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193 成績に関して
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聖女()だのレフィラ嬢のことよりも確かに勉強は優先だ。良くも悪くも私は商人をしている感覚が強いので最初に聞いてたように損得勘定が異なっている。そして叩き込まれた法律の知識などをつかって小テストを回答してく。ただ小テストが条件を並べられて法律を作ったり、犯罪を犯した官僚の裁判をどうするか。税収をどうするかとか意地悪な質問がとても多い。そしてそれの積み重ねだけならまだいいが、今目の前にあるのは学年最終テスト。いわゆる私のもらえる領地が決まる評価を決めるテスト。それはどうでもいいのだけれども……ちゃんとした成績を取らないと今まで教えてくれていた人たちに申しわけがない。
聖女()の取り巻きたちはあの時ユーリ様からもらった衣装や髪飾りで露骨牽制をしてから地味でしょぼいのばかりになっていた。ミカエラはそれだけで落ち着いた学生生活を送れてはいたので休日だけでも仕事を少しずつ消化もしてお金を稼いだり、権利だけで得たお金の報告書、気晴らしに王宮からの仕事を受けてやっと最終試験。テスト勉強というよりも実務に近い法律や戦争に関する戦術書を読み込んだりこれ本当に使えるのか??というような様々な本を読んだ。
試験時間6時間。休憩あり。本持込みあり…資料持ち込みありの方が怖いんだよなぁ。そう思いながら下級生はその日を休みにして近寄れないようにしたそうだ。ミカエラはため息をついて問題を解く。前半は問題数がえげつない。一問一答形式なのに知識以上にひねりがあったりする。かなり難しい。カンニングなんてする暇もない問題。そして、後半は記述式。頭がパンクする。
「試験終わりましたか?」
全員机に伏せて力尽きてしまった。護衛や側仕えが迎えに来て声をかけるが、全員今までにないほど頭を使ったので疲れ切っていた。
「終わりましたけれど、なんで長期休暇が後に着いているかわかりました。これは採点に時間がかかるし、学生側も休まないと無理ですね。醜聞なんてクソ喰らえなので抱き上げて運んで欲しいです。」
「ありがとうございます。」
抱き上げられて馬車に乗せられて帰宅。もう疲れたので服を脱ぎ散らかして寝る。
「食事はよろしいのですか?」
「起きた時にお腹空いていたら……無理。疲れた。」
ミカエラは泥のように眠りについた。イザークは持ち込んだノートを取り出して広げる。一冊の教科書ではなく、講義で行った箇所の詳しい説明や自分の知識では足りていない箇所を書き込んだもので、勉強が苦手と言っていた彼女が努力した結果だ。これは一生物の宝になるだろう。ここまで勉強したことも、それまでに勉強してきた努力も宝となるだろう。彼女は枕に顔を埋めて既に熟睡しているので布団をかけて服を脱がせて部屋からでた。
「イザーク様。」
アリアが心配した顔で部屋の外で待っていた。服を渡して顔を何という顔をしているのだろうか。と、思って見下ろす。
「大丈夫ですよ試験が大変だったから力尽きただけです。すぐに食べれるような食事、温めるだけで済むものを用意をしておいてください。起きた時に食べれるものだけ用意しておいてください。」
「承知いたしました。お疲れというだけならよかったです。イザーク様は如何なさいますか??」
「……侯爵家で食べますので気にしないでください。」
「……承知いたしました。家の中は安全でしょうし、ミカエラ様が起きても家から出ないようにお伝えいたします。」
それさえあれば彼女は出ないし安全だ。それだけ確認をしておけばアリアも外にでなければいい。幸いにも暇潰しではないが、仕事もたくさんある。今日はそれほどに疲れたのだろうし、イザーク様も本来はユーリ様の護衛だ。比重としては今はミカエラ様を優先することを認めてもらえているが、報告すべきことがあれば報告義務がある。アリアは衣装の洗濯や掃除をして食事も温めればすぐに食べれるように避けておく。保温の魔道具を手に入れたので食事を用意して主の部屋に入り、いつ目が覚めてもいいように椅子に座って仮眠をとる。
お腹空いてきた。
ミカエラが目を覚ますと寝巻きというより下着に近い格好で真夜中だろうか。カーテンをめくって月の高さを見るが真夜中すぎていた。
「ミカエラ様……???」
「あ、ごめん起こした?」
アリアが側にいたのに起こしてしまった。
「いえ、起きるつもりでしたから。お食事も取って置いてますが召し上がられますか??」
「食べたいけれど、洗い物とかはつけておくからアリアは部屋で休んで大丈夫だから。」
「ありがとうございます。イザーク様が侯爵家に向かわれていますので外出はできませんのでお気をつけください。」
「あ、うん。わかった」
アリアは欠伸をしながら自分の部屋に戻り、ミカエラは保温の魔道具の中にある夕食というより夜食を食べるのだが、美味しさと満腹感で食べ終わり、シンクにつけおきだけしてミカエラは寝巻きに着替えて眠りについた。
明日からやっとゆっくりと過ごせる。
聖女()の取り巻きたちはあの時ユーリ様からもらった衣装や髪飾りで露骨牽制をしてから地味でしょぼいのばかりになっていた。ミカエラはそれだけで落ち着いた学生生活を送れてはいたので休日だけでも仕事を少しずつ消化もしてお金を稼いだり、権利だけで得たお金の報告書、気晴らしに王宮からの仕事を受けてやっと最終試験。テスト勉強というよりも実務に近い法律や戦争に関する戦術書を読み込んだりこれ本当に使えるのか??というような様々な本を読んだ。
試験時間6時間。休憩あり。本持込みあり…資料持ち込みありの方が怖いんだよなぁ。そう思いながら下級生はその日を休みにして近寄れないようにしたそうだ。ミカエラはため息をついて問題を解く。前半は問題数がえげつない。一問一答形式なのに知識以上にひねりがあったりする。かなり難しい。カンニングなんてする暇もない問題。そして、後半は記述式。頭がパンクする。
「試験終わりましたか?」
全員机に伏せて力尽きてしまった。護衛や側仕えが迎えに来て声をかけるが、全員今までにないほど頭を使ったので疲れ切っていた。
「終わりましたけれど、なんで長期休暇が後に着いているかわかりました。これは採点に時間がかかるし、学生側も休まないと無理ですね。醜聞なんてクソ喰らえなので抱き上げて運んで欲しいです。」
「ありがとうございます。」
抱き上げられて馬車に乗せられて帰宅。もう疲れたので服を脱ぎ散らかして寝る。
「食事はよろしいのですか?」
「起きた時にお腹空いていたら……無理。疲れた。」
ミカエラは泥のように眠りについた。イザークは持ち込んだノートを取り出して広げる。一冊の教科書ではなく、講義で行った箇所の詳しい説明や自分の知識では足りていない箇所を書き込んだもので、勉強が苦手と言っていた彼女が努力した結果だ。これは一生物の宝になるだろう。ここまで勉強したことも、それまでに勉強してきた努力も宝となるだろう。彼女は枕に顔を埋めて既に熟睡しているので布団をかけて服を脱がせて部屋からでた。
「イザーク様。」
アリアが心配した顔で部屋の外で待っていた。服を渡して顔を何という顔をしているのだろうか。と、思って見下ろす。
「大丈夫ですよ試験が大変だったから力尽きただけです。すぐに食べれるような食事、温めるだけで済むものを用意をしておいてください。起きた時に食べれるものだけ用意しておいてください。」
「承知いたしました。お疲れというだけならよかったです。イザーク様は如何なさいますか??」
「……侯爵家で食べますので気にしないでください。」
「……承知いたしました。家の中は安全でしょうし、ミカエラ様が起きても家から出ないようにお伝えいたします。」
それさえあれば彼女は出ないし安全だ。それだけ確認をしておけばアリアも外にでなければいい。幸いにも暇潰しではないが、仕事もたくさんある。今日はそれほどに疲れたのだろうし、イザーク様も本来はユーリ様の護衛だ。比重としては今はミカエラ様を優先することを認めてもらえているが、報告すべきことがあれば報告義務がある。アリアは衣装の洗濯や掃除をして食事も温めればすぐに食べれるように避けておく。保温の魔道具を手に入れたので食事を用意して主の部屋に入り、いつ目が覚めてもいいように椅子に座って仮眠をとる。
お腹空いてきた。
ミカエラが目を覚ますと寝巻きというより下着に近い格好で真夜中だろうか。カーテンをめくって月の高さを見るが真夜中すぎていた。
「ミカエラ様……???」
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「食べたいけれど、洗い物とかはつけておくからアリアは部屋で休んで大丈夫だから。」
「ありがとうございます。イザーク様が侯爵家に向かわれていますので外出はできませんのでお気をつけください。」
「あ、うん。わかった」
アリアは欠伸をしながら自分の部屋に戻り、ミカエラは保温の魔道具の中にある夕食というより夜食を食べるのだが、美味しさと満腹感で食べ終わり、シンクにつけおきだけしてミカエラは寝巻きに着替えて眠りについた。
明日からやっとゆっくりと過ごせる。
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