前世の職業で異世界無双~生前SEやってた俺は、異世界で天才魔道士と呼ばれています~(原文版)

大樹寺(だいじゅうじ) ひばごん

文字の大きさ
44 / 85

60話 鎧熊 その6

しおりを挟む
「しかし、森狼あいつら、一体何処から湧いて来たのか……」

 俺の様態を確認し、無事であるというのが分かったところで、クマのおっさんが鎧熊アーベアと戦っている森狼バァルフの集団を見てそうつぶやた。
 多少動けるようになった体で、首を向ければ、大体六、七頭前後の森狼バァルフ鎧熊アーベアへと襲い掛かっていた。
 鎧熊アーベアも突然現れた森狼バァルフを相手にするので必死らしく、俺たちの方など見向きもしなくなっていた。
 森狼バァルフたちのおかげで、こちらは態勢を立て直す時間が稼げている訳なのだけど……
 現状、数で優ってはいても、その体格差は如何ともしがたいようで散発的な攻撃を繰り返すに留まっていた。

「ふんっ、どうせそこらからこっちの様子でも伺ってたんだろ」

 そう、クマのおっさんに応えたのは、バルディオ副団長だった。
 
「いくらここが森の外つっても、やつらにしたら自分らの庭の目と鼻の先だ。
 こんな所で切った張ったしていりゃ、そりゃ気付くだろうよ。
 しかも“よそ者同士”が勝手にり合ってくれてるとなりゃ、森狼バァルフどもにしたらこんな都合のいい話もねぇ。
 あとは、頃合いを見ておいしいところを搔っ攫おうって腹づもりだったんだろうよ」

 どいうことだろうか?
 バルディオ副団長の言い方だと、森狼バァルフ鎧熊アーベアが初めから敵対していたようにも聞こえる。
 そもそも生息域が異なる種であるため、彼らが出会うことはまずない。
 それがこうして、真っ向から戦っているという状態がすでに普通ではなないのだと、今更ながらに気づかされる。

「……どういうことっすか?」

 いまいちバルディオ副団長の言っている意味が分からなかったので、俺は尋ねてみることにした。 

「ん? ああ……
 やつは……鎧熊アーベアは初めから手負いだったんだよ。
 なんで鎧熊アーベアなんぞが、こんな森の表層にいるのかは知らん。
 ただ、どうやらやつは俺らと遭遇する以前に一戦交えていたようでな……
 おそらくは、縄張り争いか何かで森狼バァルフどもにつけられた傷だろう。
 おかげで本調子の鎧熊アーベアを相手にしなくて済んだ。
 もし、鎧熊やつが無傷だったらと考えると……
 被害は今の比ではなかっただろな。正直ぞっとする。
 それもこれも森狼バァルフどもおかげかと思うと、ちと癪な話ではあるがな……
 とにかく、だ。
 森狼バァルフどもは鎧熊アーベアと一度戦ったが、決着はつかなかった。
 しかも、森狼バァルフどものあの頭数を見るに、初戦は両者痛み分け、ってところだろうな……」

 森狼バァルフは群れで戦う。
 狩猟の時も、縄張りを外敵から守るときもそれは変わらない。
 ここ、北の森に住みついている森狼バァルフの群れの規模は非常に大きいため、鎧熊アーベアクラスの大物を相手にするなら、戦線に投入出来る戦力は20頭ほどいてもおかしくはないはずだった。
 それが、今目の前で鎧熊アーベアを相手にしている森狼バァルフの数は10頭もいない。
 先の戦いにおいて、鎧熊アーベアに手傷を負わせた彼らではあったが、彼らの群れもまた鎧熊アーベアから手痛い被害を受けたのだろう。
 傷を負わされた鎧熊アーベアと、頭数を減らされた森狼バァルフ
 そんな中、俺たちがのこのこやって来て、鎧熊アーベアと遭遇してしまった。
 森狼バァルフにとっては渡りに船。鎧熊アーベアにとっては、弱り目に祟り目といった感じだろうか。
 森狼バァルフたちは、人間に鎧熊アーベアの相手をさせつつ、自分たちは物陰に潜み残された戦力を温存。
 鎧熊アーベアを打ち取る機を、虎視眈々と狙っていたのではないか……
 と、いうのがバルディオ副団長の見立てだった。
 
「ですが……
 だとするなら、今のこのタイミングで飛び出すのはいささか早すぎではないかと……
 あれではまるで……それこそロディフィスを助けるために飛び出して来た様にも見えましたが……」

 と、バルディオ副団長の考えに異を唱えたのがクマのおっさんだった。
 確かに、あのタイミングはぎりぎりだった……
 もう少し遅ければ、俺は生きてはいなかっただろう。
 それに、あのタイミングが鎧熊アーベアを倒す絶好の機会だった……とは、とても思えない。
 だったら、なんであの時森狼バァルフたちが飛び出して来たのか、という疑問は確かにあった。
 
「犬っコロどもの考えなんぞ、俺が知るかよ。
 ただ“助けるため”ってのはないだろうな。
 やつらが人間を助ける義理も道理もねぇうえ、んな話聞いたこともねぇ。
 “たまたま近くにボウズがいた”
 それだけの話だろ」
「……ふむ、それもそうですな」

 たまたま……か。
 まぁ、そりゃそうだわな。
 人間のピンチを救ってくれるくらい友好的な関係を築いているなら、そもそも縄張り問題で対立などしていないという話だ。
 それでも俺が彼らに命を救われたのは事実だ。
 恩人ならぬ、恩犬? 恩狼? である事に違いはない。
 だから、生きて戻れたらあいつらに何か食い物でも持って来てやろう、とそう決めた。
 受けた恩は返すが道理だ。
 神父様にはまた怒られるかもしれないけどな……

「はぁ……はぁ……副団長っ!」

 森狼バァルフたちが対鎧熊アーベア戦に参戦して少ししたころ、息を切らした一人の団員がバルディオ副団長へと駆け寄って来た。
 その後ろには、ずらりと自警団員たちの姿があった。

「まだ戦えそうなやつら集めてきましたっ!」
「おうっ! どれくらいいた?」
「10人ですっ!」
「10人か……で、死んだやつは?」
「重傷者は数名……しかし、今のところ・・・・・はいませんっ!」
「今のところは……か……」

 団員からの報告を聞いて、バルディオ副団長は眉をひそめた。
 どうやら、団の現状の戦力と被害の確認を部下に行わせていたらしい。
 いつの間にそんな指示を出していたのだろうか……全然気が付かなかった。
 そこは副団長、しっかり次を見据えて行動していたって訳だ。
 しかし……
 最初は30人くらいいた団員が10人って……
 その中には、子どもたちの避難に加わってこの場にはいない若い団員の人数も含まれているのだが、それでも被害は甚大だった。

「さてどうする隊長・・よ?
 戦力は激減、負傷者多数……それも、すぐに治療を必要とする者たちばかり……
 それでもこのまま攻めるか、それとも建て直しのために一度引くか……」

 バルディオ副団長が、まるで試すかのよにクマのおっさんへとそう問いかけた。

「……」

 クマのおっさんは、今まで見たことがないくらい真剣な表情で眉間に皺を寄せていた。
 重傷者、そのフレーズが重くのしかかる。
 団員さんの報告だと、今は生きているが放っておいたら死ぬ、とも受け取れる。
 治癒魔術が使えるシスターも、今は子どもたちの避難に同行してこの場にはいない。
 シスターをここへ連れて来るなら逸早く鎧熊アーベアを倒すなり追い払うなりしなければ治療行為など無理だろうし、かといって怪我人をシスターの下へ連れて行くには人手が足りない。
 多少でも動ける団員を総動員して負傷者の搬送に当たれば、何とかなるかもしれないが、その場合は鎧熊アーベアとの戦闘の継続は困難に……いや放棄するしかないだろう。
 鎧熊アーベアとの戦闘を森狼バァルフたちに押し付けての撤退だ。
 これはかなりの不安要素を含む選択だろう。
 結果的にだが、彼らに助けられる形となって俺としては、森狼バァルフたちを見捨てるようなことはして欲しくないという思いもあったが、それを差っ引いても撤退という選択にはかなりのリスクが伴う。

 まず、撤退中にもし鎧熊アーベアが気まぐれでも起こして、俺たちに襲い掛かって来たら対抗する手段がない、ということだ。
 動ける者が総出で負傷者を担いでいるのだから、戦える訳がない。
 最悪、全滅というケースだって十分に想定出来ることだ。
 次に、鎧熊アーベアの生存の可能性が高くなる、ということ。
 贔屓目に見ても、森狼バァルフたちに鎧熊アーベアを仕留めるだけの戦力はない。
 このまま戦ったとしても、倒すには至らず、また痛み分けになるのが関の山だ。
 もし、鎧熊アーベアがどこかにその身を隠し、傷を癒し全快でもされたらたまったものではない。
 こういってはなんだが、手負い相手にこれだけの被害が出ている現状、完全回復されたら自警団では手に負えないだろう。
 また、そんな存在が村の近くにいるという村人たちの精神的ストレスだって相当なものになる。
 特に最近は、村の外から人が入って来たばかりだからな。
 勿論、この戦いで負った傷が原因で、例えば狩りが出来ずに餓死するなど、鎧熊アーベアが死に至る可能性……も、否定は出来ないが、この場合希望的観測は捨てた方がいい。
 それらを踏まえて考えれば、ここは……

「今は無理を承知で押すべきでしょうな……
 ここで逃がせば、次に出会ったとき我々に勝てる望みはまずありますまい。
 それに、日々を鎧熊アーベアに怯えて過ごすには精神的負担が大きすぎます故」

 クマのおっさんの考えも俺と同じようだった。
 その返答を聞いて、バルディオ副団長は口角を吊り上げた。

「よしっ! そう言うと思ってたぜ!
 おいっ! 隊を再編成して今一度やつに仕掛けるっ!
 戦える奴と言わず、歩ける奴、武器を手に出来る奴なら全員連れて来いっ!
 テメェーらっ! 根性見せろよっ!」
『応っ!!!』
「なら、それにはボクも加えてよ父さん。
 戦力は一人でも多い方がいいだろ?」

 団員たちの野太い掛け声のあとに、やたら若い声が割り込んできた。
 そして……

「はぁ……はぁ……まっ、待ってくださいディム……
 この距離を……走るのは……ろ、老体には……さすがに……ごほっごほっ……」
「だから、神父様は待ってればいいって言ったじゃないですか~
 もう若くないんですから、無茶しないでくださいって……」
「い、いくら老いたとはいえ……若い方には……まだまだ……まっ、負けませんよ……」
「そんな、はぁはぁいいながら言われても、説得力ありませんって……」
「……先生? それに、神父様? なんで?」

 そこにいたのは、ディムリオ先生と神父様だった。

「やぁ、ロディ。
 聞いたよ、現場に残って取り残された子がいないか見て回っていたって?
 大活躍じゃないか。
 それは・・・名誉の負傷ってやつかい?」

 先生は横たわる俺を見てそう聞いて来た。

「あはは……まぁ、そんな感じ……」
「ロディフィスっ! 一体何が……
 それより大丈夫なのですかっ!」

 先生とは打って変わって、神父様は俺の姿を見て狼狽したように駆け寄って来た。

「えっと……その話はまたあとでってことで……
 取り敢えず、なんとか死なずには済んでますから、大丈夫といえば大丈夫です」

 俺は神父様に向かってそう答えた。

「ディム、お前には子どもたちの避難誘導を頼んだはずだが……
 なぜここにいる?」

 少し険のある感じで、バルディオ副団長は先生に声を掛けた。
 与えられた任務を放棄してこの場に来たと、そう判断したのか、はたまた、別の何かがあるのか……

「そっちはもう終わったよ。
 まだ逃げていないのは、ロディとその子だけ。
 あとは全員無事。だから加勢に来たって訳。
 それに……」

 一瞬、先生はちらりと俺の方へと視線を向けると、

「グライブたちに“ロディフィスのことを助けてくれっ!!”ってせがまれたからね。
 教え子たちに泣き付かれたら、“先生”としては応えない訳にはいかないでしょ?」

 と、言葉を続けた。
 あいつら……

「……いいのか?
 下手を打てば死ぬぞ?」
「ボクが? あり得ないね。
 さぁ、サクッと仕留めて、みんなで村に帰ろうかっ!
 今晩は熊鍋だなっ!」
「……ふんっ、口ばっかり達者になりやがって……」
「私も微力ながら尽力させて頂きたいと思います」
かたじけない……ヨシュア殿にお力添え頂けるならこちらも心強い」
「なんだかボクの時と態度が違いすぎやしないかい父さん」
「うるさい」

 どうやら二人とも加勢に加わってくれるらしい。
 副団長ではないが、心強い話だ。
 しかし……
 それが、戦況をひっくり返せるほどの増強かというと不安が残る。
 神父様の実力を俺は知らないのでなんとも言えないが、もし、一人で鎧熊アーベアをどうのと出来るほどの実力があるなら端から戦線に参加していただろう。
 先生に関しては、強いことは認めていがその体格から、父親である副団長のような一撃の重さは期待できない。
 つまり、戦力は増強されたが、決め手に欠ける状態であることに変わりはないのだ。

「なぁ、クマのおっさん」
「ん? なんだ?」
「これで勝てると思うか?」
「……」

 俺はそう、クマのおっさんに問いかけた。
 細かくは言わない。
 だが、それだけで俺が言わんとしていることは伝わったらしい。

「勝てる。
 と、言いたいところだが、正直厳しいのは変わらんな……
 ヨシュア殿にディムが加わったことで戦力は増強されたがそれだけだ。
 やはり、奴を仕留めるには一撃の火力が足りなすぎる……
 持久戦をするには、我々は傷つきすぎているしな……」

 だよなぁ……
 俺はそっと、自分が下げていたカバンへと目を向けた。
 一撃の火力……か。

「なぁ、おっさん
 ちょっと相談があるんだけどいいか?」
「相談? なんだ?」
「いやなに……
 ちょっとした賭けの話だよ。
 うまくいけば鎧熊アーベアを仕留められるかもしれない。
 その代わり、チップは俺たちの命だけど……どうよ?」
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ 

さら
恋愛
 会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。  ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。  けれど、測定された“能力値”は最低。  「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。  そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。  優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。  彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。  人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。  やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。  不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。

異世界は流されるままに

椎井瑛弥
ファンタジー
 貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。  日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。  しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。  これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。

処理中です...