女子力の高い僕は異世界でお菓子屋さんになりました

初昔 茶ノ介

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第三章

再教育ですよ!

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「えーそれでは皆さん、授業を始める前に本日は皆さんに紹介する人がいます」

扉の向こうで先生の声が聞こえた。
なんか転校生になった気分だ。今日は教える側だけど。
先生の発言に教室の中がざわつく。

私は国が運営している学校に来ていた。
クラウン様にお願いするとその3日後に授業ができるということで、すぐに用意して今日はいよいよ授業本番。
まぁ、相手は中学生。私はもともと高校生なわけで、そんな緊張もしないだろうと高を括っていた。

「皆さん静かに。では、どうぞ入ってください」

先生に呼ばれ、私は教室の中に入った。

入ってすぐに周りから「誰だ?」みたいな顔で見られる。真ん中に立って教室の生徒を見渡すと、さっきまで平気だったのに、一気に緊張が押し寄せてきた。

「それでは、自己紹介お願いします」

「み、みなひゃん!」

……はい、盛大に噛みました。えぇ、噛みましたとも。
私が噛んだのを聞いて笑ったそこの1番右の前から3番目の席のやつ!顔覚えたからね!

でも、一度噛んだ恥ずかしさで緊張が少しほぐれた。私は一度咳払いをして、もう一度生徒を見渡す。

「皆さん、はじめまして。本日、皆さんに授業をするスノウ・ウィンターウッドといいます。よろしくお願いします」

私はぺこりとお辞儀をして、ニコッと笑う。
…何人かの男子に目をそらされた…なんかショック…。

「え?先生、今授業って言いました?」

「はい、そうです。シンシア様が言うには、他の国の教育論がわが国で実用に至るかどうかの試験運用とのことですので、ここにおられるスノウちゃ…スノウ先生は今日1日は皆さんのれっきとした教師です。よくいうことを聞くように」

ふふふ…実はこの先生、名前をカルアという私のお店の常連さんなのだ。
よく愚痴を言いながらもお気に入りのキャラメルラテを飲みにくる。

「それでは、早速ですが皆さん。場所を移動しましょう」

「え?どこに…」

「調理室です」

「「「は?」」」

クラス全員が予想外の答えに何しに?みたいな声を出した。

「今日は皆さんに、料理をしてもらいます」

「えっと…僕たちに調理を学べと?」

前の席に座るメガネをかけた男の子がクイっとメガネをあげて聞いて来た。

「はい、そうですよ」

「バカバカし、料理なんて女か料理人がすることだろ?それに、わざわざ勉強するよーなことじゃねーだろ」

後ろの席のあきらか料理を舐めてる発言をしたそこのあなた!今に見てなさいよ!

「先生、あの人の名前は?」

「え?ティスタ君のことですか?」

「ティスタくん、あなた三番通りのお店、来たことある?」

「あ?あぁなんか女子どもが噂してたな。行くわけねーだろ?どうせ対して味も変わんねーもん食べるより、剣の修行してた方がよっぽど有意義だね」

「な、なんですって!」

「ス、スノウちゃん、落ち着いて…」

お店と料理を馬鹿にされて怒る私を先生が慌てて止めに入る。

「いいわ…今からあなた…いえ、あなた達に本物の料理を教育してあげるわ!全員すぐに調理室へきなさい!」

私はそのまま事前に場所を言われていた調理室へ勢いよく飛び出した。
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