S-Kill

不報 刀姫

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一網堕人

一から

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「あっーひゃっはっはっは!死ねぇゴミどもぉー」

朝。
東京都のど真ん中。スクランブル交差点のど真ん中。
突然男が発狂しだした。
通勤する人、通学する人、朝帰りする人、何の気なしに歩く人、とにかくその男を中心に周囲を歩く人々は男の奇声に驚き恐れおののいた。
そして、その男の声を聴いてたせいか近くにいた人から次々と倒れていく。
スクランブル交差点は一瞬にして横たわる人の海となった。

「…アイツか」

「ちょちょ!つと先輩はやいっスよー」

「遅いぞニート」

「アラト!俺の名前アラトでスってば!」

「新人てニートって読めるだろ新人にいとって」

「そりゃあ俺は先輩より経験も実績もないド新人ですけど…」

「じゃあニート改めてニイトで」

「いや何も変わってないっスよ?字面みないとわからないレベルの改名しないでください」

叫ぶ男から少し離れたビルの入り口に黒いコートを着た男が二人。
一人は黒髪短髪でツンツン頭、ネックウォーマーをして、鋭く細い目をさらに細め人の海の中心に立つ男を見据える。名は根苞。
もう一人は茶髪で刈り上げ、耳にピアスを開け、今しがた全力で走り先輩に追いついたのにイジられる始末。名はアラト。ド新人。

「俺の紹介ヒドいな…」

「ところでお前は持ってきたな?初めての現場で忘れ物とか勘弁だぞ」

「はいモチロン。大丈夫ですよ」

二人がコートの内ポケットから取り出したのは眼鏡のような形をしたアイテムだった。
それを装着した二人は今度はグラス越しにて叫ぶ男を見る。

「これが…先輩がいつも見てる世界なんスか」

「相手の能力を見るとき…だけな。ヤツのは━━」

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