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第二章 呪われた運命
第156話 リリィとルア
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東雲の尻尾のブラッシングを終えたルアは、快楽の頂点に達し戻ってこれずにいる東雲を心配し声をかけた。
「あ、あの……東雲さん?」
「ふぁ……し、しばらく放って置いてくれ。」
「あ、わ、わかりました……。」
ベッドの上でビクビクと余韻に浸っている東雲をそのままに、ルアは部屋から出た。すると、部屋から出た彼の顔にむにゅん……と柔らかい何かが当たる。
「ルア……おはよ。」
ルアの顔に柔らかくめり込んだのは、リリィの胸だった。ルアよりも彼女の方が背が高いため、彼の顔の位置がちょうどリリィの胸の位置に当たっている。
「わわっ!?り、リリィ?ご、ごめん……。」
「ん、別に良い。ルア……今日暇?」
「え、今日?うん、今日は何も予定はないかな。」
「なら……ちょっと付き合って。」
「別にいいけど、何するの?」
「それは秘密……ふふっ♪」
リリィはおもむろにルアの手を取るとニコリと笑い、もう片方の手の人指し指を唇に当てた。すると二人の足元に魔法陣が現れた。
「え、こ、これって…………。」
見覚えのある魔法陣にルアが驚いていると、あっという間に目の前の景色が一変した。
そしてルアの目の前に現れたのは一面色とりどりの花が咲いている広大な花畑だった。
「凄い……綺麗。」
思わずその光景に見とれていると、隣にいるリリィがクスリと笑う。
「この花畑……リリィが作った。」
「えっ!?り、リリィが?」
「うん……凄い?」
「凄いよ!!……あ、もしかして…ちょっといつもふらって居なくなってたとき、ここに来てたの?」
ルアの問いかけにリリィは一つ頷いた。そしてルアのもとに頭を差し出してきた。
いつものおねだりである。
「んっ。」
「あはは、わかったよ。」
ルアも彼女の意図を汲み取り、リリィの頭を何度も優しく撫でた。
「ふふ♪ありがと。」
「それにしても……このお花畑どうやって作ったの?」
「こうやって作る。」
リリィはおもむろに地面に手を当てた。すると、周りの草花が急速に成長し綺麗な花を咲かせた。
「リリィ……アルラウネだから、こんな風に植物を自在に操れる。」
「ほぇ~……植物を自由に操れるって凄いなぁ。ボクはただの人間だから……こんな凄いことできないよ。」
改めてリリィの力を目の当たりにして、ルアが少し羨ましそうにしていると……。
「でもルアは……メタモルフォーゼでいろんなことできる。」
「あれはボクの力じゃないんだよ。ホントはね……。本当のボクは、ただの人間でできることなんて少な……むぐっ!?」
ルアが少し悲観的にそう話していると、突然リリィが口を塞ぐように彼をぎゅっと抱き締めた。
「そんな事言っちゃダメ……。リリィ知ってる。昨日天使が襲ってきたことも、そこでルアが頑張ったことも。」
そう語りかけながら、リリィはルアを抱き抱えたまま花畑の中に横になった。
すると、立っていたときよりも強く……花の良い香りが感じられた。
「ルアは頑張ってる。でも……最近ちょっと頑張りすぎ。」
「リリィ……。」
ルアを抱き締めながら、リリィは彼の頭を撫でた。
「たまには……頑張らなくていい。」
「…………うん。」
花の良い香りと、リリィの温もりに包まれたルアは、誘われるようにそっと目を閉じた。
すると、二人を覆い隠すように草花が蠢き、すっぽりと花畑の中に二人は隠れてしまった。
「今日は……いつも頑張ってるルアを……リリィが癒してあげる。」
「あ、あの……東雲さん?」
「ふぁ……し、しばらく放って置いてくれ。」
「あ、わ、わかりました……。」
ベッドの上でビクビクと余韻に浸っている東雲をそのままに、ルアは部屋から出た。すると、部屋から出た彼の顔にむにゅん……と柔らかい何かが当たる。
「ルア……おはよ。」
ルアの顔に柔らかくめり込んだのは、リリィの胸だった。ルアよりも彼女の方が背が高いため、彼の顔の位置がちょうどリリィの胸の位置に当たっている。
「わわっ!?り、リリィ?ご、ごめん……。」
「ん、別に良い。ルア……今日暇?」
「え、今日?うん、今日は何も予定はないかな。」
「なら……ちょっと付き合って。」
「別にいいけど、何するの?」
「それは秘密……ふふっ♪」
リリィはおもむろにルアの手を取るとニコリと笑い、もう片方の手の人指し指を唇に当てた。すると二人の足元に魔法陣が現れた。
「え、こ、これって…………。」
見覚えのある魔法陣にルアが驚いていると、あっという間に目の前の景色が一変した。
そしてルアの目の前に現れたのは一面色とりどりの花が咲いている広大な花畑だった。
「凄い……綺麗。」
思わずその光景に見とれていると、隣にいるリリィがクスリと笑う。
「この花畑……リリィが作った。」
「えっ!?り、リリィが?」
「うん……凄い?」
「凄いよ!!……あ、もしかして…ちょっといつもふらって居なくなってたとき、ここに来てたの?」
ルアの問いかけにリリィは一つ頷いた。そしてルアのもとに頭を差し出してきた。
いつものおねだりである。
「んっ。」
「あはは、わかったよ。」
ルアも彼女の意図を汲み取り、リリィの頭を何度も優しく撫でた。
「ふふ♪ありがと。」
「それにしても……このお花畑どうやって作ったの?」
「こうやって作る。」
リリィはおもむろに地面に手を当てた。すると、周りの草花が急速に成長し綺麗な花を咲かせた。
「リリィ……アルラウネだから、こんな風に植物を自在に操れる。」
「ほぇ~……植物を自由に操れるって凄いなぁ。ボクはただの人間だから……こんな凄いことできないよ。」
改めてリリィの力を目の当たりにして、ルアが少し羨ましそうにしていると……。
「でもルアは……メタモルフォーゼでいろんなことできる。」
「あれはボクの力じゃないんだよ。ホントはね……。本当のボクは、ただの人間でできることなんて少な……むぐっ!?」
ルアが少し悲観的にそう話していると、突然リリィが口を塞ぐように彼をぎゅっと抱き締めた。
「そんな事言っちゃダメ……。リリィ知ってる。昨日天使が襲ってきたことも、そこでルアが頑張ったことも。」
そう語りかけながら、リリィはルアを抱き抱えたまま花畑の中に横になった。
すると、立っていたときよりも強く……花の良い香りが感じられた。
「ルアは頑張ってる。でも……最近ちょっと頑張りすぎ。」
「リリィ……。」
ルアを抱き締めながら、リリィは彼の頭を撫でた。
「たまには……頑張らなくていい。」
「…………うん。」
花の良い香りと、リリィの温もりに包まれたルアは、誘われるようにそっと目を閉じた。
すると、二人を覆い隠すように草花が蠢き、すっぽりと花畑の中に二人は隠れてしまった。
「今日は……いつも頑張ってるルアを……リリィが癒してあげる。」
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