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第三章 終焉を呼ぶ七大天使
第161話 力比べ
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ピクピクと未だ余韻に浸っている真琴のそばに何者かが降り立った。彼女は真琴の姿を見てうすら笑みを浮かべる。
「くくくくく、真琴よもやお前が一番最初に脱落とはな。妾も驚きだ。弱点の尻尾でも弄られたか?ん?」
「んおっ♥️」
ルアにやられた真琴の近くに降り立ったのは東雲だった。彼女は真琴の姿を見てクスリと笑うと、無造作にその狸特有のもふもふで大きな尻尾を鷲掴みにする。
すると、意識がないのに真琴の口からは情けない声が出てきた。
「これはいい、まるで紐を引けば鳴く玩具のようだな。」
「おっ!?おぉっ♥️~~~っ!?」
しばらく東雲は真琴で遊んだあと、どこかへと向けて声を上げた。
「おい、見ているのだろう?さっさと真琴をどこかに運んでやれ。」
すると、どこからともなくアルが東雲のもとに姿を現した。
「あら?あなた案外……正気を保っていられるのね?」
「ふん、舐めるな。この程度の発情なんぞで自我を失ったりはせぬわ。」
「…………ま、予想通りってところね。」
「どういうことだ?」
「発情っていうのはこの世界の女の子の力よ。」
「発情が力……だと?」
予想外なアルの言葉に、思わず東雲は首をかしげた。
「そっ、長い年月を生きたあなたなら感じたことがあるんじゃない?発情を迎えた時に不思議と沸き上がる力を……。」
「………………。」
東雲はアルの言葉に黙りこむ。どうやら心当たりがあるらしい。
「もちろん普通はあなたのように慣れて抑え込むようになるのだけど、それじゃあダメ。」
「つまり、その発情時の力を自由自在に扱えるようにならねばならんというわけか。」
「そういうこと。だから無理に抑え込むんじゃあなしに、欲望の赴くまま……ルア君を追いかけるのね。」
「くくくくく、なるほどな。ならば話は早い。」
あるの助言に東雲はクスリと笑うと、音もなくその場から消えた。
「ルア君には悪いけど、頑張ってね。これも君の身の回りの子達を守るため……よ。」
そう申し訳なさそうにポツリと呟くと、アルは真琴の体を抱えどこかへと去った。
その頃……ルアの前にはある人物が立ちはだかっていた。
「ルアちゃ~ん♥️ちっちゃかった頃みたいに私の胸に飛び込んできてもいいんですよぉ~?」
「あぅぅ……え、エナさん。」
両手を広げ、ルアの前で受け入れ体制を万全にしているエナ。その両腕の真ん中には誰よりも大きく豊満な胸が……。
ルアがまだ幼き頃、お世話になったものではあるが……思春期を迎えつつある今のルアにはなかなか刺激の強いものだった。
「自分から飛び込んでくるのが恥ずかしいならぁ~。私が迎えに行ってあげますよ~♥️」
そしてエナが一歩踏み出したその瞬間だった。ルアのドレスから機械的な声が響く。
『鎮圧を開始します。』
「ふぇ?わぁっ!?」
「……!!」
ドレスに体を引っ張られるように、ルアはエナへと向かって飛び込んでいく。そして彼女が広げていた両手に自分の手を絡めた。
すると、エナの顔が嗜虐的に歪む。
「あらあら~?ルアちゃんわかってるんですかぁ?力比べで負けたらぁ相手の言うことを聞かないといけないんですよぉ?」
ルアと組み合ったエナは徐々に力を込めてルアを押し倒そうとする。
『対抗します。』
ドレスに操られているルアも負けじと力を込め、逆に彼女のことを押し倒そうとする。
膠着する二人の立っている地面が、足の踏ん張りによって少しずつ陥没していく。
「ルアちゃん強くなりましたねぇ~。これなら私も全力を出しても大丈夫そうです~♥️」
にこりとエナが笑うと、更に彼女が込める力が大きくなり、徐々にルアが押され始めた。するとドレスからルアへと向けて声が響く。
『想定外の力を測定。現在の状態では出力不足です。更なる魔力の供給を要求します。』
「も、もっと魔力を!?」
ルアが驚いていると、勝ちを確信したようにエナが笑う。
「さぁ、このまま押し倒してあげますからねぇ~。そしたら……そしたらぁ~えへへへぇ~♥️」
「~~~っ!?も、もう好きなだけ持ってってよ!!」
『承諾を確認。』
次の瞬間、ルアは自分の魔力の源がドレスと繋がるのを感じた。すると、押されていたルアの体がピタリと動きを止めた。
「あ、あれぇ?」
どんなに力を込めてもルアの体が動かないことにエナは思わず首をかしげる。
『必要な魔力の供給を確認。出力上昇。』
そうドレスから声が響くと不動だったルアの体が徐々にエナの体を押し返していく。
「あ、あれ?あれれぇっ!?」
そして遂には、エナはルアに押し倒される形になってしまった。
「あららぁ~……負けちゃいましたぁ。」
「ぼ、ボクの勝ちですねっ!!」
「じゃあ決まりなのでぇ~。ルアちゃんの言うことを何でも聞きますよぉ~?」
「え゛っ?」
そうルアはすっかり忘れてしまっていた。勝った方が相手に好きなことをさせることができると。
「くくくくく、真琴よもやお前が一番最初に脱落とはな。妾も驚きだ。弱点の尻尾でも弄られたか?ん?」
「んおっ♥️」
ルアにやられた真琴の近くに降り立ったのは東雲だった。彼女は真琴の姿を見てクスリと笑うと、無造作にその狸特有のもふもふで大きな尻尾を鷲掴みにする。
すると、意識がないのに真琴の口からは情けない声が出てきた。
「これはいい、まるで紐を引けば鳴く玩具のようだな。」
「おっ!?おぉっ♥️~~~っ!?」
しばらく東雲は真琴で遊んだあと、どこかへと向けて声を上げた。
「おい、見ているのだろう?さっさと真琴をどこかに運んでやれ。」
すると、どこからともなくアルが東雲のもとに姿を現した。
「あら?あなた案外……正気を保っていられるのね?」
「ふん、舐めるな。この程度の発情なんぞで自我を失ったりはせぬわ。」
「…………ま、予想通りってところね。」
「どういうことだ?」
「発情っていうのはこの世界の女の子の力よ。」
「発情が力……だと?」
予想外なアルの言葉に、思わず東雲は首をかしげた。
「そっ、長い年月を生きたあなたなら感じたことがあるんじゃない?発情を迎えた時に不思議と沸き上がる力を……。」
「………………。」
東雲はアルの言葉に黙りこむ。どうやら心当たりがあるらしい。
「もちろん普通はあなたのように慣れて抑え込むようになるのだけど、それじゃあダメ。」
「つまり、その発情時の力を自由自在に扱えるようにならねばならんというわけか。」
「そういうこと。だから無理に抑え込むんじゃあなしに、欲望の赴くまま……ルア君を追いかけるのね。」
「くくくくく、なるほどな。ならば話は早い。」
あるの助言に東雲はクスリと笑うと、音もなくその場から消えた。
「ルア君には悪いけど、頑張ってね。これも君の身の回りの子達を守るため……よ。」
そう申し訳なさそうにポツリと呟くと、アルは真琴の体を抱えどこかへと去った。
その頃……ルアの前にはある人物が立ちはだかっていた。
「ルアちゃ~ん♥️ちっちゃかった頃みたいに私の胸に飛び込んできてもいいんですよぉ~?」
「あぅぅ……え、エナさん。」
両手を広げ、ルアの前で受け入れ体制を万全にしているエナ。その両腕の真ん中には誰よりも大きく豊満な胸が……。
ルアがまだ幼き頃、お世話になったものではあるが……思春期を迎えつつある今のルアにはなかなか刺激の強いものだった。
「自分から飛び込んでくるのが恥ずかしいならぁ~。私が迎えに行ってあげますよ~♥️」
そしてエナが一歩踏み出したその瞬間だった。ルアのドレスから機械的な声が響く。
『鎮圧を開始します。』
「ふぇ?わぁっ!?」
「……!!」
ドレスに体を引っ張られるように、ルアはエナへと向かって飛び込んでいく。そして彼女が広げていた両手に自分の手を絡めた。
すると、エナの顔が嗜虐的に歪む。
「あらあら~?ルアちゃんわかってるんですかぁ?力比べで負けたらぁ相手の言うことを聞かないといけないんですよぉ?」
ルアと組み合ったエナは徐々に力を込めてルアを押し倒そうとする。
『対抗します。』
ドレスに操られているルアも負けじと力を込め、逆に彼女のことを押し倒そうとする。
膠着する二人の立っている地面が、足の踏ん張りによって少しずつ陥没していく。
「ルアちゃん強くなりましたねぇ~。これなら私も全力を出しても大丈夫そうです~♥️」
にこりとエナが笑うと、更に彼女が込める力が大きくなり、徐々にルアが押され始めた。するとドレスからルアへと向けて声が響く。
『想定外の力を測定。現在の状態では出力不足です。更なる魔力の供給を要求します。』
「も、もっと魔力を!?」
ルアが驚いていると、勝ちを確信したようにエナが笑う。
「さぁ、このまま押し倒してあげますからねぇ~。そしたら……そしたらぁ~えへへへぇ~♥️」
「~~~っ!?も、もう好きなだけ持ってってよ!!」
『承諾を確認。』
次の瞬間、ルアは自分の魔力の源がドレスと繋がるのを感じた。すると、押されていたルアの体がピタリと動きを止めた。
「あ、あれぇ?」
どんなに力を込めてもルアの体が動かないことにエナは思わず首をかしげる。
『必要な魔力の供給を確認。出力上昇。』
そうドレスから声が響くと不動だったルアの体が徐々にエナの体を押し返していく。
「あ、あれ?あれれぇっ!?」
そして遂には、エナはルアに押し倒される形になってしまった。
「あららぁ~……負けちゃいましたぁ。」
「ぼ、ボクの勝ちですねっ!!」
「じゃあ決まりなのでぇ~。ルアちゃんの言うことを何でも聞きますよぉ~?」
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