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71話 村長の手紙
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「今日はやけに村が賑やかじゃないか」
イスュは、ここ、村長の家へと向かう道すがら、やたらと村人が集まっている場所があった事を思い出しながら、目の前に座る老人へと話しかけた。
「今日は麦の収穫を行っとるからな。
村の者総出で収穫作業に追われとるところだ」
「あんたは行かなくていいのかい?
それとも、村長さんともなると家でデンっと構えているだけでいい、とか?」
「アホ抜かせ……
誰かがお前さんの相手をせにゃならんだろうが……
ホント、都合の悪い時に現れやがって……まったく」
「そいつはすまんこって」
イスュは悪びれた様子もなく、テーブルの上に置かれたお茶へと手を伸ばした。
これは、先ほど村長の奥さんが持って来てくれたものだ。
本来なら、村長である自分も収穫作業に加わるべきなのだが、作業を始める前にイスュたちの隊商の馬車が見えたので、急ぎ戻って来たのだ。
「そういえば、ここに来る途中でちらっと見たんだが、ロディフィスの奴すっかり良くなったみたいだな。
他のガキに混ざって、何かしているのを見かけたよ。
鎧熊に殴られて瀕死の重傷だって聞いたときは、肝を冷やしたが治ったようでなによりだ」
「“瀕死”とまでは言っとらんだろうが……まぁ、重症ではあったがな」
「しっかし……鎧熊に襲われるってのも災難な話だな。
あいつが人里の近くまで出て来たなんて聞いたこともないってのに」
「まぁな……
村に治癒術を使える者がおったおかげで、誰一人大事には至らなかったのがせめてもの救いか。
だが、お前さんも心配するくらいなら見舞いの一つでも行ってやればよかったろうに……」
「はっ! 嫌だね。
顔出した瞬間に“帰れっ! こんな所で油売ってる暇があったら、仕事しろっ!”って言われそうだからな。
それに、あいつが男に見舞われて喜ぶ玉か?
あの年で、結構な女好きだからなあいつ……
どうせ怪我を理由にねぇーちゃんたちに世話してもらって、鼻の下でも伸ばしてたんじゃないのか?」
「……否定はせんよ。
あいつは、間違いなくロランドの子だ、ということを実感したわ。
血は争えんということだな……」
女の尻ばかり追いかけていた頃の、若かりしロランドの姿を思い浮かべながらバルトロはしみじみと呟いた。
「……それにしても、今回はまたずいぶんと早いな……まだ、十日と経っちゃいねぇだろ?」
バルトロもまた、お茶に手を伸ばしてイスュへと尋ねた。
イスュの隊商は大体十日おきくらいに、この村へと行商にやって来る。
“大体”であって、きっちり十日ではない。
以前はきっちり十日と決めてたのだが、商品の都合、移動の都合、そして他の村との都合など……
そんな諸々が相まって、今では一日二日前後することなどざらになっていた。
別に、それで誰が困るという訳でもないので、今では“大体十日”という感じですっかり落ち着いてしまっていたのだ。
しかし……
いつもなら、一日二日遅くやってくる隊商が、今回に限っては早く来ていた。
それが悪いとは言わないが、やはりこちらにも準備というものがある。
まだ先だろうと油断していたところへの来村とあって、実はまだなんの用意もしていなかったりするのだ。
「おいおい……あんたが早くしろって言ったんだろ?
だからこっちも、押っ取り刀で駆け回ったってのによぉ……」
「はて? んなこと言ったか?」
バルトロは、前回イスュが行商に来た時の事を思い出すが、言ったような……言ってないような……
「“返事が気になるから、早めに頼む”って言ったのはあんただろ?」
そう言って、イスュは手荷物の中から、ひとまとめにされた薄い紙の束を取り出して、バルトロの前へと差し出した。
「ああ……これの事か……」
その紙の束を受け取り、バルトロは合点がいったとばかりに大きく頷いた。
確かに言った。
その事を思い出したバルトロだったが、それは“出来れば早くしてくれると助かる”という程度の事で、一日でも早くしてくれ、という程の深い意味はなかった。
この紙の束は、近隣の村の村長に宛てた手紙だ。
行商という仕事柄、近くの村々に立ち寄る彼らに、ついでに運んでもらっていたのだ。
金を出して頼んだ正式な依頼ではないというのに、わざわざ律儀に守ってくれらしい。
なんとも義理堅い男だなぁ、とバルトロは心の中で嘆息した。
通常、用件を伝える為だけの手紙なら、紙切れ一枚に用件を認めて相手に送れば事は済む。
しかし、返事を求めるとなると、そうもいっていられないのだ。
紙は高価な代物だ。
貧しい辺境の村では、手に入れることすら難しいほどに。
だから、こちらから手紙を送ったとしても、相手が同じように手紙を認めてくれるとは限らないのだ。
ならばと、バルトロは村で購入している紙を幾ばくか拝借して、薄い冊子を作ることにしたのだ。
これに用件を書き、相手へ送って返事を同じ紙に書いてもらう。
そして、また次の相手へと……
これを繰り返して、手元に帰って来た時には返事が一冊の冊子にまとまっている、という寸法だ。
いってしまえば“回覧板”の様なものだ。
バルトロは、冊子をめくると、書かれていた文字にさっと目を通す。
バルトロが書いた用件は、各村の近況についてと、そしてもう一つ……
イスュから概ねの話は聞いていたが、やはり芳しい答えは書かれてはいなかった。
どこも日照りの影響で、作物の育ちが著しく悪いようで恨み辛みが綴られている。
逆に、紙を購入することが出来るだけの財源をどうやって確保しているのかを問い詰める文章の方が目立っていたほどだ。
分からなくはない。これからの事を考えたら、どこも必死なのだろう。
「のうイスュ。
この手紙に書かれとる、最初と最後の村にいつ頃立ち寄ったか覚えとるか?」
「あん?
そうだな、一番古いので七日前、で最新なら昨日だな。
それがどうかしたのか?」
「そうか……
いやなに、今年はまだ貢租についての書状が届いとらんもんでな。
いつもならそろそろ役人共が持って来てもおかしくはない頃合いなんだが……
ウチだけが遅れとるのかとも思ったんだが、どうもまだ、どの村にも届いとらん様だな……」
バルトロが手紙に書いた用件のもう一つが、この貢租……つまり年貢に関することだった。
「どうせサボってるだけなんじゃねぇーのか?
役人なんて働かないってのが相場だろ?」
「あの“仕事の蟲”がサボるとも思えんが……」
「ん? なんだよ?
役人に知り合いでもいるのか?」
「……まぁ、随分と昔の知り合いだがな……」
バルトロは、イスュにそう答えて、眉間に皺を寄せた。
ただ遅れているだけならそれでいい。
しかし……バルトロにはどうにも嫌な感じがしてならなかった。
農村部の税率は、基本的には開いた畑の広さによって決まっている。
今回のような凶作の場合、一時的に税率を下げるのが妥当な判断だが……
もし、こんな状態でも、例年と同じような税率を掛ければラッセ村はまだしも、他の村では到底支払えるものではない。
そんな事をすれば村を一つ……いや、いくつもの村がまたこの地から消えて無くなることになる。
さすがにそこまで愚かなまねはしないだろ、と思いたいがどうにも一抹の不安を拭い去ることが出来ないでいた。
「んじゃ、そろそろ商売話をしようじゃないか」
イスュは、そう切り出すと手荷物の中からまた別の紙を取り出して見せた。
既に見慣れた、村で作っている物の売り上げと、村で頼んでいた商品の一覧だ。
バルトロは、紙を手にすると不備がないかの確認を行う。
間違いがないことを確認したうえで、紙にサインを書きイスュへと返した。
イスュはそれを見て、一つ頷くと、手荷物の中へと慎重に紙をしまい込んだ。
「今は手持ちがないんで、金はあとで持ってくるよ」
「こっちも荷の搬送の準備が出来とらんくてな……
村もこの調子だ。
作業に取り掛かれるのは随分とあとになっちまうがいいか?」
「ああ、構わないさ。
そっちの準備が整うまで、のんびり待たせてもらうよ」
「暇な様なら、麦の収穫を手伝っても構わんのだぞ?」
「遠慮しておくよ。
俺様はひ弱だから、肉体労働はガラじゃないんでね」
そんな軽口を残して、イスュは自分の隊商へと帰って行った。
「……さて、俺も行くかね」
バルトロは、イスュを見送ったその足で麦の収穫をしている村人の下へと向かう事にした。
その胸の内に、立ち込めた雲が晴れぬままではあったが……
イスュは、ここ、村長の家へと向かう道すがら、やたらと村人が集まっている場所があった事を思い出しながら、目の前に座る老人へと話しかけた。
「今日は麦の収穫を行っとるからな。
村の者総出で収穫作業に追われとるところだ」
「あんたは行かなくていいのかい?
それとも、村長さんともなると家でデンっと構えているだけでいい、とか?」
「アホ抜かせ……
誰かがお前さんの相手をせにゃならんだろうが……
ホント、都合の悪い時に現れやがって……まったく」
「そいつはすまんこって」
イスュは悪びれた様子もなく、テーブルの上に置かれたお茶へと手を伸ばした。
これは、先ほど村長の奥さんが持って来てくれたものだ。
本来なら、村長である自分も収穫作業に加わるべきなのだが、作業を始める前にイスュたちの隊商の馬車が見えたので、急ぎ戻って来たのだ。
「そういえば、ここに来る途中でちらっと見たんだが、ロディフィスの奴すっかり良くなったみたいだな。
他のガキに混ざって、何かしているのを見かけたよ。
鎧熊に殴られて瀕死の重傷だって聞いたときは、肝を冷やしたが治ったようでなによりだ」
「“瀕死”とまでは言っとらんだろうが……まぁ、重症ではあったがな」
「しっかし……鎧熊に襲われるってのも災難な話だな。
あいつが人里の近くまで出て来たなんて聞いたこともないってのに」
「まぁな……
村に治癒術を使える者がおったおかげで、誰一人大事には至らなかったのがせめてもの救いか。
だが、お前さんも心配するくらいなら見舞いの一つでも行ってやればよかったろうに……」
「はっ! 嫌だね。
顔出した瞬間に“帰れっ! こんな所で油売ってる暇があったら、仕事しろっ!”って言われそうだからな。
それに、あいつが男に見舞われて喜ぶ玉か?
あの年で、結構な女好きだからなあいつ……
どうせ怪我を理由にねぇーちゃんたちに世話してもらって、鼻の下でも伸ばしてたんじゃないのか?」
「……否定はせんよ。
あいつは、間違いなくロランドの子だ、ということを実感したわ。
血は争えんということだな……」
女の尻ばかり追いかけていた頃の、若かりしロランドの姿を思い浮かべながらバルトロはしみじみと呟いた。
「……それにしても、今回はまたずいぶんと早いな……まだ、十日と経っちゃいねぇだろ?」
バルトロもまた、お茶に手を伸ばしてイスュへと尋ねた。
イスュの隊商は大体十日おきくらいに、この村へと行商にやって来る。
“大体”であって、きっちり十日ではない。
以前はきっちり十日と決めてたのだが、商品の都合、移動の都合、そして他の村との都合など……
そんな諸々が相まって、今では一日二日前後することなどざらになっていた。
別に、それで誰が困るという訳でもないので、今では“大体十日”という感じですっかり落ち着いてしまっていたのだ。
しかし……
いつもなら、一日二日遅くやってくる隊商が、今回に限っては早く来ていた。
それが悪いとは言わないが、やはりこちらにも準備というものがある。
まだ先だろうと油断していたところへの来村とあって、実はまだなんの用意もしていなかったりするのだ。
「おいおい……あんたが早くしろって言ったんだろ?
だからこっちも、押っ取り刀で駆け回ったってのによぉ……」
「はて? んなこと言ったか?」
バルトロは、前回イスュが行商に来た時の事を思い出すが、言ったような……言ってないような……
「“返事が気になるから、早めに頼む”って言ったのはあんただろ?」
そう言って、イスュは手荷物の中から、ひとまとめにされた薄い紙の束を取り出して、バルトロの前へと差し出した。
「ああ……これの事か……」
その紙の束を受け取り、バルトロは合点がいったとばかりに大きく頷いた。
確かに言った。
その事を思い出したバルトロだったが、それは“出来れば早くしてくれると助かる”という程度の事で、一日でも早くしてくれ、という程の深い意味はなかった。
この紙の束は、近隣の村の村長に宛てた手紙だ。
行商という仕事柄、近くの村々に立ち寄る彼らに、ついでに運んでもらっていたのだ。
金を出して頼んだ正式な依頼ではないというのに、わざわざ律儀に守ってくれらしい。
なんとも義理堅い男だなぁ、とバルトロは心の中で嘆息した。
通常、用件を伝える為だけの手紙なら、紙切れ一枚に用件を認めて相手に送れば事は済む。
しかし、返事を求めるとなると、そうもいっていられないのだ。
紙は高価な代物だ。
貧しい辺境の村では、手に入れることすら難しいほどに。
だから、こちらから手紙を送ったとしても、相手が同じように手紙を認めてくれるとは限らないのだ。
ならばと、バルトロは村で購入している紙を幾ばくか拝借して、薄い冊子を作ることにしたのだ。
これに用件を書き、相手へ送って返事を同じ紙に書いてもらう。
そして、また次の相手へと……
これを繰り返して、手元に帰って来た時には返事が一冊の冊子にまとまっている、という寸法だ。
いってしまえば“回覧板”の様なものだ。
バルトロは、冊子をめくると、書かれていた文字にさっと目を通す。
バルトロが書いた用件は、各村の近況についてと、そしてもう一つ……
イスュから概ねの話は聞いていたが、やはり芳しい答えは書かれてはいなかった。
どこも日照りの影響で、作物の育ちが著しく悪いようで恨み辛みが綴られている。
逆に、紙を購入することが出来るだけの財源をどうやって確保しているのかを問い詰める文章の方が目立っていたほどだ。
分からなくはない。これからの事を考えたら、どこも必死なのだろう。
「のうイスュ。
この手紙に書かれとる、最初と最後の村にいつ頃立ち寄ったか覚えとるか?」
「あん?
そうだな、一番古いので七日前、で最新なら昨日だな。
それがどうかしたのか?」
「そうか……
いやなに、今年はまだ貢租についての書状が届いとらんもんでな。
いつもならそろそろ役人共が持って来てもおかしくはない頃合いなんだが……
ウチだけが遅れとるのかとも思ったんだが、どうもまだ、どの村にも届いとらん様だな……」
バルトロが手紙に書いた用件のもう一つが、この貢租……つまり年貢に関することだった。
「どうせサボってるだけなんじゃねぇーのか?
役人なんて働かないってのが相場だろ?」
「あの“仕事の蟲”がサボるとも思えんが……」
「ん? なんだよ?
役人に知り合いでもいるのか?」
「……まぁ、随分と昔の知り合いだがな……」
バルトロは、イスュにそう答えて、眉間に皺を寄せた。
ただ遅れているだけならそれでいい。
しかし……バルトロにはどうにも嫌な感じがしてならなかった。
農村部の税率は、基本的には開いた畑の広さによって決まっている。
今回のような凶作の場合、一時的に税率を下げるのが妥当な判断だが……
もし、こんな状態でも、例年と同じような税率を掛ければラッセ村はまだしも、他の村では到底支払えるものではない。
そんな事をすれば村を一つ……いや、いくつもの村がまたこの地から消えて無くなることになる。
さすがにそこまで愚かなまねはしないだろ、と思いたいがどうにも一抹の不安を拭い去ることが出来ないでいた。
「んじゃ、そろそろ商売話をしようじゃないか」
イスュは、そう切り出すと手荷物の中からまた別の紙を取り出して見せた。
既に見慣れた、村で作っている物の売り上げと、村で頼んでいた商品の一覧だ。
バルトロは、紙を手にすると不備がないかの確認を行う。
間違いがないことを確認したうえで、紙にサインを書きイスュへと返した。
イスュはそれを見て、一つ頷くと、手荷物の中へと慎重に紙をしまい込んだ。
「今は手持ちがないんで、金はあとで持ってくるよ」
「こっちも荷の搬送の準備が出来とらんくてな……
村もこの調子だ。
作業に取り掛かれるのは随分とあとになっちまうがいいか?」
「ああ、構わないさ。
そっちの準備が整うまで、のんびり待たせてもらうよ」
「暇な様なら、麦の収穫を手伝っても構わんのだぞ?」
「遠慮しておくよ。
俺様はひ弱だから、肉体労働はガラじゃないんでね」
そんな軽口を残して、イスュは自分の隊商へと帰って行った。
「……さて、俺も行くかね」
バルトロは、イスュを見送ったその足で麦の収穫をしている村人の下へと向かう事にした。
その胸の内に、立ち込めた雲が晴れぬままではあったが……
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