目覚めたら全裸な俺は全裸な王子と一緒にゴブリンに強襲された砦を逃亡するクエストを与えられた!

蔵前

文字の大きさ
24 / 32
屋根裏の個室でのひと時

復活した友

 ユージンが友人。
 大事な手放したくない友人。
 そんな事を考えた時もありました。

 彼は予告していた通りに一時間きっかりになるとパカっと両目を開け、晴れ晴れとした笑顔が示す通りに全回復していた。

「復活だ!」

 俺はその時には、本気で彼の回復を喜んでいたんだよ?
 だって友人じゃない?
 しかし、彼は俺の親友である前に、ユージンだったのだ。

「じゃあ、やろう!君のお尻開発!」

「って、いい加減にしろよ!俺達はここから逃亡しなきゃだろ!」

「だから頑張って一時間で俺は復活した。君の可愛い申し出を叶えてあげようって、俺は奮起して、あと少しのMPまで全消費してしまった。どうするの!敵が出現したらどうするの!俺は君に捧げるダイヤモンドどころか、もう雑魚魔法なソーラレイも撃てないんだよ!」

「うそ!MP消費?あの背中の刺青は自動魔法という護符じゃ無かったの?」

 あ、ユージンは俺から目を逸らした。
 こいつは俺を好きだとか愛しているとかほざいていなかったか?
 愛する人間に嘘八百しか語らないって、こいつに真実こそないという事か?

 俺は嘘吐きな親友に見切りをつける事にして、さっさとこの世界から離脱しようと立ち上がろうとした。
 立ち上がろうとしただけで終わったのは、俺が立ち上がれなかったからだ。
 立ち上がろうと身を乗り出したそこで、悪魔な男によって前のめりに転がされ、そのまま俺の腰の上にその男は乗り上げた。

「何をするんだよ!」

「お尻開発だよ!ここはしっかりしておかないと!不意の時に使えないだろ!」

「使う予定は今後もないし、使いたいのはお前だけだろ!」

「その通りだよ!君はどうしちゃったの?あんなにも、可愛らしく、俺のお尻を弄んでくれる?なんて可愛い声を出したのは君だったんだよね?」

「しつこいよ!一時間前の俺は病人のお前が死んじゃうんじゃないかって心配だったんだよ!生き物は病気になると直ぐに死ぬじゃないか!俺の身体を温めたらお前の体を温めてあげられる気がしたんだよ!」

 俺の上に乗っていた男は、身を屈めて俺の頭にキスをした。

「愛している。」

 俺はいつものふざけた言い方ではない言い方と、ユージンのふざけていない声で言われた事で、びくりと身体が痺れた様になって体の動きが止まってしまった。
 俺はゆっくりと彼に振り向き、ユージンは俺の身体の上にはいたが、俺を押さえつけるために乗るようにではなく、俺の身体を後ろから抱き締めるという風に体を横にしていた。

 俺が重いのは変わりがないけれど。

 それでも俺がユージンに文句を言わないのは、すでに彼の唇を受け入れているからであり、俺は彼の唇で口を塞がれる事に喜んでもいた。

 え、喜んでいる?

「ゆー……じん。」

「俺は君がいないと死んでしまう。君も俺がいないと死んでしまうようになってほしい。俺は世界が滅んでも君さえいればいいんだ。」

 俺はユージンに抱かれながらも、ユージンを抱き返せるようにと身体の向きを変えようと動いた。
 クルンと、俺の体が軽く回ったのは、ユージンこそ俺と抱き合いたかったからであろう。
 俺達は抱き合いながらキスを深め、……。

「だから、どうしてお尻に指を突っ込もうとするんだ!」

「だから!どうしても、出来る時に、解しておきゃなきゃなんだよ!」

「わかんない、やめ、ああ!」

 俺の首筋は舐められ噛みつかれ、俺はその刺激に気が削がれ、お尻に異物を突っ込まれるという隙を見せてしまった。

「大丈夫。まだ一関節も入っていない。この指が君の中を傷つけないようにね、君は力をまず抜こう。」

「お前のその指をまず抜こうよ。」

 俺の身体はユージンへの恐怖でカチコチだよ!
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

悪役令嬢と呼ばれた侯爵家三男は、隣国皇子に愛される

木月月
BL
貴族学園に通う主人公、シリル。ある日、ローズピンクな髪が特徴的な令嬢にいきなりぶつかられ「悪役令嬢」と指を指されたが、シリルはれっきとした男。令嬢ではないため無視していたら、学園のエントランスの踊り場の階段から突き落とされる。骨折や打撲を覚悟してたシリルを抱き抱え助けたのは、隣国からの留学生で同じクラスに居る第2皇子殿下、ルシアン。シリルの家の侯爵家にホームステイしている友人でもある。シリルを突き落とした令嬢は「その人、悪役令嬢です!離れて殿下!」と叫び、ルシアンはシリルを「護るべきものだから、守った」といい始めーー ※この話は小説家になろうにも掲載しています。

従者は知らない間に外堀を埋められていた

SEKISUI
BL
新作ゲーム胸にルンルン気分で家に帰る途中事故にあってそのゲームの中転生してしまったOL 転生先は悪役令息の従者でした でも内容は宣伝で流れたプロモーション程度しか知りません だから知らんけど精神で人生歩みます

獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果

ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。 そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。 2023/04/06 後日談追加

【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった

cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。 一途なシオンと、皇帝のお話。 ※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。