2 / 56
第一章 風子と小さなご褒美
豆の木
しおりを挟む
ユン君と連絡が途絶えた一週間後。
私はゴールデンウィークの熱気が収まった和歌山県白浜を訪れていた。
ここ一年ほど、最も惚れこんでいるカフェが白浜にあるからだ。
私の最推しカフェ「豆の木」は白浜最大の観光地である白良浜から徒歩10分。やや入り組んだ街並みの奥にひっそりとある一軒家の店だ。
栗皮色の壁面が渋い昭和二階建て建築に迎えられ、落ち着いた雰囲気の店内ではフィンランド産の椅子やソファが待ち構えている。
デザイン性豊かな色とりどりの椅子に身体を預け、焙煎したてのコーヒー豆の香りが満ちる贅沢な空間でランチタイムを過ごすのは私の至福だ。
私が住む和歌山市から白浜までは、特急電車に乗って二時間かかる。
同じ県内だと言っても小旅行くらいの距離があり、交通費は往復5000円弱。
安くはない。だがそれでも私は、白浜町に毎週、通い詰めていた。それに毎朝駅前のお洒落なコーヒー店で一杯のカプチーノも欠かせない。
カフェ代は月にざっと4万円はいくだろう。
この積み重ねで、リボ払いの借金が少しずつかさんでいた。友だちにはカフェ依存ではないかと笑われたこともある。
でも必要経費なのだ。
だってカフェ代は毎日懸命に働く私への「ご褒美」。
世の中のみんなが日々小さなご褒美で、自分を奮い立たせているはずだ。
それに、私はいつか自分のカフェを持ちたいという夢だってある。そのためにカフェに通うのは勉強代のような側面もある。
「風子ちゃん、遠くから来てくれるのは嬉しいけど。お金もかかるだろうから無理しないでね」
豆の木の店主、紗理奈さんは私によくそう声をかけてくれていた。でも私はいつも笑って首を振るのだ。
「お金がなくても、カフェで過ごす時間みたいなご褒美がないと、私は幸せになれないです」
私の返答を聞いた紗理奈さんは、ふっくりしたほっぺたを少し傾げて困ったように微笑む。
「お金がないなら、お金がないなりに幸せに暮らしたらいいと思うわよ?」
紗理奈さんはカフェに通い詰める私を見て、よくそう言った。
私は紗理奈さんの声を思い出しながら、豆の木で特にお気に入りの青い椅子に体重を預けていた。怒涛の一週間を生き抜いた私へのご褒美に浸る。
「ああ……美味しい」
胡桃の木のカウンター席で、食後にスペシャリティコーヒーを飲んで深い息をつく。どんなに追い詰められた状況でも、この一時だけは楽になれる。
これがカフェの魅力であり、抜けられない沼だ。
ランチの騒がしさが落ち着き、店内から客がどんどん引いて行った。もう店に残っているのはカウンター席にいる私と、もう一人男性だけだ。
彼はカウンター席の端っこで、コーヒー片手にずっと文庫本の字を追っている。私が来るときによく見かける常連さんだ。
「風子ちゃん、なんだか顔色が悪いように思うけど何かあったの?」
カウンターの向こう側から店主の紗理奈さんが話しかけてくれた。ぽちゃっとした紗理奈さんの包容力あふれる声に労わってもらって、ふと力が抜けた。私は喉に堰き止めていたものをつい口にしてしまう。
「実は……彼氏に詐欺られたみたいで」
「え?!」
紗理奈さんはカウンターを乗り越えそうなほど、上半身を乗り出した。私はユン君とさよならした後に何があったか、ぽろぽろ涙をこぼしながら語った。
「リボ払いで借りたお金を、詐欺られて……がんばって働かなくちゃって思ってたら職場のカフェが突然閉店するって……!」
「あ、あのお店……大変そうだったものね……」
飲食の同業者である紗理奈さんは私の職場、和歌山市のグルテンフリーカフェのことも知っていた。グルテンフリーは小麦粉を使わないという意味だ。健康志向の人に人気がある考え方で、私も大学時代に特にハマっていた。
草を食べているみたいなヘルシー食ではなく、しっかり味でかつ健康的を貫いたグルテンフリーカフェに心底惚れ込んだ。私はそのカフェで働くために、地元に帰らなかった。
カフェオーナーは私の情熱を買ってくれて、雇って可愛がってくれた。けれどグルテンフリーカフェは食材にこだわり抜くがゆえに、経営はずっと苦しかった。
ユン君とお別れした翌日の勤務で、カフェ閉店を告げられ即日解雇になった。紗理奈さんが呆気に取られた顔をする。
「そんなに急に辞めさせるのは法律上、問題があるわよ?」
紗理奈さんは他のスタッフさんにもう上がってねと言ってから、カウンター奥から出てきて私の隣に座ってくれた。スタッフさんは挨拶をしてすぐに帰って行った。
店に残ったのは私と、紗理奈さん、そして文庫本を読む彼だけ。
仕事の邪魔をして申し訳ない想いでいっぱいなのだが、私の背を撫でる紗理奈さんのふっくらした厚みのある手に涙の速度は増すばかりだ。
スマホでAIに聞いてみたところ、紗理奈さんの言う通り、解雇は一ヶ月以上前に勧告すべきだと法律上定められている。
文庫本を手にする男性の視線が、紗理奈さんを越えて私に刺さっていた。けれど、紗理奈さんに事情を語る私の口は止まらない。吐き出すところが欲しくてしかたなかったのだ。
「でも、オーナーは泣きながら謝ってくれたんです……私、今までたくさんお世話になってきたので、最後に言い争いなんてしたくなくて……」
紗理奈さんは大ため息をつきながら、私の背を撫で続けてくれる。
グルテンフリーカフェでの仕事は無償で残業なんてあたり前。でも、経営の苦しさの勉強になった。それにオーナーは奢りで飲みに連れて行ってくれる人情のある人だった。
だから、自分にご褒美をしながら、私は何とか踏ん張って働いてきた。
「ユン君に騙されたのは悲しいけど、かまってくれた時間のお礼だと思えば諦められます。オーナーにも今まで世話になった恩返しだと思えば、ちっとも恨みなんかないです」
紗理奈さんはますますため息をついた。甘いよと言いたげな太い息だ。
「風子ちゃん……良い子すぎるわ」
「良い子なんかじゃなくて……現実を見ないようにして美化してるって言われたらそうなんだろうなって、わかってるんです」
私は深く息をついて、心の奥の塊を紗理奈さんに見せた。
「でも私、ユン君もオーナーも本当に、好きだったんで……怒ったり恨んだりして終わるのが、どうしても嫌で……」
声が震えてしまい、またぽろっと涙が頬を伝った。
「でも風子ちゃん、もっとちゃんと、怒らなくちゃダメよ」
顔をぎゅぎゅっとしかめて痛そうな顔をする紗理奈さんの向こうから、突然、凛とした声が飛んで来た。
「紗理奈、あかん。叱る相手を間違ってるわ」
私はゴールデンウィークの熱気が収まった和歌山県白浜を訪れていた。
ここ一年ほど、最も惚れこんでいるカフェが白浜にあるからだ。
私の最推しカフェ「豆の木」は白浜最大の観光地である白良浜から徒歩10分。やや入り組んだ街並みの奥にひっそりとある一軒家の店だ。
栗皮色の壁面が渋い昭和二階建て建築に迎えられ、落ち着いた雰囲気の店内ではフィンランド産の椅子やソファが待ち構えている。
デザイン性豊かな色とりどりの椅子に身体を預け、焙煎したてのコーヒー豆の香りが満ちる贅沢な空間でランチタイムを過ごすのは私の至福だ。
私が住む和歌山市から白浜までは、特急電車に乗って二時間かかる。
同じ県内だと言っても小旅行くらいの距離があり、交通費は往復5000円弱。
安くはない。だがそれでも私は、白浜町に毎週、通い詰めていた。それに毎朝駅前のお洒落なコーヒー店で一杯のカプチーノも欠かせない。
カフェ代は月にざっと4万円はいくだろう。
この積み重ねで、リボ払いの借金が少しずつかさんでいた。友だちにはカフェ依存ではないかと笑われたこともある。
でも必要経費なのだ。
だってカフェ代は毎日懸命に働く私への「ご褒美」。
世の中のみんなが日々小さなご褒美で、自分を奮い立たせているはずだ。
それに、私はいつか自分のカフェを持ちたいという夢だってある。そのためにカフェに通うのは勉強代のような側面もある。
「風子ちゃん、遠くから来てくれるのは嬉しいけど。お金もかかるだろうから無理しないでね」
豆の木の店主、紗理奈さんは私によくそう声をかけてくれていた。でも私はいつも笑って首を振るのだ。
「お金がなくても、カフェで過ごす時間みたいなご褒美がないと、私は幸せになれないです」
私の返答を聞いた紗理奈さんは、ふっくりしたほっぺたを少し傾げて困ったように微笑む。
「お金がないなら、お金がないなりに幸せに暮らしたらいいと思うわよ?」
紗理奈さんはカフェに通い詰める私を見て、よくそう言った。
私は紗理奈さんの声を思い出しながら、豆の木で特にお気に入りの青い椅子に体重を預けていた。怒涛の一週間を生き抜いた私へのご褒美に浸る。
「ああ……美味しい」
胡桃の木のカウンター席で、食後にスペシャリティコーヒーを飲んで深い息をつく。どんなに追い詰められた状況でも、この一時だけは楽になれる。
これがカフェの魅力であり、抜けられない沼だ。
ランチの騒がしさが落ち着き、店内から客がどんどん引いて行った。もう店に残っているのはカウンター席にいる私と、もう一人男性だけだ。
彼はカウンター席の端っこで、コーヒー片手にずっと文庫本の字を追っている。私が来るときによく見かける常連さんだ。
「風子ちゃん、なんだか顔色が悪いように思うけど何かあったの?」
カウンターの向こう側から店主の紗理奈さんが話しかけてくれた。ぽちゃっとした紗理奈さんの包容力あふれる声に労わってもらって、ふと力が抜けた。私は喉に堰き止めていたものをつい口にしてしまう。
「実は……彼氏に詐欺られたみたいで」
「え?!」
紗理奈さんはカウンターを乗り越えそうなほど、上半身を乗り出した。私はユン君とさよならした後に何があったか、ぽろぽろ涙をこぼしながら語った。
「リボ払いで借りたお金を、詐欺られて……がんばって働かなくちゃって思ってたら職場のカフェが突然閉店するって……!」
「あ、あのお店……大変そうだったものね……」
飲食の同業者である紗理奈さんは私の職場、和歌山市のグルテンフリーカフェのことも知っていた。グルテンフリーは小麦粉を使わないという意味だ。健康志向の人に人気がある考え方で、私も大学時代に特にハマっていた。
草を食べているみたいなヘルシー食ではなく、しっかり味でかつ健康的を貫いたグルテンフリーカフェに心底惚れ込んだ。私はそのカフェで働くために、地元に帰らなかった。
カフェオーナーは私の情熱を買ってくれて、雇って可愛がってくれた。けれどグルテンフリーカフェは食材にこだわり抜くがゆえに、経営はずっと苦しかった。
ユン君とお別れした翌日の勤務で、カフェ閉店を告げられ即日解雇になった。紗理奈さんが呆気に取られた顔をする。
「そんなに急に辞めさせるのは法律上、問題があるわよ?」
紗理奈さんは他のスタッフさんにもう上がってねと言ってから、カウンター奥から出てきて私の隣に座ってくれた。スタッフさんは挨拶をしてすぐに帰って行った。
店に残ったのは私と、紗理奈さん、そして文庫本を読む彼だけ。
仕事の邪魔をして申し訳ない想いでいっぱいなのだが、私の背を撫でる紗理奈さんのふっくらした厚みのある手に涙の速度は増すばかりだ。
スマホでAIに聞いてみたところ、紗理奈さんの言う通り、解雇は一ヶ月以上前に勧告すべきだと法律上定められている。
文庫本を手にする男性の視線が、紗理奈さんを越えて私に刺さっていた。けれど、紗理奈さんに事情を語る私の口は止まらない。吐き出すところが欲しくてしかたなかったのだ。
「でも、オーナーは泣きながら謝ってくれたんです……私、今までたくさんお世話になってきたので、最後に言い争いなんてしたくなくて……」
紗理奈さんは大ため息をつきながら、私の背を撫で続けてくれる。
グルテンフリーカフェでの仕事は無償で残業なんてあたり前。でも、経営の苦しさの勉強になった。それにオーナーは奢りで飲みに連れて行ってくれる人情のある人だった。
だから、自分にご褒美をしながら、私は何とか踏ん張って働いてきた。
「ユン君に騙されたのは悲しいけど、かまってくれた時間のお礼だと思えば諦められます。オーナーにも今まで世話になった恩返しだと思えば、ちっとも恨みなんかないです」
紗理奈さんはますますため息をついた。甘いよと言いたげな太い息だ。
「風子ちゃん……良い子すぎるわ」
「良い子なんかじゃなくて……現実を見ないようにして美化してるって言われたらそうなんだろうなって、わかってるんです」
私は深く息をついて、心の奥の塊を紗理奈さんに見せた。
「でも私、ユン君もオーナーも本当に、好きだったんで……怒ったり恨んだりして終わるのが、どうしても嫌で……」
声が震えてしまい、またぽろっと涙が頬を伝った。
「でも風子ちゃん、もっとちゃんと、怒らなくちゃダメよ」
顔をぎゅぎゅっとしかめて痛そうな顔をする紗理奈さんの向こうから、突然、凛とした声が飛んで来た。
「紗理奈、あかん。叱る相手を間違ってるわ」
57
あなたにおすすめの小説
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
三年分の涙を飲み込んで離婚を決めた私に、今さら愛してると言わないでください
まさき
恋愛
「別れてください」
笑顔で、声を震わせずに、澄花はそう言った。
三年間、夫の隣に立ち続けた。残業続きの夫を待ち、不満を飲み込み、完璧な妻を演じた。幼なじみの麗奈が現れるまでは、それが愛だと信じていた。
嫉妬も、怒りも、とうに泣き尽くしていた。残ったのは、静かな決意だけだった。
離婚届を差し出した翌朝、夫・誠は初めて泣いた。
――遅すぎる。三年分、遅すぎる。
幼なじみに夫を奪われかけた妻が、すべてを手放す覚悟をしたとき、夫はようやく目を覚ます。泣き終わった女の強さと、取り戻せないものの重さを描く、夫婦の崩壊と再生の物語。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
おひとりさまの準備してます! ……見合いですか?まぁ一度だけなら……
松ノ木るな
恋愛
ストラウド子爵家の長女・エレーゼ18歳はお父様が大好きだ。このままお父様と同じ屋敷で暮らし、いつかお父様を私が看取る、そんな将来設計があるので結婚はしたくない。だがこれでも貴族令嬢、そういうわけにもいかなくて。
ある日、仕方なく見合いに赴くことになったのだが。
見合い相手はプラチナブロンド煌めくひたすら優美な王子様、いや辺境伯の跡取り息子。
見た目も家柄もファビュラスなのに、彼は今までことごとく見合い相手に断られ、挙句エレーゼのところに話が回ってきたという訳あり物件。
この話、断る? 断られるよう仕向ける?
しかし彼は言ったのだ。「こちらの条件のんでくれたら、結婚後、自由にしていい」と。つまり、実家暮らしの妻でOKだと!
名を貸し借りする程度の結婚でいいなんて。オイシイじゃない? で、条件とは何ですの?
お父様だけがもつ“私への無限の愛”しか信じない令嬢エレーゼが、何を考えているのだかよく分からない婚約者エイリークと少しずつ絆を深めていく、日常みじみじラブストーリーです。
※第4話④⑤、最終話⑧⑨は視点を切り替えてヒーローサイドでお送りしております。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
忘れ去られた婚約者
かべうち右近
恋愛
『僕はレベッカしか選ばない』
甘い声音でそう話したはずの王太子サイラスは、レベッカを忘れてしまった。
レベッカは、王太子サイラスと付き合っていることを、ある事情により隠していた。舞踏会で関係を公表し、婚約者に指名される予定だったのに、舞踊会の夜にサイラスは薬を盛られて倒れ、記憶喪失になってしまう。
恋人が誰なのかわからないのをいいことに、偽の恋人が次々と名乗りをあげ王太子の婚約者の座を狙ってくる。おかげで不信に陥ったサイラスに、レベッカは自分が恋人だと名乗り出せなくなってしまった。
サイラスの記憶喪失を解消するため、薬師兼魔女であるレベッカは恋人であることを隠しながら、事件調査を協力することになった。そうして記憶が戻らないまま二人の距離は再び近づいていく。だが、そんなおりにサイラスの偽の恋人を名乗りでた令嬢たちが、次々と襲われる事件も起き始めて……!?
※他のサイトにも掲載しています。
毎日更新です。
処刑台の皇妃、回帰して復讐を誓う ~冷酷公爵と偽りの婚約者~ おまえたちは許さない!
秦江湖
ファンタジー
皇妃エリアーナは、夫である皇帝アランと、たった一人の親友イザベラの策略により、無実の罪で処刑される。
民衆に罵られ、アランの冷酷な目とイザベラの嘲笑を「始まりの景色」として目に焼き付けながら絶命した彼女は、しかし、処刑の記憶を持ったまま三年前の過去に回帰する。
「おまえたちは許さない」
二度目の人生。
エリアーナの目的はただ一つ、自分を陥れた二人への完璧な復讐。
彼女はまず、アラン(皇太子)からの婚約内示を拒絶。そして、アラン最大の政敵である「北の冷血公爵」ルシアン・ヴァレリウスに接触する。
1周目で得た「未来の知識」を対価に、エリアーナはルシアンに持ちかける。
「貴方様には帝国の覇権を。わたくしには復讐の舞台を。そのための『契約婚約』を――」
憎悪を糧に生きる皇妃と、氷の瞳を持つ公爵。
二人の偽りの婚約の行く末は……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる