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第二章 呪われた運命
第114話 ビーチバレー
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ルアが走ってくるのが見えたクロロは彼に向かって声をかけた。
「あっ!!ルアちゃ~ん、今から由良さんとか東雲さん達と一緒にビーチバレーやるんだけどいっしょにやらな~い?」
どうやらクロロ達は今からビーチバレーをするつもりらしい。
「ボクもやりますっ!!」
「うむ、こういうのは大人数でやった方が楽しいからな。参加は大歓迎だぞ。」
「でも、ボクが入ったら人数合わなくなっちゃいませんか?」
ビーチバレーに参加するメンバーは、クロロ、エナ、由良、ロレット……そして東雲、真琴。そこにルアが加わることによって7人になってしまう。それによってお互いのチームの人数が合わなくなってしまうのだ。
それをルアが心配していると、東雲がくつくつと笑いながら彼に言った。
「くくくくく、そんな心配をする必要はない。なぜなら……妾と真琴がチームを組むのだからな。」
「んふふふ、あてと東雲はん二人のタッグなら……えぇハンデやろ?」
東雲と真琴の二人はルア達と反対側のコートに立つと、余裕そうな笑みを浮かべくつくつと笑っている。
「う~、完全に舐められちゃってるよ。見返してやりましょうよ由良さん!!」
「うむ!!おっ、そうじゃ!!わしに良い考えがあるぞ。」
クロロの言葉に力強く頷いた由良は、怪しげに笑うとルアに歩み寄った。そして耳元でこそこそと囁く。
「ルアよ。この時ばかりはメタモルフォーゼを使っても良いぞ?」
「えっ!?そ、それホントに大丈夫?」
「大丈夫じゃ。ここはロレットの私有地のビーチじゃ。わしら以外に人が入ってくることは無い。それに普段ぼこぼこにされている東雲様に、ここらで一杯食わせてやりたいのじゃ。」
「そ、それなら……う、うんっ!!わかったよ。」
「うむ、ありがとのぉ~♪」
由良はルアのことをぎゅっと抱きしめた。今回は由良も水着を着ているため、普段よりも素肌がより密着する。柔らかくきめ細かい由良の素肌の感触にルアは思わず顔を赤くした。
「わ~……由良さん大胆。」
「ルアちゃんも可愛いお顔が真っ赤ですねぇ~♪」
「ふむ、ルアはあぁいう行為をされるのが好きなのか……覚えておこう。」
「ちっ……違いますっ!!お、お母さん誤解されちゃうから離してよっ!!」
「むぅ、もう少しぎゅっとしたかったんじゃがのぉ……。」
残念そうに由良はルアのことをパッと手放した。
そして落ち着いたのを見計らって、東雲が口を開く。
「さて、では早速始めるとしよう。」
パチンと東雲は指を鳴らすと、ネットを中心として簡易的なバレーコートの線が描かれる。
「ルールは普通のバレーと同じでよかろう?」
「それで良いですのじゃ。」
「くくくくく、では先攻は譲ってやる。妾は寛大だからな。真琴、ボールをあっちに渡すのだ。」
「はいな~。ほいっと!!」
ポーンと真琴はボールを打ち、由良達に送った。それをロレットがキャッチすると彼女はニヤリと笑ってサーブの位置に立った。
「フフフ、今日という今日は目にものを見せてくれるぞ東雲っ!!」
そしてロレットはボールを遥か天高く放り投げると、背中の翼で自身も羽ばたいた。
「あわわわ……だ、大丈夫かなロレットさん……。最初からもう普通のバレーじゃない気がする。」
「なぁに、心配するなルア。あのボールには妾が防御魔法をかけている。仮にあいつが全力で打ったとしても破裂したりはせん。」
「そ、そういう問題じゃ……。」
反対側のコートでニヤニヤと笑う東雲。
そしてギラギラと照りつける太陽に重なり、地上にロレットの影が降りたとき上空から声が聞こえた。
「喰らうがいいっ!!我の全力だぁぁぁぁっ!!」
ロレットの声が響くと同時に、大地を揺るがすほどの弾けるような轟音が鳴り響き、隕石のごとく加速したボールが天から東雲達のコートへと向かって降り注ぐ。
マトモな人間が受ければ死んでもおかしくないほどの威力まで加速しているボールの落下地点に真琴は立つと、ボールをまともに受け止めた。それどころか、完全に威力を殺し、東雲へと繋がるトスへと変えた。
「んふふふ♪力だけじゃ、芸がないどすなぁ~。」
「くくくくく、全くだ。だが、あいつらしい。」
東雲は軽く地面を蹴ると、高く飛び上がり、真琴のトスに完全にタイミングを合わせ、ボールに手を当てた。
「来るぞっ!!構えるのじゃ!!」
「はいっ!!」
強烈なスパイクが来ることを想定し、身構えた由良達だったが、意外にも東雲が打ったボールはゆったりとした速度で飛んできた。
「にゃははははっ!!私に任せてくださいっ!!」
毛玉に飛び付く猫のような勢いでボールを拾いに行ったクロロ。そして余裕で返せる体勢で待ち構えた。
しかし、ボールがクロロの手に触れた瞬間……彼女はボールに潰された。
「んにゃあぁぁっ!?」
「な、なんじゃ!?」
砂浜へと落下したボールは、半分ほどまですっぽりと砂地に埋まってしまっている。
何が起こったのかわからずにいる由良達に、東雲がくつくつと笑いながら言った。
「くくくくく、妾が簡単に返せるようなボールをくれてやるわけがなかろう?」
「これであてらが先制点やね~♪」
ボールに潰されるように体勢を崩されたクロロのことを由良が助け起こすと、由良はクロロに問いかけた、
「何があったのじゃ?」
「わ、わかんないですけど……急にボールがすっっっごく重くなったんです。」
「むぅ……魔法か。やはり一筋縄ではいかせてくれぬようじゃな。……じゃが、わしらにも秘策はある。」
由良はチラリとルアに視線を向けた。
果たして彼は彼女達を勝利に導くことができるだろうか?
「あっ!!ルアちゃ~ん、今から由良さんとか東雲さん達と一緒にビーチバレーやるんだけどいっしょにやらな~い?」
どうやらクロロ達は今からビーチバレーをするつもりらしい。
「ボクもやりますっ!!」
「うむ、こういうのは大人数でやった方が楽しいからな。参加は大歓迎だぞ。」
「でも、ボクが入ったら人数合わなくなっちゃいませんか?」
ビーチバレーに参加するメンバーは、クロロ、エナ、由良、ロレット……そして東雲、真琴。そこにルアが加わることによって7人になってしまう。それによってお互いのチームの人数が合わなくなってしまうのだ。
それをルアが心配していると、東雲がくつくつと笑いながら彼に言った。
「くくくくく、そんな心配をする必要はない。なぜなら……妾と真琴がチームを組むのだからな。」
「んふふふ、あてと東雲はん二人のタッグなら……えぇハンデやろ?」
東雲と真琴の二人はルア達と反対側のコートに立つと、余裕そうな笑みを浮かべくつくつと笑っている。
「う~、完全に舐められちゃってるよ。見返してやりましょうよ由良さん!!」
「うむ!!おっ、そうじゃ!!わしに良い考えがあるぞ。」
クロロの言葉に力強く頷いた由良は、怪しげに笑うとルアに歩み寄った。そして耳元でこそこそと囁く。
「ルアよ。この時ばかりはメタモルフォーゼを使っても良いぞ?」
「えっ!?そ、それホントに大丈夫?」
「大丈夫じゃ。ここはロレットの私有地のビーチじゃ。わしら以外に人が入ってくることは無い。それに普段ぼこぼこにされている東雲様に、ここらで一杯食わせてやりたいのじゃ。」
「そ、それなら……う、うんっ!!わかったよ。」
「うむ、ありがとのぉ~♪」
由良はルアのことをぎゅっと抱きしめた。今回は由良も水着を着ているため、普段よりも素肌がより密着する。柔らかくきめ細かい由良の素肌の感触にルアは思わず顔を赤くした。
「わ~……由良さん大胆。」
「ルアちゃんも可愛いお顔が真っ赤ですねぇ~♪」
「ふむ、ルアはあぁいう行為をされるのが好きなのか……覚えておこう。」
「ちっ……違いますっ!!お、お母さん誤解されちゃうから離してよっ!!」
「むぅ、もう少しぎゅっとしたかったんじゃがのぉ……。」
残念そうに由良はルアのことをパッと手放した。
そして落ち着いたのを見計らって、東雲が口を開く。
「さて、では早速始めるとしよう。」
パチンと東雲は指を鳴らすと、ネットを中心として簡易的なバレーコートの線が描かれる。
「ルールは普通のバレーと同じでよかろう?」
「それで良いですのじゃ。」
「くくくくく、では先攻は譲ってやる。妾は寛大だからな。真琴、ボールをあっちに渡すのだ。」
「はいな~。ほいっと!!」
ポーンと真琴はボールを打ち、由良達に送った。それをロレットがキャッチすると彼女はニヤリと笑ってサーブの位置に立った。
「フフフ、今日という今日は目にものを見せてくれるぞ東雲っ!!」
そしてロレットはボールを遥か天高く放り投げると、背中の翼で自身も羽ばたいた。
「あわわわ……だ、大丈夫かなロレットさん……。最初からもう普通のバレーじゃない気がする。」
「なぁに、心配するなルア。あのボールには妾が防御魔法をかけている。仮にあいつが全力で打ったとしても破裂したりはせん。」
「そ、そういう問題じゃ……。」
反対側のコートでニヤニヤと笑う東雲。
そしてギラギラと照りつける太陽に重なり、地上にロレットの影が降りたとき上空から声が聞こえた。
「喰らうがいいっ!!我の全力だぁぁぁぁっ!!」
ロレットの声が響くと同時に、大地を揺るがすほどの弾けるような轟音が鳴り響き、隕石のごとく加速したボールが天から東雲達のコートへと向かって降り注ぐ。
マトモな人間が受ければ死んでもおかしくないほどの威力まで加速しているボールの落下地点に真琴は立つと、ボールをまともに受け止めた。それどころか、完全に威力を殺し、東雲へと繋がるトスへと変えた。
「んふふふ♪力だけじゃ、芸がないどすなぁ~。」
「くくくくく、全くだ。だが、あいつらしい。」
東雲は軽く地面を蹴ると、高く飛び上がり、真琴のトスに完全にタイミングを合わせ、ボールに手を当てた。
「来るぞっ!!構えるのじゃ!!」
「はいっ!!」
強烈なスパイクが来ることを想定し、身構えた由良達だったが、意外にも東雲が打ったボールはゆったりとした速度で飛んできた。
「にゃははははっ!!私に任せてくださいっ!!」
毛玉に飛び付く猫のような勢いでボールを拾いに行ったクロロ。そして余裕で返せる体勢で待ち構えた。
しかし、ボールがクロロの手に触れた瞬間……彼女はボールに潰された。
「んにゃあぁぁっ!?」
「な、なんじゃ!?」
砂浜へと落下したボールは、半分ほどまですっぽりと砂地に埋まってしまっている。
何が起こったのかわからずにいる由良達に、東雲がくつくつと笑いながら言った。
「くくくくく、妾が簡単に返せるようなボールをくれてやるわけがなかろう?」
「これであてらが先制点やね~♪」
ボールに潰されるように体勢を崩されたクロロのことを由良が助け起こすと、由良はクロロに問いかけた、
「何があったのじゃ?」
「わ、わかんないですけど……急にボールがすっっっごく重くなったんです。」
「むぅ……魔法か。やはり一筋縄ではいかせてくれぬようじゃな。……じゃが、わしらにも秘策はある。」
由良はチラリとルアに視線を向けた。
果たして彼は彼女達を勝利に導くことができるだろうか?
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