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第1章
キャラクリってこだわるよね
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目が覚めたら真っ白なところにいた。
本当に真っ白なところで、何か立ち上がっても地面も真っ白なのでなんかよくわからない感覚に襲われた。
「ここどこ?」
「目が覚めましたか?」
私が辺りを見渡していると上から羽のついた女の人が降りてきた。
いや、人って飛べるの?しかもすっごいリアルな羽なんだけど。コスプレもここまできたらすごいね。
「コスプレなどではなく本物ですよ」
「え…?」
今、私の心読まれた!?
「私は女神ティア。桃さん、あなたは今の状況を理解できていますか?」
「私の状況ですか?えっと、仕事からの帰りで…男の子が飛び出して…あ!あの男の子は無事ですか!?」
私が思い出して聞くと、女神様はふふふと笑った。
「大丈夫です。男の子は無事ですよ。しかし、あなたが死んでしまったのです」
「え?うーん、まぁ男の子が無事ならよかったです。私がいなくても病院は回ると思うし、父さんと母さんには申し訳ないとは思うけど、あの男の子をほっとけなかったし」
意外と冷静だった。
仕事でヘトヘトの気持ちだったから、もういいやってヤケになっているかもしれない。
「私はあなたの生前の人生を見ていました。困っている人を見たら放っておけず、また看護師として人の役に立とうと努力した。最後は疲れている中でも人を助けたのはあなたの心の綺麗な証です。それに、あなたの死後もこうやって悲しむ人がたくさんいる」
女神様が手を出すと、小さな窓のようなものが現れた。
中を覗くと私の葬式が行われているようだった。
しかし、まさか自分の葬式を見る日が来ようとは。
しかもけっこう修羅場なようだ。
私を轢いたであろう男に父さんが殴りかかり、母さんと妹がそれを止めてと…。
「あ…もう大丈夫です…はい」
私は女神様に窓をしまうよう促した。
女神様は窓を消して、私の方を向いた。
「そこで、そんな善人であるあなたをこのまま死なせるには惜しいと思い、あなたの魂を一度引き離して私の元に寄せたのです」
おぉーじゃあ生き返らせてくれるとか?
「いえ、残念ながら同じ世界に二度生きることはできないのです。記憶をなくせば可能ですが…」
また考えを読まれた!?なんだ…生き返れないんだ…ん?同じ世界?
「そうです。つまり、私の管轄である世界ならば、生き返ることが可能なのです。いかがでしょうか?」
つまり、異世界転生!?え?なにその展開。
でも異世界かぁ…そこにいけば今よりは楽しい生活が送れるかも…。
このまま元の世界で住んでいてもいいことなさそうだったしな…。
「わかりました。お願いします」
「では、私の管轄している世界『リデアラ』へ案内いたします」
「リデアラ?」
「はい、桃さんがいた世界とは違い科学ではなく魔法が発展している世界ですね」
おー!魔法!私も治癒魔法とか覚えられるかな。
「ふふふ…治癒魔法がいいのですか?」
「もう!頭の中読まないでください」
「すみません、ですが今は魂だけの状態ですので、リデアラでの体を構築しなくてはいけないのです」
「え?私が作るんですか?」
「はい。お望み通りの体にいたします。それから、リデアラでは1人につき3種類の魔法しか使用できないのです。その魔法3種類も決めていただきます」
何このいたせりつくせり…リアルキャラクリエイトだ…。
これは…こだわって作らなくてはいけない…。
私は女神様と一緒にキャラクリエイトを開始したのだった。
本当に真っ白なところで、何か立ち上がっても地面も真っ白なのでなんかよくわからない感覚に襲われた。
「ここどこ?」
「目が覚めましたか?」
私が辺りを見渡していると上から羽のついた女の人が降りてきた。
いや、人って飛べるの?しかもすっごいリアルな羽なんだけど。コスプレもここまできたらすごいね。
「コスプレなどではなく本物ですよ」
「え…?」
今、私の心読まれた!?
「私は女神ティア。桃さん、あなたは今の状況を理解できていますか?」
「私の状況ですか?えっと、仕事からの帰りで…男の子が飛び出して…あ!あの男の子は無事ですか!?」
私が思い出して聞くと、女神様はふふふと笑った。
「大丈夫です。男の子は無事ですよ。しかし、あなたが死んでしまったのです」
「え?うーん、まぁ男の子が無事ならよかったです。私がいなくても病院は回ると思うし、父さんと母さんには申し訳ないとは思うけど、あの男の子をほっとけなかったし」
意外と冷静だった。
仕事でヘトヘトの気持ちだったから、もういいやってヤケになっているかもしれない。
「私はあなたの生前の人生を見ていました。困っている人を見たら放っておけず、また看護師として人の役に立とうと努力した。最後は疲れている中でも人を助けたのはあなたの心の綺麗な証です。それに、あなたの死後もこうやって悲しむ人がたくさんいる」
女神様が手を出すと、小さな窓のようなものが現れた。
中を覗くと私の葬式が行われているようだった。
しかし、まさか自分の葬式を見る日が来ようとは。
しかもけっこう修羅場なようだ。
私を轢いたであろう男に父さんが殴りかかり、母さんと妹がそれを止めてと…。
「あ…もう大丈夫です…はい」
私は女神様に窓をしまうよう促した。
女神様は窓を消して、私の方を向いた。
「そこで、そんな善人であるあなたをこのまま死なせるには惜しいと思い、あなたの魂を一度引き離して私の元に寄せたのです」
おぉーじゃあ生き返らせてくれるとか?
「いえ、残念ながら同じ世界に二度生きることはできないのです。記憶をなくせば可能ですが…」
また考えを読まれた!?なんだ…生き返れないんだ…ん?同じ世界?
「そうです。つまり、私の管轄である世界ならば、生き返ることが可能なのです。いかがでしょうか?」
つまり、異世界転生!?え?なにその展開。
でも異世界かぁ…そこにいけば今よりは楽しい生活が送れるかも…。
このまま元の世界で住んでいてもいいことなさそうだったしな…。
「わかりました。お願いします」
「では、私の管轄している世界『リデアラ』へ案内いたします」
「リデアラ?」
「はい、桃さんがいた世界とは違い科学ではなく魔法が発展している世界ですね」
おー!魔法!私も治癒魔法とか覚えられるかな。
「ふふふ…治癒魔法がいいのですか?」
「もう!頭の中読まないでください」
「すみません、ですが今は魂だけの状態ですので、リデアラでの体を構築しなくてはいけないのです」
「え?私が作るんですか?」
「はい。お望み通りの体にいたします。それから、リデアラでは1人につき3種類の魔法しか使用できないのです。その魔法3種類も決めていただきます」
何このいたせりつくせり…リアルキャラクリエイトだ…。
これは…こだわって作らなくてはいけない…。
私は女神様と一緒にキャラクリエイトを開始したのだった。
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