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照明を落とした暗い部屋で、俺はひっそり身をひそめ、がたがたと震えていた。
……あいつはもう気づいてる。
ここは危険……逃げるなら、今しかない!
震える足でドアまで行き、ガチャガチャとドアをねじる。
……でも、開かない。
「なんで……?!」
さっきまで開いていたのに、どうして?!
ガチャガチャ――
その音に紛れて、こつ……こつ……と廊下から足音が近づいてくる。
「あ……」
あいつが来た……?
カチャリ。
ドアがすーっと開く。
逃げなきゃ……でもどこに?
恐怖で足がすくんで動けない……。
「どこに……行こうとしたのかな?」
低く不機嫌そうな声。……でも、聞きなれたレイの声。
レイだ……体中に安堵がしみわたる。
でも、声が出せない。あいつに聞かれちゃうから。
パッと照明がついて、レイが部屋に入ってくる。
あ……だめ。灯かりをつけたら、あいつに見られる。
すくんだ足を叱咤して部屋の隅に戻り、がたがたと震えることしかできなかった。
「ユリタン、かわいそうに……」
レイが近づいてきて、ふわりと香りが漂う。
そう、この香り。今は安堵をくれる香り……でも、あいつからも漂っていた恐怖の香り。
俺の頬をそっと包み、顔を上に向けさせる。
そこには、美しいレイの顔。
金の髪を束ね、光をまとうように輝いて――沈んでいた心がふっと軽くなった。
「うう……」
この香りがレイで良かった……涙がこぼれた。
レイがさっと抱きしめてくれる。
俺がぎゅむむーっと抱きつくと、ぎゅーっと抱きしめ返してくれる。
「森下から聞いたよ。急に現実に戻されて、パニックを起こしたって」
だめ……話しちゃ。だって――
「あいつに……聞かれる」
「ん? 森下のことかな? 大丈夫、ここは全フロア私のものだから、誰にも聞かれないよ。身体が冷えてるから、ベッドに戻ろう?」
ぶんぶんと首を振る。
「あいつに見えるから」
「大丈夫。ガラスは反射して誰にも見えない。それに森下も今日付けで離島に飛ばし……赴任してもらったから、もうここにはいない。誰も私の指紋認証なしに入れないし、出られない。もうユリタンと私だけ……安心して」
……えっと、不穏なワードがちょいちょい混ざっていたよね?
でも……「大丈夫」「安心して」って言われるたびに、心が緩んで、身体のこわばりがほどけていった。
大丈夫。もうあいつは来られない。
嬉しくて、頭をレイの胸元にぐりぐり押し付ける。
「ふふ……随分と元気そうだから、一緒にお茶にしようか」
そっと支えて立たせてくれて、優しく手を包み、そのまま部屋の外へ誘導される。
廊下には、大小さまざまな俺の写真。
……なんだかおしゃれ。でも、ポーズをとったわけじゃなく、歩いていたり、上を見上げていたり、自然な瞬間ばかり。
まるで――
「隠し撮り……?」
「ふふ、ユリタンの生活を切り取った愛の結晶写真だと、ほめてほしいかな?」
そっかぁ……ドラマのワンシーンみたいに自然体。
レイって写真の才能あるんだ……
……って、なるかーっ!
でも、なんで隠し撮り……?
俺は写真を次々見ていき、ふと一枚に目が止まった。
それは、俺が病院のベッドで眠っている写真。
あ、これ……新人研修で倒れて入院したときのだ。そういえば、そこはレイが理事長を務める病院だった。
「ふふ……気づいた? これは私たちの運命の出会いの記念日なんだよ」
あ……思い出した。入院してた朝、部屋に漂っていたあの新緑の香り……
レイの頬がバラ色に染まり、うっとりと写真を眺める。
「あの日、私たちは朝まで夜を共にして……もう初夜と呼んでも過言ではないね」
過言すぎるわっ!!!
「それから……」
レイの指が次の写真に触れる。俺が笑顔でお弁当を持ち上げているやつ。
あれは……ストーカーから届いた弁当を管理人さんの差し入れだと勘違いして、お礼を言ったときの……そういえば弁当が届くようになったのは退院直後から……。
「ふふ……あれは、ユリタンと初めて同じ食事をした記念の日」
はっ!!!
「毎日同じご飯を食べる仲」って……同じ弁当を食べてた仲?! 一緒に食べてすらなかった!!
っていうか、ストーカーと同じ匂いのレイ……つまり――
ストーカーは……お前か!!!
荒くなる呼吸を、レイの手がそっと撫でて落ち着かせようとする。
「ユリタン、落ちついて。懐かしい写真を見て興奮するのはわかるけど――」
……よし、ここはあえて無視。
そりゃレイの記憶なんてあるわけない。
恐怖は吹き飛び、代わりに怒りがこみ上げてくる。ストーカーでも……いや、レイだから、もう怖くなんてない。
言ってやらなきゃ気が済まない!
「俺、ずっとストーカーに追われてて、本当に怖くて、食事もできなくなって……それって全部レイの――」
レイの眉がきゅっと吊り上がり、無言で距離を詰めてくる。
ひ……! 美しい人の怒る顔は反則だって……!
黒く淀んだ瞳が俺を突き刺す。
「ひっ……!」
え、バレたらキャラ変わるタイプ? これホラー? 俺、ついに詰んだ?
監禁、拘束、暴力……それとも、レイナルドさま式快楽地獄の廃人コース?
そして――地を這うような低い声。
「それは……許せないね。ユリタンと私に対する冒とくだね」
は……? 思わずぽかん。
「私のユリタンにストーキングするなんて。そんな身勝手な変態から、私が絶対に守ってみせるよ」
「……ぷっ! ……あははは!」
堪えきれず大笑い。今度はレイがきょとん。
だって、ストーカー本人が、自分を変態って断罪してるんだよ?! 正解だけど!!
「あはははは……!」
レイ、ぽんこつすぎる!
「ユリタン、何度も言うけど、ここは入るのも出るのも私以外できないから。安心して」
……囲い込みがガチすぎる。
「まあ不可能だけど、一人で外出はだめ。ストーカーに見つかるからね。それに肉食獣もいるし」
「肉食獣って……日本に?」
「もちろん、ユリタンの家まで来た元同僚の肉食女子のことだよ」
「あ……桃瀬さん」
レイがふぅーっと深いため息をつく。
「まったく、危なかったよね。頭からぱくりといかれるとこだった。あれらはいつも徘徊して獲物をねらい、隙を見せたら一瞬で喰われる。……本当に一秒たりとも油断ならない」
「……あはははは!」
レイのポンコツ具合が半端ない!
お……お腹が……よじれる……ふふ……!
「ぐうぅ……痛……」
「ユリタン、大丈夫?」
笑いすぎて……お腹が痛い……
っていうか、ユリタンって……名づけセンス!!
「ふふっ……あはははは!」
こんなに笑ったの、人生で初めてかも。
レイも、俺の笑顔を見てふわりと微笑む。
笑いすぎて目じりに浮かんだ涙に、レイが顔を寄せる。
赤い舌先でなぞるように、その雫をゆっくり舐め取っていく。
とろけるような甘い瞳で、俺をまっすぐに見つめて――
「愛してるよ、私のユリタン……このまま一緒にいて、私に守らせて?」
ストーカーの恐怖から解放されて、自由になった俺。
でも……
「一緒にいてって……自分の意思で外出できない俺に選択肢はありませんよね?」
「そうだね。ユリタンはここから出られないから、ここにいるしかないね」
「それに万一出られたとしても、帰る場所もありませんね?」
「もう退去の手続きも済ませたからね。これからはここがユリタンの帰る場所だね」
「しかも仕事も失って、まだ貯金もなくて」
「でも――ここにいる限り、ユリタンは何の心配もいらないよ」
……圧巻すぎるごり押し。
理事長で、有能経営者で、天才外科医で、美の化身で、超絶スパダリなのに……
俺のことになると、とんでもなくポンコツで。
……でも、それだからこそ憎めない。
うん、ポンコツすぎて身の危険は感じてるけどね。
それでも――
「ちゃんと盗撮だけじゃなくて、カメラ目線の写真も飾っていってくれますね?」
「ユリタン!!!」
レイがギューッと抱きしめ、顔中にちゅっちゅっとキスを落としてくる。
そのままベッドルームへ連行され、レイの言う肉食獣みたいに、俺は頭からぱくりといただかれた。
しかも、レイナルドさま直伝(?)の快楽漬け廃人コースも、一歩手前までしっかり体験……。
事故に遭って目を覚ましたら、ド天然でぽんこつなスパダリ・ストーカーに囲われていた俺。
こうして、この現実世界での溺愛・快楽漬け人生が幕を開けたのだった。
ーーーーーー
――ここで本編完結です!
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
いつもコメントやいいねに励まされています。
次回からは不定期で、おまけ・番外編!
引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。
……あいつはもう気づいてる。
ここは危険……逃げるなら、今しかない!
震える足でドアまで行き、ガチャガチャとドアをねじる。
……でも、開かない。
「なんで……?!」
さっきまで開いていたのに、どうして?!
ガチャガチャ――
その音に紛れて、こつ……こつ……と廊下から足音が近づいてくる。
「あ……」
あいつが来た……?
カチャリ。
ドアがすーっと開く。
逃げなきゃ……でもどこに?
恐怖で足がすくんで動けない……。
「どこに……行こうとしたのかな?」
低く不機嫌そうな声。……でも、聞きなれたレイの声。
レイだ……体中に安堵がしみわたる。
でも、声が出せない。あいつに聞かれちゃうから。
パッと照明がついて、レイが部屋に入ってくる。
あ……だめ。灯かりをつけたら、あいつに見られる。
すくんだ足を叱咤して部屋の隅に戻り、がたがたと震えることしかできなかった。
「ユリタン、かわいそうに……」
レイが近づいてきて、ふわりと香りが漂う。
そう、この香り。今は安堵をくれる香り……でも、あいつからも漂っていた恐怖の香り。
俺の頬をそっと包み、顔を上に向けさせる。
そこには、美しいレイの顔。
金の髪を束ね、光をまとうように輝いて――沈んでいた心がふっと軽くなった。
「うう……」
この香りがレイで良かった……涙がこぼれた。
レイがさっと抱きしめてくれる。
俺がぎゅむむーっと抱きつくと、ぎゅーっと抱きしめ返してくれる。
「森下から聞いたよ。急に現実に戻されて、パニックを起こしたって」
だめ……話しちゃ。だって――
「あいつに……聞かれる」
「ん? 森下のことかな? 大丈夫、ここは全フロア私のものだから、誰にも聞かれないよ。身体が冷えてるから、ベッドに戻ろう?」
ぶんぶんと首を振る。
「あいつに見えるから」
「大丈夫。ガラスは反射して誰にも見えない。それに森下も今日付けで離島に飛ばし……赴任してもらったから、もうここにはいない。誰も私の指紋認証なしに入れないし、出られない。もうユリタンと私だけ……安心して」
……えっと、不穏なワードがちょいちょい混ざっていたよね?
でも……「大丈夫」「安心して」って言われるたびに、心が緩んで、身体のこわばりがほどけていった。
大丈夫。もうあいつは来られない。
嬉しくて、頭をレイの胸元にぐりぐり押し付ける。
「ふふ……随分と元気そうだから、一緒にお茶にしようか」
そっと支えて立たせてくれて、優しく手を包み、そのまま部屋の外へ誘導される。
廊下には、大小さまざまな俺の写真。
……なんだかおしゃれ。でも、ポーズをとったわけじゃなく、歩いていたり、上を見上げていたり、自然な瞬間ばかり。
まるで――
「隠し撮り……?」
「ふふ、ユリタンの生活を切り取った愛の結晶写真だと、ほめてほしいかな?」
そっかぁ……ドラマのワンシーンみたいに自然体。
レイって写真の才能あるんだ……
……って、なるかーっ!
でも、なんで隠し撮り……?
俺は写真を次々見ていき、ふと一枚に目が止まった。
それは、俺が病院のベッドで眠っている写真。
あ、これ……新人研修で倒れて入院したときのだ。そういえば、そこはレイが理事長を務める病院だった。
「ふふ……気づいた? これは私たちの運命の出会いの記念日なんだよ」
あ……思い出した。入院してた朝、部屋に漂っていたあの新緑の香り……
レイの頬がバラ色に染まり、うっとりと写真を眺める。
「あの日、私たちは朝まで夜を共にして……もう初夜と呼んでも過言ではないね」
過言すぎるわっ!!!
「それから……」
レイの指が次の写真に触れる。俺が笑顔でお弁当を持ち上げているやつ。
あれは……ストーカーから届いた弁当を管理人さんの差し入れだと勘違いして、お礼を言ったときの……そういえば弁当が届くようになったのは退院直後から……。
「ふふ……あれは、ユリタンと初めて同じ食事をした記念の日」
はっ!!!
「毎日同じご飯を食べる仲」って……同じ弁当を食べてた仲?! 一緒に食べてすらなかった!!
っていうか、ストーカーと同じ匂いのレイ……つまり――
ストーカーは……お前か!!!
荒くなる呼吸を、レイの手がそっと撫でて落ち着かせようとする。
「ユリタン、落ちついて。懐かしい写真を見て興奮するのはわかるけど――」
……よし、ここはあえて無視。
そりゃレイの記憶なんてあるわけない。
恐怖は吹き飛び、代わりに怒りがこみ上げてくる。ストーカーでも……いや、レイだから、もう怖くなんてない。
言ってやらなきゃ気が済まない!
「俺、ずっとストーカーに追われてて、本当に怖くて、食事もできなくなって……それって全部レイの――」
レイの眉がきゅっと吊り上がり、無言で距離を詰めてくる。
ひ……! 美しい人の怒る顔は反則だって……!
黒く淀んだ瞳が俺を突き刺す。
「ひっ……!」
え、バレたらキャラ変わるタイプ? これホラー? 俺、ついに詰んだ?
監禁、拘束、暴力……それとも、レイナルドさま式快楽地獄の廃人コース?
そして――地を這うような低い声。
「それは……許せないね。ユリタンと私に対する冒とくだね」
は……? 思わずぽかん。
「私のユリタンにストーキングするなんて。そんな身勝手な変態から、私が絶対に守ってみせるよ」
「……ぷっ! ……あははは!」
堪えきれず大笑い。今度はレイがきょとん。
だって、ストーカー本人が、自分を変態って断罪してるんだよ?! 正解だけど!!
「あはははは……!」
レイ、ぽんこつすぎる!
「ユリタン、何度も言うけど、ここは入るのも出るのも私以外できないから。安心して」
……囲い込みがガチすぎる。
「まあ不可能だけど、一人で外出はだめ。ストーカーに見つかるからね。それに肉食獣もいるし」
「肉食獣って……日本に?」
「もちろん、ユリタンの家まで来た元同僚の肉食女子のことだよ」
「あ……桃瀬さん」
レイがふぅーっと深いため息をつく。
「まったく、危なかったよね。頭からぱくりといかれるとこだった。あれらはいつも徘徊して獲物をねらい、隙を見せたら一瞬で喰われる。……本当に一秒たりとも油断ならない」
「……あはははは!」
レイのポンコツ具合が半端ない!
お……お腹が……よじれる……ふふ……!
「ぐうぅ……痛……」
「ユリタン、大丈夫?」
笑いすぎて……お腹が痛い……
っていうか、ユリタンって……名づけセンス!!
「ふふっ……あはははは!」
こんなに笑ったの、人生で初めてかも。
レイも、俺の笑顔を見てふわりと微笑む。
笑いすぎて目じりに浮かんだ涙に、レイが顔を寄せる。
赤い舌先でなぞるように、その雫をゆっくり舐め取っていく。
とろけるような甘い瞳で、俺をまっすぐに見つめて――
「愛してるよ、私のユリタン……このまま一緒にいて、私に守らせて?」
ストーカーの恐怖から解放されて、自由になった俺。
でも……
「一緒にいてって……自分の意思で外出できない俺に選択肢はありませんよね?」
「そうだね。ユリタンはここから出られないから、ここにいるしかないね」
「それに万一出られたとしても、帰る場所もありませんね?」
「もう退去の手続きも済ませたからね。これからはここがユリタンの帰る場所だね」
「しかも仕事も失って、まだ貯金もなくて」
「でも――ここにいる限り、ユリタンは何の心配もいらないよ」
……圧巻すぎるごり押し。
理事長で、有能経営者で、天才外科医で、美の化身で、超絶スパダリなのに……
俺のことになると、とんでもなくポンコツで。
……でも、それだからこそ憎めない。
うん、ポンコツすぎて身の危険は感じてるけどね。
それでも――
「ちゃんと盗撮だけじゃなくて、カメラ目線の写真も飾っていってくれますね?」
「ユリタン!!!」
レイがギューッと抱きしめ、顔中にちゅっちゅっとキスを落としてくる。
そのままベッドルームへ連行され、レイの言う肉食獣みたいに、俺は頭からぱくりといただかれた。
しかも、レイナルドさま直伝(?)の快楽漬け廃人コースも、一歩手前までしっかり体験……。
事故に遭って目を覚ましたら、ド天然でぽんこつなスパダリ・ストーカーに囲われていた俺。
こうして、この現実世界での溺愛・快楽漬け人生が幕を開けたのだった。
ーーーーーー
――ここで本編完結です!
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
いつもコメントやいいねに励まされています。
次回からは不定期で、おまけ・番外編!
引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。
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