同化進化型のナノボット「クリア」

放浪編

１０話 イーリーマンの誕生

デントロハウス
「あれま　随分早いお帰りのようで」

１時間くらいで帰ってきたので驚く

ドッペリアン
「異世界へ転送した途端、スカウトセンサーで直ぐに察知しましたので
ほらほら、これがこのスカウトした異世界人なのですね～！｝

パチパチと自分で拍手して見せたのは
被爆者だった

デントロハウス
「あの、ドッペリアン君？君、もしかして僕をからかっているのかな？
今直ぐにでも死にそうなこの子が選ばれた子とでも？」

活きの良い者を持ってくると思っていたのでこれにはびっくり仰天だ

ドッペリアン
「それでもスカウトセンサーはこれまでより強い察知を受けたから
絶対にこれは当たりですよー！」

デントロハウス
「ま、別にいいですけどね　私の能力には限りがある訳でも無いですから」

宿り主と天候条件が整えば、幾つでも誕生可能だ
強弱が激しいので、普段誕生を量産させやしない
量産させれば脅威者指定となり世界から狙われるからだ
流石にそんなことをすれば、誰だろうと適うはずが無い

デントロハウス
「さてさて、異世界ガチャは当たりか外れか」

デントロハウスは本領を発揮する
天候を見つめる　天候は気温条件も整っていた

デントロハウス
「では、天候が宿っているので始めましょうか」

デントロハウスは自身を天候と一体化して
種を創造する

デントロハウス
「宿り主の種！」

その宿り主の種を植え付けられたものは、兵器として誕生起動する
そのまま被爆者である植物人間の入江へと種を落とす

入江
「うわああああああああああ！！！！！」

入江の被爆した身体に落ちるやいなや
その種はすぐさま根を下ろし拡大していき
入江の全てを飲み込む　飲み込んで飲み込んでがぶがぶと被り付く

ドッペリアン
「うっへぇ～～、いつ見てもグロテスクだなー」

デントロハウス
「何をおっしゃいますやら
クリアも中で寄生するというだけで、同じようにこのくらいグロテスクな事をしてるんですよ」

そして入江が叫ぶ声も被り付いた種によってかき消されて
そして種が蛹の形となり
そして蛹が少しずつ殻を破る

デントロハウス
「ドキドキ、ワクワク！」

和気あいあいを言った様子のデントロハウス
いつも通りの光景にドン引きのドッペリアン

イーリーマン
「おっふぉおおおおおおおおおおお！！いぐうううううううううう！！！」

デントロハウス・ドッペリアン
「え？なにこのこ」

誕生したのはいきなり濁点喘ぎ声を垂れ流す変態兵器

デントロハウス
「これ、ほんとに強いの？いっぺん殺ってみていいかなぁ？」

ドッペリアンはそれに頷く
デントロハウスはそのまま銃を乱射する

デントロハウス
「僕の使っている種を弾丸にしているからね　普通の銃弾の何倍も強いよ」

イーリーマン
「おふぉおおおおおおおおおおおおお！！
へへへへっへえ！！！いいいよおおおおおおおおおお！」

攻撃されたのに、体を貫通しているのに
何故か倒れずに悶える

デントロハウス
「変態すぎない？」

おまいう状態のドッペリアン

イーリーマンはそのまま形を変えだす
攻撃したら、それを快楽へと変えて更なる強化を自己教育し出す

異世界住人型発狂兵器イーリーマン
頭のおかしくなった兵器者
ここに誕生である