女子力の高い僕は異世界でお菓子屋さんになりました

初昔 茶ノ介

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第四章

なんか色々ヤバいですね

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「はぁ…幸せ…」

私はフレンチトーストによってこの犬耳女の子、名前をウルルと言うらしいが、難なく手なづけてしまった。
フルネームはウルル・エアリル・ビース。
察しのいい人はわかるだろう。リーシャの話によれば、ウルルは獣人国ビースの現国王、ガルル・エアリル・ビースの一人娘の名前らしい。つまるところの獣人国のお姫様だ。
そのお姫様は現在、私のお膝まくらに顔を埋めています。
ということは…。

「お嬢様は他国の姫をフレンチトーストで脅し、洗脳に近い籠絡をしたと言っても過言ではないですね」

「説明ありがとうライラ」

そういうことだ…。
いや、でも納得はしてないけど私もお姫様候補なわけだし、別にそんな大変なことには…。

「ねぇスノウ。あれはもうないの?」

あぁ!そんな尻尾をふりふりしながらこっちを見ないで!

「え、えっと…あれは朝ごはんだから次はお昼ご飯の時で…」

「えー待てないわ!ねぇスノウ」

ウルルはそう言って私の右手を揺さぶってきた。
おぉう…さすがお姫様。うーむ…ここで作ると負けた気がする。

「わがまま言う子にはお昼になっても作ってあげないよ?」

「うぅ…そこのあなたは作れないの?」

ウルルはライラを見て尋ねたが、ライラは首を横に振った。

「私には無理でございます。料理そのものがお嬢様が作られたものですし、おそらく世界中探しても作れる者はいないと思います」

「そんなぁ…ねぇスノウ…」

あぁ…可愛い…。
作ってあげたいのは山々だけど、やっぱり躾って大切だと思うの!

「お昼まで待っててくれたらもっと美味しいものを作ってあげるから、ね?」

「もっと美味しいもの!?あのふれんちとーすと?よりおいしいの?」

「そうね…ウルルの口に合ったらだけど、私は美味しいと思うわ」

「じゃあ…がまんするわ…」

しゅんとするウルルの頭を撫でると私の胸に顔を埋めるように抱きついた。
そこで、扉がノックされてミラさんが入ってきた。

「スノウ、失礼するよ」

一瞬ミラさんがウルルを見て顔を歪めたように見えたけど…気のせいか。

「ウルル姫、久しぶりのレインバルト訪問がとんだ災難にあったようだね」

「ミラルド姫、急な訪問、大変失礼した。しかし、このスノウに助けていただいて大変手厚い歓迎に感激している」

あ、あれ?さっきまでの可愛い一面はどこに…。

「スノウ、獣人は寿命が長く我々人間とは年齢の感覚がまるで違う。ウルル姫は獣人からすればまだまだ子供だが年齢はもう50近いはずだ」

「えぇ!?」

「そんな驚くことでもないと思うが…」

いやいやいや!だって見た目完全に子供じゃん!いや、私も人のことはいえないか…。
でも完全にルリちゃんとかハニーちゃんと同じくらいだし…。
さっきだってめっちゃ甘えてたのに…。

「ともかく、これから父に会ってもらうが…とりあえずスノウから離れたらどうかな?」

「それは断る。スノウの抱き心地は完璧だ。控えめな胸に私の身長にぴったりの大きさ、しばらくは堪能してからでもよかろう?」

「スノウが困っているだろう?」

「スノウ…困ってる?」

ウルルが上目使いで私を見つめる。
か、可愛い…。
でもミラさんの威圧感が半端ない…。

「こ、これから王様に会うわけですし、そろそろ離れましょうか…」

「スノウ?スノウは口調を変えなくてもいいんだよ?」

「で、でも…」

「姫の私が言うんだから、いいの」

「わかった…」

私の返事を聞いてウルルはニコッとして離れた。
はぁ…なんかめんどうなことになりそう…。

私はため息をついて王様のところへ向かうミラさんとウルルの後ろをついていった。
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