177 / 200
第三章 魔族と人間と
第176話
しおりを挟む
王国騎士達の剣とノアとゼバスの剣が激しくぶつかり合う音が場を支配する。
しかし、徐々にこの勝負の行方が垣間見え始めた。
王国騎士二人の剣撃をひたすらに受け続けていたノアは、二人の剣を大きく弾き飛ばし、仰け反る二人に問いかけた。
「国王がいない今……あなた達が守るものはなんですか?」
「「っ!!」」
「答えられませんか?」
これまで防戦一方だったノアが、今度は自分から二人に向かっていった。
すると、一気に形勢が逆転し、今度は彼等が防戦一方となった。
「無意味な戦いをするためにあなた達はいるのですか?」
「黙れッ!!人間を裏切った貴様が言えた台詞ではないだろう!!」
無理に反撃しようとした王国騎士の男の剣をノアはあろうことか素手で受け止めた。
「っな!?」
「私は人間を裏切ったりなんてしてません!!」
そしてノアは剣を受け止めた拳に思いっきり力を込める。すると、ビキビキと音を立てて男が手にしていた剣が砕け散った。
「どけッロイゼ!!」
自分の剣を砕かれ唖然とするロイゼという王国騎士を女の王国騎士が蹴り飛ばし、ノアに切りかかっていく。
しかし、二人で相手にならないのであれば一人になって相手になるはずもなく……。
「無駄です。」
ノアが横一閃に剣を払うと、あっさりと女の王国騎士の剣が真っ二つに切れてしまう。剣をあっさりと真っ二つに切り裂いたノアの剣は煌々と光り輝いている。
おそらくあれがノア自身の本当の力なのだろう。
「ッ!!」
「あなた達は間違っています。確かに私達は幼いころから魔族は怖いものだ……とか、彼らのそういう悪い印象を植え付けられてきました。でも、今と昔は違うんです。」
剣を砕かれ、真っ二つに切られ、戦意を喪失しかけている二人の王国騎士にノアは語り掛ける。
「今の彼らは私達と手を取り合おうとしてるんです。昔とは違って……」
「手を取り合う……だと?笑わせるなッ!!あの軍勢はなんなんだ!?敵意がむき出しじゃないか!!」
「確かにそう捉えられてもおかしくはありません。……でも、敵意があるんだったらとっくの昔にこうして語り合うこともせずに街は蹂躙されているのではないでしょうか?」
「くっ……それは………。」
ノアの言葉に彼らは何も言い返せないでいる。ノアの言葉が間違ってはいないから言い返せないのだ。
事実……アベルが行けと命令するだけで、この街はあっという間に滅ぼすことができるだろう。なんならカミル一人でも一瞬で終わるかもしれない。
「あなた達がここにいる理由は何ですか?街の人たちを守るためでしょう?なら……今どんな選択をするのが最善かわかっているはずです。仮に……今その答えを選ぶことができないとしても、私達はずっと……ずっとあなた達が決断するのを待っています。私たちが伝えたいのは、それだけです。」
そうノアが言い終えると同時に、隣で行われていた戦闘も終わりを迎えた。
「むんっ!!」
「おわあぁぁぁぁぁッ!!!!」
ゼバスが剣の腹で薙ぐようにタイラーという王国騎士を吹き飛ばす。吹き飛ばされたタイラーは街の壁に叩きつけられ、ぐったりと倒れこんでしまう。
そしてゼバスは大きくため息を吐き出しながらタイラーに向かって言った。
「ふぅ~……まだまだ我輩は尻の青い弟子に負けるわけにはいかぬのだ。」
ゼバスはノアのもとへとゆったりとした足取りでむかう。
「ノア殿お怪我は?」
「私は大丈夫です。ゼバスさん、タイラーさんは……。」
「はっはっは!!心配には及びませぬ。あれでも我輩の弟子ですからなぁ。」
ノアに心配いらないと、笑いながら言った彼はノアと戦っていた二人に声をかけた。
「ロイゼにカーラ、お前達に知っておいて欲しいことがある。」
そう声をかけるとロイゼとカーラと呼ばれた二人は、ゼバスの顔を見上げる。
「魔族の国には今……我ら人間が魔族と共に暮らしている街があるのだ。」
「「……!!」」
二人はゼバスの言葉に驚いた表情を見せた。
「もう既に、人間と魔族は共存を始めている。それをお前達に知っていてもらいたかった。あそこにいるタイラーのやつにも伝えておいてやってくれ。」
それだけ伝えると、ゼバスは彼等に背を向けてこちらへと歩いて戻ってきた。
一方以前、彼等の前に佇んでいるノアは……。
「皆さんが何を守るために存在しているのか……良く考えてみてくださいね。」
それだけ彼らに言い残すと、踵を返してノアもこちらに戻ってきた。無事に役目を終えたノアにアベルが声をかける。
「お疲れノア~。怪我はない?」
「うん、大丈夫だよ。一応……言える限り言ったつもりだけど、聞き入れてくれるかな?」
そう不安がるノアにアベルは言った。
「大丈夫だよ~。きっと、ノアの想いは届いてる。まっ、気長に待とうよ~。」
「アベルの言うとおりだ。信じて待つしかないさ。」
見ていた限り、彼等はきっと無能じゃない。ただ古い教えに惑わされているだけだ。
今を受け入れることができれば……きっと正しい判断ができるはずだ。
しかし、徐々にこの勝負の行方が垣間見え始めた。
王国騎士二人の剣撃をひたすらに受け続けていたノアは、二人の剣を大きく弾き飛ばし、仰け反る二人に問いかけた。
「国王がいない今……あなた達が守るものはなんですか?」
「「っ!!」」
「答えられませんか?」
これまで防戦一方だったノアが、今度は自分から二人に向かっていった。
すると、一気に形勢が逆転し、今度は彼等が防戦一方となった。
「無意味な戦いをするためにあなた達はいるのですか?」
「黙れッ!!人間を裏切った貴様が言えた台詞ではないだろう!!」
無理に反撃しようとした王国騎士の男の剣をノアはあろうことか素手で受け止めた。
「っな!?」
「私は人間を裏切ったりなんてしてません!!」
そしてノアは剣を受け止めた拳に思いっきり力を込める。すると、ビキビキと音を立てて男が手にしていた剣が砕け散った。
「どけッロイゼ!!」
自分の剣を砕かれ唖然とするロイゼという王国騎士を女の王国騎士が蹴り飛ばし、ノアに切りかかっていく。
しかし、二人で相手にならないのであれば一人になって相手になるはずもなく……。
「無駄です。」
ノアが横一閃に剣を払うと、あっさりと女の王国騎士の剣が真っ二つに切れてしまう。剣をあっさりと真っ二つに切り裂いたノアの剣は煌々と光り輝いている。
おそらくあれがノア自身の本当の力なのだろう。
「ッ!!」
「あなた達は間違っています。確かに私達は幼いころから魔族は怖いものだ……とか、彼らのそういう悪い印象を植え付けられてきました。でも、今と昔は違うんです。」
剣を砕かれ、真っ二つに切られ、戦意を喪失しかけている二人の王国騎士にノアは語り掛ける。
「今の彼らは私達と手を取り合おうとしてるんです。昔とは違って……」
「手を取り合う……だと?笑わせるなッ!!あの軍勢はなんなんだ!?敵意がむき出しじゃないか!!」
「確かにそう捉えられてもおかしくはありません。……でも、敵意があるんだったらとっくの昔にこうして語り合うこともせずに街は蹂躙されているのではないでしょうか?」
「くっ……それは………。」
ノアの言葉に彼らは何も言い返せないでいる。ノアの言葉が間違ってはいないから言い返せないのだ。
事実……アベルが行けと命令するだけで、この街はあっという間に滅ぼすことができるだろう。なんならカミル一人でも一瞬で終わるかもしれない。
「あなた達がここにいる理由は何ですか?街の人たちを守るためでしょう?なら……今どんな選択をするのが最善かわかっているはずです。仮に……今その答えを選ぶことができないとしても、私達はずっと……ずっとあなた達が決断するのを待っています。私たちが伝えたいのは、それだけです。」
そうノアが言い終えると同時に、隣で行われていた戦闘も終わりを迎えた。
「むんっ!!」
「おわあぁぁぁぁぁッ!!!!」
ゼバスが剣の腹で薙ぐようにタイラーという王国騎士を吹き飛ばす。吹き飛ばされたタイラーは街の壁に叩きつけられ、ぐったりと倒れこんでしまう。
そしてゼバスは大きくため息を吐き出しながらタイラーに向かって言った。
「ふぅ~……まだまだ我輩は尻の青い弟子に負けるわけにはいかぬのだ。」
ゼバスはノアのもとへとゆったりとした足取りでむかう。
「ノア殿お怪我は?」
「私は大丈夫です。ゼバスさん、タイラーさんは……。」
「はっはっは!!心配には及びませぬ。あれでも我輩の弟子ですからなぁ。」
ノアに心配いらないと、笑いながら言った彼はノアと戦っていた二人に声をかけた。
「ロイゼにカーラ、お前達に知っておいて欲しいことがある。」
そう声をかけるとロイゼとカーラと呼ばれた二人は、ゼバスの顔を見上げる。
「魔族の国には今……我ら人間が魔族と共に暮らしている街があるのだ。」
「「……!!」」
二人はゼバスの言葉に驚いた表情を見せた。
「もう既に、人間と魔族は共存を始めている。それをお前達に知っていてもらいたかった。あそこにいるタイラーのやつにも伝えておいてやってくれ。」
それだけ伝えると、ゼバスは彼等に背を向けてこちらへと歩いて戻ってきた。
一方以前、彼等の前に佇んでいるノアは……。
「皆さんが何を守るために存在しているのか……良く考えてみてくださいね。」
それだけ彼らに言い残すと、踵を返してノアもこちらに戻ってきた。無事に役目を終えたノアにアベルが声をかける。
「お疲れノア~。怪我はない?」
「うん、大丈夫だよ。一応……言える限り言ったつもりだけど、聞き入れてくれるかな?」
そう不安がるノアにアベルは言った。
「大丈夫だよ~。きっと、ノアの想いは届いてる。まっ、気長に待とうよ~。」
「アベルの言うとおりだ。信じて待つしかないさ。」
見ていた限り、彼等はきっと無能じゃない。ただ古い教えに惑わされているだけだ。
今を受け入れることができれば……きっと正しい判断ができるはずだ。
0
あなたにおすすめの小説
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです(完結)
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
華都のローズマリー
みるくてぃー
ファンタジー
ひょんな事から前世の記憶が蘇った私、アリス・デュランタン。意地悪な義兄に『超』貧乏騎士爵家を追い出され、無一文の状態で妹と一緒に王都へ向かうが、そこは若い女性には厳しすぎる世界。一時は妹の為に身売りの覚悟をするも、気づけば何故か王都で人気のスィーツショップを経営することに。えっ、私この世界のお金の単位って全然わからないんですけど!?これは初めて見たお金が金貨の山だったという金銭感覚ゼロ、ハチャメチャ少女のラブ?コメディな物語。
新たなお仕事シリーズ第一弾、不定期掲載にて始めます!
スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました
東束末木
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞、いただきました!!
スティールスキル。
皆さん、どんなイメージを持ってますか?
使うのが敵であっても主人公であっても、あまりいい印象は持たれない……そんなスキル。
でもこの物語のスティールスキルはちょっと違います。
スティールスキルが一人の少年の人生を救い、やがて世界を変えてゆく。
楽しくも心温まるそんなスティールの物語をお楽しみください。
それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。
2025/12/7
一話あたりの文字数が多くなってしまったため、第31話から1回2~3千文字となるよう分割掲載となっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる