地下アイドルを推してたワープアコミュ障陰キャな僕だけど気付いたら執着系ハイスペイケメンに僕が推されて(性的にも)磨かれました?

黒川

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第一章:本編

19-マチナカ サガリ は、キスをする。

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俺は今、キリと一緒のベッドに居る。
俺の寝室のベッド。
今までゲストルームに通していたので、俺の寝室は初めてだ。
ベッドに入るまでは挙動不審だったクセに、いざ2人寝そべってしまえば奴は俺の胸元に鼻を押し付けて匂いを嗅いできやがった。
なに?その可愛い仕草。

「くすぐってぇ」

胸元に感じるもどかしい刺激に、身をよじって笑った。

「ご、ごめん」

キリも無意識だったのか、俺が指摘したら慌てて謝ってきた。
そう言うつもりでは無かったのだが。
頭が離れて行くのが寂しい。

「いいって。犬みたいでかわいい」

本能の赴くままにキリの頭を撫でてると、奴の目元がトロンと溶け今にも眠りそうになっていた。
え?マジ?一緒に寝たいって言った時にお前覚悟してたよな?分かってる?
そんな気持ちでキリに不満をぶつける。

「そのまま寝られると流石に落ち込むんだけど?」

「うん?」

「キリ、一緒のベッドで寝る意味分かってるよな?」

グイッと後頭部を掴んで俺と目を合わせる様に上を向かせる。
責めたいワケでは無いが、目付きは悪くなってるかも知れない。
キリの視線がウロウロと動いている。

「う……うん……」

自信無さそうな返事の後に、キリは続けた。

「あの……僕はこういう関係って女の子とも……もちろん男の人ともなった事ないから……知識としては知ってるんだけど……」

具体的な想像が出来ないんだろう。
知ってたけど。

「知ってる。キリの怖がる事はしないから……触ってもいい?」

どこを、どのように、と伝えなかった俺も卑怯だと思ったが……それくらいは許して欲しい。

ここまで相手を大事に扱った事なんて俺も初めてだ。

キリは俺の希望を肯定する様に、ゆっくりと頷いてくれた。


▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪


初っ端からキリを裸に剥かなかった俺を褒めて欲しい。
着衣越しでキリを抱き締める。
小さくて細くて、柔らかい……女みたいな柔らかさともまた違う、恐らく「キリ」と言うイキモノとして存在してる。

ちょっと俺も何言ってるのか分からない。
限界オタクの言動なんてそんなもんだろ?

これからの行為を怖がっているのかと思えば、キリはキスしろと言わんばかりに俺の方に顔を向けてきた。
唇同士を擦り付ければ、キリはディープキスを誘う様に、戸惑う様子も無く当たり前のようにキリの口が開いた。
当然俺も遠慮なく舌を突っ込む。
挨拶代わりに舌を擦り合わせて吸い付く。上顎を刺激すれば良い反応も見せてくれる。
俺が好き勝手にキリの口の中を舐め回しても抵抗はされない。
むしろ体の力を抜いて俺に委ねてくる有様だ。
調子に乗ってキリの後頭部を押さえて好きなように口腔を蹂躙した。

「なんでそんなにかわいいの?」

かわいい、かわいいキリ。
自覚なんてしてないのだろう。
もしくは何言われているのか理解してないか。
キリは俺が言った事に対して、特に反応する事もなく、離れた唇を再びくっ付けて来た。
イタズラにずらせば追いかけて来る。
本当にキスが好きだよな、こいつ。



✂ーーーーーーーーーーーー✂


諸事情により数日の間、毎日更新します……:( ;´꒳`;):
※諸事情→R指定描写
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