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第六話『幸せの等価交換』
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世界史の勉強で一番驚いたのが、胡椒が貴重品だったと言う話だ。
それはそれは金や銅、或いは牛よりも重要で、なんでもそれは胡椒って美味しいよね! って話ではなく食料の保存が効くかららしい。
なるほど、飢餓や戦争の時代を鑑みれば食料保存というのは非常に重要になる。
「うーん」
幸人君に貸してもらったクーラーボックス。明日の夕方にいつもの橋で返せば良いとの事だ。
やはり冷蔵技術は革新的だと人類史で語られるならば、食料保存の観点からクーラーボックスも金や牛に匹敵する貴重品と言っても過言ではないのではないか?
(牛さんなんて隣に居ても困るしね)
極寒の季節において幸い一日で腐るなんてことはまずない。
まずないが……本日の釣果は好調で6匹ほどの魚がここに眠っている。
そろそろお酒をいっぱい飲みたい。
赤スパ……というのはまだ無理か。そもそも端末が無いか。
となると向かう先は居酒屋だろう。
大衆店か個人店か迷ったがクーラーボックスを引いて歩くのは体力を奪わるので近くのお店ののれんを潜った。
店名は『しみん』と平仮名で書かれており、老舗の店を感じられる古い造りだ。
「ほう」
しみんか。
連想するワードとしてはやはり市民。激安の大衆居酒屋。
それにしては少しばかり立派でお値段も少しばかりしそうなしっかりとして由緒ある作りに見れる。
となれば四つ民で四民。士農工商、誰でも問わず気軽に入る事ができる18世紀のイギリスで流行った「コーヒーハウス」を模倣しているのだろう。
「こんにちはー」
「うぃーっす、らっしゃーい!」
和を重んじるような造りとは裏腹に、元気な声を響かせたのは金髪にピアスをこれでもかぶら下げた女の子だ。大学生ぐらいだろうか。
「一名様っすかー」
「お姉さん可愛いね。彼氏います? 細身のニートって彼氏対象なりますか?」
「いいなあおい。しょっぱな口説くのかよ。そういうわかりやすいの好きだぜ」
タトゥーこそないが、パンクな見た目で顔が良い女性だ。
「相思相愛ですね! ボクも好き! 見た目が好きです! あと顔と声が好きです!」
「だろ? イケてんだろあたし。へへ、見た目はまあ、おまけ程度で褒めてくれりゃいんだが……」
「一人か? 座れよ。気に入ったから一杯奢ってやるよ」
「ありがとう」
って、わけにもいかない。なにせ金がないわけで。
本題を話すために大将を呼んでもらい交渉を行う。
家を乗っ取りに来た悪いヤツに追い出され、橋の下で暮らしていると。
それもあってか五千円で魚を買ってくれた。とても心優しい。
でも冷静に考えたら案外相場ぐらいかなあと思ったが魚の相場なんて知見はなかった。
「買わねえ魚はてめえに出してやるってよ。大将のサービスだと。贔屓しろよ?」
「ありがとーありがとー! 店員さんも超イケてるし、通っちゃうよー」
「へっ。口が上手いな。嫌いじゃねえぜ」
「この後アフターどうかな? ボクの家とか。あ、家ないんだった。橋の下どうかな?」
「なあ、あれって作り話じゃなくてマジなのかよ……」
提供された魚はとても美味しかった事に驚いた。
この前幸人君が釣った魚を捌いて食べた。醤油持ってきて刺身で食べた事もあったが、これは違う。
同じ魚。切っただけ。それなのにここまで味の差が出るのかと、なるほど。一流と素人の差を思い知らされた。
「もらっていいよな」
女店員は喋ると同時に口の中に放り込んだ。
(……ん?)
右手に絆創膏が貼られている。包丁で切ったのかと思ったが、箸は右手。左利きではない。
「あ、ちなみにあんたのビール一杯目はあたしがサービスしといたよ」
「やだなー。もうボク達恋人じゃないですかMy Wife」
「よく喋るヤツだな。あたしはうるせーヤツ好きだけどそのキャラ周りからウザいって言われねーか?」
客がある程度帰った後、二人で釣った魚をつまんだ。
「芸術関係の人ですか?」
「ギターやってるよ。音楽が芸術かはあたしにゃ知らねえけどな」
へー。やっぱり見た目通りか。
「バンドマンってやっぱりモテる?」
「へっ。それ野郎側の視点だろ。あたしゃ何もしなくてもモテモテだっつーの」
「つーか、まだまだ下手くそでさ。まだバンド組む前に練習してるピヨピヨだ。今はな!」
あ、いいな。こういうの。
「夢を追いかけてるのってかっこいいよね」
そこで初めてハイカラな女性の目が虚空を彷徨う。
「……夢、ねえ」
「んな大層なもんじゃねーけどさ」
(おや、外したか)
これだけ良くしてくれたのだ。せめてお金がないなりに気持ちよくなってくれと喜びそうな言葉を並べたのだが、
「メジャーデビューとか、そういうのじゃないのかい?」
「違う違う。あたしみたいなのが無理に決まってるって。三ヶ月前に初めて見た目から入ってこれだぜ?」
「……」
いいなあ。この子。見た目に反して正直で飾り気がない。
ただそれだけの素朴な子。
ただそれだけの事ができる人が、極端に少ない。
人間、大なり小なり自分を着飾るものだ。
人は本来、強く見せる、大きく見せる事で周囲から信用を欲して価値を示す。
逆に自分を弱く見せる個体も存在する。それは弱い自分を助けてくれと餌を求めるためだ。
着飾らない、ありのまま。
それをしない人は大きく見せる必要がないほど優秀な人間か、人からの助けを拒絶した構造上の強者に限る。
はずなのに、目の前のハイカラ店員は自らを未熟だと肯定しファッションさえも形からと正直に答える。
とても魅力的だ。
色助の好奇心は彼女に惹かれた。
「ねえ。大層じゃないって言う夢。教えてよ」
「は? ふつーの事だよ。って、だから夢とかじゃねーって」
「音楽は楽しいんだ」
ああ――。
カチャリと、ボクの体のスイッチが入る音が聞こえた。
不思議と彼女以外の世界が消滅したようなそんな感覚。
今の今まで自分の身体を通じて動画視聴をしていたかのような錯覚を自覚するように、
今。
ボクの身体はボクの物になった。
「――等価交換しよう」
「とうか……なんだ?」
「キミの演奏が聞きたい」
「ぐ……まだFも怪しいぜ。じゃあもしライブやる時が来たら、その時――」
「今がいい」
「……」
やれやれとため息を嬉しそうに吐いた。
「大将! 今日はもうあがるぞ!」
最高だこの子。勢いも凄い。
「あ、そういえば今ギターあるんだ」
「背負って帰るんだよ」
「練習頑張っているんだね」
「へっ。ちげーよ。そんなんじゃねーって。言ったろ。見た目から入るんだって。」
「背負ってたらカッケーだろ」
一人の人間として好きになったのは、いつ以来だろうか。
それはそれは稚拙な演奏だった。
今からやっても、ボクでもこれぐらい弾けるじゃんって正直思うぐらい、素人の演奏。
素人目に見ても簡単なコードの連続。それすらも音が鳴らずに強引にジャカジャカと弦を弾いて歌いながら誤魔化す。
「夢をー乗せてー!」
歌唱力もない。ひどいとまでは言わないが、少なくともアマチュアの部類で。
でもやっぱり、楽しそうだった。
酒を煽る。
この演奏を聞くために追加したビールだ。聞きながら飲みたかった。
ああ――楽しい。
本物には心が動く。
じゃ~ん、と締めの音も外れるオチがついたが、それでも恥ずかしそうな顔をしながらも大将や色助、残った数組の客も拍手をした。
「ご馳走様」
しかし心苦しい。対価となるお捻りを持ち合わせていない。
絶対に使ってはいけない取っておいた最後の万札がある。
一応テーブルの上に置いたが、まだまだ足りない。
ボクとしてはこのお捻りで無一文になった。結果として野垂れ死ぬかもしれないが、それはまあ……仕方がない。
そんな先の事よりも、今はこの感動に浸りたかった。
「お釣りは彼女に。お捻りで」
「おい――」
グッ、と大将は親指を立てた。
さて、忙しくなるぞ。
それはそれは金や銅、或いは牛よりも重要で、なんでもそれは胡椒って美味しいよね! って話ではなく食料の保存が効くかららしい。
なるほど、飢餓や戦争の時代を鑑みれば食料保存というのは非常に重要になる。
「うーん」
幸人君に貸してもらったクーラーボックス。明日の夕方にいつもの橋で返せば良いとの事だ。
やはり冷蔵技術は革新的だと人類史で語られるならば、食料保存の観点からクーラーボックスも金や牛に匹敵する貴重品と言っても過言ではないのではないか?
(牛さんなんて隣に居ても困るしね)
極寒の季節において幸い一日で腐るなんてことはまずない。
まずないが……本日の釣果は好調で6匹ほどの魚がここに眠っている。
そろそろお酒をいっぱい飲みたい。
赤スパ……というのはまだ無理か。そもそも端末が無いか。
となると向かう先は居酒屋だろう。
大衆店か個人店か迷ったがクーラーボックスを引いて歩くのは体力を奪わるので近くのお店ののれんを潜った。
店名は『しみん』と平仮名で書かれており、老舗の店を感じられる古い造りだ。
「ほう」
しみんか。
連想するワードとしてはやはり市民。激安の大衆居酒屋。
それにしては少しばかり立派でお値段も少しばかりしそうなしっかりとして由緒ある作りに見れる。
となれば四つ民で四民。士農工商、誰でも問わず気軽に入る事ができる18世紀のイギリスで流行った「コーヒーハウス」を模倣しているのだろう。
「こんにちはー」
「うぃーっす、らっしゃーい!」
和を重んじるような造りとは裏腹に、元気な声を響かせたのは金髪にピアスをこれでもかぶら下げた女の子だ。大学生ぐらいだろうか。
「一名様っすかー」
「お姉さん可愛いね。彼氏います? 細身のニートって彼氏対象なりますか?」
「いいなあおい。しょっぱな口説くのかよ。そういうわかりやすいの好きだぜ」
タトゥーこそないが、パンクな見た目で顔が良い女性だ。
「相思相愛ですね! ボクも好き! 見た目が好きです! あと顔と声が好きです!」
「だろ? イケてんだろあたし。へへ、見た目はまあ、おまけ程度で褒めてくれりゃいんだが……」
「一人か? 座れよ。気に入ったから一杯奢ってやるよ」
「ありがとう」
って、わけにもいかない。なにせ金がないわけで。
本題を話すために大将を呼んでもらい交渉を行う。
家を乗っ取りに来た悪いヤツに追い出され、橋の下で暮らしていると。
それもあってか五千円で魚を買ってくれた。とても心優しい。
でも冷静に考えたら案外相場ぐらいかなあと思ったが魚の相場なんて知見はなかった。
「買わねえ魚はてめえに出してやるってよ。大将のサービスだと。贔屓しろよ?」
「ありがとーありがとー! 店員さんも超イケてるし、通っちゃうよー」
「へっ。口が上手いな。嫌いじゃねえぜ」
「この後アフターどうかな? ボクの家とか。あ、家ないんだった。橋の下どうかな?」
「なあ、あれって作り話じゃなくてマジなのかよ……」
提供された魚はとても美味しかった事に驚いた。
この前幸人君が釣った魚を捌いて食べた。醤油持ってきて刺身で食べた事もあったが、これは違う。
同じ魚。切っただけ。それなのにここまで味の差が出るのかと、なるほど。一流と素人の差を思い知らされた。
「もらっていいよな」
女店員は喋ると同時に口の中に放り込んだ。
(……ん?)
右手に絆創膏が貼られている。包丁で切ったのかと思ったが、箸は右手。左利きではない。
「あ、ちなみにあんたのビール一杯目はあたしがサービスしといたよ」
「やだなー。もうボク達恋人じゃないですかMy Wife」
「よく喋るヤツだな。あたしはうるせーヤツ好きだけどそのキャラ周りからウザいって言われねーか?」
客がある程度帰った後、二人で釣った魚をつまんだ。
「芸術関係の人ですか?」
「ギターやってるよ。音楽が芸術かはあたしにゃ知らねえけどな」
へー。やっぱり見た目通りか。
「バンドマンってやっぱりモテる?」
「へっ。それ野郎側の視点だろ。あたしゃ何もしなくてもモテモテだっつーの」
「つーか、まだまだ下手くそでさ。まだバンド組む前に練習してるピヨピヨだ。今はな!」
あ、いいな。こういうの。
「夢を追いかけてるのってかっこいいよね」
そこで初めてハイカラな女性の目が虚空を彷徨う。
「……夢、ねえ」
「んな大層なもんじゃねーけどさ」
(おや、外したか)
これだけ良くしてくれたのだ。せめてお金がないなりに気持ちよくなってくれと喜びそうな言葉を並べたのだが、
「メジャーデビューとか、そういうのじゃないのかい?」
「違う違う。あたしみたいなのが無理に決まってるって。三ヶ月前に初めて見た目から入ってこれだぜ?」
「……」
いいなあ。この子。見た目に反して正直で飾り気がない。
ただそれだけの素朴な子。
ただそれだけの事ができる人が、極端に少ない。
人間、大なり小なり自分を着飾るものだ。
人は本来、強く見せる、大きく見せる事で周囲から信用を欲して価値を示す。
逆に自分を弱く見せる個体も存在する。それは弱い自分を助けてくれと餌を求めるためだ。
着飾らない、ありのまま。
それをしない人は大きく見せる必要がないほど優秀な人間か、人からの助けを拒絶した構造上の強者に限る。
はずなのに、目の前のハイカラ店員は自らを未熟だと肯定しファッションさえも形からと正直に答える。
とても魅力的だ。
色助の好奇心は彼女に惹かれた。
「ねえ。大層じゃないって言う夢。教えてよ」
「は? ふつーの事だよ。って、だから夢とかじゃねーって」
「音楽は楽しいんだ」
ああ――。
カチャリと、ボクの体のスイッチが入る音が聞こえた。
不思議と彼女以外の世界が消滅したようなそんな感覚。
今の今まで自分の身体を通じて動画視聴をしていたかのような錯覚を自覚するように、
今。
ボクの身体はボクの物になった。
「――等価交換しよう」
「とうか……なんだ?」
「キミの演奏が聞きたい」
「ぐ……まだFも怪しいぜ。じゃあもしライブやる時が来たら、その時――」
「今がいい」
「……」
やれやれとため息を嬉しそうに吐いた。
「大将! 今日はもうあがるぞ!」
最高だこの子。勢いも凄い。
「あ、そういえば今ギターあるんだ」
「背負って帰るんだよ」
「練習頑張っているんだね」
「へっ。ちげーよ。そんなんじゃねーって。言ったろ。見た目から入るんだって。」
「背負ってたらカッケーだろ」
一人の人間として好きになったのは、いつ以来だろうか。
それはそれは稚拙な演奏だった。
今からやっても、ボクでもこれぐらい弾けるじゃんって正直思うぐらい、素人の演奏。
素人目に見ても簡単なコードの連続。それすらも音が鳴らずに強引にジャカジャカと弦を弾いて歌いながら誤魔化す。
「夢をー乗せてー!」
歌唱力もない。ひどいとまでは言わないが、少なくともアマチュアの部類で。
でもやっぱり、楽しそうだった。
酒を煽る。
この演奏を聞くために追加したビールだ。聞きながら飲みたかった。
ああ――楽しい。
本物には心が動く。
じゃ~ん、と締めの音も外れるオチがついたが、それでも恥ずかしそうな顔をしながらも大将や色助、残った数組の客も拍手をした。
「ご馳走様」
しかし心苦しい。対価となるお捻りを持ち合わせていない。
絶対に使ってはいけない取っておいた最後の万札がある。
一応テーブルの上に置いたが、まだまだ足りない。
ボクとしてはこのお捻りで無一文になった。結果として野垂れ死ぬかもしれないが、それはまあ……仕方がない。
そんな先の事よりも、今はこの感動に浸りたかった。
「お釣りは彼女に。お捻りで」
「おい――」
グッ、と大将は親指を立てた。
さて、忙しくなるぞ。
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