前世の職業で異世界無双~生前SEやってた俺は、異世界で天才魔道士と呼ばれています~(原文版)

大樹寺(だいじゅうじ) ひばごん

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83話 押しては引いて

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「なっ、おいおいちょっと待てっ! 一〇〇万だぞ! 一〇〇万! ガキの小遣いで払える額じゃねぇーんだぞ!?」

 俺の返答に一番面喰っていたのは、その金額を提示した当の本人だった。
 ヴァルター自身、そのまま鵜呑みにされるとは思っていなかったのだろう。
 まぁ、額が額だしなぁ。
 その反応から、提示していた金額が如何に盛っていたものなのか窺い知ることが出来るというものだ。
 ……ってか、そういうのは、そう簡単に顔に出しちゃいかんだろ?
 きっとこいつ、ポーカーとかババ抜きとか弱いんだろうなぁ。

「んなこたぁー知ってるっつーの。で、追加で二〇万のっけて、一二〇万にしてやんよ」

 俺は、指を二本立てて、ピースサインをヴァルターへと突き付けた。

「ひゃくに……」

 ゴクリ……と、ヴァルターの喉が大きく上下するのが、俺の位置からは良く見えた。
 提示される金額にもよるが、俺はここは敢えてヴァルターの要求は丸飲みにしようと決めていたのだ。
 一〇〇〇万とか一億って言われなくてよかった……

「おいっ! このガキがとんでもないこと平気なツラして言ってんぞ!! あんたらはそれでいいのかよっ!
 一〇〇万だぞ! 一〇〇万! そんだけあればどれだけ……いや、そう言えばなんか一二〇とか勝手に増えてるし……」

 ヴァルターは半ば混乱状態になりながら、村長たちに食って掛かっていった。が、

「まぁ、そいつはそれぐらい軽く稼いでるからな……」

 と、村長。ヴァルターの威勢などどこ吹く風とまるで気にしていない様子で顎を撫でていた。

「前に俺と契約を交わしたときはもっと高額だったからな……たかだか一二〇万程度、驚くほどじゃないな」
「大体、ロディフィスだしねぇ? 今更こいつが何を言ってもボクは驚かないよ」

 イスュと先生が村長に続き、他の面々はうんうんと黙って頷いていた。
 あんたら俺のこと何だと思ってんだよ……

「おっ、おい……マジかよ……どーなんてやがんだこの村……」

 ヴァルターの顔色が、心なしか若干白くなっている……ような気がする。
 まぁ、気持ちは分からくはないな……なにせ前世で、俺も似たような経験をしたことがあるのだ。

 あれは俺がまだ学生の頃、ゲームショップでレジ打ちのバイトをしていた時のことだ。
 小学生くらいのガキが店にやって来て、通算で一〇万ほどのお買い物をしていったことがある。内容は当時流行りのカードゲームで、一枚一万ほどの高額レアカードを一〇枚ほど購入していったのだ。
 あの時は一体、どこのボンボンのクソガキ様なのかと驚愕したものだ。
 おそらく、気分は今のヴァルターに近いものがあったと思う。
 で、流石に子どもが高額の買い物をするってことにビビッた俺は、店長に本当に売っていいのか相談を持ち掛けたのだ。
 法律の上では、一応販売店側にも拒否権はあるそうなのだが、別にCEROのZ指定のような一八禁の年齢指定が入っている訳でもないし、逆に断ったことに対する悪評の不安や、そもそも店舗側がどこまで対応するべきなのか? という話になり、結果“仕方がない”ということで販売することになったのだ。
 まぁ、結局、それが親にバレた様で、数時間後には保護者様共々返金を求めて店に戻って来たのだが、その時ガキがお母さんにめっさ叱られていたっけか……まぁ、そりゃそーなるわな。
 で、この時母親から“何で子どもに高額な買い物をさせたのか”と見当違いのクレームがあったが、子どもの金銭感覚の教育と金の管理は親の務めなのだ。
 それを赤の他人に任せようとしている時点で、しかも、子どもが一〇万なんて大金をいつでも使えるような状態にあったこと自体が、既に親の教育が間違っていると言わざるを得ない。
 と、いうようなことを店長が説明して返金だけしてご帰宅して頂いた覚えがある。
 もし仮にこの母親の言い分を受け入れるとするなら、店舗側は一定金額以上の買い物をする未成年の客にたいして一々保護者に連絡を取って、販売の可不可の確認を取らなくてはならなくなってしまう。
 流石にこれでは仕事にならんだろ。
 逆に、小学生相手にCEROのZ指定マークのあるゲームの販売を断ったら、それが原因でクレームに発展した、という事案が発生したこともある。
 世の中何が原因で、クレームに繋がるか分かったものではないのだ。
 ……なんて昔話はおいといて。

 ヴァルターの提示を丸のみしたこと、あまつさえ二〇万も上乗せしたことには勿論、俺なりの考えがあってのことだ。
 俺的には“対等な交渉”なんていうものは存在しない、と考えている。
 必ずどちらかに優位性が存在するのだ。
 その優位性を持つ側が、交渉の主導権を握る。
 そして、交渉事とはこの主導権を握っている側が、より優位に交渉を進めることが出来るのだ。
 例えば今回の場合だと、“情報を持っている”ヴァルターと“それが欲しい”俺という構図だ。
 この場合は交渉の優位性はヴァルターにある。
 なにせ情報を出すも出さないも、ヴァルターの匙加減一つで決まるからだ。
 この状況から、俺に取って都合のいい条件で交渉を進めるには、ヴァルターからこの主導権を奪わなくてはならない。
 しかし、こちらがヴァルターに勝るような優位性のあるものなんて、残念ながらない。
 金ならいくらかあるが、それだけでは優位性にはならないのだ。それは単純に資金が豊富なだけだ。
 これを効果的な武器に変える必要がある。
 その為の提示金額の丸のみであり、プラス二〇万の上乗せなのだ。
 こちらから金額の提示はせず、あくまでヴァルター自身に、手持ちの情報に値段を付けさせたのもその為だった。
 こちらで値を付けた場合、足元を見られて値を釣り上げられる可能性もあるし、そもそも相場を知らないというのが痛い。
 極端に少なければ、優位性の確保なんて出来る訳もなく、極端に多ければ優位性は確保出来るかもしれないが俺たちに負担となって圧し掛かることになる。
 必要最小値で最大の効果を得るには、相手に決めさせた方が無難だ。まぁ、アホみたいな高額をいわれたなら、要再検討だったがな。
 そして重要なのは、相手の虚を突くという事だ。
 ヴァルターは自分の情報に一〇〇万という値を付けた。そこがこいつにとっての境界線なのだ。
 本人だって一〇〇万丸々取れるとは考えていなかっただろう。良くて半分の五〇万でも取れれば御の字だったはずだ。
 それが、蓋を開ければ二つ返事で了承された。それも、無茶振りした一〇〇万に二〇万も上乗せされて、だ。
 相手の機先を圧し折るには、十分の効果があったはずた。
 この時、少なからず“この一二〇万が欲しい”という心理がヴァルターに働いたことは想像に難くない。
 これも俺には覚えのある事だ。
 手元にあったガラクタを、リサイクルショップなんかに売りに出したら、思いがけない高額で買い取ってもらった時の高揚感。
 たぶん、あの時と似たような感覚をヴァルターは感じていることだろう……金額は雲泥の差だけどな。
 しかし、ここでただ単に金を払っただけでは、ただ金払いのいい金づるになってしまう。
 なので……

「ただし、いくつか条件がある」

 ここで一歩引く。
 駆け引きとは押してばかりではダメなのだ。引くこともまた重要なのである。

「条件だぁ?」

 訝し気な顔でヴァルターは俺を見下ろす。

「ああ。一つは、支払い方法を分割にして欲しいってこと。
 生憎と俺は一二〇万を一括で払うつもりはない。だから、手付金二〇万は即決で、残りを一期に付き二五万を四回払いにして欲しい。これで計一二〇万だ」

 今回の交渉の目的は、ヴァルターから情報を買う事だが、その本質は“ヴァルターという人材をうちの陣営に引き込む”ことにある。
 金を払って、はいさようなら、では意味がないのだ。
 こいつとはなるべく長期の関係を保ちたい。そのためのローン払いだ。
 勿論、理由はそれだけではないのだが……
 ちなみにだが……
 “一期”とは一年を四分割した一つのシーズンをいう。春夏秋冬、みたいなもんだ。
 時期にもよるが、一期大体九〇日くらいだ。
 この国には日にちという概念はあるが、週や月というものはないのだ。

「おいおい……そいつは俺に取って何のメリットにもならねぇだろ? むしろリスクでしかねぇ。
 後になってから“払えない”なんて言われたんじゃ、たまったもんじゃないからな。
 払うなら一括だ。それ以外は認めねぇ」

 まぁ、そう言うだろうな。事実、分割にされたら定期的に支払いの回収の為にこの村へと訪れなくてはならないという手間が発生する上、ヴァルターの言ったように突然債務を放棄されても困る。
 メリットなど何処にもないのだ。だが、その点の指摘に関しては既に織り込み済みである。

「勘違いすんなよ? “払えない”んじゃない。“払わない”だ。
 一二〇万程度、余裕で一括で払えるが、あえてしない。なんでだと思う?」

 俺は挑発するように、ヴァルターをめ付けた。
 ヴァルターは口をつぐんで、僅かに黙考。

「…………保険、ってことか。
 俺があんたらの事を誰かに吹聴でもして、村に被害が出れば残りは支払わない。
 そう脅してるって訳か?」

 そして、これがもう一つのローン払いの理由だった。
 こうしておけば全額を回収するのに必要な一年間は、少なくとも裏切るリスクを減らす事が出来る。

「脅してるとは心外だな。情報の出所がヴァルターだろうがなかろうが、村にデカい被害が出た時点であんたに払う報酬も根こそぎ無くなっちまう、って話だよ」
「はっ! 話になんねぇなっ!
 金は惜しいが、んなリスクしかない話なんぞに誰が乗るかってんだ!」

 ヴァルターのあまりに想像通りの対応に、実に安心する。
 しかし、“金は惜しいが……”っか。いい傾向だ。あと一押しってところだう。
 実質、その言葉が出た時点で既に主導権は移行している訳なのだが……

「……そこで二つ目の条件だ」

 俺は再度、ピースサインをヴァルターへと向けた。

「ヴァルター、あんたには定期的に外の情報を持って来てもらいたい。なんでもいい。なんでもだ。
 特に村の運営に支障を来すような重要度の高い物なら大歓迎だな。
 期間は……そうだな、理想は五日に一度、長くても一〇日に一度ってところか……」
「はぁ~? 坊主、何勝手に話を……」
「まぁ、聞けって。反論質問はあとでいくらでも受け付けてやんよ」

 説明を遮るヴァルターの言葉を俺は手で遮った。

「勿論、見合った報酬は出す。
 そうだな……まず、どんな情報でも、一期内に一回でも報告があれば一期末の支払いに最低五万は上乗せする、ってのはどうだ?
 一回何か報告するだけで一期三十万、年で一二〇万、手付金を合わせたら一四〇万だ。
 当然だが、報告が多ければ多いほど、情報の質が高ければ高いほど、更にドンっだ。
 それに考えてもみろよ?
 仮に、あんたが村の害になりそうな情報を仕入れたとするだろ?
 それを俺たちに報告する。
 俺たちはそれを基に善後策を自分たちで取る。
 それで、村の危機を回避出来ればあんたへの報酬は保障されて、更に情報提供ってことで報酬に上乗せだ。
 あんたは情報を持って来たら持って来ただけ、村の安全性は向上するしあんたの懐に入る報酬が増えるって寸法だ。
 これでもまだ、リスクしかない話かい?」
「…………」

 俺は一通り話してから、ヴァルターの様子を窺った。
 勿論、それだけですべての事態に対応できる訳ではないが、村に掛かるリスクをかなり軽減出来る事は間違いないのだ。
 ヴァルターは悩むように、ただ黙ったまま口を閉ざす。
 そして、ここが潮目と俺は更に捲し立てる。

「で、最後、三つ目の条件だ。
 俺はあんたとは長期的な関係を望んでる。
 要は、支払いが完済してもお付き合いを続けていきましょう、ってこった。
 条件は特には変わらない。が、二年目以降は支払い時の一期の基本額二五万から最低でも三〇万までは上げることは約束する。
 あくまで最低額だ。あんたが村の為に働いてくれるってんなら、それこそ四〇だって五〇だって払ってもいいと思ってる。
 あんたは金が手に入る。俺たちは村に居ながらにして外の情報が手に入る。
 長い間村に貢献してくれれば、貰える金額はどんどん増える……
 どうよ? 互いに悪い関係じゃないと思うんだが?」
「…………」

 ヴァルターの黙考は続く。
 俺の言葉をどこまで信じていいのか考えているのだろう。
 まぁ、確かに片田舎の農村が持ち掛けるような話じゃないからな。
 が、既にヴァルターはこの村にまとまった金があることくらいは察しているはずだ。
 それがどれくらいなのか、というのはまだ測りかねているところだろうがな。
 そこで、俺は村長に手付金の二〇万リルダを、持って来てもらう事にした。
 お金の保管は村長に一任しているので、何処にしまっているのかは、村長しか知らないのだ。
 家の中の何処かってくらいは分かるけど、それ以上は知らんのだ。

 ほどなくして、村長が手の平大の革袋を持って部屋へと戻って来た。
 俺はその革袋を受け取ると、ヴァルターの前で中から一枚の金貨を取り出した。
 金だけあって、入っている枚数は少ないがこの革袋結構ずしっと重い。

「お、おいっ坊主!! そっ、その金貨、まさか……っ!!」

 お? 流石にこの金貨の価値は知っているようだな。
 俺が金貨を取り出した途端に、前のめりに食いついて来た。

「リオス金貨。金貨の中じゃ最も高価な金貨らしいな。
 一枚で確か一万リルダの価値があるはずだ。
 ここには手付金二〇万リルダ相当、二〇枚のリオス金貨がある。
 支払いはすべてこのリオス金貨で行う。その方が量が少なくていいだろ?」

 俺は持っていた金貨を、ヴァルターへ向かって放り投げた。
 ヴァルターはそれを空中で器用に受け止めると、金貨をそれこそ穴が開くんじゃないかってほど凝視していた。

「……冗談だろ?間違いねぇ……本物だ」
「当たり前だろ。パチモンなんか掴ませるかっ!」

 と、俺はそうそうに渡した金貨をヴァルターの手からもぎ取り、そそくさと革袋へとしまう。

「……坊主」
「んだよ?」

 俺が革袋の口を縛っていると、ヴァルターが不意に話しかけて来た。

「……お前は、俺がこの村を“売る”とは考えないのか?」

 “売る”というのは“この村にそこそこの金がある”という情報を、だ。
 が、しかし……

「売りたきゃ売りゃいいさ」
「なっ!? ロ、ロディフィス……!」

 神父様が空かさず何かを言いかけるが、すぐさま村長に遮られていた。
 どうやら、村長は俺の好きにさせてくれるらしい。

「売りたきゃ、売れよ。
 で、買い取ってくれた相手は、俺以上にあんたに利益を与えてくれるのかい、ヴァルターさんよ?
 初年度最低一二〇万、二年目からは最低額がそれ以上……
 あんたの頑張り次第じゃ年二〇〇万だって無理じゃない。
 それだけの利益を、俺以外に誰があんたに与えてくれるっていうんだ?」
「…………」

 こんな情報、仮に買い手が付くとしても金に汚い貴族か破落戸ごろつき崩れの野盗か、そんなところが関の山だ。
 しかもどちらも信用できないことこの上ない相手だ。
 貴族は権力を傘に料金を踏み倒すだろうし、野盗はそもそも交渉に応じず、力で奪いに来るだろう。
 そういった意味では、端から交渉相手なんていないのだ。
 さて、ここらが釣り時だろうな……

「ふむ。これでも首を縦に振ってもらえない、か……
 まぁ、決めるのはそっちだからな。この条件で気に入らないってんなら、仕方がない……
 この話はなかったってことで……」
「っ!? ちょっと待て! 別に、気に入らねぇなんて言ってねぇだろ! 
 ……分かった、ああ、分かったよ! 坊主、てめぇのその話、乗ってやるよ!
 けどな、金はきっちり払ってもらうからな! そこだけは忘れんじゃねぇぞ!」

 うっし! 諜報員ゲットだぜ!
 これで村の情報収集能力がかなり上がった。

「……くそぉ、なんなんだよこのガキは……
 だんだんこいつが悪魔に見えてきたぜ」
「おお? 奇遇だな若いの。
 実は俺も同じような事を考えちまったよ」

 なんて言う村長に、みんなが一斉に頷いてみせた。
 ってか、あんたらホントに俺の事何だと思ってんだよ?
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