、流行から外れたら直ぐに無一文になります。そうならないようにこまめに登録して大雑把な登録しかしない雑な人の隙間をぬってお金を得てますが。趣味です。創作活動は趣味で趣味の延長線であり仕事としてお金を得てます。だから仕様書なくても新素材や初めて見るものでそれを形にするのは結構楽しいです。私基準で綺麗可愛いが売れたら尚良ですが。」
「……それならそういう依頼でギルドに出せばよいのでは?ある程度リストアップしておいて商業ギルドから精算にして。」
そうしたら素材が勝手に手に入る。お金もギルドが決めてぼったくら無い程度に念押ししておけば時々入るだろう。ということだ。採取だから少し色をつけておけば遠出した冒険者がついでに持ち帰ってくれるだろうということだ。
「いいですねそれ。各領地でも個性があるでしょうし、リスト作ります。」
「こんな状態で行けませんので何処か休ませて下さい…」
何処か相手いる部屋に通してもらい長椅子に座り座面に倒れ込んで顔を埋める。
「文句なら王妃に言うべきだと思いますが?」
「ひっぱたきたくなるので毛玉になるか黙ってください。あぁいう所で何しくさってんですかァァァ」
「居た方々はミカエラ支持派ですから大丈夫そうですけどね。」
音を拾っての断言なのかもしれないが、私が持たない。
「次したら出禁にします。」
「……すみませんでした。」
綺麗な新品の衣装だろうが整えた髪なんて知ったこっちゃないとゴロゴロと羞恥心を収めるために静かに暴れた。もう嫌だ。ヘラルド様の呼び出しがなかったら1人で真っ先に家に帰りたかった。
「……顔の火照りは収まったけど……」
「その姿でヘラルド様に会うには相応しくないので整えます。」
「……お願いします。」
結局任せて整えてもらう。自分では出来ない。動物のもふもふに埋もれたい。疲れた。
「遅いとか怒られませんか?」
「王妃様が素直に貸してくれるわけないと仰っていたので大丈夫かと。」
「今度はなんなんだろ……」
次は何を言われるのだろう。そう思いながらヘラルド様の執務室に入る。何だか手紙が積み上がっている。
「凄いお手紙ですね……」
「ミカエラにパートナーが出来て相手がいないだろうから。という、手紙たちだよ。契約破棄してないんだけどな。意外に早かったね。」
「どのような用向きですか???」
ソファーに座るとお茶が出される。お菓子も出てくる。ヘラルド様は休憩だと向かい合わせになる。
「契約更新という所か。」
「私は今のままでも問題ないです。」
「おや?相手が出来たのだからコレは困るのでは?」
「ヘラルド様の要望優先かと。」
「気楽に要望を言ってもらっても構わないよ。」
「ありがとうございます。私は今のところ不便もないので。」
不便とかどうという話ではないのだけれど。微笑んで彼女の後ろにいる護衛を見るが表情は読めない。面白くないとは思っているだろう。彼女的には現状でも利益を得られるし、私も連れ歩くだけでそれでいいわけだが……
「ミカエラ、醜聞だのどうのと言われるかもしれないぞ?」
「はぁ……目の穴が節穴なんでしょうね。」
とりあえず契約内容の見直しと私に関することで知っておいた方が良い情報を渡された。レフィラ嬢はこれからさらに肩身が狭くなるようだ。どうでもいい。
「そういえばアレックス様の件ありがとうございます。」
「そう思っていないだろう?」
「……そんなことないですよ。」
「アレはまだ病み上がりで体力もないから学生相手ができる体力をつけてもらっているところだよ。丁度よかった。」
用事を終えてお茶会の様子を聞いたが既に解散しているようだったので家に帰ることにした。平和に作品を作るだけの生活をしたい。
「ミカエラ。何かしたいことはありますか?次の学年のための準備などもしようと思えばできますけれど。」
「……新しい刺激を求めて何か欲しいです。何かないですか???庶民が見れないもので珍しいものとか。芸術分野で。」
無茶振りだろうか。そこまで無茶は言っていないと思うんだけども。そう思いながらわがままを聞いてくれるのか、くれないのか……私より経験豊富なのだから知恵を絞ってほしい。
「……王宮図書館などどうですか?学園の図書館より広いですし、王宮の外に等しい場所にありますし、事前にヘラルド様に伝えておけば禁書庫にも入れるでしょう。」
それは面白そうだ。その前に許可が降りるのだろうか。興味はあるけれど。
「ダメもとで私がお願いしてみます。ダメだったらユーリ様経由でお願いしても良いですか???」
一応自分なりに筋を通しておきたい。だから家に戻ったら手紙を書いておく。仕事と息抜きをしたいから王宮図書館の禁書庫とかに入ってみたい。と、遠回しでもなくこれしか書いてないがあっさり返事が来た。
ヘラルド様の紹介状、許可証。注意事項作業着ダメ。城で仕事する時以上の服装とだけ注意事項があった。
「ミカエラ、仕事をしなくてもお金は入ってくるでしょう。」
「入って来てますけど、流行から外れたら直ぐに無一文になります。そうならないようにこまめに登録して大雑把な登録しかしない雑な人の隙間をぬってお金を得てますが。趣味です。創作活動は趣味で趣味の延長線であり仕事としてお金を得てます。だから仕様書なくても新素材や初めて見るものでそれを形にするのは結構楽しいです。私基準で綺麗可愛いが売れたら尚良ですが。」
「……それならそういう依頼でギルドに出せばよいのでは?ある程度リストアップしておいて商業ギルドから精算にして。」
そうしたら素材が勝手に手に入る。お金もギルドが決めてぼったくら無い程度に念押ししておけば時々入るだろう。ということだ。採取だから少し色をつけておけば遠出した冒険者がついでに持ち帰ってくれるだろうということだ。
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