書きの種 ’25(エッセイ)

佐藤遼空

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深夜アニメ、選んだ四作は?

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今期見るアニメ四作を選んだ。は、いいんだけど、『ダンダダン』の2ndを除く新作は、なんというか鬱展開で始まるのが多い。

『クレバテス』 クレバテス――って、何かと思ったら、この世界の魔獣王の四体のうちの一体だった。超巨大でライオンみたいな感じなのだが、とにかく最初にこの魔獣王の討伐隊が登場するのだが――なんと一気に全滅。……えぇ…。この討伐隊の一人に、ヒロインがいる。

ヒロインも含め、討伐隊全員の殺戮シーンが凄惨。それからクレバテスは街を破壊し、王宮も破壊する。もう、人間なんてどうしようもないくらい弱い。どうすんの、これ? と、思ってると、このクレバテス、どういう訳か人間の赤ん坊を拾う。それを育てるために、ヒロインをわざわざ甦らせる、という導入。うむ……どうなるのだろうか? 

『ガチアクタ』 上級市民と下級市民が差別化され、ゴミはなんでも『奈落』という場所に捨てられる。主人公は上級社会のゴミを拾う犯罪者の子供なのだが、なんでも殺人犯の子供。それでこの世界は、犯罪者も『奈落』に捨てる、という設定。

その中で育ての親が、謎の仮面の男に殺される。しかし警察は、主人公を殺人犯の現行犯として捉え、『奈落』に落とす処刑を行う。その様子を、主人公の幼馴染の少女も見ていたが、主人公に対する失望を口にして去る。その絶望の最中、処刑が実行される直前に、見物人の中に仮面の男を見た――

という出だし。主人公は下級社会に属してる上に、その中でも差別されている。おまけに唯一の頼りを殺された挙句、幼馴染に裏切られて『奈落』の底へ。これだけマイナス要素から始まって、この先どうなるのか? …と、思ってると、なんか超巨大生物? っぽいのが、奈落に現れる。なにぃ、どうなんのこれ!

『桃源暗鬼』 これは、松本市が舞台、ということで見ることにしたという一因あり。桃太郎と鬼の戦いは長きにわたって続いていた。で、学校を退学になった主人公は、親父と口喧嘩するような毎日。そこに現れる、怪しい能力を持つ男。実は主人公は鬼の末裔で、親父は桃太郎機関の人間だった――。主人公、鬼になっちゃって親父は死亡。結構、ひどい展開だけど、どうなるの?
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