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番外編(後日談)
番外編4−2 *
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「もう……」
「だって。腹が立ったんだ。アイツら、俺を殺るついでにお前のこと攫おうとしてたろ? 冗談でも、オレの前でそんなこと言ったヤツらを許してたまるかよ」
「気持ちは、理解、したけど」
緊張感の足りない彼に怒りたくても、そのひとことで全部許してしまうから、わたしもたいがい甘い。
ぴとり、と、頬と頬をくっつけると、やっぱりお互い冷たかった。
くっついていないと、どんどん冷たくなっちゃう。
距離が足りない、面積が足りない。そう言ってぎゅうぎゅうに抱きしめてきたかつての彼の姿を思い出して、なんだか気持ちがふわふわと浮ついている。
「レオルドったら」
それ以上彼のことは責められなかった。
実際、わたしのためにたっぷりと魔力を使ってくれて、全力で守ってくれた。
……やり過ぎ感は否めないけど、でも、結局好きなんだもん。全部許しちゃうのは、甘いとはわかってるよ?
それでも、ちゅ、って。わたしの方からゆっくりと口づけると、彼は静かに応えてくれた。どちらからともなく舌を絡ませる。触れあう肌が火照って、じんわりと汗ばんでくる。
(汗かいたら、冷える……かな……)
でも、彼の方はもう止まるつもりもないみたい。
ううん、きっと、わたしの方も。
(……ん、熱、い)
ふたりコートを背中にかけ、くるまった中、わたしはそっと手を伸ばす。
見なくたってわかる。とっても熱くなっている彼のモノが、さっきからずっと主張しているのだから。
「ん……レオルド……」
「シェリル」
すっかりと硬くなっている彼のモノに両手を触れ、ゆっくりと扱く。それだけで彼の肩は震えて、吐息を漏らした。
「すっかりヤル気になってるじゃねえか?」
「レオルドのせいだよ?」
「クク、そうかよ――まあ、そうなるようにたっぷり教え込んだんだもんな?」
「…………もう」
ずっと裸で触れあって、キスして、抱きしめられて――欲しくならないわけがなかった。
レオルドと結婚してから、夜ごと彼に抱かれている。
ガッシリとした腕に抱きしめられ、長い指で撫でられるだけで、わたしの身体は反応するようになっていた。
もっと彼が欲しい。
このあと、たっぷりと可愛がられる先の先まで想像してしまい、きゅんと切なくなっちゃうのだ。
「フカフカのベッドはねえが、今夜は俺の上で我慢してくれな?」
「レオルドは、痛くない?」
「こんなの、痛いはずがねえだろ」
なんせここは何もない雪山の洞窟。直接地面に腰かけたレオルドのことを心配したけれど、彼ってば、こんなときまで身体強化しているみたい。
それだけじゃなくって、実際身体がぽかぽかしてくるのも、感情の昂りによるものだけだとは思えなかった。
(この魔力、もしかして?)
……彼の身体強化の影響なのかもしれない。もしもの場合を考えて、一晩中魔法をかけてくれるつもりなのかもしれないけど――、
「レオルド。この魔法」
「ん?」
「なんだか、あったかい?」
「だな」
「そんなこと、できるのなら――」
裸になって抱きあう必要性なんて――と言おうとしたけど、できなかった。
「ばーか。なんでお前を抱けるってのに、わざわざ我慢しなきゃなんねえんだ」
そういう彼に、がぶりと唇に噛みつかれたからだ。
「んんっ」
両手で触れている彼のモノがいっそう大きくなった気がした。
わかってる。わたしだって、気恥ずかしくてつい文句を言いたくなっただけ。でも、こんな状況で彼と抱きあいたいだなんて、緊張感が足りないのはわたしも一緒なんだろうな。
ちゅ、ちゅ、とキスを深めていくうちに、わたしの奥の奥がきゅんと切なくなる。
「ほら。一晩中魔法を使わなきゃいけねえ俺に協力してくれな?」
「れおっ……」
「ん。お前の蜜、もう、溢れてるぞ?」
「ふぁ……だって……」
すでに私の下の口から溢れる蜜が、彼の太腿を汚している。それが妙に恥ずかしくて、ますます頬が火照っていった。
「クク、まだいじってもいねえのにな」
「いじわるなこと、言わないで?」
「なに、オレの嫁が、可愛いって言ってるだけだ」
なんて、彼は上機嫌でわたしの腰を支えて、膝立ちにさせるんだ。
「膝、痛くねえか?」
「ん……」
地面に素足が当たってるけれど、強化魔法のせいか全然痛まない。器用に膝下だけを丈夫にしているらしく、彼が触れる腰やお尻、そして太ももは、なぜかいつもよりもずっと敏感になっているようにすら感じる。
わたしは両腕を彼の首に巻き付ける。そのまま上半身をすり寄せると、彼もまた、片腕でわたしを引き寄せる。そして、彼のもう片方の手が、そっと下半身の方へとのびていった。
「だって。腹が立ったんだ。アイツら、俺を殺るついでにお前のこと攫おうとしてたろ? 冗談でも、オレの前でそんなこと言ったヤツらを許してたまるかよ」
「気持ちは、理解、したけど」
緊張感の足りない彼に怒りたくても、そのひとことで全部許してしまうから、わたしもたいがい甘い。
ぴとり、と、頬と頬をくっつけると、やっぱりお互い冷たかった。
くっついていないと、どんどん冷たくなっちゃう。
距離が足りない、面積が足りない。そう言ってぎゅうぎゅうに抱きしめてきたかつての彼の姿を思い出して、なんだか気持ちがふわふわと浮ついている。
「レオルドったら」
それ以上彼のことは責められなかった。
実際、わたしのためにたっぷりと魔力を使ってくれて、全力で守ってくれた。
……やり過ぎ感は否めないけど、でも、結局好きなんだもん。全部許しちゃうのは、甘いとはわかってるよ?
それでも、ちゅ、って。わたしの方からゆっくりと口づけると、彼は静かに応えてくれた。どちらからともなく舌を絡ませる。触れあう肌が火照って、じんわりと汗ばんでくる。
(汗かいたら、冷える……かな……)
でも、彼の方はもう止まるつもりもないみたい。
ううん、きっと、わたしの方も。
(……ん、熱、い)
ふたりコートを背中にかけ、くるまった中、わたしはそっと手を伸ばす。
見なくたってわかる。とっても熱くなっている彼のモノが、さっきからずっと主張しているのだから。
「ん……レオルド……」
「シェリル」
すっかりと硬くなっている彼のモノに両手を触れ、ゆっくりと扱く。それだけで彼の肩は震えて、吐息を漏らした。
「すっかりヤル気になってるじゃねえか?」
「レオルドのせいだよ?」
「クク、そうかよ――まあ、そうなるようにたっぷり教え込んだんだもんな?」
「…………もう」
ずっと裸で触れあって、キスして、抱きしめられて――欲しくならないわけがなかった。
レオルドと結婚してから、夜ごと彼に抱かれている。
ガッシリとした腕に抱きしめられ、長い指で撫でられるだけで、わたしの身体は反応するようになっていた。
もっと彼が欲しい。
このあと、たっぷりと可愛がられる先の先まで想像してしまい、きゅんと切なくなっちゃうのだ。
「フカフカのベッドはねえが、今夜は俺の上で我慢してくれな?」
「レオルドは、痛くない?」
「こんなの、痛いはずがねえだろ」
なんせここは何もない雪山の洞窟。直接地面に腰かけたレオルドのことを心配したけれど、彼ってば、こんなときまで身体強化しているみたい。
それだけじゃなくって、実際身体がぽかぽかしてくるのも、感情の昂りによるものだけだとは思えなかった。
(この魔力、もしかして?)
……彼の身体強化の影響なのかもしれない。もしもの場合を考えて、一晩中魔法をかけてくれるつもりなのかもしれないけど――、
「レオルド。この魔法」
「ん?」
「なんだか、あったかい?」
「だな」
「そんなこと、できるのなら――」
裸になって抱きあう必要性なんて――と言おうとしたけど、できなかった。
「ばーか。なんでお前を抱けるってのに、わざわざ我慢しなきゃなんねえんだ」
そういう彼に、がぶりと唇に噛みつかれたからだ。
「んんっ」
両手で触れている彼のモノがいっそう大きくなった気がした。
わかってる。わたしだって、気恥ずかしくてつい文句を言いたくなっただけ。でも、こんな状況で彼と抱きあいたいだなんて、緊張感が足りないのはわたしも一緒なんだろうな。
ちゅ、ちゅ、とキスを深めていくうちに、わたしの奥の奥がきゅんと切なくなる。
「ほら。一晩中魔法を使わなきゃいけねえ俺に協力してくれな?」
「れおっ……」
「ん。お前の蜜、もう、溢れてるぞ?」
「ふぁ……だって……」
すでに私の下の口から溢れる蜜が、彼の太腿を汚している。それが妙に恥ずかしくて、ますます頬が火照っていった。
「クク、まだいじってもいねえのにな」
「いじわるなこと、言わないで?」
「なに、オレの嫁が、可愛いって言ってるだけだ」
なんて、彼は上機嫌でわたしの腰を支えて、膝立ちにさせるんだ。
「膝、痛くねえか?」
「ん……」
地面に素足が当たってるけれど、強化魔法のせいか全然痛まない。器用に膝下だけを丈夫にしているらしく、彼が触れる腰やお尻、そして太ももは、なぜかいつもよりもずっと敏感になっているようにすら感じる。
わたしは両腕を彼の首に巻き付ける。そのまま上半身をすり寄せると、彼もまた、片腕でわたしを引き寄せる。そして、彼のもう片方の手が、そっと下半身の方へとのびていった。
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