十二支たちは恋をする

初昔 茶ノ介

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プロローグ『神様のお告げ』

神様のお告げは突然に

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あるところのある世界。

様々な人が動物をもした種族であちらこちらに点在しているこの世界では神様に代わり各種族を取り仕切る役『代行』を毎年、神様が選んでいました。

しかし、神様はある年の代表を決める時に言いました。

「なんか毎年選ぶのめんどいんだけど」

こればかりは神様に選んでもらわなくては他の種族から意見が出てくるのは当たり前でした。

「あ、じゃあもう何種か決めてローテーションで行けばいんじゃない?うん!そうしよう!さすがわし!冴えてるー!」

神様の言葉は絶対。しかし、各種族からしたら大問題でした。

今までは神様の気まぐれか考えてかはわからずとも回ってきていた代行の権限を下手したら二度と得られなくなるかもしれないからです。

「んーそうだなー12種族くらいにしよーかなー。その12種類はわしを支える種族ってことで『十二支』って名付けたから。来年の1月1日にわしのところに来たやつから順に代行してもらうってことで、お告げだしとくかー。あ、同じ種族のやつが何人もきたら面倒だし、各種族1人ってことで」


「あ、あと面白そうだから1位になったやつには褒美としてわしがなんでも願いを聞いちゃおうかな」

そのお告げを聞いた各種族は大慌て。急いで種族の中から代表を選ぶことにしたのでした。
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