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屋敷の上階にこそ危険フラグが一杯
熱い体を冷やし、空っぽな心を満たす、清涼な君
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体が熱い。
オーバーヒートならば格好の良いものだが、俺のは単なる風邪だろう。
竜騎士だと戦場に出ていもいるが、基本は王族の王子様である。
野営地でも俺専用の天幕もあればベッドも作られている、という有様だ。
ヴォラクに出会ってから、その天衣無縫な様に惹かれて彼と同じような行動を取ってもいるが、実際の俺は彼のように地面に転がって寝た翌日には熱を出してしまうぐらいのひ弱な男なのだ。
それも、今回は全裸で藁の中での一晩だ。
温かいヴォラクを抱き締めての一夜でもあったが、朝方に彼から離れてしまって体を冷やしたのが失敗だったのだろう。
「ああ、大丈夫?酷い熱だ。どうしよう?階下には毛布一枚くらいないかな。」
俺に酷い事をされても俺を思ってくれる彼。
それは俺が王子だからではなく、彼は俺を友人と思っているからだ。
俺はヴォラクの腕を掴んだ。
「君が布団になってくれ。友人だろ?」
拒否も抵抗なども全くせず、ヴォラクは横たわるや俺をぎゅうと抱き締めた。
「君は温かいな。無垢で、温かい。ねえ、さっきまでの教訓、あれはね、いつものように俺を撥ね退けてもいいんだよ。いや、俺が友人を盾にして君におねだりをした時は、君が嫌ならば断わって欲しい。友人だろ?」
俺に回された腕はぎゅうと俺を抱く力を強めた。
「だって、お前は死んじゃうかもって。」
「死んじゃっても、君が嫌なら断るべきなんだよ?友人にならばね。」
「お前はそれで俺から人を遠ざけたんだな。俺は友人というものを知らないから。友人と名乗った奴らに何でも与えてしまうと思ったから。」
いや、君を独占したかっただけだ。
他の誰にも目を向けて欲しくなかっただけだ。
君は初めて俺が欲しいと思った人だから。
「俺達は親友だ。そして、俺は君を愛している。親友で恋人で伴侶。俺は君を独り占めしたいと思っているよ。」
俺の額に柔らかい唇が当たった。
ヴォラクがキスをした?
ヴォラクは俺の頭を子供のように撫ではじめ、時々俺の髪やこめかみや額にキスを与え始めた。
「ヴォラク?」
俺は与えるばかりの優しい彼を抱く腕に力を込めた。
「ヴォラク。俺の唇に君が欲しい。俺は君が欲しいんだ。」
いつものように断られると思っていた唇に、俺が何度も奪って来た柔らかいシルキーな触感もあるものが触れた。
俺はパッと両目を開けた。
すると、神に祈る天使のように目を瞑った彼が、俺の唇を奪っている情況を目の当たりにする事になった。
俺は満たされていく気持ちのまま再び瞼を閉じて、さらに彼の優しさに耽溺しようとした。
さあ、俺に与えてくれ。
奪われ過ぎて空っぽな俺を満たせるのは君だけなのだから。
オーバーヒートならば格好の良いものだが、俺のは単なる風邪だろう。
竜騎士だと戦場に出ていもいるが、基本は王族の王子様である。
野営地でも俺専用の天幕もあればベッドも作られている、という有様だ。
ヴォラクに出会ってから、その天衣無縫な様に惹かれて彼と同じような行動を取ってもいるが、実際の俺は彼のように地面に転がって寝た翌日には熱を出してしまうぐらいのひ弱な男なのだ。
それも、今回は全裸で藁の中での一晩だ。
温かいヴォラクを抱き締めての一夜でもあったが、朝方に彼から離れてしまって体を冷やしたのが失敗だったのだろう。
「ああ、大丈夫?酷い熱だ。どうしよう?階下には毛布一枚くらいないかな。」
俺に酷い事をされても俺を思ってくれる彼。
それは俺が王子だからではなく、彼は俺を友人と思っているからだ。
俺はヴォラクの腕を掴んだ。
「君が布団になってくれ。友人だろ?」
拒否も抵抗なども全くせず、ヴォラクは横たわるや俺をぎゅうと抱き締めた。
「君は温かいな。無垢で、温かい。ねえ、さっきまでの教訓、あれはね、いつものように俺を撥ね退けてもいいんだよ。いや、俺が友人を盾にして君におねだりをした時は、君が嫌ならば断わって欲しい。友人だろ?」
俺に回された腕はぎゅうと俺を抱く力を強めた。
「だって、お前は死んじゃうかもって。」
「死んじゃっても、君が嫌なら断るべきなんだよ?友人にならばね。」
「お前はそれで俺から人を遠ざけたんだな。俺は友人というものを知らないから。友人と名乗った奴らに何でも与えてしまうと思ったから。」
いや、君を独占したかっただけだ。
他の誰にも目を向けて欲しくなかっただけだ。
君は初めて俺が欲しいと思った人だから。
「俺達は親友だ。そして、俺は君を愛している。親友で恋人で伴侶。俺は君を独り占めしたいと思っているよ。」
俺の額に柔らかい唇が当たった。
ヴォラクがキスをした?
ヴォラクは俺の頭を子供のように撫ではじめ、時々俺の髪やこめかみや額にキスを与え始めた。
「ヴォラク?」
俺は与えるばかりの優しい彼を抱く腕に力を込めた。
「ヴォラク。俺の唇に君が欲しい。俺は君が欲しいんだ。」
いつものように断られると思っていた唇に、俺が何度も奪って来た柔らかいシルキーな触感もあるものが触れた。
俺はパッと両目を開けた。
すると、神に祈る天使のように目を瞑った彼が、俺の唇を奪っている情況を目の当たりにする事になった。
俺は満たされていく気持ちのまま再び瞼を閉じて、さらに彼の優しさに耽溺しようとした。
さあ、俺に与えてくれ。
奪われ過ぎて空っぽな俺を満たせるのは君だけなのだから。
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