51 / 66
2章 呪われた炎
第50話 妹として、兄妹として
しおりを挟む
バン!わたしは、実家の玄関を乱暴に開き、室内へと入った。目の前に使用人がいて、驚いた顔をしている。
「マーダスお兄様はいらっしゃいますか!」
「シュ、シューネお嬢様……おかえりなさいませ……」
わたしの剣幕を見てなのか、いつもは冷たい使用人が頭を下げる。
「マーダスお兄様は!?」
「マーダス様は、お庭にてお稽古を……」
「ありがとうございます!」
そして、わたしはあの人の元へと向かった。
♢
ガチャ。
「ジュナー?」
「はぁーい?」
午前中、いつもよりだいぶ早い時間にピャーねぇがやってきた。
「あら?おかしいですわね……」
「どうかしたの?」
リビングに入ってきて、首を傾げるピャーねぇ。
「シューネが朝からいなくって、ジュナのところかと思いましたのに……」
「そうなんだ?なにか用事で出かけたのかな?」
「でしょうか?……でも、あの子がわたくしに何も言わずに出て行くかしら?」
「うーん?」
僕はシューネさんのことをイメージする。
「たしかに、あんまり想像できないね」
「ですわよね。どこに行ったのでしょう……わたくし、心配ですわ……」
「そうだね。僕も手伝うから探してみよっか」
僕は本を閉じて立ち上がる。それと同時に、窓の外にいるカリンに目配せした。僕の意図を汲み取ったカリンは姿を消す。シューネさんを探しに行ってくれたのだろう。とりあえず、3人体制でシューネさんの行方を探すことにした。
「シューネは一体どこに行ったのかしら?」
「んー、買い物なら城下町かな?」
自宅の外に出て、僕は呑気にそんなことを言う。
「そうですわね。では、まずは城下町に出てみましょうか」
そして、ピャーねぇも僕に同意してしまった。僕たちは、そんなところに行ってる場合じゃないというのに。
♢
ガン!ガンガン!庭から木刀を叩きつける音が聞こえてくる。マーダスお兄様だ。いつも、庭に植えてある大木を木刀で叩いて、それを稽古だと言っている。そして、何本も生きた木をダメにしてきた。
この稽古は昔からの光景で、わたしが小さいころ、「マーダスお兄様……生きてる木じゃなくて……お稽古用の木材でやった方がいいのでは?」と提案したら、今度はわたしが木刀で殴られた。『木が可哀そう』と思うことすら、ううん、わたしが意見することなんて、許してもらえないのだと、小さいわたしは理解した。
こういうことが続いて、わたしはマーダスお兄様に意見することが恐ろしくなって、何も言えなくなっていった。
あれからもずっと、『生き物を傷つけるのは良くないことです』そう思っているのに、一度もその気持ちを意見できずにいた。
でも、今日は違う。言わなければいけない。だって、今度は木のことじゃない、人間のことだから。
「マーダスお兄様!」
わたしは、恐怖を押し殺して、あの人の背中に話しかける。
「あ?なんだ、自分で戻ってきたでござるか。シューネ」
木刀をおろし、ゆっくりとこちらを振り向いたあの人は、今日も恐ろしかった。でも、あのことを確かめないわけにはいかない。
「お兄様が国民の方を斬って回っているというのは本当ですか!?」
「あー?帰ってきて早々なんでござるか。拙者、皆目見当もつかんでござるな」
「スラム街の人たちのことです!」
「……どこでそれを?はぁ……めんどうなことになったでござる」
「っ!?でしたら本当なのですか!?」
「だったらなんだというでござる?」
兄の回答を聞いて驚愕した。まさか、本当だなんて思っていなかった。ジュナリュシア様が勘違いしているんだと、そう思いたかった。
「なっ!?なんでそのようなことを!罪人ですらない国民ですよ!」
「国民?ははは、あいつらはゴミ溜めに住むゴミでござる。ゴミを斬り捨ててなにが悪い?」
「なんてことを言うのですか!お兄様は貴族として!国を守る立場として!あってはならないことをしています!」
「はぁ……おまえはいつから拙者に意見できるようになった?」
ぎろりと睨まれる。わたしはびくりと身体を震わせるが、引かない。だってわたしは、あの人たちと戦うって決めたから。
「……さすがのお兄様でも、ここまでのことは、今までしてこなかったはずです。4年前だって……正当防衛だったって……」
「はぁ?おまえ、本当に拙者の言葉を信用していたでござるか?」
「え?」
「正当防衛?そんなわけがなかろう。あの服屋の店主は拙者の崇高なデザインセンスを鼻で笑ったでござる。死んで当然でござろう?」
「そんな……まさか……じゃあ、あのときもお兄様の意思で人を?」
「当たり前だろう。それに此度の一件、原因はおまえにある、シューネ」
「わ、わたし?」
原因はわたしにある?この人は、一体なにを言ってるの?
「そう、サンドバッグのおまえが拙者の元から消えたから、かわりにゴミを殺してストレス解消していたでござる」
「そんな……」
わたしのせいで他の人が殺された?考えを巡らせたら、頭がぐらぐらしてきた。足元がふらつき、ペタンと崩れ落ちてしまう。
「なんだ?さっきまでの威勢はどうした?」
マーダスお兄様は笑っていた。人を殺しているのに、笑っていた。
わたしがなんとかしないと……戦うんだ……
「……お兄様は最低です。間違っています」
「あ?」
「今すぐ人殺しなんてやめてください!!」
「なんだと?」
シャキン。マーダスお兄様が木刀を捨てて、真剣を抜いて近づいてくる。
「おまえ、調子にのってるな……」
「ひっ……」
「もう一度、調教してやるでござる」
「や、やめ……」
わたしが声を出したときには、わたしの肩口が斬られていた。左肩から鮮血が散る。
「あぁぁ!?いやぁ!」
「ははは!おまえの悲鳴はいい!久しぶりでござる!」
痛い、痛い……すごく……でも……
「……ふっふっ……ふぅー…………お兄様、人殺しをやめてください」
「あー?いつもは泣いて逃げるくせに、どうした?」
「……わたしを斬っても、わたしはもう逃げません」
「……つまらん……俺は!おまえが逃げてるときになー!背中を斬りつけるのがなにより楽しんだよ!このバカ女が!」
ザシュ。そして、わたしはまた正面から斬りつけられた。
「あぁ!!」
痛みで、自分の身体を抱きしめてうつむく。涙が頬を伝っていた。いつもなら、逃げていた。でも、気持ちを強く持って、顔を上げる。
マーダスお兄様は暗い顔をして、わたしのことを見下していた。
怖かった。恐ろしかった。もう、この人が人じゃなくて、恐ろしい黒い塊にしか見えなかった。
でも、逃げない。ここで逃げたら、あの優しい人たちと約束したことが、嘘になってしまうから。
「マーダスお兄様はいらっしゃいますか!」
「シュ、シューネお嬢様……おかえりなさいませ……」
わたしの剣幕を見てなのか、いつもは冷たい使用人が頭を下げる。
「マーダスお兄様は!?」
「マーダス様は、お庭にてお稽古を……」
「ありがとうございます!」
そして、わたしはあの人の元へと向かった。
♢
ガチャ。
「ジュナー?」
「はぁーい?」
午前中、いつもよりだいぶ早い時間にピャーねぇがやってきた。
「あら?おかしいですわね……」
「どうかしたの?」
リビングに入ってきて、首を傾げるピャーねぇ。
「シューネが朝からいなくって、ジュナのところかと思いましたのに……」
「そうなんだ?なにか用事で出かけたのかな?」
「でしょうか?……でも、あの子がわたくしに何も言わずに出て行くかしら?」
「うーん?」
僕はシューネさんのことをイメージする。
「たしかに、あんまり想像できないね」
「ですわよね。どこに行ったのでしょう……わたくし、心配ですわ……」
「そうだね。僕も手伝うから探してみよっか」
僕は本を閉じて立ち上がる。それと同時に、窓の外にいるカリンに目配せした。僕の意図を汲み取ったカリンは姿を消す。シューネさんを探しに行ってくれたのだろう。とりあえず、3人体制でシューネさんの行方を探すことにした。
「シューネは一体どこに行ったのかしら?」
「んー、買い物なら城下町かな?」
自宅の外に出て、僕は呑気にそんなことを言う。
「そうですわね。では、まずは城下町に出てみましょうか」
そして、ピャーねぇも僕に同意してしまった。僕たちは、そんなところに行ってる場合じゃないというのに。
♢
ガン!ガンガン!庭から木刀を叩きつける音が聞こえてくる。マーダスお兄様だ。いつも、庭に植えてある大木を木刀で叩いて、それを稽古だと言っている。そして、何本も生きた木をダメにしてきた。
この稽古は昔からの光景で、わたしが小さいころ、「マーダスお兄様……生きてる木じゃなくて……お稽古用の木材でやった方がいいのでは?」と提案したら、今度はわたしが木刀で殴られた。『木が可哀そう』と思うことすら、ううん、わたしが意見することなんて、許してもらえないのだと、小さいわたしは理解した。
こういうことが続いて、わたしはマーダスお兄様に意見することが恐ろしくなって、何も言えなくなっていった。
あれからもずっと、『生き物を傷つけるのは良くないことです』そう思っているのに、一度もその気持ちを意見できずにいた。
でも、今日は違う。言わなければいけない。だって、今度は木のことじゃない、人間のことだから。
「マーダスお兄様!」
わたしは、恐怖を押し殺して、あの人の背中に話しかける。
「あ?なんだ、自分で戻ってきたでござるか。シューネ」
木刀をおろし、ゆっくりとこちらを振り向いたあの人は、今日も恐ろしかった。でも、あのことを確かめないわけにはいかない。
「お兄様が国民の方を斬って回っているというのは本当ですか!?」
「あー?帰ってきて早々なんでござるか。拙者、皆目見当もつかんでござるな」
「スラム街の人たちのことです!」
「……どこでそれを?はぁ……めんどうなことになったでござる」
「っ!?でしたら本当なのですか!?」
「だったらなんだというでござる?」
兄の回答を聞いて驚愕した。まさか、本当だなんて思っていなかった。ジュナリュシア様が勘違いしているんだと、そう思いたかった。
「なっ!?なんでそのようなことを!罪人ですらない国民ですよ!」
「国民?ははは、あいつらはゴミ溜めに住むゴミでござる。ゴミを斬り捨ててなにが悪い?」
「なんてことを言うのですか!お兄様は貴族として!国を守る立場として!あってはならないことをしています!」
「はぁ……おまえはいつから拙者に意見できるようになった?」
ぎろりと睨まれる。わたしはびくりと身体を震わせるが、引かない。だってわたしは、あの人たちと戦うって決めたから。
「……さすがのお兄様でも、ここまでのことは、今までしてこなかったはずです。4年前だって……正当防衛だったって……」
「はぁ?おまえ、本当に拙者の言葉を信用していたでござるか?」
「え?」
「正当防衛?そんなわけがなかろう。あの服屋の店主は拙者の崇高なデザインセンスを鼻で笑ったでござる。死んで当然でござろう?」
「そんな……まさか……じゃあ、あのときもお兄様の意思で人を?」
「当たり前だろう。それに此度の一件、原因はおまえにある、シューネ」
「わ、わたし?」
原因はわたしにある?この人は、一体なにを言ってるの?
「そう、サンドバッグのおまえが拙者の元から消えたから、かわりにゴミを殺してストレス解消していたでござる」
「そんな……」
わたしのせいで他の人が殺された?考えを巡らせたら、頭がぐらぐらしてきた。足元がふらつき、ペタンと崩れ落ちてしまう。
「なんだ?さっきまでの威勢はどうした?」
マーダスお兄様は笑っていた。人を殺しているのに、笑っていた。
わたしがなんとかしないと……戦うんだ……
「……お兄様は最低です。間違っています」
「あ?」
「今すぐ人殺しなんてやめてください!!」
「なんだと?」
シャキン。マーダスお兄様が木刀を捨てて、真剣を抜いて近づいてくる。
「おまえ、調子にのってるな……」
「ひっ……」
「もう一度、調教してやるでござる」
「や、やめ……」
わたしが声を出したときには、わたしの肩口が斬られていた。左肩から鮮血が散る。
「あぁぁ!?いやぁ!」
「ははは!おまえの悲鳴はいい!久しぶりでござる!」
痛い、痛い……すごく……でも……
「……ふっふっ……ふぅー…………お兄様、人殺しをやめてください」
「あー?いつもは泣いて逃げるくせに、どうした?」
「……わたしを斬っても、わたしはもう逃げません」
「……つまらん……俺は!おまえが逃げてるときになー!背中を斬りつけるのがなにより楽しんだよ!このバカ女が!」
ザシュ。そして、わたしはまた正面から斬りつけられた。
「あぁ!!」
痛みで、自分の身体を抱きしめてうつむく。涙が頬を伝っていた。いつもなら、逃げていた。でも、気持ちを強く持って、顔を上げる。
マーダスお兄様は暗い顔をして、わたしのことを見下していた。
怖かった。恐ろしかった。もう、この人が人じゃなくて、恐ろしい黒い塊にしか見えなかった。
でも、逃げない。ここで逃げたら、あの優しい人たちと約束したことが、嘘になってしまうから。
43
あなたにおすすめの小説
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる