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6.大精霊編
7.使命
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思ってた以上に、ルシンダが質問攻めにあっている。ルシンダに魔力があるなんて話、クルーズにしなきゃよかったと、ライトは後悔し始めていた。
今にして思えば、妻に魔力があると話した時のクルーズの食いつきぶりは、少し異常であったように思えた。
しかし、時すでに遅し、である。
「僕たちは、“大精霊”に力を与えて貰って、魔力量が格段に上がったんだよ。ちなみに、三大精霊といって、空の大精霊、海の大精霊、そして陸の大精霊がいる」
クルーズが少し早口になっている。
「陸の大精霊?」
ルシンダには、少し聞き覚えがあった。
「知ってるのか?!」
クルーズが急かす。
「もしかして、陸の大精霊って“リクロ”のことですか?」
ルシンダは、親戚の子の名前かのようにその名を口にした。
「な!!」
ガタっ!!
クルーズは驚き過ぎて、思わず椅子から立ち上がっていた。
「その名をどこで?」
クルーズの手が震えている。
「えっと…何となく昔から知っていたような…?まぁ、言っても信じないと思いますよ」
ルシンダは、言いたくなさそうだった。
「もしかして、夢?とか?」
セラが優しく聞いた。
「そうです!何で分かったんですか?!」
信じられない。
陸の大精霊の“リクロ”という名を知っているものさえほとんどいない。
更に、陸の大精霊を“リクロ”と呼ぶものは、この世でたった一人しかいないのだ。
「ユーリだ…」
まさか、僕の生きてるうちに、ユーリに出会えるなんて!!
クルーズは頭の中で歓喜していた。
「ユーリも知っているんですか?すごい!もしかして、あれってただの夢じゃなかったんですかね?」
ルシンダは無邪気に言った。
彼女はことの重大さを、まだ知らない。
クルーズは、ルシンダの隣で幸せそうに話を聞いているライトをとてつもなく不憫に思った。
しかし、クルーズは陸の大精霊の“愛し子”であったし、ルシンダが“ユーリ”だと分かった以上、どうしようもないことも分かっていた。
それでも、ルシンダがアスランに恋しようなどと、この時のクルーズには想像もできなかったのだが…
とにかく、ルシンダにそっと準備をさせなければならなかった。それが、ユーリに出会った陸の大精霊の“愛し子”の使命でもあった。
反対に、セラは海の大精霊の愛し子だった。
彼女はルシンダを警戒するしかなかった。海の大精霊から、“ユーリ”の存在が天地をゆるがすやもしれない、と教えられてきたからだった。
セラには他に悩ましいことがあったため、少々めんどくさいな、と思っていた。
しかも、セラが思っていた以上に、ルシンダは可愛らしい。ライトがあそこまで惚気る訳が分かったような気がしていた。
セラはほんの少し、ライトに嫉妬すら感じていることに自身でも気がついていた。
羨ましいねぇ
彼女は、そう自身の感情に折り合いをつけた。
今にして思えば、妻に魔力があると話した時のクルーズの食いつきぶりは、少し異常であったように思えた。
しかし、時すでに遅し、である。
「僕たちは、“大精霊”に力を与えて貰って、魔力量が格段に上がったんだよ。ちなみに、三大精霊といって、空の大精霊、海の大精霊、そして陸の大精霊がいる」
クルーズが少し早口になっている。
「陸の大精霊?」
ルシンダには、少し聞き覚えがあった。
「知ってるのか?!」
クルーズが急かす。
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「な!!」
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「その名をどこで?」
クルーズの手が震えている。
「えっと…何となく昔から知っていたような…?まぁ、言っても信じないと思いますよ」
ルシンダは、言いたくなさそうだった。
「もしかして、夢?とか?」
セラが優しく聞いた。
「そうです!何で分かったんですか?!」
信じられない。
陸の大精霊の“リクロ”という名を知っているものさえほとんどいない。
更に、陸の大精霊を“リクロ”と呼ぶものは、この世でたった一人しかいないのだ。
「ユーリだ…」
まさか、僕の生きてるうちに、ユーリに出会えるなんて!!
クルーズは頭の中で歓喜していた。
「ユーリも知っているんですか?すごい!もしかして、あれってただの夢じゃなかったんですかね?」
ルシンダは無邪気に言った。
彼女はことの重大さを、まだ知らない。
クルーズは、ルシンダの隣で幸せそうに話を聞いているライトをとてつもなく不憫に思った。
しかし、クルーズは陸の大精霊の“愛し子”であったし、ルシンダが“ユーリ”だと分かった以上、どうしようもないことも分かっていた。
それでも、ルシンダがアスランに恋しようなどと、この時のクルーズには想像もできなかったのだが…
とにかく、ルシンダにそっと準備をさせなければならなかった。それが、ユーリに出会った陸の大精霊の“愛し子”の使命でもあった。
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しかも、セラが思っていた以上に、ルシンダは可愛らしい。ライトがあそこまで惚気る訳が分かったような気がしていた。
セラはほんの少し、ライトに嫉妬すら感じていることに自身でも気がついていた。
羨ましいねぇ
彼女は、そう自身の感情に折り合いをつけた。
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