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58 食べたい食べられたい食べたい2人。
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ソファの上、タットさんに乗り上げてガブガブと甘噛みをしている。タットさんはされるがままだ。
俺は、別に自己犠牲だとか献身とか、そんなつもりは全く無い。俺だってタットさんに抱かれたいと思ってる。
ただ、そのタイミングが今になっただけだ。少しばかり、タットさんは罪悪感を覚える流れになってしまっているみたいだが、俺としては渡りに船。
「タットさん、このままだと本当に俺が食べちゃいますよ?いいんですか?」
タットさんを抱く自信も無ければ、自分で後ろを解して挿れる技術も無いけど。
「食べたい……全部食べたい……」
ギューっとキツく抱き締められ、耳元で囁かれる。
「最後まで、食べていいの?ゆん君の事……俺が全部……食べていい?……俺……で、いい?」
「タットさんが、いいんです。俺はタットさんに平らげて欲しいです。で、俺も食べたいんです。分かってください」
タットさんは、少しだけ眉尻を下げて、困った様な表情をしながらも、小さく「いただきます」と呟くと、俺の唇に噛み付いてきた。
♡.*・゚┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈゚・*.♡
「優しくするからね。痛い事も、怖い事もしない。約束するからね?」
寝室はベッドに移動して、明かりを常夜灯にしてくれた。後ろを弄られた時の様に大判のタオルが敷かれ、ローションとゴムがベッドヘッドに置かれている。俺は準備されたベッドに座り、タットさんが来るのを待ってるのだが、タットさんは終始申し訳なさそうな態度でベッドには乗り上がって来ず、俺と向かい合って立っている。なんなら、モジモジと手を合わせて間を持て余してる様子だ。
俺は、その態度が少しばかり気に入らないし不本意だ。あれだけタットさんに抱かれたいのだと、食べられたいのだと伝えたのに。まだ、この流れに罪悪感でも感じているのだろうか?
「タットさん、今まで俺の気持ちと体を大事にしてくれてありがとうございました。俺、改めてタットさんに凄く凄く大事にされていたんだなぁって分かりました。でも、俺だってタットさんの事が大好きです。優しいタットさんも大好きですが、俺も男です。多少の事では壊れたりしません。……これからする事は……未知なので……どの程度で壊れるのかとか、分からないですけど……でも、今まで準備みたいな事はしてきたじゃないですか。全くの未経験ってわけでは、もう無いです。……少しくらい、強引にされても……平気です……」
「俺の態度のせいだよね?そんな事を言わせてしまってゴメン……」
更に落ち込ませてしまった。
「やめますか?」
止めたくないけど。
「したい」
したいなら、
「じゃぁ、そんなしんみりした態度してないでください。なんか悲しくなります。俺の体、そんなに魅力無いですか?」
意を決して明かりのリモコンを掴み、電気を明るくする。シャツを脱いで上半身を晒した。こう言う雰囲気で裸を見せるのは恥ずかしいが、今はそんな事も言ってられない。
「俺の体では、興奮してくれませんか?」
今度はベッドの上で膝立ちになり、ズボンに手をかけ、パンツと一緒にズリ下げる。恥ずかしい。今、俺物凄く恥ずかしい事をしてる。しかも電気を付けたので丸見えだ。
「……!……興奮しないなんて……無理だよ……!」
ガバッと抱きつかれて、そのまま押し倒された。
「ゆん君がカッコよくて、俺が情けない……」
言葉の割には、俺の頬や耳にチュッチュとキスを繰り返してるので、その感触を楽しみながら、俺はタットさんの頭を撫でた。
「なんか……立場逆転してるみたいですね。……俺、タットさんの事、抱きましょうか?」
出来ないけど。
「それは今度ね……」
え?していいの?
俺が目を見張ると、タットさんはいつもの様にニコっと笑った。
「ゆん君が出来るなら、だけど」
あ、この人分かって言ってる。
俺は、別に自己犠牲だとか献身とか、そんなつもりは全く無い。俺だってタットさんに抱かれたいと思ってる。
ただ、そのタイミングが今になっただけだ。少しばかり、タットさんは罪悪感を覚える流れになってしまっているみたいだが、俺としては渡りに船。
「タットさん、このままだと本当に俺が食べちゃいますよ?いいんですか?」
タットさんを抱く自信も無ければ、自分で後ろを解して挿れる技術も無いけど。
「食べたい……全部食べたい……」
ギューっとキツく抱き締められ、耳元で囁かれる。
「最後まで、食べていいの?ゆん君の事……俺が全部……食べていい?……俺……で、いい?」
「タットさんが、いいんです。俺はタットさんに平らげて欲しいです。で、俺も食べたいんです。分かってください」
タットさんは、少しだけ眉尻を下げて、困った様な表情をしながらも、小さく「いただきます」と呟くと、俺の唇に噛み付いてきた。
♡.*・゚┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈゚・*.♡
「優しくするからね。痛い事も、怖い事もしない。約束するからね?」
寝室はベッドに移動して、明かりを常夜灯にしてくれた。後ろを弄られた時の様に大判のタオルが敷かれ、ローションとゴムがベッドヘッドに置かれている。俺は準備されたベッドに座り、タットさんが来るのを待ってるのだが、タットさんは終始申し訳なさそうな態度でベッドには乗り上がって来ず、俺と向かい合って立っている。なんなら、モジモジと手を合わせて間を持て余してる様子だ。
俺は、その態度が少しばかり気に入らないし不本意だ。あれだけタットさんに抱かれたいのだと、食べられたいのだと伝えたのに。まだ、この流れに罪悪感でも感じているのだろうか?
「タットさん、今まで俺の気持ちと体を大事にしてくれてありがとうございました。俺、改めてタットさんに凄く凄く大事にされていたんだなぁって分かりました。でも、俺だってタットさんの事が大好きです。優しいタットさんも大好きですが、俺も男です。多少の事では壊れたりしません。……これからする事は……未知なので……どの程度で壊れるのかとか、分からないですけど……でも、今まで準備みたいな事はしてきたじゃないですか。全くの未経験ってわけでは、もう無いです。……少しくらい、強引にされても……平気です……」
「俺の態度のせいだよね?そんな事を言わせてしまってゴメン……」
更に落ち込ませてしまった。
「やめますか?」
止めたくないけど。
「したい」
したいなら、
「じゃぁ、そんなしんみりした態度してないでください。なんか悲しくなります。俺の体、そんなに魅力無いですか?」
意を決して明かりのリモコンを掴み、電気を明るくする。シャツを脱いで上半身を晒した。こう言う雰囲気で裸を見せるのは恥ずかしいが、今はそんな事も言ってられない。
「俺の体では、興奮してくれませんか?」
今度はベッドの上で膝立ちになり、ズボンに手をかけ、パンツと一緒にズリ下げる。恥ずかしい。今、俺物凄く恥ずかしい事をしてる。しかも電気を付けたので丸見えだ。
「……!……興奮しないなんて……無理だよ……!」
ガバッと抱きつかれて、そのまま押し倒された。
「ゆん君がカッコよくて、俺が情けない……」
言葉の割には、俺の頬や耳にチュッチュとキスを繰り返してるので、その感触を楽しみながら、俺はタットさんの頭を撫でた。
「なんか……立場逆転してるみたいですね。……俺、タットさんの事、抱きましょうか?」
出来ないけど。
「それは今度ね……」
え?していいの?
俺が目を見張ると、タットさんはいつもの様にニコっと笑った。
「ゆん君が出来るなら、だけど」
あ、この人分かって言ってる。
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