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林の中の攻防
裏切り者には罰がある
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ダークエルフは俺の台詞を聞くや、ハタ、と見るからに固まった。
それから俺をじっと見据えてから、すぐに下卑た笑い声を森中に響かせた。
「人間が!ああ、人間的考えか!我らはお前らよりも高位なものだ!我らはお前らを征服するべき者だ!我らは頂上でお前らを喰らう者であらねばならないのだ!それが、レグルスという性奴を手に入れた途端に、魔王は腑抜けて進撃を忘れてしまったのだ!我々は魔王の進撃を止めたレグルスを引き裂く!腑抜けた魔王が我を失ったそこを、我らが仰ぐ君主、ミゼーニャ様に立っていただくのだ!」
「そう言えばお前らは、ゴブリンオークを家畜と呼んでいたな。」
人間界を襲うゴブリンオークを作り出したのは、人間ではなく、ダークエルフなどの魔の者達の仕業だったのか?
俺の疑問を肯定するようにして、ダークエルフの頭目はニヤリと笑った。
すると、彼の胸から銀色に輝く剣先が急ににょっきりと生えた。
俺こそ何が起きたのかとダークエルフを見つめれば、赤目のその男は、自分の胸から突き出る剣をぼんやりと見下ろし、何が起きたのかという顔をして見せた。
そんな顔を俺に見せただけなのは、彼を穿った剣先は跳ね上がって彼の上半身を真っ二つにしてしまったからである。
ダークエルフの頭目は、左右に裂け、死体となった彼は真後ろに倒れた。
ダークエルフを半分に裂いた者は、死体から汚れを受けないようになのか、ひらりと後ろへと飛んだ。
俺はその人物を目にして、ヴォラクと同じぐらいに可愛い生き物が存在していることに感銘を受けていた。
真っ赤な髪はルビーのようにキラキラと輝き、人形のように整った少年の顔の中で輝くのは、百年生きた賢者のような理知的な黒い瞳。
「俺の名前を呼ぶ煩い阿呆を見に来れば、ただの蠅か。」
美しい少年は口汚く罵ると、彼の出現に脅えた残りのエルフに対して右手を軽く翳した。
「消滅。」
残っていた四名のエルフは、一瞬にして火柱となって灰に帰した。
俺は彼に脅えるなんてものではない。
レベルが違い過ぎる!
「あなたが、レグルス、様?」
しかしながら、なぜかそこで俺の性器がヴォラクによって喰いつかれた。
これはヴォラクが俺の浮気心を諫めてくれたのだと、彼がやきもちを焼いてくれたのだと、俺はそれだけでイキそうだった。
頭の中は完全にイっていただろう。
そこにレグルスという魔王の愛人がいるのに、失礼にも俺はヴォラクのお尻に今すぐにでも顔を埋めてしまいたいのである。
助けてくれてありがとうと言うべきなのに!
そうだ、礼を言え!
さっさと言ってしまって、さっさと行ってしまって貰え!
「あ、ありがとうございました!これで思いっきり恋人を嬲れます!」
レグルスは俺を馬鹿だと言って大笑いすると、そのまま煙のように消え去った。
それから俺をじっと見据えてから、すぐに下卑た笑い声を森中に響かせた。
「人間が!ああ、人間的考えか!我らはお前らよりも高位なものだ!我らはお前らを征服するべき者だ!我らは頂上でお前らを喰らう者であらねばならないのだ!それが、レグルスという性奴を手に入れた途端に、魔王は腑抜けて進撃を忘れてしまったのだ!我々は魔王の進撃を止めたレグルスを引き裂く!腑抜けた魔王が我を失ったそこを、我らが仰ぐ君主、ミゼーニャ様に立っていただくのだ!」
「そう言えばお前らは、ゴブリンオークを家畜と呼んでいたな。」
人間界を襲うゴブリンオークを作り出したのは、人間ではなく、ダークエルフなどの魔の者達の仕業だったのか?
俺の疑問を肯定するようにして、ダークエルフの頭目はニヤリと笑った。
すると、彼の胸から銀色に輝く剣先が急ににょっきりと生えた。
俺こそ何が起きたのかとダークエルフを見つめれば、赤目のその男は、自分の胸から突き出る剣をぼんやりと見下ろし、何が起きたのかという顔をして見せた。
そんな顔を俺に見せただけなのは、彼を穿った剣先は跳ね上がって彼の上半身を真っ二つにしてしまったからである。
ダークエルフの頭目は、左右に裂け、死体となった彼は真後ろに倒れた。
ダークエルフを半分に裂いた者は、死体から汚れを受けないようになのか、ひらりと後ろへと飛んだ。
俺はその人物を目にして、ヴォラクと同じぐらいに可愛い生き物が存在していることに感銘を受けていた。
真っ赤な髪はルビーのようにキラキラと輝き、人形のように整った少年の顔の中で輝くのは、百年生きた賢者のような理知的な黒い瞳。
「俺の名前を呼ぶ煩い阿呆を見に来れば、ただの蠅か。」
美しい少年は口汚く罵ると、彼の出現に脅えた残りのエルフに対して右手を軽く翳した。
「消滅。」
残っていた四名のエルフは、一瞬にして火柱となって灰に帰した。
俺は彼に脅えるなんてものではない。
レベルが違い過ぎる!
「あなたが、レグルス、様?」
しかしながら、なぜかそこで俺の性器がヴォラクによって喰いつかれた。
これはヴォラクが俺の浮気心を諫めてくれたのだと、彼がやきもちを焼いてくれたのだと、俺はそれだけでイキそうだった。
頭の中は完全にイっていただろう。
そこにレグルスという魔王の愛人がいるのに、失礼にも俺はヴォラクのお尻に今すぐにでも顔を埋めてしまいたいのである。
助けてくれてありがとうと言うべきなのに!
そうだ、礼を言え!
さっさと言ってしまって、さっさと行ってしまって貰え!
「あ、ありがとうございました!これで思いっきり恋人を嬲れます!」
レグルスは俺を馬鹿だと言って大笑いすると、そのまま煙のように消え去った。
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