ミニマム男子の睦事

黒川

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番外編

ミニマム男子たちは今日も一緒。2

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とりあえず、ミキが俺のマンションに転がり込む事が決まった。更新時期が近かったらしく、ちょうど良いタイミングだったみたいだ。
俺が住んでるマンションも、広めの1LDKなので単身の男が2人で住む分には問題無い。

「俺は全然平気なんだが、ミキって一人の時間が無いとダメなタイプか?」

と聞くと

「全然っ!!むしろ、しのぶさんとは四六時中一緒に居ないとダメなタイプですっ!」

と満面の笑みで返されたので安堵した。
一緒に住むことが決まると、ミキの行動は早かった。

「そんなに荷物も無いですから」

そう言いながら、大きめのダンボール数箱で引越してきた。家具と言う家具は処分(一部売却)したらしい。男らしいな。
俺はと言えば寝室のベッドをシングルからダブルに買い替えたのと、食器を少し増やした程度だ。収納は備え付けのクローゼットでほとんど使ってない場所があるので、そこをミキの私物に充てがった。

「ふぁー……憧れの同棲生活!!」

引越し当日は、お互いに休みを合わせて荷物整理をしていたのだが、事ある毎にミキがそんな事を言うので、笑みが止まらなかった。

「これから、よろしくな?」

忙しなく荷物整理をしてる恋人を、背中から抱き締め耳元で呟くと、やつは「くふん♡」と声を漏らしてから「末永く♡」と言葉を返してきた。


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


「しのぶさん……コレなに……?」


引越しの片付けも、ようやく落ち着いた頃、上手く隠していたつもりのものが見つかった。
しかもご丁寧に電源を入れてくれるもんだからミキが手にしてるものから「ブブブブブブ……」とモーター音が聞こえてくる。
そう言えば、前もこんな感じで女の子のエッチな動画見つかって修羅場になってたな……と、明後日な事を考えてた。
そう、人はそれを現実逃避と言う。


「……今は使ってないです」
一応弁解してみる。


「そう言う事を聞いてるんじゃないです。コレは、なんですか?」
ですよね。


チラッとミキの表情を見ると、怒ってる感じでは無く、少し楽しそうにしてる。って事は前の動画の時みたいに持ってる事を責めたいのでは無いんだろう。そう思うと少し心が軽くなった。
一応、床に正座をして姿勢を正した。

「ローターです。1人でする時に使ってました」

「ふうん?どうやって?」

ニッコニコしながらブブブと震える小さな機械を俺の方に近付けてくる。改めて誰かに持たれると恥ずかしいなコレ。
しかも雰囲気的にエッチになだれ込むパターンだろ。大歓迎だから構わないが……ソレ本当に全然使って無かったのに、よく電源もってたな。

「えっと……乳首にあてたり……」

「こう?」

ミキが服の上からローターを当ててくる。弱い振動なので、そこまで刺激はない。

「いや、直接肌にあててました……」

「ふぅぅぅん?…………しのぶさん、」

「なんでしょう?ミキさん」

「服、脱ぎましょうか?」


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


「あひっ……」
「あはっ!くすぐったい!」

向かった場所は風呂だった。そう言う雰囲気ではあったが、お互い引越しの荷物整理で身体も汚れていたし、俺は後ろの準備もしてなかった。とは言え、ミキの手に渡ったローター。脱衣所で服を全部脱ぐと早々に遊ばれた。

俺が申告した通り、直接乳首に押し付けられたのだが、何故かミキが俺に抱きついて自分の乳首を押し付けてきた。ローターを2人で挟んでる状態だ。
俺は開発済なので、性的な気持ち良さで声が漏れてしまってるが、ミキはくすぐったがるばかりだ。
てか、なぜ?

「んふっ……ふふふっ……僕、乳首まだ感じないみたいっ……」

グリグリと挟んだローターを、身体を引っ付け押し付けてくる。俺は俺で気が気ではなく、ゆるゆると下腹部も反応し始める。それに気づいたミキは、身体を離してローターを再び手にした。

「しのぶさん、反応してるの可愛い。ねぇ?こっちはどう?」

そう言うと、ミキは自分のペニスと俺のペニスをまとめ、その間にローターを入れ込んだ。

「ちょっ!ミキ!!んっ!やめっ!!」

十分に刺激は強いのだが、竿は真ん中辺りで、そこまで敏感な箇所ではなかったので、思わず抵抗を試みた。

「んー?やっぱりもっと敏感な場所じゃないとダメでした?」

きゅるん、と効果音が出てきそうな表情で小首を傾げ、ミキは一旦まとめていたペニスから手を離して俺の亀頭にローターを押し付けてきた。

「んひぃぃっっ!!!」

ビクッと身体全体が跳ね上がり、腰を引いて逃げようとしたが、素早く抱き込まれ退路を塞がれた。先端に押し付けられたソレが容赦なく振動するので強制的な快楽に襲われる。

「ミキ……ヤダそれ、離して……やめて……」

無機質な刺激が久々過ぎて恐怖を覚える。けど、ミキはいつもの「いやよいやよも」と思っているのか離してくれない。悲しいかな刺激されてしまえば反応はするので俺のペニスもみるみる内に硬くなってくる。

「怖いっ……ミキ……マジでダメなんだってソレ……」

なんとかミキの手を掴んで離そうと試みる。

「しのぶさん?」

ミキが俺の顔を覗き込んで、押し付けてたローターを離してくれた。俺は「ほぅ」と息を吐いて覗き込んできた顔を掴んでキスをする。
相変わらず天使の羽かってくらいに軽くて柔らかい唇だな。

「あの……っ……本当にダメなやつでしたね……」

「ん」

コクっとうなづくと、ミキの眉がへにょんと下がった。

「ごめんなさい……」
と、気まずそうに謝ってきた。

「んーん、ミキ、すぐに止めてくれたし。へーき……でも、おもちゃはそこまで得意じゃないんだ。強制的にイかされる感じでさ。だったら……」

スリっと身体全体をミキに擦り寄せて、ミキの反応しつつあるペニスをゆるゆると弄りながら

「こっちで俺の事、可愛がって欲しいんだけどな?」

耳元で囁くと、「んひぃっ!」とミキは声を漏らし

「しのぶさん!おもちゃは封印しましょう!」

と、持ってたローターを床に投げ捨てた。
おっと、壊れて無いよな?


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


風呂の洗い場でヌルヌルと身体をまさぐられる。


「身体、洗いますね♡」


と言ったミキは、ボディソープを泡立て俺に塗りつけると、念入りに身体を洗い始めたのだが……

「ひゃはっ……ふっ……ふははっ!!」

コショコショと石鹸の滑りを利用して脇やら腹やらをくすぐってくる。気持ち良さとは別の感覚だ。

「あはっ……あ…………んんんーっ………!!!」

の、はずなんだけど………

「や……っ……うぅっ………ふふっ……くはは!!あふんっ!!!」

肝心な快楽に直結する場所は避けられてるのに、俺のペニスは完全に勃ち上がり、トロトロと先走りが流れ出ている。

「あっ!!足の裏はダメっ!マジでダメ!お願いっ!!」

「ふふっ……くすぐったいのが気持ちよくなっちゃうしのぶさん可愛い。このダメはダメじゃないダメですよね」

いやダメだって!!
俺の抵抗も虚しく、足首を掴まれると指の先でコショコショとくすぐられる。

「ひゃはっ!!あはははっ!!ムリ!!ムリだってぇあはははっ!!」

涙目になりながら抵抗するが、全く離してくれない。むしろ爪を立ててより刺激を強くしてくる始末。足の裏を擽られているのに、腰の辺りがズン……と響く。

「擽られながらイクってどんな感覚か、試してみます?」

「ムリ!絶対ムリ!ダメ!ノー!……っあはっ!っひー止めて!ホントに止めろって……!!」

本気で嫌がってるのがつたわったみたいだが、ミキはつまんなそうに口を尖らしてた。

「ふふっ!まぁいっか!これからいつでも、しのぶさんに触れますもんねー♡」

ミキは俺の足を離して擽るのを止めてくれた。思わず「はふっ……」とため息が出てしまう。
ヤバかった。色々とヤバかったが、持ち堪えた。
俺がジロっと恨めしそうに睨むと、ミキはニコっと笑って

「そんな可愛い顔したらイッちゃうまで、もっと擽りたくなっちゃいますよ?」

と、コテンと小首を傾げながらもエグい事を言った。もちろん、丁重にお断りだ。


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


「しのぶさんっ!好き!……ふぁ……好き!ね?愛してるんです!」

「んっ!んっ……俺もっ!好き……あぁ……奥っ!深いぃ……ひやぁぁん!!」


若干ふざけたじゃれ合いだったが、お互い身体はだいぶ高まってしまってたので、そのまま風呂場で最後までしてしまった。

立ったまま後ろから挿入される、いわゆる立ちバックだ。少し前屈みになると、いつもよりも深い所を抉られる。不慣れな感覚に、逃げを打とうとするが、腰をがっつり掴まれてミキの良いように突かれてしまう。でも、深い所は不慣れなだけで、気持ち良い事には変わりない。

「ミキ……イきたい……もうイッていい?ミキも一緒にイこ?」

「はいっ……今日はっ……一緒にイきましょーねっ!」

ぱちゅんぱちゅんと粘着音と身体の打ち合う音が響く。一定のリズムで後ろを刺激され続けてると、ガクガクと身体が痙攣をし始める。メスイキの合図だ。

「あっ!!クる……!ミキ……クる!!イクっ!」

「じゃぁっ!こっちも!ですね!!」

「あぁんんんん~~~!!!」

フィニッシュと言わんばかりに激しめの抽挿とペニスへの刺激も加わって、俺は射精とメスイキを同時に味わった。ビクンビクンと自分の意志とは関係なく身体が跳ねる。
ミキもイケたみたいで、俺の背中に覆いかぶさり、ハァハァと息を乱していた。

「「きもちいー……」」

2人のセリフが重なった。


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


「これから、ずっと一緒なんですよね?」

身体をサッパリさせてリビングのソファで2人くっついてダラダラと過ごしてる。

「ん、そうだな。職場は違うが、家に帰れば一緒に居られるな」

ミキの胸元に顔を埋めてスーハーと匂いを嗅ぐ。当たり前だが同じボディソープがほのかに香る。自分で使ってる分には何も思わなかったが、ミキから同じ匂いがすると思うとドキドキする。次買う時は、こう言うのをこだわってみてもいいな。

「嬉しい……」

ミキはそう言いながら俺の頭をギュッと抱き締めてきた。俺も遠慮なくグリグリと顔を押し付ける。

「しのぶさん、可愛い。ずっとずっと僕の可愛い恋人でいてくださいね?」

「うん」

「ずっとですよ?」

「うん」

「……分かってます?僕の言ってる事」

「うん……」

ずっと、と言う言葉に何となく限りがあるだろうなと思いつつ返事を返す。
まぁ……正直な所、ミキは20代半ばだし俺も三十路1歩手前。これから何が起こるか分からないからな。勢いに任せて同棲になだれ込んだが、若い男女のカップルだってこれくらいの勢いで同棲する事もあるだろ。

「じゃぁ!!」

ミキは勢い良く俺の身体を起こし、顔を近づけてきた。ものすごーく良い笑顔をしてる。
やつはパンッ!と手を打ち、

「パートナーシップ!いつ結びましょうか?」

と聞いてきた。

「は?」

思わず聞き返してしまう。パートナーシップは知ってるが、ミキの言う事が飲み込めない。

「パートナーシップですよぅ、パートナーシップ。これやっとくとお互いに何かあった時、色々便利じゃないですかぁ。あ!それとも……もしかしてもしかして!!むしろしのぶさんは養子縁組派ですか!?きゃー!!僕、新井ミキ?新井ミキになれるの!?」

「まてまてまてまてまて!!!!」

どんどんエスカレートするミキの口を、とりあえず押さえて落ち着かせようとする。

「ふひゃあひゅひゅへ!!」

「落ち着け」

すると、ミキはニコっとまた笑ってゆっくり俺の手を掴んで握ってきた。

「これが、僕の言う『ずっと』なんですけどね……?」

「うん」

「しのぶさんは?」

「そうなればいいなとは思ってる。パートナーシップ云々は、まぁ別として。ミキの言いたい事は理解した」

「ありがとうございます。じゃっ!!」

「まずは同棲からっ!!もうしてるけどな?一緒に住むと色々見えてなかった所も見えるだろ?だから一緒に住むことから始めよう。もう始めてるけど!!」

突っ走りそうなミキを押さえ、なんとか今の状況を維持するように説明する。

「分かりましたよーぅだ。ま、今はまだ始まったばかりですもんね」

一応納得してくれたみたいで、安心する。
一瞬でも、いつかこの生活に終わりが来るのではないかと過ぎった俺のセンチメンタルが馬鹿馬鹿しくなってきた。

何となしに、軽くミキの唇に触れるだけのキスをする。相変わらずミキはニッコニコだ。

「今日からずっと一緒だな?」

「はい」

「よろしくな?」

「こちらこそ♡」

先の事はどうなるか分からないけど、今日は俺らは一緒だし、明日も明後日も一緒だ。それが何年先の『ずっと』かは分からないが。出来れば、ずっと先の今日も一緒に居られたらいいなと思ってる。


✂ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー✂


お付き合い頂きましてありがとうございました。
書きたい番外編は書けたので、完結扱いにしたいと思います。
が、おそらく書こうと思えばいくらでもネタ次第では書ける作品かと思います。
引き続きお気に入り登録して頂くか、思い出した時にフラっと立ち寄って頂ければと思います。
もしかしたら読んでない番外編が産まれてるかもです。

お気に入り登録やしおり、とても嬉しかったです。
ありがとうございました。
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