俺の異世界転生は、どうしようもなく間違っている件

神荒威素

文字の大きさ
11 / 28
異世界転生、馴染んだ次は、バトル三昧。……マジか!

第11話欲望・上

しおりを挟む
「ん? 君は、誰だい?」

そう言い黒髪幼女は、俺に顔をグイッと近づけてきた。
 てか、近け! うわーやっぱ美人だなー。蕨ちゃんが可愛い系のロリなら、この子は、美人系のロリ!
 将来は、黒のセーラー服と、黒のニーハイが似合うと見た!
…電気って! 俺は、変態か! 黒のニーハイって、特殊すぎだろー!
 俺は、気を取り直すように聞いた。

「そうだけど、お前は、誰だ?」

「ふふふ、よくぞ聞いた! 私は、ここのリーダー今埜剣いまのけん様だ! 崇めろ! たたえろ!」

「ハイハイ。そうだなー」

そう言い俺は、剣ちゃんの頭を撫でた。

「こらー! 私を子供扱いするな!」

と言い払われた。

「お前ら何騒いでんだ?」

「か、頭」

鉄雄さんの声が聞こえたため俺は後ろを向いた。

「仙歌さん!」

そうそこにいたのは、ここの組長仙歌さんだった。
 仙歌さんは、部屋に入ると剣ちゃんの前まで来た。

「仙歌! コイツは、誰だ!」

そして、剣ちゃんは仙歌さんが前に来るなり、そう怒鳴った。

「コイツは、炎乃光太郎。ウチでしばらくあずかる事になったパラダイスの者だ。
 それより! 剣お前飯をまた食ってないそうだな!」

「ぐっ! それは電気……私は寝ていたのだ! 仕方がないだろう!」

「持っていた奴は声をかけたがお前は、追い返したらしいな。気づがなかったとは、言わせねーぞ!」

「それは……」

天誅てんちゅう

と言い仙歌さんは、剣ちゃんの頭を両手の拳で押さえ捻った。
 某名作ギャグアニメでよく見る頭グリグリという奴だ。

「ぎゃーーーーー」

剣ちゃんの声が部屋にこだました。
 ぶっちゃけ見てる俺ですら痛そうに見えた。
 それから 渋々しぶしぶ剣ちゃんは、雑炊ぞうすいを食べだ。
そこまで量は無いはずだが30分かかった。

「たく! 最初から食えばこんな事には、ならずに済んだんだぞ」

「ふん、私は食べるときは食べるから良いのだ」

「それが困るから食えっていってんだろうーがっと!」

それから再度剣ちゃんは、頭グリグリを受けた。

「たく! それと剣お前は、これからコイツにマギアの使い方を教える先生だからな」

え! 今なんて?

「まて! 仙歌今何て言った!」

「だからお前がコイツにマギアの事を教えるんだよ」

マジか! ってどう言う?

「あのー、俺もよく分からないんですけど、どう言う?」

「あー、すまん言ってなかったな。
りむがこの協会を結ぶ時、条件としてお前にマギアの使い方を教えるってのがあるんだ」

もしかして! あの耳うちって!

「嫌だ! 何故私がこんなモブ見たいな奴に力を貸さなきゃならないんだ!」

モブって! 黙れよ! 最近のライトノベルは、平凡な奴が主役はってんだぞ!

「そうかぁ。残念だな。天才と言われる剣なら、きっと出来ると思って頼んだんだがなー。残念、残念」

うわー、これ絶対挑発じゃねーか。そんな見えすいた罠に引っかかる奴なんて……

「まて! 嫌だが、やらないとは言ってないだろう仙歌! 良いだろう! この天才である私がこのモブを立派な主人公ぐらい強くしてやる!」

いたーー! 見えすいた罠に引っかかる奴がいたー!

「そうか、じゃぁ、俺は仕事があるから、ジャーナ。
 おら! 鉄雄いつまで寝てんだ!」

仙歌さんは、鉄雄さんを叩く。

「すいやせん! 頭」

そう言い鉄雄さんと、仙歌さんは部屋から出て行った。
沈黙。まぁ初対面同士が同じ部屋に入ったらこうなるわなー。
 ここに生粋きっすいなたらしがいたら違うんだろうけど。
 まぁ、ここは年長者である俺がビシッ! とリードするか。
 てなわけで

「あーと、剣ちゃん」

「やめろ」

「うん?」

「その剣と言うのをやめろ。
 私は、君の先生になる者だぞ! 君は、学校の教師にちゃんをつけるのかい?」

結構不機嫌な顔でそう言われた。
まぁ確かに、教えてもらうのにちゃん付けじゃーあれかぁ。
 うーん、パラダイスの子とかは、ちゃん付けてちっさい子は呼んでもそんな事言われなかったのになー。
 人間付き合いは、難しい。

「じゃあ、何て呼べば良いんだ?」

「剣様だ」

「じゃあ剣だな」

「な! それが教えをこう人間の態度かい!」

「それが年上に対する態度かよ」

「うぐ! ……分かったなら、剣で良い。
 それで、君はマギアの事をどこまで知ってるんだい?」

「それなら、……」

俺は、俺の知っているマギアの事を話した。

「ふむ。なら、私の最初の授業は君のマギアが君の何に惹かれているかを知るところからだ」

「惹かれる?」

「マギアには、意志があるのは知っているだろう」

「あー」

確か、マギアは持ち主を選ぶ時にその意思が関与するんだよな
剣は、うなずき話を続けた。

「その意思というのは、言うなればマギアの欲望。
マギアが持ち主に持っていて欲しい感情だ」

うん? 何かよく分からなかなかだぞ。
俺が首を捻ると剣は、ため息を吐き

「簡単に例えるとマギアを恋人だとしよう。
恋人がパートナーに求める条件の様なものさ。
例えば優しい人が好き、とか」

あー成る程。スゲー分かりやすい。
てか、剣が教えるのが上手いのかもな。
 最初はどうかと思ったが、なんだ普通に良いじゃねーか。

「何かを、にやけているんだい。続けるよ」

「お、おう。すまん」

「それでだ、そのマギア求める感情を君が強く抱いてさえいれば、今まで以上にマギアは神血のおこす事象じしょうをより強力に、そして君の求める物を放出できると言うわけだよ」

つまり簡単に言えば、彼女好みの男になれば彼女も俺好みになってくれる、って訳か。

「けど、それってどうするんだ。まさか、マギアが人形になって喋るって訳じゃーねんだろう」

「当たり前だ。無機物が生物になれる訳ないだろう」

そりゃそうだ。それが許されるのは、漫画の世界だけだ。

「だから、君がマギアの中に入るんだよ」

え? 今何て?
 俺の同様を他所《よそ》に剣は耳に当てている白い通信機の様な物に指を当てた。

「起動。欲望《デジール》」

すると、半透明の黄色のパネルが剣の片目を覆った。
 よく、ドラゴンボー○のスクーターの様な形になった。まぁ耳に当ててる所の形違うんだけど。
 と思ってたら、剣の周りに黄色の半透明の長方形のパネルが6枚。それらは、剣の周りを囲む様に出現すると、剣に指を当て物凄い勢いで動かしていく。
 スゲー、プロのプログラマーがパソコン操作をしているかの様だ。まぁ、俺見たこと無いんだけど。
 剣は、操作しながらこう言った。

「私のマギア欲望《デジール》は、ここにいない誰かの為にここにいる誰かを傷つけ、ここにいる誰かのために、ここにいない誰かを消去《デリート》するマギアさ。
 己の欲望のためにね」

その言葉を最後に剣は、
タン
と男を鳴らしながら最後のキーを押し作業を終えた。
 そしてポケットから神血を2本取り出した。色は、紫と赤だ。
それを耳につけている機械、恐らく欲望《デジール》の本体に差し込んだ。すると紫と赤のラインが欲望《デジール》に描かれた。

「さて、準備は整った。後は」

そう言い、剣は、手招きをした。
 俺は、それに従い今まで剣が立っているベットに上がった。

「こうするだけだ」

そう言い、剣は勢いよく俺に抱きついてきた……って、え!
 え! 何この状況。 美人系のロリに急に抱きつかれぞ! 俺! おい!
 うわースゲー良い匂いする。ちっさい子って体温若干高いんだよなー。あったけー。気持ち良い。

「スゥスゥ」

ってあれ、剣寝てない! 俺に抱きついて寝てない! 何これこのシチューエー……

「ZZZ、ZZZ」

         ※※※
「ん! あれ? ここどこ!」

目を開けるとそこは真っ白な空間だった。
 ただし、あちこちに数字の羅列やら、文字の羅列が下から上に連なっている。
 俺、もしかして、また異世界転生したとか……
あっはははは、まさか……

 「ここどこだよーーーー!」

気がつけば俺は、叫んでいた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

チート魔力を持ったせいで世界を束ねる管理者に目を付けられたが、巻き込まれたくないので金稼ぎします

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。 交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。 そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。 その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。 だが、それが不幸の始まりだった。 世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。 彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。 さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。 金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。 面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。 本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

処理中です...