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第一章:本編
28-マチナカ サガリ の、心配。
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キリが不穏な事を言いやがった。
現場先の企業の野郎に話しかけられるのだと。
詳しく聞けば飲みに誘われたり連絡先を貰ったりとか。
はぁ???
俺の表情が険しくなると、キリはオドオドし始めたので、己の感情をなんとか押さえ込んで言い宥める。
「キリが悪いんじゃねーよ。その話しかけた野郎に怒ってんの。なんでそんな事が出来るんだよ。仕事しろ仕事」
「う……うん、そっか。僕もね、勤務時間中に仕事以外の事で話しかけられるのは困ったんだ。でも、うちの会社には報告制度があって、そう言うのしないでくださいって会社を通して言えるから、キチンとリーダーに報告したよ」
その制度もパートの人に言われて思い出したレベルと言ってた。
危機感無さ過ぎだろ。
会社として社員を守る制度が整備されているのは救いだが、それでも被害者の発信ベースだ。最初に助けてくれたと言うパートの助言が無ければ、どうなってたかなんて分かったもんじゃない。
「キリ、そんな危ない職場なんて辞めちまえ」
「無理だよ、ラキちゃんの推し活が出来なくなっちゃうでしょ?」
俺と付き合い始めたと言うのに、未だコイツの中心はラキだ。
仕方ないと言えば仕方ないが。
だとしてもキリの職場環境だ。
申入れをすると言っても、どこまで牽制が出来るのか分からない。
プライベートなら俺が張り付いて監視する事が出来るが、勤務時間は無理だ。
色々キリに仕込みたかったが、会社の規定で勤務時間中の私物の持ち歩きに制限がかかってると断られた。
俺は歯痒い思いでキリの話を聞くしか出来なかった。
「キリ、ちょっとでもおかしな事があったら解決済であっても必ず俺にも話せよ?」
こう言うモノは芽が小さい内に駆逐しないと、どんどん増えるし断っても相手によってはエスカレートする。
特にキリにはリスクヘッジ能力が皆無だ。
よって俺がこまめに情報収集して対策を打っていかないと。
……やっぱりコイツ会社辞めねーかな?
もしくは転職。
「しないよ?僕、仕事辞めないし転職もしないからね!?今の仕事、別に不満無いからね!?」
俺の発言を全面的に否定するキリを横目に、俺は転職サイトを眺めていた。
現場先の企業の野郎に話しかけられるのだと。
詳しく聞けば飲みに誘われたり連絡先を貰ったりとか。
はぁ???
俺の表情が険しくなると、キリはオドオドし始めたので、己の感情をなんとか押さえ込んで言い宥める。
「キリが悪いんじゃねーよ。その話しかけた野郎に怒ってんの。なんでそんな事が出来るんだよ。仕事しろ仕事」
「う……うん、そっか。僕もね、勤務時間中に仕事以外の事で話しかけられるのは困ったんだ。でも、うちの会社には報告制度があって、そう言うのしないでくださいって会社を通して言えるから、キチンとリーダーに報告したよ」
その制度もパートの人に言われて思い出したレベルと言ってた。
危機感無さ過ぎだろ。
会社として社員を守る制度が整備されているのは救いだが、それでも被害者の発信ベースだ。最初に助けてくれたと言うパートの助言が無ければ、どうなってたかなんて分かったもんじゃない。
「キリ、そんな危ない職場なんて辞めちまえ」
「無理だよ、ラキちゃんの推し活が出来なくなっちゃうでしょ?」
俺と付き合い始めたと言うのに、未だコイツの中心はラキだ。
仕方ないと言えば仕方ないが。
だとしてもキリの職場環境だ。
申入れをすると言っても、どこまで牽制が出来るのか分からない。
プライベートなら俺が張り付いて監視する事が出来るが、勤務時間は無理だ。
色々キリに仕込みたかったが、会社の規定で勤務時間中の私物の持ち歩きに制限がかかってると断られた。
俺は歯痒い思いでキリの話を聞くしか出来なかった。
「キリ、ちょっとでもおかしな事があったら解決済であっても必ず俺にも話せよ?」
こう言うモノは芽が小さい内に駆逐しないと、どんどん増えるし断っても相手によってはエスカレートする。
特にキリにはリスクヘッジ能力が皆無だ。
よって俺がこまめに情報収集して対策を打っていかないと。
……やっぱりコイツ会社辞めねーかな?
もしくは転職。
「しないよ?僕、仕事辞めないし転職もしないからね!?今の仕事、別に不満無いからね!?」
俺の発言を全面的に否定するキリを横目に、俺は転職サイトを眺めていた。
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