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第三章 終焉を呼ぶ七大天使
第172話 メタモルフォーゼの可能性②
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ルアがメタモルフォーゼによって光に包まれると、次の瞬間……光の中から大きな二対の翼が飛び出てきた。そして光が弾けると、メタモルフォーゼによって変化したルアが姿を現した。
彼の姿は手が大きな翼に変わっており、足は鳥のようになっていた。
「おぉ……凄い手が翼になってる。」
自分の体を見渡しながらルアは自分の体の変化に目を丸くしていた。
「図鑑とそっくり……。」
「うん、ハーピーって種族なんだって。こんなにおっきな翼があったら飛べるかも?」
そう思ったルアが一つ翼を羽ばたかせると、彼の体がフワリと宙に浮いた。
「おぉ……凄い凄い!!飛べる!!」
翼を羽ばたかせなくともルアの体は宙に浮いたままだった。ふわふわとルアが部屋の中を漂っていると、突然リリィがルアの翼をおもむろに掴んだ。
「あっ!?り、リリィ?」
「羽……フワフワ。気持ちいい。」
ルアの翼に生えている羽はフワフワで触り心地が良いらしく、リリィは手で揉んだり、顔をスリスリと擦り付けたりしていた。
すると、リリィが翼に触れる度にルアの体がピクピクと震え始めた。
「あ……な、なんでこんなに敏感っ……?リリィちょっと止め……。」
「やだ。もっと触りたい。」
抵抗できないように植物の蔦に絡めとられたルアは、リリィが満足するまで体をピクピクと震わせるしかなかった。
そして数分後……。
「……満足っ♪」
とても満足したような表情を浮かべるリリィと、そのすぐ横にはぐったりとしたルアの姿があった。
「うぅ……やっと、終わった?」
ルアがやっと解放されたことに気が付き体を起こすと、それと同時に彼のメタモルフォーゼによる変身が解け、もとの姿にもどってしまう。
「ルア、次はどれやるっ?これとか……よさそう。」
未だに先程の余韻が残っているルアに、リリィはお構いなしに次に変身して欲しい魔物娘を提案する。
「えっと?これは…………スライム?」
リリィが次に提案してきたのはスライム娘だった。スライム娘と言えば、この城に住んでいるトリトニーを思い浮かべるが、彼女はスライムのなかでも希少なヒーリングスライムという種族だ。
「そういえばスライムはまだ試したことなかったなぁ~。どうなるんだろ?」
ルア自身も興味をそそられたのか、あっさりと承諾し、図鑑に描かれているスライム娘を強く思い浮かべると、あの言葉を口にした。
「メタモルフォーゼ!!」
再びルアは光に包まれる。そして光が弾けると……出てきたのはスライムに変身したルアではなく、普通のルアだった。
「……??ルア、変わってない。」
リリィは変わっていないルアの姿を見て首をかしげる。それはルアも同じだった。
「あ、あれ?失敗しちゃったかな?」
ルアも自分の体を見渡してみるが、特に変わった様子はない。しかし、いざ体に触れてみると変化が起こっていた。
「……?あれ?」
「ルアどうしたの?」
「リリィ、ちょっと見てて?」
「……??うん。」
ルアはそう言うと、目をつぶり……そして図鑑に描かれていた青い色の体をしたスライム娘のことを強く思い浮かべる。
すると、徐々にルアの体が透き通っていき、液体でも固体でもないものへと変わっていった。
「うん!!失敗してなかった。」
「凄い……トリトニーみたい。でも、なんで今変わった?」
「えっと、この本にも書いてあるけど……スライムはいろんなものに変化することができるんだって。だから最初はもとの姿に変化してたんじゃないかな?」
スライム娘が載っているページには、今しがたルアが言った事が補足として書いてある。
「あと、この本に書いてあることだと……こんなこともできるみたい。」
ルアが体に力を込めると、ずるりと体が半分に分裂し、ルアが二人になった。ルアが二人いるという異常な光景に思わずリリィは目を丸くした。
「る、ルアが……二人?」
「あはは、これは分裂っていうんだって。本体はこっちだよ?」
本体である方のルアにはちょうど心臓の位置にまん丸の赤い球体がふよふよと浮いていた。分裂したルアにはそれがない。
そしてルアが自分の分身体を動かして遊んでいると、突然リリィがあることを問いかけた。
「……ねぇルア?」
「ん?なにリリィ?」
「メタモルフォーゼって2回できないの?」
「えっ?」
「だから……今もう一回別なのに変身したら……どうなるの?」
リリィのその言葉でルアの体がに一筋の電流が走った。
彼の姿は手が大きな翼に変わっており、足は鳥のようになっていた。
「おぉ……凄い手が翼になってる。」
自分の体を見渡しながらルアは自分の体の変化に目を丸くしていた。
「図鑑とそっくり……。」
「うん、ハーピーって種族なんだって。こんなにおっきな翼があったら飛べるかも?」
そう思ったルアが一つ翼を羽ばたかせると、彼の体がフワリと宙に浮いた。
「おぉ……凄い凄い!!飛べる!!」
翼を羽ばたかせなくともルアの体は宙に浮いたままだった。ふわふわとルアが部屋の中を漂っていると、突然リリィがルアの翼をおもむろに掴んだ。
「あっ!?り、リリィ?」
「羽……フワフワ。気持ちいい。」
ルアの翼に生えている羽はフワフワで触り心地が良いらしく、リリィは手で揉んだり、顔をスリスリと擦り付けたりしていた。
すると、リリィが翼に触れる度にルアの体がピクピクと震え始めた。
「あ……な、なんでこんなに敏感っ……?リリィちょっと止め……。」
「やだ。もっと触りたい。」
抵抗できないように植物の蔦に絡めとられたルアは、リリィが満足するまで体をピクピクと震わせるしかなかった。
そして数分後……。
「……満足っ♪」
とても満足したような表情を浮かべるリリィと、そのすぐ横にはぐったりとしたルアの姿があった。
「うぅ……やっと、終わった?」
ルアがやっと解放されたことに気が付き体を起こすと、それと同時に彼のメタモルフォーゼによる変身が解け、もとの姿にもどってしまう。
「ルア、次はどれやるっ?これとか……よさそう。」
未だに先程の余韻が残っているルアに、リリィはお構いなしに次に変身して欲しい魔物娘を提案する。
「えっと?これは…………スライム?」
リリィが次に提案してきたのはスライム娘だった。スライム娘と言えば、この城に住んでいるトリトニーを思い浮かべるが、彼女はスライムのなかでも希少なヒーリングスライムという種族だ。
「そういえばスライムはまだ試したことなかったなぁ~。どうなるんだろ?」
ルア自身も興味をそそられたのか、あっさりと承諾し、図鑑に描かれているスライム娘を強く思い浮かべると、あの言葉を口にした。
「メタモルフォーゼ!!」
再びルアは光に包まれる。そして光が弾けると……出てきたのはスライムに変身したルアではなく、普通のルアだった。
「……??ルア、変わってない。」
リリィは変わっていないルアの姿を見て首をかしげる。それはルアも同じだった。
「あ、あれ?失敗しちゃったかな?」
ルアも自分の体を見渡してみるが、特に変わった様子はない。しかし、いざ体に触れてみると変化が起こっていた。
「……?あれ?」
「ルアどうしたの?」
「リリィ、ちょっと見てて?」
「……??うん。」
ルアはそう言うと、目をつぶり……そして図鑑に描かれていた青い色の体をしたスライム娘のことを強く思い浮かべる。
すると、徐々にルアの体が透き通っていき、液体でも固体でもないものへと変わっていった。
「うん!!失敗してなかった。」
「凄い……トリトニーみたい。でも、なんで今変わった?」
「えっと、この本にも書いてあるけど……スライムはいろんなものに変化することができるんだって。だから最初はもとの姿に変化してたんじゃないかな?」
スライム娘が載っているページには、今しがたルアが言った事が補足として書いてある。
「あと、この本に書いてあることだと……こんなこともできるみたい。」
ルアが体に力を込めると、ずるりと体が半分に分裂し、ルアが二人になった。ルアが二人いるという異常な光景に思わずリリィは目を丸くした。
「る、ルアが……二人?」
「あはは、これは分裂っていうんだって。本体はこっちだよ?」
本体である方のルアにはちょうど心臓の位置にまん丸の赤い球体がふよふよと浮いていた。分裂したルアにはそれがない。
そしてルアが自分の分身体を動かして遊んでいると、突然リリィがあることを問いかけた。
「……ねぇルア?」
「ん?なにリリィ?」
「メタモルフォーゼって2回できないの?」
「えっ?」
「だから……今もう一回別なのに変身したら……どうなるの?」
リリィのその言葉でルアの体がに一筋の電流が走った。
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