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6.大精霊編
25.新しい世界
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「「腹は決まったか?」」
アスランの姿をしたリクロが聞いた。
「本当に本当に、アスラン様を死なせない?」
「「もちろん」」
「ちゃんと元気にしてくれる?」
「「もちろん」」
「それから…」
「「まだあるのか…?」」
リクロは呆れ気味に言った。
「だって、そんな畏れ多いことをしようとしている訳でしょ?何だって叶わなければ割が合わなくない?」
リクロは、ルシンダの言い分も確かに一理あると考えた。
「「それもそうだな。では、ちょっと考えておけ」」
そう言って、リクロは気を高め始めた。
そうすると、アスランの身体は見る見る若返っていった。
「うそ!?どういうこと?!」
ルシンダは、若いアスランを見たのはそれが初めてだった。
やばい
これはやばい
乱れた服の上からでは、彼の筋肉美が丸見えになっている。
あぁ、なんて美しい
お顔も…綺麗すぎる…
ルシンダは見惚れてしまった。
「「アスランが肉体的にも精神的にも一番強靭だった頃に若返らせたんだ。25歳くらいかな。まあ、そっちの方が、いい“種”持ってる気がするからな」」
リクロは笑って言った。
「…あなた、最低ね…45歳のアスラン様だって最高だったわよ…」
アスランの部分が残っているのか、頬が少し赤くなった。
それでも、これは凄い
ルシンダは、アスランを上から下まで舐めるように見た。
「はぁ、アスラン様、なんてかっこいいの…!」
ルシンダは、思わず声に出してしまっていた。
彼女の頬は赤らみ、うっとりとした表情が妙に色っぽかった。
そうすると、アスランがギュッとルシンダを抱きしめた。
「「あぁ、僕もこの歳であなたと出会いたかった。何の障壁もなく、あなたと添い遂げたかった」」
「アスラン様…」
ルシンダは嗚咽しそうであったが、なんとか耐えた。
これから、事を成そうというのだ。
萎えるような雰囲気には、彼女もしたくなかった。
そこからは、ルシンダとアスランしかいなかったのではないかと思えるほど、2人は激しく求めあった。
アスランの綺麗に流れる金の髪も、潤んだ碧い瞳も、堪らない表情も飛び散る汗でさえ、見逃したくないとルシンダは思った。
しかし、アスランのものが大きく、ルシンダは何度も意識を飛ばしかけた。
「「まだ、まだだよ。可愛いね。ルシンダは」」
そう言って、彼女の頬を触ったのは、間違いなくアスランだった。
「アスラン様…」
「「ルシンダ…愛してる。僕は、このまま消えてなくなったっていいくらい、君を愛している」」
アスランもルシンダも、もう何度も絶頂に達していた。
それでも、何度も何度も求めあった。
すごい
25歳のアスラン様は、凄い…
信じられないくらい、凄い
気持ちが…い…い…
「もう、このまま、このままのアスラン様とずっと一緒にいたい!!いいでしょ?!リクロ!!」
ルシンダは堪らなくなって、そう叫んだ。
その瞬間、アスランとルシンダは再び、絶頂に達した。
「「言ったな?後悔するなよ」」
そう言って、リクロはルシンダの時間を20年ほど巻き戻しはじめた。
「新しい世界へいってらっしゃい。そして、再び戻ってくるんだ、“ユーリ”よ」
ーーーーーー20年ほど前へーーーーーー
ルカマンドにあるターリー家の城のすぐ隣にある森にて。
「うぇっ!うぉ!」
その中で、アスランは一人目が覚めた。
吐き気が酷い。
しかし、それまでの記憶が全くない。
這うようにして、森の出口に向かった。
そして、そこでアスランは意識を失ったのだった。
「兄さん?!大丈夫か?!」
気付くと、自身のベッドの上だった。
「あれ?」
「昨日のこと、覚えていないのかい?」
ローランがアスランの顔を心配そうに見た。
「全く記憶がないな…」
「兄さん、森のところで倒れてたんだよ。どうしたんだ、あんなところで?!」
「分からない、僕は、どれくらい意識がなかったんだ?」
「丸一日だけど、本当に大丈夫?」
「あぁ、そうか。ちなみに…僕って今年でいくつになったかな?」
「はぁぁ?本当に大丈夫かな?25歳だけどさ…」
「そうか、25歳か…」
何かとても大事なことを思い出さなければならないのに、とアスランは考えていたが、何も思い出せなかった。
そして、その20年後、25歳のままのアスランは、あの夜会でルシンダに出会うのだった。
アスランの姿をしたリクロが聞いた。
「本当に本当に、アスラン様を死なせない?」
「「もちろん」」
「ちゃんと元気にしてくれる?」
「「もちろん」」
「それから…」
「「まだあるのか…?」」
リクロは呆れ気味に言った。
「だって、そんな畏れ多いことをしようとしている訳でしょ?何だって叶わなければ割が合わなくない?」
リクロは、ルシンダの言い分も確かに一理あると考えた。
「「それもそうだな。では、ちょっと考えておけ」」
そう言って、リクロは気を高め始めた。
そうすると、アスランの身体は見る見る若返っていった。
「うそ!?どういうこと?!」
ルシンダは、若いアスランを見たのはそれが初めてだった。
やばい
これはやばい
乱れた服の上からでは、彼の筋肉美が丸見えになっている。
あぁ、なんて美しい
お顔も…綺麗すぎる…
ルシンダは見惚れてしまった。
「「アスランが肉体的にも精神的にも一番強靭だった頃に若返らせたんだ。25歳くらいかな。まあ、そっちの方が、いい“種”持ってる気がするからな」」
リクロは笑って言った。
「…あなた、最低ね…45歳のアスラン様だって最高だったわよ…」
アスランの部分が残っているのか、頬が少し赤くなった。
それでも、これは凄い
ルシンダは、アスランを上から下まで舐めるように見た。
「はぁ、アスラン様、なんてかっこいいの…!」
ルシンダは、思わず声に出してしまっていた。
彼女の頬は赤らみ、うっとりとした表情が妙に色っぽかった。
そうすると、アスランがギュッとルシンダを抱きしめた。
「「あぁ、僕もこの歳であなたと出会いたかった。何の障壁もなく、あなたと添い遂げたかった」」
「アスラン様…」
ルシンダは嗚咽しそうであったが、なんとか耐えた。
これから、事を成そうというのだ。
萎えるような雰囲気には、彼女もしたくなかった。
そこからは、ルシンダとアスランしかいなかったのではないかと思えるほど、2人は激しく求めあった。
アスランの綺麗に流れる金の髪も、潤んだ碧い瞳も、堪らない表情も飛び散る汗でさえ、見逃したくないとルシンダは思った。
しかし、アスランのものが大きく、ルシンダは何度も意識を飛ばしかけた。
「「まだ、まだだよ。可愛いね。ルシンダは」」
そう言って、彼女の頬を触ったのは、間違いなくアスランだった。
「アスラン様…」
「「ルシンダ…愛してる。僕は、このまま消えてなくなったっていいくらい、君を愛している」」
アスランもルシンダも、もう何度も絶頂に達していた。
それでも、何度も何度も求めあった。
すごい
25歳のアスラン様は、凄い…
信じられないくらい、凄い
気持ちが…い…い…
「もう、このまま、このままのアスラン様とずっと一緒にいたい!!いいでしょ?!リクロ!!」
ルシンダは堪らなくなって、そう叫んだ。
その瞬間、アスランとルシンダは再び、絶頂に達した。
「「言ったな?後悔するなよ」」
そう言って、リクロはルシンダの時間を20年ほど巻き戻しはじめた。
「新しい世界へいってらっしゃい。そして、再び戻ってくるんだ、“ユーリ”よ」
ーーーーーー20年ほど前へーーーーーー
ルカマンドにあるターリー家の城のすぐ隣にある森にて。
「うぇっ!うぉ!」
その中で、アスランは一人目が覚めた。
吐き気が酷い。
しかし、それまでの記憶が全くない。
這うようにして、森の出口に向かった。
そして、そこでアスランは意識を失ったのだった。
「兄さん?!大丈夫か?!」
気付くと、自身のベッドの上だった。
「あれ?」
「昨日のこと、覚えていないのかい?」
ローランがアスランの顔を心配そうに見た。
「全く記憶がないな…」
「兄さん、森のところで倒れてたんだよ。どうしたんだ、あんなところで?!」
「分からない、僕は、どれくらい意識がなかったんだ?」
「丸一日だけど、本当に大丈夫?」
「あぁ、そうか。ちなみに…僕って今年でいくつになったかな?」
「はぁぁ?本当に大丈夫かな?25歳だけどさ…」
「そうか、25歳か…」
何かとても大事なことを思い出さなければならないのに、とアスランは考えていたが、何も思い出せなかった。
そして、その20年後、25歳のままのアスランは、あの夜会でルシンダに出会うのだった。
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