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93話 村の決断
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その日の夜……
村人を集めての緊急集会が行われた。
すべての住人を集められるだけの場所もないので、呼び出されたのは村のお偉方と世帯主……要は、各家庭のお父さん連中だ。
その中には、勿論うちのとーちゃんやじーさんも含まれている。
そういえば、前にもこうして大勢の人を集めたことがあったけな……あれは確か、銭湯を造ろうとしていたときか?
ただ、今はあのときほど晴れやかな気分ではなかったが……
たしか前回は、呼んだ人数が人数なので、流石に村長宅では入りきらないと、村の集会場を使ったんだったな。
しかし、今回は集会場ではなく、銭湯に集まって貰うことにした。
理由は二つ。
一つは、今や村で一番大きな建物が、集会場ではなくこの銭湯だということ。更に、銭湯は村民にとって、触れ合いと憩いの場ともなっている。
多くの人を集めるには、何かと都合がいいのだ。
二つ目は、集会場はリオット村の人たちに一晩の宿として貸しているということ。
当然、避難民全員を収容出来るほど大きくはないので子ども、女性、お年寄りが中心となって利用している。男どもは基本野宿だな。
で、銭湯に集まって貰った村民に、まず村長から現状の説明が行われた。
これについては、既に村中に話が行き渡っていたようで、ただの事後報告となった。
が、問題は彼ら……リオット村の人たちをどう扱うか、ということで皆の意見が大きく割れたことだろうか。
受け入れてもいいのではないか、という容認派と、追い出すべきだ、とする否定派。
容認派の多くに、移住組の人たちがいたのは、ある意味興味深い結果ではあった。
皆、シルヴィと同じように、彼らに自分たちの姿を重ね合わせているのかもしれないな……
そこで、村長に代わり俺が話を引き継ぐことになった。
子どもの俺が、こうして大人たちの前に立って話し始めても、誰も何も言わなくなって来た辺り、皆随分と訓練されてきたものだと思ってしまう。
まぁ、それはさておき……
俺からの話は“リオット村の人たちを救済する手段はあるが、どうするべきだろうか?”という提案だ。
その手段というのが、村では割と一般化してきた石ランプやレンガのコンロなどの“魔道具”を販売に出す、というものだった。
世の中の問題は、大抵はカネの力で解決出来る。
魔道具を売りに出せば、かなりのまとまった金額を手にすることが出来ると、そう俺は考えている。
それこそ、今までの内職なんか比じゃない程に、だ。
今回のことだって、リオット村の人たちを養うだけの資金があれば、難なく解決する問題なのだ。
とはいえ、このことに関しては、事前に神父様には相談を持ち掛けている。
元はといえば、この魔術陣というのは神父様の師匠であるエーベンハルト氏が苦心の末に作り上げた技術だ。
それを俺が、便利に使っているだけに過ぎない。
いくら人助けとはいえ、カネ儲けのために使っていいものかどうか悩み、相談したのだが……
神父様からは、
“その力はもうロディフィス、キミのものです。キミ自信が正しいと思うことに使えばいいのではないでしょうか? それならば、先生も怒りはしないでしょう。むしろ、あの人なら自分の作り出したものが世に出て、喜んでいるのではないでしょうか?”
と、そう言われていた。
この時点で反対されていれば、この話はなかった訳だ。
現状、別件で膨大な資金が必要なので、魔道具を売りに出すことは、何もリオット村の人たち救うためだけが目的という訳でもない。ラッセ村のためにもなるのだ。
むしろ、これからのことを考えればリオット村の人たちを取り込んで、人手を増やすことは、村に取って決して悪いことではないのだろう。
新商品の生産力の向上に、人手不足から先送りになっていた畑の拡張などにも手が出せるようになる。
良いこと尽くめのようにも思えるが、しかしながら、そんな良いことばかりでもなく、当然だがデメリットも存在する。
それが、ヴァルターのように村のことを探る者が増えるだろう、という事だ。
いくらうまく隠しても、バレるときはバレるものだ。いつまでも隠し通せるものでもない。
最悪、魔道具や金銭目的で、村を襲うような不届き者が現れてもおかしくはないのだ。
ヴァルターのように、ただ内情を調べに来ただけ、という方が珍しいだろう。
鯔のつまり、俺からの提案というのは、リオット村の人たちを切り捨てて保身をとるか、自分たちの危険と引き換えに彼らを助けるか、その二択だった。
そういった、メリット、デメリットをしっかり説明したうえで、みんなにどうするのがいいだろうかと、俺は問いかけた。のだが……
結果は、あまり変わらず……賛成半分反対半分、といった感じだった。
なので、例によって最終判断は村長へと託されることになった訳だが……
「そういえば、ロディフィス。お前はまだ自分の意見をいっていなかったな。
お前はどう考えているんだ?」
何を思ったのか、村長は俺に向かってそう問いかけて来た。
皆が各々、賛成、反対を示す中、確かに俺だけは自分の考えを口にしていなかった。
ってか、よく見てるな村長……
「……俺の意見なんて言う必要があんのか?」
「皆が答えたのに、お前だけ答えないってのもな……」
俺に向けられた村長の目が、答えるまで先に進めるつもりはない、とそう言っていた。
俺は、短いため息を一つ吐いて、しぶしぶ口を開いた。
本当は、自分の意見なんて言いたくはないんだけどな……
「俺は……出来る事なら助けたい、とそう思う……ただ、それで村のみんなが危ない目に遭うかもしれないのは嫌だ……」
「言い出しお前がそれを言うのか? しかも、どっちつかずで答えにもなってやしない……が、まぁいい。
フェオ、今の話を聞いてお前はどう思った?
村の防衛に関して、自警団団長としての意見が聞きたい」
俺から視線を外した村長は、次にクマのおっさんへと話を振った。
要は、村の安全を確保出来るかどうか、ということを聞いているのだろう。
「リオットの奴等が村の中、もしくは村より東側で生活する分には何の問題もないかと。
守る範囲が増えなければ、人数はあまり関係ありませんからな。
街道に近い西側さえ厳重に警戒しておけば、そうそう村に被害は出ないかと思います。
ただ、うちの連中だけでは手が足りないので、リオットの奴等にも手伝わせることになると思いますがね」
ラッセ村の立地は、謂わば陸の孤島のような状態にあるので、村の西にある街道を利用する以外に、村に近づく経路はほとんど存在しないのだ。
アストリアス王国の最東端にある村なので、ここより東にもう村も町もない。
あるものといえば、隣国ガルドホルン帝国への国境線を警備している警備隊くらいなものだった。
それ故、賊も滅多なことでは近づかない。
下手に警備隊に見つかれば、密入国かガルドホルン帝国のスパイと勘違いされて殺されかねないからな。
更に北は、グルディア山脈の裾野に広がる大森林エリアだ。
獣や魔獣が住み着いているため、到底人が住めるよう所じゃないのは当然として、人の往来があるような場所でもない。
そして、南はただただ原野が広がっている。そのまま南に下れば、サンデルという村があるらしいが、直接的な交流を持ったことは一度もないらしい。
この南の原野を利用して、村へとやって来るルートもなくはないが、不整地であるため荷馬車はまず走れず、馬はおろか、人の足でも旅をするのには向かない地形をしているのだ。
そのため、南に向かいたいのなら、一度西から街道に出て、それから南下した方が、よほど早いらしい。
逆もまた然りだ。
聞いた話によれば、リオット村はラッセ村の北西に位置しているそうなので、おそらく彼らはこの西の街道を利用して、この村へとやって来たのだと思う。
つまり、村への唯一のアクセス経路である西の街道さえしっかり警戒していれば、村の安全は確保出来る、ということをクマのおっさんは言っているのだ。
二方を自然の防壁で、一方を国境警備隊によって囲まれているこの村は、ある意味守るには打ってつけの環境にあるといえた。
「ふむ、そうか……ヨシュア、村に蓄えられている食料をすべて使ったとして、どれくらい持ちそうだ?」
「今の人数で考えるなら……食事の量を制限すれば、三〇日ほどは凌げるかと思いますよ」
村にある現金の蓄えもそこそこあるはずなので、事実上はもっと長期間村人たちを養うことが出来る訳だ。
それだけの時間があれば、十分に新しい商品を作って販売に出すだけの余裕がある。
ただ、村全体での食料の消費量が増加するため、イスュに頼んで食料の流通量を増やしてもらわなくてはいけないが……まぁ、あいつならなんとかしてくれると思う。
今までだって、散々無理を聞いて貰っているからな。
それから、村長は他のお偉方と二、三言葉を交わして、最終的に下した結論が“リオット村の人たちを受け入れる”というものだった。
反対派の村民からは、多少異議を唱える人もいたが、最終的には“自分たちの代表が決めたこと”と、しぶしぶと言った体ではあったが、納得はしていたようだった。
自分が気に入らないからと、個人の主張ばかり押し通していたのでは、組織というのは機能しない。
彼らはそのことを、頭ではなく感覚として理解しているのだと、そう思わせる一場面だった。
結局、この日はそれだけを決定して解散と相成った。
今回の話し合いで決定したことは、明日リオット村の人たちに伝えるらしい。
その後で、リオット村の村長たちを交えて、改めて今後のことついて話し合う場を設けるとのことだった。
村人を集めての緊急集会が行われた。
すべての住人を集められるだけの場所もないので、呼び出されたのは村のお偉方と世帯主……要は、各家庭のお父さん連中だ。
その中には、勿論うちのとーちゃんやじーさんも含まれている。
そういえば、前にもこうして大勢の人を集めたことがあったけな……あれは確か、銭湯を造ろうとしていたときか?
ただ、今はあのときほど晴れやかな気分ではなかったが……
たしか前回は、呼んだ人数が人数なので、流石に村長宅では入りきらないと、村の集会場を使ったんだったな。
しかし、今回は集会場ではなく、銭湯に集まって貰うことにした。
理由は二つ。
一つは、今や村で一番大きな建物が、集会場ではなくこの銭湯だということ。更に、銭湯は村民にとって、触れ合いと憩いの場ともなっている。
多くの人を集めるには、何かと都合がいいのだ。
二つ目は、集会場はリオット村の人たちに一晩の宿として貸しているということ。
当然、避難民全員を収容出来るほど大きくはないので子ども、女性、お年寄りが中心となって利用している。男どもは基本野宿だな。
で、銭湯に集まって貰った村民に、まず村長から現状の説明が行われた。
これについては、既に村中に話が行き渡っていたようで、ただの事後報告となった。
が、問題は彼ら……リオット村の人たちをどう扱うか、ということで皆の意見が大きく割れたことだろうか。
受け入れてもいいのではないか、という容認派と、追い出すべきだ、とする否定派。
容認派の多くに、移住組の人たちがいたのは、ある意味興味深い結果ではあった。
皆、シルヴィと同じように、彼らに自分たちの姿を重ね合わせているのかもしれないな……
そこで、村長に代わり俺が話を引き継ぐことになった。
子どもの俺が、こうして大人たちの前に立って話し始めても、誰も何も言わなくなって来た辺り、皆随分と訓練されてきたものだと思ってしまう。
まぁ、それはさておき……
俺からの話は“リオット村の人たちを救済する手段はあるが、どうするべきだろうか?”という提案だ。
その手段というのが、村では割と一般化してきた石ランプやレンガのコンロなどの“魔道具”を販売に出す、というものだった。
世の中の問題は、大抵はカネの力で解決出来る。
魔道具を売りに出せば、かなりのまとまった金額を手にすることが出来ると、そう俺は考えている。
それこそ、今までの内職なんか比じゃない程に、だ。
今回のことだって、リオット村の人たちを養うだけの資金があれば、難なく解決する問題なのだ。
とはいえ、このことに関しては、事前に神父様には相談を持ち掛けている。
元はといえば、この魔術陣というのは神父様の師匠であるエーベンハルト氏が苦心の末に作り上げた技術だ。
それを俺が、便利に使っているだけに過ぎない。
いくら人助けとはいえ、カネ儲けのために使っていいものかどうか悩み、相談したのだが……
神父様からは、
“その力はもうロディフィス、キミのものです。キミ自信が正しいと思うことに使えばいいのではないでしょうか? それならば、先生も怒りはしないでしょう。むしろ、あの人なら自分の作り出したものが世に出て、喜んでいるのではないでしょうか?”
と、そう言われていた。
この時点で反対されていれば、この話はなかった訳だ。
現状、別件で膨大な資金が必要なので、魔道具を売りに出すことは、何もリオット村の人たち救うためだけが目的という訳でもない。ラッセ村のためにもなるのだ。
むしろ、これからのことを考えればリオット村の人たちを取り込んで、人手を増やすことは、村に取って決して悪いことではないのだろう。
新商品の生産力の向上に、人手不足から先送りになっていた畑の拡張などにも手が出せるようになる。
良いこと尽くめのようにも思えるが、しかしながら、そんな良いことばかりでもなく、当然だがデメリットも存在する。
それが、ヴァルターのように村のことを探る者が増えるだろう、という事だ。
いくらうまく隠しても、バレるときはバレるものだ。いつまでも隠し通せるものでもない。
最悪、魔道具や金銭目的で、村を襲うような不届き者が現れてもおかしくはないのだ。
ヴァルターのように、ただ内情を調べに来ただけ、という方が珍しいだろう。
鯔のつまり、俺からの提案というのは、リオット村の人たちを切り捨てて保身をとるか、自分たちの危険と引き換えに彼らを助けるか、その二択だった。
そういった、メリット、デメリットをしっかり説明したうえで、みんなにどうするのがいいだろうかと、俺は問いかけた。のだが……
結果は、あまり変わらず……賛成半分反対半分、といった感じだった。
なので、例によって最終判断は村長へと託されることになった訳だが……
「そういえば、ロディフィス。お前はまだ自分の意見をいっていなかったな。
お前はどう考えているんだ?」
何を思ったのか、村長は俺に向かってそう問いかけて来た。
皆が各々、賛成、反対を示す中、確かに俺だけは自分の考えを口にしていなかった。
ってか、よく見てるな村長……
「……俺の意見なんて言う必要があんのか?」
「皆が答えたのに、お前だけ答えないってのもな……」
俺に向けられた村長の目が、答えるまで先に進めるつもりはない、とそう言っていた。
俺は、短いため息を一つ吐いて、しぶしぶ口を開いた。
本当は、自分の意見なんて言いたくはないんだけどな……
「俺は……出来る事なら助けたい、とそう思う……ただ、それで村のみんなが危ない目に遭うかもしれないのは嫌だ……」
「言い出しお前がそれを言うのか? しかも、どっちつかずで答えにもなってやしない……が、まぁいい。
フェオ、今の話を聞いてお前はどう思った?
村の防衛に関して、自警団団長としての意見が聞きたい」
俺から視線を外した村長は、次にクマのおっさんへと話を振った。
要は、村の安全を確保出来るかどうか、ということを聞いているのだろう。
「リオットの奴等が村の中、もしくは村より東側で生活する分には何の問題もないかと。
守る範囲が増えなければ、人数はあまり関係ありませんからな。
街道に近い西側さえ厳重に警戒しておけば、そうそう村に被害は出ないかと思います。
ただ、うちの連中だけでは手が足りないので、リオットの奴等にも手伝わせることになると思いますがね」
ラッセ村の立地は、謂わば陸の孤島のような状態にあるので、村の西にある街道を利用する以外に、村に近づく経路はほとんど存在しないのだ。
アストリアス王国の最東端にある村なので、ここより東にもう村も町もない。
あるものといえば、隣国ガルドホルン帝国への国境線を警備している警備隊くらいなものだった。
それ故、賊も滅多なことでは近づかない。
下手に警備隊に見つかれば、密入国かガルドホルン帝国のスパイと勘違いされて殺されかねないからな。
更に北は、グルディア山脈の裾野に広がる大森林エリアだ。
獣や魔獣が住み着いているため、到底人が住めるよう所じゃないのは当然として、人の往来があるような場所でもない。
そして、南はただただ原野が広がっている。そのまま南に下れば、サンデルという村があるらしいが、直接的な交流を持ったことは一度もないらしい。
この南の原野を利用して、村へとやって来るルートもなくはないが、不整地であるため荷馬車はまず走れず、馬はおろか、人の足でも旅をするのには向かない地形をしているのだ。
そのため、南に向かいたいのなら、一度西から街道に出て、それから南下した方が、よほど早いらしい。
逆もまた然りだ。
聞いた話によれば、リオット村はラッセ村の北西に位置しているそうなので、おそらく彼らはこの西の街道を利用して、この村へとやって来たのだと思う。
つまり、村への唯一のアクセス経路である西の街道さえしっかり警戒していれば、村の安全は確保出来る、ということをクマのおっさんは言っているのだ。
二方を自然の防壁で、一方を国境警備隊によって囲まれているこの村は、ある意味守るには打ってつけの環境にあるといえた。
「ふむ、そうか……ヨシュア、村に蓄えられている食料をすべて使ったとして、どれくらい持ちそうだ?」
「今の人数で考えるなら……食事の量を制限すれば、三〇日ほどは凌げるかと思いますよ」
村にある現金の蓄えもそこそこあるはずなので、事実上はもっと長期間村人たちを養うことが出来る訳だ。
それだけの時間があれば、十分に新しい商品を作って販売に出すだけの余裕がある。
ただ、村全体での食料の消費量が増加するため、イスュに頼んで食料の流通量を増やしてもらわなくてはいけないが……まぁ、あいつならなんとかしてくれると思う。
今までだって、散々無理を聞いて貰っているからな。
それから、村長は他のお偉方と二、三言葉を交わして、最終的に下した結論が“リオット村の人たちを受け入れる”というものだった。
反対派の村民からは、多少異議を唱える人もいたが、最終的には“自分たちの代表が決めたこと”と、しぶしぶと言った体ではあったが、納得はしていたようだった。
自分が気に入らないからと、個人の主張ばかり押し通していたのでは、組織というのは機能しない。
彼らはそのことを、頭ではなく感覚として理解しているのだと、そう思わせる一場面だった。
結局、この日はそれだけを決定して解散と相成った。
今回の話し合いで決定したことは、明日リオット村の人たちに伝えるらしい。
その後で、リオット村の村長たちを交えて、改めて今後のことついて話し合う場を設けるとのことだった。
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