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第1章
そんな作戦あり!?文句は言えないけど!
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次の日の朝、私はアイシアさんと一緒にギルドへ向かった。
依頼の前にギルドでギルドカードを受け取らなくてはいけないからだ。
「あ、モモちゃん。待ってたよ。ギルドカードできてるから」
「ありがとう。フィーヌさん」
昨日、ガラムさんについていった時に受付をしていたフィーヌさん。
なんでも子供好きだそうで、私もその対象に入ってしまったようだ。
ギルドカードを渡されて、受け取ったら頭を撫でられた。
「ギルドカードは身分の証明、通行証、銀行での本人確認等、様々な使い道がある大切な物だから、無くさないようにしてね。それじゃあ、登録するからカードに魔力を込めて一回貸してくれる?」
「魔力を?」
「私達ギルド職員にはこういう水晶盤が渡されていて、これは全ての水晶盤と繋がっているの。これに魔力を込めたカードをかざすことでその人の依頼の登録や完了の記録をしたり、他の施設なら銀行の本人確認とかも魔力を込めてカードを渡すことになってるから。一度水晶にその人の魔力を覚えさせなきゃいけないの」
フィーヌさんは元の世界でのパッドのようなものを見せてくれた。
異世界もいろいろ進んでいるんだね。
「そうなんだ…わかった」
私はカードに魔力を込めてフィーヌさんに渡す。
フィーヌさんはカードをパッドにかざして操作した後、私に渡した。
「はい、これでどこの施設でも使えるはずよ。あと、カードにも自分の情報が載ってるから、確認しておいてね」
「うん、ありがとう」
私はカードを確認した。
カードには名前やその人の職業、戦闘スタイルなどが書いてあった。
私の場合は名前に、職業は冒険者、戦闘スタイルは従魔師。
あとは本人の魔力を通すと見える項目もある。
例えば銀行の残高と…か…?
「フィーヌさん、これ残高が間違ってない?私、銀行なんてまだ行ってないし」
「あぁ、それはギガンテスの素材料よ。冒険者は討伐してきた対象の素材をギルドに売ってもらわなきゃいけないの。どのくらい売るかは任意だけど、今回のモモちゃんみたいに怪我とかですぐにどのくらい売るかを聞けない場合、半分を売ってもらうことになっているから」
「じゃあ…私これだけ今持ってるの?」
「そういうことになるわ」
ちょっとしたお金持ちになってしまった。
元の世界なら家くらい建てられるのでは…?
「おーっす。どうした?」
「おはよう。ギルドカードは貰えたか?」
「モモちゃーん!会いたかったよぉ!」
他の3人もギルドに到着した。
エルさんは到着してすぐに私に抱きつく。
「さて、今日のゴブリン討伐の打ち合わせをしようか」
私たちはギルド内の酒場で打ち合わせに入る。
酒場はなんかイメージ通りの丸いテーブルがたくさんある内装だった。
うん、なんか冒険者っぽい!
「打ち合わせることではないが、今日のゴブリン討伐は、モモに一任する」
「………へ?」
あまりに急なことに思考が止まった。
「いやいや、ちょっと待ってください。私、攻撃できないんですけど?」
「別に大丈夫だろ?従魔がいるし」
「いや、そうかもしれませんけど…」
「大丈夫よ!もしもの時はわたしがゴブリンを秒で始末するわ」
頼もしいけど…こっちまで焦げそうだ。
いや、そういうことじゃなく。
「今回はモモの初依頼だ。やりたいようにやったらいい。俺たちは補助でついていくが助けを求めない限り動かない」
そ、そんなことある!?初任務1人に任すって!?
私は有無言えずに出発してしまった…。
私は不安だらけのまま、街の門をくぐるのだった。
依頼の前にギルドでギルドカードを受け取らなくてはいけないからだ。
「あ、モモちゃん。待ってたよ。ギルドカードできてるから」
「ありがとう。フィーヌさん」
昨日、ガラムさんについていった時に受付をしていたフィーヌさん。
なんでも子供好きだそうで、私もその対象に入ってしまったようだ。
ギルドカードを渡されて、受け取ったら頭を撫でられた。
「ギルドカードは身分の証明、通行証、銀行での本人確認等、様々な使い道がある大切な物だから、無くさないようにしてね。それじゃあ、登録するからカードに魔力を込めて一回貸してくれる?」
「魔力を?」
「私達ギルド職員にはこういう水晶盤が渡されていて、これは全ての水晶盤と繋がっているの。これに魔力を込めたカードをかざすことでその人の依頼の登録や完了の記録をしたり、他の施設なら銀行の本人確認とかも魔力を込めてカードを渡すことになってるから。一度水晶にその人の魔力を覚えさせなきゃいけないの」
フィーヌさんは元の世界でのパッドのようなものを見せてくれた。
異世界もいろいろ進んでいるんだね。
「そうなんだ…わかった」
私はカードに魔力を込めてフィーヌさんに渡す。
フィーヌさんはカードをパッドにかざして操作した後、私に渡した。
「はい、これでどこの施設でも使えるはずよ。あと、カードにも自分の情報が載ってるから、確認しておいてね」
「うん、ありがとう」
私はカードを確認した。
カードには名前やその人の職業、戦闘スタイルなどが書いてあった。
私の場合は名前に、職業は冒険者、戦闘スタイルは従魔師。
あとは本人の魔力を通すと見える項目もある。
例えば銀行の残高と…か…?
「フィーヌさん、これ残高が間違ってない?私、銀行なんてまだ行ってないし」
「あぁ、それはギガンテスの素材料よ。冒険者は討伐してきた対象の素材をギルドに売ってもらわなきゃいけないの。どのくらい売るかは任意だけど、今回のモモちゃんみたいに怪我とかですぐにどのくらい売るかを聞けない場合、半分を売ってもらうことになっているから」
「じゃあ…私これだけ今持ってるの?」
「そういうことになるわ」
ちょっとしたお金持ちになってしまった。
元の世界なら家くらい建てられるのでは…?
「おーっす。どうした?」
「おはよう。ギルドカードは貰えたか?」
「モモちゃーん!会いたかったよぉ!」
他の3人もギルドに到着した。
エルさんは到着してすぐに私に抱きつく。
「さて、今日のゴブリン討伐の打ち合わせをしようか」
私たちはギルド内の酒場で打ち合わせに入る。
酒場はなんかイメージ通りの丸いテーブルがたくさんある内装だった。
うん、なんか冒険者っぽい!
「打ち合わせることではないが、今日のゴブリン討伐は、モモに一任する」
「………へ?」
あまりに急なことに思考が止まった。
「いやいや、ちょっと待ってください。私、攻撃できないんですけど?」
「別に大丈夫だろ?従魔がいるし」
「いや、そうかもしれませんけど…」
「大丈夫よ!もしもの時はわたしがゴブリンを秒で始末するわ」
頼もしいけど…こっちまで焦げそうだ。
いや、そういうことじゃなく。
「今回はモモの初依頼だ。やりたいようにやったらいい。俺たちは補助でついていくが助けを求めない限り動かない」
そ、そんなことある!?初任務1人に任すって!?
私は有無言えずに出発してしまった…。
私は不安だらけのまま、街の門をくぐるのだった。
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