目覚めたら全裸な俺は全裸な王子と一緒にゴブリンに強襲された砦を逃亡するクエストを与えられた!

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奴隷商人の館から飛び出そう

屋上に出て見れば!

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 俺はユージンなど一生信じないぞと心に決めた。
 ホムンクルスという俺は、壊れなければ命は永遠となる。
 と、いうことは、永遠に信じてやらないぞ、という事だ。

「君がお願いしたから俺は頑張っただけじゃないか。」

「まだいうか!俺がお願いしたのは指を突っ込まないで表面をぐりぐり撫でてくれ、ぐらいだよ。」

「ぐりぐりしたらズボ。それだけの話でしょう?事故だと思いなさいな。それに、フフ、君だって俺の指でイったじゃないか。」

 俺は思わず自分のお尻に両手を当てた。
 情けない事に、ユージンの言ったことは事実だ。
 ユージンの指が俺の腸の中で俺のペニスの付け根ぐらいをなぞって来た時に、電撃のような快感が俺の体中に走り、俺はイってしまったのである。
 俺の肩にユージンの腕が回された。

「そこを刺激されれば男は全員ビクンと果ててしまう。落ち込む事など無いよ。心が俺を求めていなくても、体が裏切ったわけでも、君が淫乱なわけでももちろんない。そこが単なる刺激スィッチってだけだ。」

 これだ。
 時々ユージンの口から発せられる、彼こそ俺が受けたような事を経験済み、という風なセリフに俺はユージンを責めきれなくなるのだ。

 ユージンが哀れで。

 俺はまだ、ユージンを好きだと思っているし、彼に触れられて気持ち悪いなんて事を本気で思っているわけでもない。
 俺のユージンへの抵抗は、ユージンの行為を本気で嫌だと思わない自分が怖いし、簡単に流されてどうすると、自分を戒めているだけだ。
 でも、ユージンは本気で好きでもない相手にそんな色々をされたのかな、そんな風に時々思ってしまうのだ。

「どうしたの?突然黙り込んで。」

「俺は――。」

「うん?」

 ユージンは俺の話す言葉は何でも聞きたい、そんな表情をいつも浮かべる。
 俺の抵抗は聞き入れてくれないせに。

「……腹が減った。飯が食べられてベッドで休めるなら、俺はもう少しお前に素直になれるかもってチラっと思った。ってきゃあ!」

 俺はユージンに抱きかかえられた。
 そして、ユージンは物凄い勢いで屋上へと飛び出した。

「さあ!奴隷棟を脱出だ!次に目指すは、ベッドがあってオーク達が見逃しているだろう場所!小川そばの投棄された水車小屋に行こう!」

「お前!めっちゃこの町のリサーチをしていすぎ!」

 俺はまたまた余計な事を口走ったのかと世を儚む気持ちだが、そんな俺達の行く手を阻もうとする(俺には助け?)な奴は必ずいるのである。

 俺達、俺を抱えた野獣と化したユージンが屋上に踏み出したその時、俺達は空から舞い降りた者達に囲まれた。
 黒い翼を持ち、尖った大きな耳を持った、褐色の肌をした美しき男女。

 魔王様(俺の親父)のシンパである、ダークエルフの方々だ。
 とうとう親父が俺を連れ戻しに来たか?
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