我らが行くはガチャポンな戦場

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悪の組織に新たな悪

行って来ます!

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 学校は昨日の大騒ぎで休校だ。
 リンリンの家には雷光ではなく地域生活安全課東京西地区の主任、 八頭新次郎やつがしらしんじろう様が直々に説明に出掛けたと聞いた。

 直接に挨拶した事は無いが、カウンターの隅から覗いた記憶でいえば、外見は八頭という名前がぴったりな男だ。
 丸い頭はところどころがごつごつしており、そんな頭を隠すべく髪の毛の存在が頭には一つもない。
 しかし、眉毛だけは植毛したかのようにふさふさだ。
 そして、目元はなぜかとっても彫りが深い、という、女子高生にはお近づきになりたくない外見の方である。

 だから覗き見だけ。

 だが、彼は仕事ができるらしいとも聞いている。
 リンリンは八頭の手腕?によって怪人化が改善するまで雷光の預かりとなり、彼女が人間に戻れるまでサポートすることになったのだ。
 そんな責任重大な雷光は、リンリンと私は同級生だからと私に押し付けた。

 いいわよ、では同級生らしいことをしましょう。
 私はリンリンと一緒に友人のお見舞いに行くべきと、リンリンの首に首輪を掛けた。

「ねえ、その切れない変な強靭な白い紐、どうやって作ったの?」

 用が無ければ出来る限り部屋で寝ている雷光が、上半身が裸というしどけない格好で、用も無いのに部屋から出てきて、私が作り上げたリンリン専用の縄について指を差した。
 雷光の手には紙パック牛乳。
 直接口をつけるなと、あれほど!
 私は右手の指を拳銃のような格好にすると、それで雷光を撃って見せた。

「わお!」

 指先から出た糸が牛乳パックに巻き付き、驚いて手を緩めた雷光からその牛乳パックを取り上げた。
 牛乳パックは私の手の中だ。
 牛乳パックをカウンターにとんと置いた。

「わお!そんな事が出来たんだ。」

「昨日ね。ムカつく女に逃がすもんかと指を向けたら出た。では、行ってまいります。パックに直接口をつけたらお仕置きで縛っちゃうぞ?」

「はは。それはそれで楽しそうかもね。行ってらっしゃい、どこに行くのか知らないけれど。」

「十市さんのお宅よ。毒蛾の鱗粉でかなり顔が腫れていらっしゃるもの。お見舞い。それに、リンリンが飲んだクスリの購入場所も聞かないと。これは犯罪行為でしょう。薬の販売先が分かれば、私達は攻撃できる、じゃない?」

「警察が自分達の仕事だって俺達を締め出さなければね。」

 雷光は眠そうに私に手を振って見せた。
 私は鼻でふふんと笑って、それからリンリンを連れて部屋を出たが……。

 わあ、大丈夫だったかしら?
 雷光の身体を舐めるようにして見ちゃったのはバレていない?

 筋肉で締まった腰に、筋肉質すぎないが形の良い胸板。
 そこに、あいつの、俳優みたいな顔が乗っている。
 何度も言うが、あいつは黙っていればとってもいい男なのだ。
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