51 / 51
エピローグは、新しい二人 ③<終>
しおりを挟む
「あ……はぁ……」
大きく息を漏らし、力を抜いていく。その途端、甘い痺れるような快楽が頭まで突きあがってくる。上に乗ったまま身をじらすようにくねらせると、私の下でご主人様も、何度も何度も深呼吸して湧き上る快楽を逃がそうとしていた。
「ご主人様も、きもちいい……?」
私の問いかけに、ご主人様はゆっくりうなづく。
「はる、動いて?」
「でも……」
「ん?」
もじもじと恥ずかしがりながら渋っていると、ご主人様は優しげに微笑む。
「自分の好きなようにしてごらん? …はるは、どうされるのが好き?」
「はずかしいです……ご主人様、シテ?」
少しおねだりしてみてもなしのつぶてで、ご主人様は私の目を見つめながらじっとしているだけだ。その熱のこもった視線に突き動かされるように、私は少しだけ腰を持ち上げ、ゆるゆるともう一度沈めていく。
「ん、ふぁあ…ん、あん……」
「そう、上手」
今度は腰を前後に揺するように動かす……秘肉からすっかり飛び出した淫核が、ご主人様の恥骨に押し付けられ、それが快楽の呼び水となる。お腹の奥を剛直に射抜かれるものとは違う、甘くてふわふわとした快楽をむさぼるように、私は腰を動かしていた。
そんな浅ましい私の姿をまじまじと見つめていたご主人様は、私に向かって手を伸ばした。その広い手のひらは私の乳房を柔らかく掴み、私の動きに合わせてゆっくりと揉みしだく。
「ん、や…だめぇ……胸、しないでぇ」
「どうして?」
「だってぇ……」
全身くまなく、全てが快楽の源となってしまい……頭の中まで一気にとろけてしまう。そんな私の様子に気づいたのか、ご主人様は柔らかく、根元から絞るように乳首を摘んだ。
「んぁあっ、あ、や、ご主人様ぁ……!」
「気持ちいい?」
「あ、は、きもちいい、きもちいい、です……!」
「どこが?」
「ぜ、全部、きもちいい……」
その答えに満足したのか、ご主人様は胸から手を離して、繋がったまま起き上がった。胸に触れていた手は私のお尻に回って、同じように優しく揉みあげていく。
「はる、キスしてもいい?」
私は何度も頷いた。顔を近づけると、ご主人様も首をあげて、少し顔を傾ける。そして、情緒もない性急なキスを交わした。何度も何度も唇がくっつき、離れる。私が薄く唇を開き、少しだけ舌をのぞかせると、ご主人様はそれをペロッと舐めた。そして、そのまま私の咥内に入り込む。
繋がった局部と、舌が入り乱れる口からそれぞれ淫靡な水音が聞こえ始める。ご主人様も腰を前後に揺すり、私の肉壁にそのかたく熱くなって来たご主人様自身を擦り付ける。舌は私の咥内をじっくり舐め回し、舌同士が絡み合う。私はご主人様のクビに腕を回して、さらに深く、お互いの距離がなくなるくらいくっついた。
「ん、は……あ、ん……」
ご主人様は呼吸の合間に、甘く痺れるような声を漏らす。私はその声をもっと聞きたくて、腰を上下に動かしてご主人様との交わりをさらに深くさせた。
「……っこら、はる」
「ご主人様、きもちいい?」
ご主人様はうなづく。それが嬉しくて、私は腰の動きを早めた。迸るような体液の擦れ合う音が、さらに快感を呼び起こす。
「あ、ん……や、きもち、いい……!きもちいい、あぁん」
「……はる、俺も……」
ご主人様の瞳の中に、余裕の色はない。あるのは欲望に沈み、早く精を吐き出したいという浅ましくて、淫らで……私にしか見ることのできない、そんな愛おしい感情だった。
「あっ、あぁああん!」
ご主人様は私の腰を掴み、ぐっと奥まで屹立を押し込んだ。体中に、痺れるような快感が走る。ぎゅっとしがみつくと、ご主人様は私の背中と腰に腕を回し、強く抱き寄せる……私がいくら身じろいでも、動けないくらい強く。
逃げ場を失った私は、下からの強い突き上げに翻弄される。
「ん、あぁあ……!や、やだ、やめ、あ、いやぁ……っ!」
「はる、いや? きもちよくない?」
「き、きもちいい、から、もーだめぇ……」
下腹部がこすれ合い、そこから聞こえるぐちょぐちょといういやらしい粘液の音が、私の鼓膜を伝って脳を直接刺激する。何度も何度も突き上げられた私の奥……子宮の入り口が、きゅーっと縮み、ご主人様の熱い精を求め始めていた。それは、ご主人様にもちゃんと伝わっていて……堪え切れなくなった様子のご主人様が、繋がったまま私をベッドに押し倒す。
そのまま、身勝手な腰の動きを繰り返した。太ももを押さえつけられ、ご主人様には2人の繋がりが見えてしまっている。私が快楽に酔いしれ、淫らな液を止め処なく溢れ出していることも、全て。
「ご、主人さま、もぉ、だめぇえ……」
「……っはる、俺も」
ご主人様が覆い被さり、私に強く唇を押し付ける。舌が絡み合った瞬間、ヒューズが飛んだみたいな、目の前が真っ暗になるくらいの甘くて痺れる快楽がわたしを襲い……ビクビクと達してしまった。
ご主人様も、同じタイミングでゴムの中に精を吐き出した。ナカに埋まる屹立が力を抜き、ふにゃっと柔らかくなる。
私たちは繋がったまま、深いキスを交わし合う。くちゅくちゅと、咥内を動き回る舌の音と、二人の乱れたままの呼吸が、淫靡さを増して行く。名残惜しげにご主人様が唇を離す、繋がっていた唾液の糸も、すっと離れていった。
***
布団の中で微睡みながら、お互いに眠気が来るのを待っていた。少しぐったりした体だけど、さっきまで二人を包んでいた興奮の波が未だに引いていかない。ご主人様……もう首輪が外れたから、悟志さんか。悟志さんに腕枕をされながら、私はうずうずとしていた。
そんな忙しない私の様子に気づいたのか、悟志さんは少し寝返りをうち、私の方に向き直った。
「どうかした?」
優しい口調で尋ねる。私は思い切って、そのモヤモヤを悟志さんに聞くことにした。
「あの、さっき……両親に挨拶してからみたいなこと言ってたじゃないですか」
「あぁ、そのことか」
「そ、それって……あの、私、結婚前提にって勘違いしちゃうんですけど」
間違っていたら、とても恥ずかしい女になってしまう。結婚を催促するような真似はあまりしたくなかったなぁと思いながら、私は歯切れ悪く悟志さんに聞いた。
「そのつもりですよ」
しかし、悟志さんの口から、私のその心配を吹き消すように、あっさりと言葉が出てきた。
「え、え?! でも……」
「はるは嫌?」
「嫌とかそう言うじゃなくて……本当に私でいいんですか?」
「……もちろん」
悟志さんの言葉は、とても優しい。少しだけ羞恥心が残る私は、照れ隠しのようにぎゅっと抱きついた。
「……うれしい、です」
「良かった」
「今度、ちゃんと親に話しておきますから」
「うん」
「悟志さん」
「なに?」
「……大好き」
悟志さんは、「俺も」と囁きぎゅっと私を抱きしめた。
その体温を感じながら、私は色々と思い出す。はじめは過ちで始まった歪な関係、それなのにこんなに手放せなくなるくらい愛しい相手になるなんて、思いもよらなかった。
終わりよければ全て良しって言葉は、まるで私たちのために用意されたのかもしれない。
見上げると、悟志さんは私にしか見せない、優しい微笑みを浮かべていた。
~ end ~
大きく息を漏らし、力を抜いていく。その途端、甘い痺れるような快楽が頭まで突きあがってくる。上に乗ったまま身をじらすようにくねらせると、私の下でご主人様も、何度も何度も深呼吸して湧き上る快楽を逃がそうとしていた。
「ご主人様も、きもちいい……?」
私の問いかけに、ご主人様はゆっくりうなづく。
「はる、動いて?」
「でも……」
「ん?」
もじもじと恥ずかしがりながら渋っていると、ご主人様は優しげに微笑む。
「自分の好きなようにしてごらん? …はるは、どうされるのが好き?」
「はずかしいです……ご主人様、シテ?」
少しおねだりしてみてもなしのつぶてで、ご主人様は私の目を見つめながらじっとしているだけだ。その熱のこもった視線に突き動かされるように、私は少しだけ腰を持ち上げ、ゆるゆるともう一度沈めていく。
「ん、ふぁあ…ん、あん……」
「そう、上手」
今度は腰を前後に揺するように動かす……秘肉からすっかり飛び出した淫核が、ご主人様の恥骨に押し付けられ、それが快楽の呼び水となる。お腹の奥を剛直に射抜かれるものとは違う、甘くてふわふわとした快楽をむさぼるように、私は腰を動かしていた。
そんな浅ましい私の姿をまじまじと見つめていたご主人様は、私に向かって手を伸ばした。その広い手のひらは私の乳房を柔らかく掴み、私の動きに合わせてゆっくりと揉みしだく。
「ん、や…だめぇ……胸、しないでぇ」
「どうして?」
「だってぇ……」
全身くまなく、全てが快楽の源となってしまい……頭の中まで一気にとろけてしまう。そんな私の様子に気づいたのか、ご主人様は柔らかく、根元から絞るように乳首を摘んだ。
「んぁあっ、あ、や、ご主人様ぁ……!」
「気持ちいい?」
「あ、は、きもちいい、きもちいい、です……!」
「どこが?」
「ぜ、全部、きもちいい……」
その答えに満足したのか、ご主人様は胸から手を離して、繋がったまま起き上がった。胸に触れていた手は私のお尻に回って、同じように優しく揉みあげていく。
「はる、キスしてもいい?」
私は何度も頷いた。顔を近づけると、ご主人様も首をあげて、少し顔を傾ける。そして、情緒もない性急なキスを交わした。何度も何度も唇がくっつき、離れる。私が薄く唇を開き、少しだけ舌をのぞかせると、ご主人様はそれをペロッと舐めた。そして、そのまま私の咥内に入り込む。
繋がった局部と、舌が入り乱れる口からそれぞれ淫靡な水音が聞こえ始める。ご主人様も腰を前後に揺すり、私の肉壁にそのかたく熱くなって来たご主人様自身を擦り付ける。舌は私の咥内をじっくり舐め回し、舌同士が絡み合う。私はご主人様のクビに腕を回して、さらに深く、お互いの距離がなくなるくらいくっついた。
「ん、は……あ、ん……」
ご主人様は呼吸の合間に、甘く痺れるような声を漏らす。私はその声をもっと聞きたくて、腰を上下に動かしてご主人様との交わりをさらに深くさせた。
「……っこら、はる」
「ご主人様、きもちいい?」
ご主人様はうなづく。それが嬉しくて、私は腰の動きを早めた。迸るような体液の擦れ合う音が、さらに快感を呼び起こす。
「あ、ん……や、きもち、いい……!きもちいい、あぁん」
「……はる、俺も……」
ご主人様の瞳の中に、余裕の色はない。あるのは欲望に沈み、早く精を吐き出したいという浅ましくて、淫らで……私にしか見ることのできない、そんな愛おしい感情だった。
「あっ、あぁああん!」
ご主人様は私の腰を掴み、ぐっと奥まで屹立を押し込んだ。体中に、痺れるような快感が走る。ぎゅっとしがみつくと、ご主人様は私の背中と腰に腕を回し、強く抱き寄せる……私がいくら身じろいでも、動けないくらい強く。
逃げ場を失った私は、下からの強い突き上げに翻弄される。
「ん、あぁあ……!や、やだ、やめ、あ、いやぁ……っ!」
「はる、いや? きもちよくない?」
「き、きもちいい、から、もーだめぇ……」
下腹部がこすれ合い、そこから聞こえるぐちょぐちょといういやらしい粘液の音が、私の鼓膜を伝って脳を直接刺激する。何度も何度も突き上げられた私の奥……子宮の入り口が、きゅーっと縮み、ご主人様の熱い精を求め始めていた。それは、ご主人様にもちゃんと伝わっていて……堪え切れなくなった様子のご主人様が、繋がったまま私をベッドに押し倒す。
そのまま、身勝手な腰の動きを繰り返した。太ももを押さえつけられ、ご主人様には2人の繋がりが見えてしまっている。私が快楽に酔いしれ、淫らな液を止め処なく溢れ出していることも、全て。
「ご、主人さま、もぉ、だめぇえ……」
「……っはる、俺も」
ご主人様が覆い被さり、私に強く唇を押し付ける。舌が絡み合った瞬間、ヒューズが飛んだみたいな、目の前が真っ暗になるくらいの甘くて痺れる快楽がわたしを襲い……ビクビクと達してしまった。
ご主人様も、同じタイミングでゴムの中に精を吐き出した。ナカに埋まる屹立が力を抜き、ふにゃっと柔らかくなる。
私たちは繋がったまま、深いキスを交わし合う。くちゅくちゅと、咥内を動き回る舌の音と、二人の乱れたままの呼吸が、淫靡さを増して行く。名残惜しげにご主人様が唇を離す、繋がっていた唾液の糸も、すっと離れていった。
***
布団の中で微睡みながら、お互いに眠気が来るのを待っていた。少しぐったりした体だけど、さっきまで二人を包んでいた興奮の波が未だに引いていかない。ご主人様……もう首輪が外れたから、悟志さんか。悟志さんに腕枕をされながら、私はうずうずとしていた。
そんな忙しない私の様子に気づいたのか、悟志さんは少し寝返りをうち、私の方に向き直った。
「どうかした?」
優しい口調で尋ねる。私は思い切って、そのモヤモヤを悟志さんに聞くことにした。
「あの、さっき……両親に挨拶してからみたいなこと言ってたじゃないですか」
「あぁ、そのことか」
「そ、それって……あの、私、結婚前提にって勘違いしちゃうんですけど」
間違っていたら、とても恥ずかしい女になってしまう。結婚を催促するような真似はあまりしたくなかったなぁと思いながら、私は歯切れ悪く悟志さんに聞いた。
「そのつもりですよ」
しかし、悟志さんの口から、私のその心配を吹き消すように、あっさりと言葉が出てきた。
「え、え?! でも……」
「はるは嫌?」
「嫌とかそう言うじゃなくて……本当に私でいいんですか?」
「……もちろん」
悟志さんの言葉は、とても優しい。少しだけ羞恥心が残る私は、照れ隠しのようにぎゅっと抱きついた。
「……うれしい、です」
「良かった」
「今度、ちゃんと親に話しておきますから」
「うん」
「悟志さん」
「なに?」
「……大好き」
悟志さんは、「俺も」と囁きぎゅっと私を抱きしめた。
その体温を感じながら、私は色々と思い出す。はじめは過ちで始まった歪な関係、それなのにこんなに手放せなくなるくらい愛しい相手になるなんて、思いもよらなかった。
終わりよければ全て良しって言葉は、まるで私たちのために用意されたのかもしれない。
見上げると、悟志さんは私にしか見せない、優しい微笑みを浮かべていた。
~ end ~
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(4件)
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
とってもよかったです!ドキドキでした
ありがとうございます(*´ω`*)
続き待ってました!
課長が可愛すぎます(´ω`*)
感想いただきありがとうございます〜!
全部登録したつもりで久しぶりに見たら完結してなくて作者本人が一番ビビってました。
ご迷惑おかけいたしましたm(__)m
退会済ユーザのコメントです
感想頂きありがとうございます〜!
もう少しお付き合いいただければ幸いです