62 / 200
第一章:本編
31-カナタ キリ の、高揚。
今日はラキちゃんのファンミーティングの日。
ラキちゃんが芸能事務所に所属した後の活動は、ライブが減って、そのかわり撮影会だったりファンとの交流を中心にしたイベントが開催されるようになった。
ステージに立って歌って踊ってキラキラでワクワクをくれるラキちゃんが一番好きな僕としては、寂しい気持ちが全く無いわけでは無いけど、彼女が一生懸命僕たちの事を思ってイベントを開催してくれているのなら現場に足を運びたい。
今日のイベントだって、今までのライブ会場よりずっと大きなホールでも、ファンで席は埋めつくされていた。
事務所の影響もあるのか、新規のファンがとても増えた。
SNSのフォロワー数も急激に増えたし、深夜番組だけど地上波の「キニナルアイドル」って番組で特集も組まれたし、お歌も1曲丸々その番組で披露してくれた。
その番組公式のSNSで、ラキちゃんの切り抜き動画が投稿されれば、瞬く間に拡散され、どんどんラキちゃんの知名度が上がって行った。
そんな中でのファンミーティングだ。古参ファン、新規ファンが入り乱れているのがとても良くわかる。
今回は指定席なので、知り合いのファンも固まってなくて、まばらに座ってた。
因みに僕はサガリ君が連番でチケットを取ってくれたので隣合って座ってるけどね。
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
イベントが始まると、ラキちゃんがステージにあがり、その後に司会者と名乗った女の人が現れた。
今日はトーク中心になるのかな?
事前にSNSで募集した質問に答えたり、会場のファンから直接質問を受けたりかな。
そんな事を考えていると、ラキちゃんがマイクを持って挨拶をしてくれた。
「今日も私のために来てくれてありがとう。長いこと応援してくれているみんなも、最近私を知ってくれたみんなも、一緒に楽しんでね!あとで弾き語りもするから楽しみにしててねー!」
ステージの後ろで、別のスタッフさんが弾き語り用のギターを準備してくれている。
やった!お歌も聴けるのは嬉しいっ。
弾き語りは配信で良くしてくれてるけど、生で見るのは滅多に無い事だから、僕はソワソワしてしまった。
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
ラキちゃんは凄い。
司会の女の人の質問にもハキハキ答えるし、所々で僕たちファンにも声をかけて反応を見てくれる。
話の内容も、とても面白くてずっと聞いてるばかりだった。
隣に座ってたサガリ君がボソッと「アレは司会者もスゲーな」って言ってた。
確かにラキちゃんのお話をこんなに楽しく引き出せる会話が出来る人は凄いと思う。
僕もラキちゃんを、より輝かせてくれる司会の女の人に感謝した。
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
「……って……わぁ、時間が経つのって早いね。いっぱい喋っちゃった!私が喋るだけのイベントなんて需要あるかなー?って少し心配だったんだけど……」
なんて心細そうに言うラキちゃんのセリフに被せるように客席から、
「楽しかったよー!!」「大好きー!!」「またやってー!!」と、ファンから思いの丈が飛び交った。
もちろん僕も叫ぶ。
「いつだってだいすきー!!」「おれもー!!!」
隣でサガリ君も叫んでる。
イケメンなのに限界オタクって凄いギャップだよね。しかも声が良く通るから周りの人たちもビックリしてたのもちょっと面白かった。
「ふふっ!みんなの気持ち伝わった!嬉しいっ!またライブもするし、こうやってイベントも開催するからね!」
ラキちゃんは最後にと、ギターを抱えて2曲連続で弾き語りを披露してくれた。
いつもの華やかな伴奏とは違って、しっとりとしていて、それでいてラキちゃんの独特な声音とメロディにうっとりと聴き入って……気が付いたらボロボロに泣いちゃってた。
うん、オタクって感情高ぶると泣いちゃうよね。
へへっ恥ずかしい。
ラキちゃんが芸能事務所に所属した後の活動は、ライブが減って、そのかわり撮影会だったりファンとの交流を中心にしたイベントが開催されるようになった。
ステージに立って歌って踊ってキラキラでワクワクをくれるラキちゃんが一番好きな僕としては、寂しい気持ちが全く無いわけでは無いけど、彼女が一生懸命僕たちの事を思ってイベントを開催してくれているのなら現場に足を運びたい。
今日のイベントだって、今までのライブ会場よりずっと大きなホールでも、ファンで席は埋めつくされていた。
事務所の影響もあるのか、新規のファンがとても増えた。
SNSのフォロワー数も急激に増えたし、深夜番組だけど地上波の「キニナルアイドル」って番組で特集も組まれたし、お歌も1曲丸々その番組で披露してくれた。
その番組公式のSNSで、ラキちゃんの切り抜き動画が投稿されれば、瞬く間に拡散され、どんどんラキちゃんの知名度が上がって行った。
そんな中でのファンミーティングだ。古参ファン、新規ファンが入り乱れているのがとても良くわかる。
今回は指定席なので、知り合いのファンも固まってなくて、まばらに座ってた。
因みに僕はサガリ君が連番でチケットを取ってくれたので隣合って座ってるけどね。
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
イベントが始まると、ラキちゃんがステージにあがり、その後に司会者と名乗った女の人が現れた。
今日はトーク中心になるのかな?
事前にSNSで募集した質問に答えたり、会場のファンから直接質問を受けたりかな。
そんな事を考えていると、ラキちゃんがマイクを持って挨拶をしてくれた。
「今日も私のために来てくれてありがとう。長いこと応援してくれているみんなも、最近私を知ってくれたみんなも、一緒に楽しんでね!あとで弾き語りもするから楽しみにしててねー!」
ステージの後ろで、別のスタッフさんが弾き語り用のギターを準備してくれている。
やった!お歌も聴けるのは嬉しいっ。
弾き語りは配信で良くしてくれてるけど、生で見るのは滅多に無い事だから、僕はソワソワしてしまった。
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
ラキちゃんは凄い。
司会の女の人の質問にもハキハキ答えるし、所々で僕たちファンにも声をかけて反応を見てくれる。
話の内容も、とても面白くてずっと聞いてるばかりだった。
隣に座ってたサガリ君がボソッと「アレは司会者もスゲーな」って言ってた。
確かにラキちゃんのお話をこんなに楽しく引き出せる会話が出来る人は凄いと思う。
僕もラキちゃんを、より輝かせてくれる司会の女の人に感謝した。
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
「……って……わぁ、時間が経つのって早いね。いっぱい喋っちゃった!私が喋るだけのイベントなんて需要あるかなー?って少し心配だったんだけど……」
なんて心細そうに言うラキちゃんのセリフに被せるように客席から、
「楽しかったよー!!」「大好きー!!」「またやってー!!」と、ファンから思いの丈が飛び交った。
もちろん僕も叫ぶ。
「いつだってだいすきー!!」「おれもー!!!」
隣でサガリ君も叫んでる。
イケメンなのに限界オタクって凄いギャップだよね。しかも声が良く通るから周りの人たちもビックリしてたのもちょっと面白かった。
「ふふっ!みんなの気持ち伝わった!嬉しいっ!またライブもするし、こうやってイベントも開催するからね!」
ラキちゃんは最後にと、ギターを抱えて2曲連続で弾き語りを披露してくれた。
いつもの華やかな伴奏とは違って、しっとりとしていて、それでいてラキちゃんの独特な声音とメロディにうっとりと聴き入って……気が付いたらボロボロに泣いちゃってた。
うん、オタクって感情高ぶると泣いちゃうよね。
へへっ恥ずかしい。
あなたにおすすめの小説
ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
前世が飼い猫だったので、今世もちゃんと飼って下さい
夜鳥すぱり
BL
黒猫のニャリスは、騎士のラクロア(20)の家の飼い猫。とってもとっても、飼い主のラクロアのことが大好きで、いつも一緒に過ごしていました。ある寒い日、メイドが何か怪しげな液体をラクロアが飲むワインへ入れています。ニャリスは、ラクロアに飲まないように訴えるが……
◆いつもハート、エール、しおりをありがとうございます。冒頭暗いのに耐えて読んでくれてありがとうございました。いつもながら感謝です。
◆お友達の花々緒さんが、表紙絵描いて下さりました。可愛いニャリスと、悩ましげなラクロア様。
◆これもいつか続きを書きたいです、猫の日にちょっとだけ続きを書いたのだけど、また直して投稿します。
俺は夜、社長の猫になる
衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。
ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。
言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。
タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。
けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。
相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~
柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】
人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。
その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。
完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。
ところがある日。
篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。
「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」
一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。
いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。
合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)
運命の番は僕に振り向かない
ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。
それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。
オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。
ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。
ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。
ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。
ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。
完結しました!ありがとうございました。
姉が結婚式から逃げ出したので、身代わりにヤクザの嫁になりました
拓海のり
BL
芳原暖斗(はると)は学校の文化祭の都合で姉の結婚式に遅れた。会場に行ってみると姉も両親もいなくて相手の男が身代わりになれと言う。とても断れる雰囲気ではなくて結婚式を挙げた暖斗だったがそのまま男の家に引き摺られて──。
昔書いたお話です。殆んど直していません。やくざ、カップル続々がダメな方はブラウザバックお願いします。やおいファンタジーなので細かい事はお許しください。よろしくお願いします。
タイトルを変えてみました。
借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます
なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。
そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。
「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」
脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……!
高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!?
借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。
冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!?
短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。