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第5章 あなただけのヒロインになりたい
第5章 あなただけのヒロインになりたい ②
「……なんて気障な事をするのよ!」
胸がドキドキと高鳴ってうるさいくらい。私は恥ずかしくてベッドに突っ伏した。こんなに真っ赤になっている顔、誰にも見られたくない! 今は誰も私の部屋に入ってこないでと祈りながら、堪らなくなって足をバタバタと騒々しく動かしていた。
誕生日のご馳走をいただき、デザートのケーキを食べ終えた後、お父様は重々しく話を切り出した。今日は帰ってきてからずっと眉をひそめ、ずっと難しい表情をしていた。昼間はあんなに楽しそうに張り切ってデコレーションをしていたお母様も、お父様の険しい表情を見てしゅんと肩を落としている。本来なら楽しいパーティーになるはずだったのにと思いながら、私はお父さまの話に耳を傾けた。お父様は胸元のポケットから一枚の紙を取り出した。
「これ、もしかして……お兄様ですか!?」
それはお兄様が写った写真だった。お母様はそれを見て小さな悲鳴を上げる。
「実は、私の知り合いが城下町のはずれで見たと教えてくれてな……すぐに部下を使いを出したんだ。その時に撮影された写真だ」
お兄様はあとを付けられている気配を察したのか、路地の中に入って部下の人を撒いてしまったらしい。けれど、現在の様子が知ることができた。お母様は安堵の息を漏らす。
「少し痩せたかしら? 無理ばかりしているに違いないわ……早くこの家に連れ戻しましょう」
「いや、しかしな……」
「相手の女性の事でまだあなたは文句をつけるのですか!? 全く……でも、元気そうで良かったわ。ねぇ、ティナ」
「え、えぇ。本当に良かったです」
お母様はお兄様が無事との知らせを聞いて本当に心の底から安心している様子だった。けれど、私は違う。私の心の中では、じわじわと喜びが溢れ、まるで踊り出したいような気持になっていった。もしお兄様がこの家に戻って来てくれたら、私は【自由】になれる。もうお婿さんに来てもらうためのお見合いをしなくたっていい。誰と恋をしたって構わない……アルフレッドとだって、結ばれることだってできるかもしれない。
「わ、私もお兄様を連れ戻すのを手伝います!」
いても立ってもいられなかった。私が勢いよく立ち上がると、お父様もお母様も驚きのあまり目を大きく丸めている。
「だめだ、ティナ」
「え……」
私のその勢いを、お父様がいつも以上に低い声で止めてしまった。
「そんな! 私、連休中は暇ですし……お役に立ちたいです!」
「だめよ、ティナ。あなただって聞いているでしょう? 今城下町の治安はあまりよくないの、人さらいがいて、狙われるのはあなたみたいな若い女の子なのよ」
「で、でも……」
「ここは大人に任せなさい。ティナは何も心配しなくていいからな」
お父様もお母様も、まるで私が小さい子どものように言い聞かせる。春にベロニカが我が家に来たときも、そんな話をしていた気がする。それを思い出して言い返すことも出来なかった私は、大人しく再び椅子に座った。執事が紅茶をティーカップに注いでくれる。まるで執事からも落ち着くようにと言われているみたいだった。
治安が良くないという理由で、私は休みの間外に出ることも禁じられてしまった。お見合いもなければ買い物に行くことも出来ない。ただ時間が流れるのを感じるだけの休みに辟易し始めていた頃、私の元に手紙が届いた。
「ティナお嬢様宛てなのですが、差出人の名前がまたないのです。どのようにいたしましょう?」
メイドは不審なものを私に渡さないように気を張っていたみたいだった。けれど、私にはそれに心当たりがあった。私は手紙を受け取り、人払いをする。ドアを閉じて廊下に誰の気配も感じられなくなってから、そっと手紙を開いた。差出人は私が予想していた通りに人間だった。
「……アルフレッド……」
私はまっさきに、手紙の本文ではなく最後にある署名を見た。そこには流れるような文字で彼の名前が書き記されている。それを見て安心してから、私は手紙を読み始めた。手紙には、バラが無事に着いたかどうか心配していること、それが自分の気持ちであること。そして連休中は自分は勉強ばかりだが私はどうかと様子を窺い、手紙の最後は早く会いたいという言葉でしめられていた。私はその手紙を胸に当てる。じんわりと喜びが体中に広がっていくのを感じていた。今すぐ返事を書き出したい。けれど、書きたいことがたくさんあってまとまりのない手紙になりそうだったし、第一、返送先がどこなのか分からなかった。王宮あてに書いてもアルフレッドの手にまっさきに届くとは限らない。もしかしたら王宮の従者が開封して読んでしまうかもしれない。そんな恥ずかしい手紙を彼以外の誰かの目に留まると考えたらぞっとしてしまう。私は大きく息を吐いた。
「早く会いたい、か」
こんなことを誰かに言われる日が来るなんて、思いもしなかった。前世の辛い生活の中でも、今世のモブとしての生活の中でも、こんな言葉をかけてくれる人はいなかった。それがまさか、この国の皇太子様にそんな事を言っていただけるなんて、まるで夢を見ているみたいだった。私は目を閉じて脳裏で思い描く。何度も見てきた、卒業祝賀パーティーでエンディングを迎えたアルフレッドとヒロインのスチル。二人は見つめ合い、優しい笑みを浮かべている。本当はそこにはイヴがいるはずなのに、その姿は私へと変化していく。
私だってヒロインになれるのかもしれない。そんな淡い期待が胸の中でふつふつと沸き上がるのを感じ始めていた。
***
「ティナさん、お誕生日おめでとうございます!」
連休が明けてまっさきに私の元にやって来たマリリンが、小さな紙袋を渡しながらそう言ってくれた。
「ありがとう、マリリン」
「開けてみてください!」
マリリンがそう言うので、私はその言葉に甘える。小さな箱から出てきたのは、青色のビーズであしらわれたバレッタだった。
「素敵! 本当に頂いていいの?」
「もちろんです。そうだ、今つけましょうか?」
マリリンはどこからともなく櫛を取り出したので、私は彼女に背を向けた。マリリンが髪を梳いている間に、ベロニカがこっちに近づいて来るのに気が付いた。
「あら、だいぶ顔色がよくなったんじゃない?」
ふんっと鼻を鳴らしてさも機嫌が悪いと言った様子だけれど、その言葉の中には安堵が感じられた。私は見えにくいベロニカの優しさに対して感謝を口にすると、彼女はそっぽを向いてしまった。
「あぁ、これ、あげるわ」
「ありがとうございます!」
ベロニカがくれるものは毎年同じで、茶葉のセット。これでいつも三人でお茶会をしていたのだけど、それができる回数はもう限られてきた。マリリンも寂しそうにため息をつく。
「卒業も間近に迫ってきましたね」
王立学園の最終学年は変則的で、他の学年は夏季休暇があるがその間に卒業試験と祝賀パーティーが行われる。だから、私たちに残された生活の残りは大分少なくなってきている。
「アンタたち、祝賀パーティーはどうなの? いい話あるの?」
パチンっとバレッタの金具の音が返事のように響く。しかし、私たちの返事は良いものではなかった。
この学園には卒業祝賀パーティーでダンスを踊ったカップルは永遠に幸せになれるというジンクスがあるため、毎年この時期に入るとその話題でもちきりになる。みんなそのジンクスにあやかりたくて必死になるみたいだった。私も学園に戻って来たときから、誰が誰を誘っただとか、誰かが告白して玉砕したとか、そんな噂話でにぎやかになっていた。
「アルフレッド様はどうなさるのかしら? ティナ、何か聞いていない?」
私は首を横に振る。ベロニカの怒りを買うのは避けたいけれど、はぐらかすのはそろそろ難しくなりそうだった。私はアルフレッドに想いを馳せる、彼は私の事を誘ってくれるのだろうか?
みんなが彼の事を気にしているようで、廊下にでるとその名をよく聞くようになっていた。アルフレッドは常に噂話の中心にいるけれど、今回はさらにひどくなっている。最近よく一緒にいるイヴが誘うんじゃないかとか、そういえばティナってどうなったの? とか。
みんなその話を聞きたくて、同級生から呼び止められることも増えてきた。私は「よく知らないから」と言って話を打ち切り、逃げ回る日々が続いている。みんなアルフレッドには恐れ多くて聞き出せない様子で、私とイヴがその標的になることが多かった。イヴはどんな感じに返しているのか気になって、違う同級生と話をしているところをこっそり盗み聞ぎした。
「え~~、そんな、祝賀パーティーで一緒に踊るなんて恐れ多いですよぉ!」
「でも、最近皇太子殿下と仲いいみたいじゃん」
「それは私だけじゃないでしょぉ? 他にもいるじゃないですか、例えば……」
「あぁ、シモンズさん?」
突然出てくる自分の名前に驚いた。盗み聞きしていることがバレたんじゃないかと焦って話をしているところを覗き込んだけれど、気づかれた様子はない。二人は私の事は目にも入っていない様子で、そのまま話を続ける。
「あの人、なんなんですかぁ? なんか調子に乗ってるっていうか……あんな人を皇太子さまが選ぶとは思えないんですけどねぇ」
間延びしたようなイヴの話し方、それに少し棘がまじっているような気がした。それに気づいたのは私だけじゃないみたいで、同級生も一瞬困惑した。
「うーん、私、よく知らないから……」
そう言って会話を切り上げようとしている同級生の腕を、イヴは掴む。
「私とあの子、どっちがアルフレッド様と親しいように見えます?」
「え……? う、うーん……最近シモンズさんと一緒にいるところ見ないから、イヴの方なんじゃない? わかんないけど」
胸がドキドキと高鳴ってうるさいくらい。私は恥ずかしくてベッドに突っ伏した。こんなに真っ赤になっている顔、誰にも見られたくない! 今は誰も私の部屋に入ってこないでと祈りながら、堪らなくなって足をバタバタと騒々しく動かしていた。
誕生日のご馳走をいただき、デザートのケーキを食べ終えた後、お父様は重々しく話を切り出した。今日は帰ってきてからずっと眉をひそめ、ずっと難しい表情をしていた。昼間はあんなに楽しそうに張り切ってデコレーションをしていたお母様も、お父様の険しい表情を見てしゅんと肩を落としている。本来なら楽しいパーティーになるはずだったのにと思いながら、私はお父さまの話に耳を傾けた。お父様は胸元のポケットから一枚の紙を取り出した。
「これ、もしかして……お兄様ですか!?」
それはお兄様が写った写真だった。お母様はそれを見て小さな悲鳴を上げる。
「実は、私の知り合いが城下町のはずれで見たと教えてくれてな……すぐに部下を使いを出したんだ。その時に撮影された写真だ」
お兄様はあとを付けられている気配を察したのか、路地の中に入って部下の人を撒いてしまったらしい。けれど、現在の様子が知ることができた。お母様は安堵の息を漏らす。
「少し痩せたかしら? 無理ばかりしているに違いないわ……早くこの家に連れ戻しましょう」
「いや、しかしな……」
「相手の女性の事でまだあなたは文句をつけるのですか!? 全く……でも、元気そうで良かったわ。ねぇ、ティナ」
「え、えぇ。本当に良かったです」
お母様はお兄様が無事との知らせを聞いて本当に心の底から安心している様子だった。けれど、私は違う。私の心の中では、じわじわと喜びが溢れ、まるで踊り出したいような気持になっていった。もしお兄様がこの家に戻って来てくれたら、私は【自由】になれる。もうお婿さんに来てもらうためのお見合いをしなくたっていい。誰と恋をしたって構わない……アルフレッドとだって、結ばれることだってできるかもしれない。
「わ、私もお兄様を連れ戻すのを手伝います!」
いても立ってもいられなかった。私が勢いよく立ち上がると、お父様もお母様も驚きのあまり目を大きく丸めている。
「だめだ、ティナ」
「え……」
私のその勢いを、お父様がいつも以上に低い声で止めてしまった。
「そんな! 私、連休中は暇ですし……お役に立ちたいです!」
「だめよ、ティナ。あなただって聞いているでしょう? 今城下町の治安はあまりよくないの、人さらいがいて、狙われるのはあなたみたいな若い女の子なのよ」
「で、でも……」
「ここは大人に任せなさい。ティナは何も心配しなくていいからな」
お父様もお母様も、まるで私が小さい子どものように言い聞かせる。春にベロニカが我が家に来たときも、そんな話をしていた気がする。それを思い出して言い返すことも出来なかった私は、大人しく再び椅子に座った。執事が紅茶をティーカップに注いでくれる。まるで執事からも落ち着くようにと言われているみたいだった。
治安が良くないという理由で、私は休みの間外に出ることも禁じられてしまった。お見合いもなければ買い物に行くことも出来ない。ただ時間が流れるのを感じるだけの休みに辟易し始めていた頃、私の元に手紙が届いた。
「ティナお嬢様宛てなのですが、差出人の名前がまたないのです。どのようにいたしましょう?」
メイドは不審なものを私に渡さないように気を張っていたみたいだった。けれど、私にはそれに心当たりがあった。私は手紙を受け取り、人払いをする。ドアを閉じて廊下に誰の気配も感じられなくなってから、そっと手紙を開いた。差出人は私が予想していた通りに人間だった。
「……アルフレッド……」
私はまっさきに、手紙の本文ではなく最後にある署名を見た。そこには流れるような文字で彼の名前が書き記されている。それを見て安心してから、私は手紙を読み始めた。手紙には、バラが無事に着いたかどうか心配していること、それが自分の気持ちであること。そして連休中は自分は勉強ばかりだが私はどうかと様子を窺い、手紙の最後は早く会いたいという言葉でしめられていた。私はその手紙を胸に当てる。じんわりと喜びが体中に広がっていくのを感じていた。今すぐ返事を書き出したい。けれど、書きたいことがたくさんあってまとまりのない手紙になりそうだったし、第一、返送先がどこなのか分からなかった。王宮あてに書いてもアルフレッドの手にまっさきに届くとは限らない。もしかしたら王宮の従者が開封して読んでしまうかもしれない。そんな恥ずかしい手紙を彼以外の誰かの目に留まると考えたらぞっとしてしまう。私は大きく息を吐いた。
「早く会いたい、か」
こんなことを誰かに言われる日が来るなんて、思いもしなかった。前世の辛い生活の中でも、今世のモブとしての生活の中でも、こんな言葉をかけてくれる人はいなかった。それがまさか、この国の皇太子様にそんな事を言っていただけるなんて、まるで夢を見ているみたいだった。私は目を閉じて脳裏で思い描く。何度も見てきた、卒業祝賀パーティーでエンディングを迎えたアルフレッドとヒロインのスチル。二人は見つめ合い、優しい笑みを浮かべている。本当はそこにはイヴがいるはずなのに、その姿は私へと変化していく。
私だってヒロインになれるのかもしれない。そんな淡い期待が胸の中でふつふつと沸き上がるのを感じ始めていた。
***
「ティナさん、お誕生日おめでとうございます!」
連休が明けてまっさきに私の元にやって来たマリリンが、小さな紙袋を渡しながらそう言ってくれた。
「ありがとう、マリリン」
「開けてみてください!」
マリリンがそう言うので、私はその言葉に甘える。小さな箱から出てきたのは、青色のビーズであしらわれたバレッタだった。
「素敵! 本当に頂いていいの?」
「もちろんです。そうだ、今つけましょうか?」
マリリンはどこからともなく櫛を取り出したので、私は彼女に背を向けた。マリリンが髪を梳いている間に、ベロニカがこっちに近づいて来るのに気が付いた。
「あら、だいぶ顔色がよくなったんじゃない?」
ふんっと鼻を鳴らしてさも機嫌が悪いと言った様子だけれど、その言葉の中には安堵が感じられた。私は見えにくいベロニカの優しさに対して感謝を口にすると、彼女はそっぽを向いてしまった。
「あぁ、これ、あげるわ」
「ありがとうございます!」
ベロニカがくれるものは毎年同じで、茶葉のセット。これでいつも三人でお茶会をしていたのだけど、それができる回数はもう限られてきた。マリリンも寂しそうにため息をつく。
「卒業も間近に迫ってきましたね」
王立学園の最終学年は変則的で、他の学年は夏季休暇があるがその間に卒業試験と祝賀パーティーが行われる。だから、私たちに残された生活の残りは大分少なくなってきている。
「アンタたち、祝賀パーティーはどうなの? いい話あるの?」
パチンっとバレッタの金具の音が返事のように響く。しかし、私たちの返事は良いものではなかった。
この学園には卒業祝賀パーティーでダンスを踊ったカップルは永遠に幸せになれるというジンクスがあるため、毎年この時期に入るとその話題でもちきりになる。みんなそのジンクスにあやかりたくて必死になるみたいだった。私も学園に戻って来たときから、誰が誰を誘っただとか、誰かが告白して玉砕したとか、そんな噂話でにぎやかになっていた。
「アルフレッド様はどうなさるのかしら? ティナ、何か聞いていない?」
私は首を横に振る。ベロニカの怒りを買うのは避けたいけれど、はぐらかすのはそろそろ難しくなりそうだった。私はアルフレッドに想いを馳せる、彼は私の事を誘ってくれるのだろうか?
みんなが彼の事を気にしているようで、廊下にでるとその名をよく聞くようになっていた。アルフレッドは常に噂話の中心にいるけれど、今回はさらにひどくなっている。最近よく一緒にいるイヴが誘うんじゃないかとか、そういえばティナってどうなったの? とか。
みんなその話を聞きたくて、同級生から呼び止められることも増えてきた。私は「よく知らないから」と言って話を打ち切り、逃げ回る日々が続いている。みんなアルフレッドには恐れ多くて聞き出せない様子で、私とイヴがその標的になることが多かった。イヴはどんな感じに返しているのか気になって、違う同級生と話をしているところをこっそり盗み聞ぎした。
「え~~、そんな、祝賀パーティーで一緒に踊るなんて恐れ多いですよぉ!」
「でも、最近皇太子殿下と仲いいみたいじゃん」
「それは私だけじゃないでしょぉ? 他にもいるじゃないですか、例えば……」
「あぁ、シモンズさん?」
突然出てくる自分の名前に驚いた。盗み聞きしていることがバレたんじゃないかと焦って話をしているところを覗き込んだけれど、気づかれた様子はない。二人は私の事は目にも入っていない様子で、そのまま話を続ける。
「あの人、なんなんですかぁ? なんか調子に乗ってるっていうか……あんな人を皇太子さまが選ぶとは思えないんですけどねぇ」
間延びしたようなイヴの話し方、それに少し棘がまじっているような気がした。それに気づいたのは私だけじゃないみたいで、同級生も一瞬困惑した。
「うーん、私、よく知らないから……」
そう言って会話を切り上げようとしている同級生の腕を、イヴは掴む。
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