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第三章
リーシャの意外な一面。
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オープンから2週間が経ちました。
これだけ経てばさすがに要領を得てきます。
このお店はお昼にピークを迎えて、16時頃に落ち着く、というのがパターンだ。
いちおうお店は19時頃までやっているが、16時を過ぎてからは入ってくる人はほとんどいない。
この2週間のお客様のほとんどがルイさんとメリーさんのママ友広がりの奥様方なので、夕方の時間はさすがに家事をしているのだろう。
「お嬢様!1番テーブルの注文です!」
「はーい。あ、ライラ3番さんの料理そこに置いといたから」
「わかりました!持っていきます!」
「お嬢様、コーヒーとココアできました」
「うん、そのまま持っていってくれる?」
「了解いたしました」
ライラは前よりスムーズに動けるし、リーシャに関してはドリンクを任せれるくらいになった。
ほんとにこの2人ハイスペックだよね…。
しばらくはお昼のピークを頑張り、本日の山場は乗り切った。
「うーん…今日も疲れたぁ」
「ライラ、まだ営業時間ですよ」
「でもリーシャ…この時間すぎたらほとんどお客さんなんてこないし…」
「それはそうですけど…」
2人の会話…異世界感ほとんどないんだけど…。
「2人とも、なにか飲む?」
「あ、いえ、私がおいれいたします」
リーシャが机を拭く手を止めて、こちらに来ようとしたので、私は手でリーシャを止めるようジェスチャーした。
「いいよいいよ、ちょっと試したいものもあるし、ホットかアイスか教えて」
「そうですか…ではホットでお願いします」
「じゃあ私はアイスがいいです!」
「はーい」
私は今回キャラメルマキアートを2人に作っていった。
最近は2人にこの世界の人達にどの味が受け入れられるのかを試していくのがマイブームだ。
今のところ抹茶とかは美味しいって言ってくれたけど、梅昆布茶なんかは微妙だった。
「はい、どうぞ」
「わぁ!いい匂いです!」
「ありがとうございます」
2人はお礼を言ってから、キャラメルマキアートを飲んだ。
ちなみに、ライラは意外と大人な味覚なので砂糖を少なめに、リーシャは子供な味覚なので砂糖を多めにいれた。
「美味しいです!飲んだ時にいつものコーヒーとは違う香りがします!」
「………」
ライラは笑顔になって感想を言ったが、リーシャはカップをぽーっと眺めて黙っていた。
「リーシャ?どうかした?美味しくなかった…?」
「あ、い、いえ!とても美味しいです…」
「そ、そう?」
リーシャはまた一口飲んでぽーっと眺めていた。
「お嬢様お嬢様」
ライラが小さい声で私を呼びながら肩をちょんちょんとつついた。
「あれはリーシャがすごく気に入った物を見る時の顔です」
「え?あれが?」
まぁ、言われてみたらたしかに目がうっとりしてるかも…?
「まちがいありません。昔、大好きなオレンジを貰って、それがすごく甘くて美味しかった時にあんな顔をしてました」
「へぇ…」
なるほど…あ、そうだ。
これはいいかもしれない…。
私は喜ぶ?リーシャを見て、あることを思いついた。
これだけ経てばさすがに要領を得てきます。
このお店はお昼にピークを迎えて、16時頃に落ち着く、というのがパターンだ。
いちおうお店は19時頃までやっているが、16時を過ぎてからは入ってくる人はほとんどいない。
この2週間のお客様のほとんどがルイさんとメリーさんのママ友広がりの奥様方なので、夕方の時間はさすがに家事をしているのだろう。
「お嬢様!1番テーブルの注文です!」
「はーい。あ、ライラ3番さんの料理そこに置いといたから」
「わかりました!持っていきます!」
「お嬢様、コーヒーとココアできました」
「うん、そのまま持っていってくれる?」
「了解いたしました」
ライラは前よりスムーズに動けるし、リーシャに関してはドリンクを任せれるくらいになった。
ほんとにこの2人ハイスペックだよね…。
しばらくはお昼のピークを頑張り、本日の山場は乗り切った。
「うーん…今日も疲れたぁ」
「ライラ、まだ営業時間ですよ」
「でもリーシャ…この時間すぎたらほとんどお客さんなんてこないし…」
「それはそうですけど…」
2人の会話…異世界感ほとんどないんだけど…。
「2人とも、なにか飲む?」
「あ、いえ、私がおいれいたします」
リーシャが机を拭く手を止めて、こちらに来ようとしたので、私は手でリーシャを止めるようジェスチャーした。
「いいよいいよ、ちょっと試したいものもあるし、ホットかアイスか教えて」
「そうですか…ではホットでお願いします」
「じゃあ私はアイスがいいです!」
「はーい」
私は今回キャラメルマキアートを2人に作っていった。
最近は2人にこの世界の人達にどの味が受け入れられるのかを試していくのがマイブームだ。
今のところ抹茶とかは美味しいって言ってくれたけど、梅昆布茶なんかは微妙だった。
「はい、どうぞ」
「わぁ!いい匂いです!」
「ありがとうございます」
2人はお礼を言ってから、キャラメルマキアートを飲んだ。
ちなみに、ライラは意外と大人な味覚なので砂糖を少なめに、リーシャは子供な味覚なので砂糖を多めにいれた。
「美味しいです!飲んだ時にいつものコーヒーとは違う香りがします!」
「………」
ライラは笑顔になって感想を言ったが、リーシャはカップをぽーっと眺めて黙っていた。
「リーシャ?どうかした?美味しくなかった…?」
「あ、い、いえ!とても美味しいです…」
「そ、そう?」
リーシャはまた一口飲んでぽーっと眺めていた。
「お嬢様お嬢様」
ライラが小さい声で私を呼びながら肩をちょんちょんとつついた。
「あれはリーシャがすごく気に入った物を見る時の顔です」
「え?あれが?」
まぁ、言われてみたらたしかに目がうっとりしてるかも…?
「まちがいありません。昔、大好きなオレンジを貰って、それがすごく甘くて美味しかった時にあんな顔をしてました」
「へぇ…」
なるほど…あ、そうだ。
これはいいかもしれない…。
私は喜ぶ?リーシャを見て、あることを思いついた。
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