たいして好みでは無い、と言われたので婚約解消した令嬢は、伯爵様と交渉する。

らりささ

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1.婚約編

1.さらば、婚約者さま

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 この世は理不尽なことばかり。

「お前など、たいして好みではない!」
再三、婚約者のローレンから言われていた。

ローレンは子爵家の長男。
私は男爵家の長女。

もちろん、家同士の決めた婚約である。

だからって、言いたい放題じゃない?

自分はそこそこかっこよくって、そこそこモテるからって、それはないでしょ?

婚約から一年経った頃には、既に私はローレンに辟易していた。

なので!

先日、婚約を解消したい、と言われたとき、私は心の中で両手をあげて喜んだのだった。

婚約解消の理由は、どこかのご令嬢と懇意になったからだそう。

だいたい、婚約者のある身でよその令嬢に手を出すローレンもローレンだし、婚約者がいると知ってて、懇意になる令嬢も令嬢である。

まぁ、似たものどうしなのよ。

内心、

しめた!

と思ってはいたが、そんなこと表に出す私ではない。

シクシク悲しんでいるフリをした。

「まさか、ローレン様が…そんなこと、信じられませんわ」

まぁ、ローレンならやりかねないと思ってたけど。

「ルシンダ。分かってくれ。君の気持ちは重々分かってはいるのだ。だけど!僕の心はもう君にはないのだ」

カスみたいなセリフをよく吐けるな…

本当に、呆れる。





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