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第一章:本編
14-カナタ キリ は、着飾る。
ラキちゃんの5周年記念イベント当日。
僕はマチ君に服装から髪型から、何もかも任せっきりになっていた。
洋服と靴は、マチ君の弟君から借りたもので全て揃え、髪型はヘアアイロンでクルクルされたり、ワックスで固定されたり、なんか凄かった。
マチ君もそれくらい準備するのかな?と思えば、
「俺は元が良いし普段からコレくらいしてる」
と言って、いつもより少しだけオシャレした綺麗系のイケメンになっていた。
「キリも良く似合っている」
そう言って、頬をスリっと撫でてきたマチ君に、僕はドキリとした。
最近、良くマチ君がスキンシップを取ってくる。頭や頬を撫でてくれたり、抱き締めてくれたり。
僕は、家族や友人含め、あまりスキンシップを取るような環境に居なかった。特に家族に頭を撫でられたり抱き締められた記憶もほとんど無い。小さい頃はあったかもしれないけど。でも、別に寂しいとも思った事も無いし、そう言った触れ合いに憧れたりもしなかった。あ、好きな子が出来たらいつかそんな仲になるのかな?とはザックリ思っていたけど、あまり実感は湧かない感情だった。
そんな無縁だった触れ合いを、マチ君からして貰えて、嫌では無くて気持ち良かったりするから、困ってる。
だって、今日のイベントが終われば、僕は自分のアパートに戻る。
あのボロボロのアパートに戻って、前と同じ生活に戻るのはどうでもいいんだけど、……傍にマチ君が居ないのかと思うと……寂しいなって……
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
そんな複雑な気持ちに蓋をして、マチ君と一緒にイベントの会場へ向かう。
場所は都内の有名なホテル。
既に開場されていて、中に入ればホールの一角にファンが集まっていた。
そこには、過去5年間のラキちゃんの活動がまとめられ、今までの歴代衣装も飾られていた。撮影可のブースだったので、みんな思い思いに撮影をしている。
僕もみんなに紛れて写真を撮りまくった。デビュー当初の衣装も飾られてるのが嬉しい。僕がラキちゃんを好きになったのは、デビューしてしばらく経ってからだったから、デビュー衣装は生で見れなかったんだよね。
夢中になって色々とグッズやパネルを撮影していたら、クイッと襟首を引っ張られた。
「ぐんっ」
喉が変な風に鳴って、後ろにバランスを崩してしまう。倒れるかな?と思ったけど、背中を誰かが支えてくれた。
マチ君だ。
「キリ、落ち着け。ブースは逃げない。もう少しで開演だから、そろそろ席確認しようぜ」
そう言われてハッとする。
言われてみれば座席確認してなかった。
僕は結婚式の招待状の様なチケットを
取り出し、指定の席を探した。
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
そう言えば、僕はこう言う雰囲気を結婚式だと思っていたんだけど、マチ君が披露宴だと教えてくれた。良く違いが分からない。でもマチ君が披露宴だと言うなら披露宴なんだろう。
すぐ結婚式って言っちゃいそうだけど。
広いホールに丸いテーブルがいくつも並んで、何人かまとまって座っている。
チケットはマチ君と連番で取ったので、テーブルは一緒になれた。
いつもと違う雰囲気なので、一緒は安心する。
いくつも並んだテーブルには、いつも以上にオシャレをしたファン達が座っている。
僕は、こう言う結婚式とか披露宴とかに行った事は無いから分からないけど、マチ君が「かなり手が込んでる」と関心していた。
僕はマチ君に服装から髪型から、何もかも任せっきりになっていた。
洋服と靴は、マチ君の弟君から借りたもので全て揃え、髪型はヘアアイロンでクルクルされたり、ワックスで固定されたり、なんか凄かった。
マチ君もそれくらい準備するのかな?と思えば、
「俺は元が良いし普段からコレくらいしてる」
と言って、いつもより少しだけオシャレした綺麗系のイケメンになっていた。
「キリも良く似合っている」
そう言って、頬をスリっと撫でてきたマチ君に、僕はドキリとした。
最近、良くマチ君がスキンシップを取ってくる。頭や頬を撫でてくれたり、抱き締めてくれたり。
僕は、家族や友人含め、あまりスキンシップを取るような環境に居なかった。特に家族に頭を撫でられたり抱き締められた記憶もほとんど無い。小さい頃はあったかもしれないけど。でも、別に寂しいとも思った事も無いし、そう言った触れ合いに憧れたりもしなかった。あ、好きな子が出来たらいつかそんな仲になるのかな?とはザックリ思っていたけど、あまり実感は湧かない感情だった。
そんな無縁だった触れ合いを、マチ君からして貰えて、嫌では無くて気持ち良かったりするから、困ってる。
だって、今日のイベントが終われば、僕は自分のアパートに戻る。
あのボロボロのアパートに戻って、前と同じ生活に戻るのはどうでもいいんだけど、……傍にマチ君が居ないのかと思うと……寂しいなって……
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
そんな複雑な気持ちに蓋をして、マチ君と一緒にイベントの会場へ向かう。
場所は都内の有名なホテル。
既に開場されていて、中に入ればホールの一角にファンが集まっていた。
そこには、過去5年間のラキちゃんの活動がまとめられ、今までの歴代衣装も飾られていた。撮影可のブースだったので、みんな思い思いに撮影をしている。
僕もみんなに紛れて写真を撮りまくった。デビュー当初の衣装も飾られてるのが嬉しい。僕がラキちゃんを好きになったのは、デビューしてしばらく経ってからだったから、デビュー衣装は生で見れなかったんだよね。
夢中になって色々とグッズやパネルを撮影していたら、クイッと襟首を引っ張られた。
「ぐんっ」
喉が変な風に鳴って、後ろにバランスを崩してしまう。倒れるかな?と思ったけど、背中を誰かが支えてくれた。
マチ君だ。
「キリ、落ち着け。ブースは逃げない。もう少しで開演だから、そろそろ席確認しようぜ」
そう言われてハッとする。
言われてみれば座席確認してなかった。
僕は結婚式の招待状の様なチケットを
取り出し、指定の席を探した。
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
そう言えば、僕はこう言う雰囲気を結婚式だと思っていたんだけど、マチ君が披露宴だと教えてくれた。良く違いが分からない。でもマチ君が披露宴だと言うなら披露宴なんだろう。
すぐ結婚式って言っちゃいそうだけど。
広いホールに丸いテーブルがいくつも並んで、何人かまとまって座っている。
チケットはマチ君と連番で取ったので、テーブルは一緒になれた。
いつもと違う雰囲気なので、一緒は安心する。
いくつも並んだテーブルには、いつも以上にオシャレをしたファン達が座っている。
僕は、こう言う結婚式とか披露宴とかに行った事は無いから分からないけど、マチ君が「かなり手が込んでる」と関心していた。
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