最弱で最強な人形使いの異世界譚

大樹寺(だいじゅうじ) ひばごん

文字の大きさ
99 / 353

九九話

しおりを挟む

「ソアラちゃん。悪かったな。あのクソババァのことを悪く言っちまって」
「いえ、ヨームさんが私の為におばあちゃんに掛け合ったくれた事、本当に嬉しく思いますから」

 取り敢えず、この話はこれで落ち着いたようなのだが……
 しかしヨームよ、普通にクソババァって言ってるけど、本当に反省しているのだろうか? それが既に悪口なのでは?
 まぁ、いいか……

「にしてもスグミっつったか? お前さん、若けぇのに随分しっかりしてんだな」

 またこれか……
 ヨーム自身、別に悪気があるわけではないのだろうが、こうも顔を合わせるごとに若いだのガキだの言われるのは困りものだよな。

「若いって、エルフ的に見たらそうかもしれないが、俺は二七だからな」
「はぁ!? 二七だとぉ! そのナリでかっ! 人間だしても十代にしか見えんぞ?
 ソアラちゃんと同じくらいかと思ったが……はぁ、俺より一つ下とはとても思えんな」

 ん? 今、なんつった?

「一つ下? ってーとヨーム・・・、お前二八なのか? そのナリで!?
 人間目線で見ても三〇は超えてるようにしか見えないのに、二八!?
 エルフだから、四〇、五〇は超えてるかと思ったのに……」
「そいつを言うんじゃねぇーよ!!」
「ああ……ヨームさん、老け顔なの気にしてますからね……」
「老け顔言うなっ!」

 老け顔のエルフ。この村に入って一番の衝撃ではなかろうか。
 ……ああ、まぁ、カブトアワセムシも衝撃だったといえば衝撃的だったが。
 てか、この村に来てからというもの、異世界間ギャップが仕事をしすぎな件について……

「おーい! ヨーム! 悪いがこっちを手伝ってくれっ!」

 そんな話をしていたら、ヨームに他の作業に当たっていた人から声が掛けられた。

「おっと、悪いな。畑は好きなだけ見て言ってくれ。じゃあな」
「いや、こっちこそ仕事の邪魔をしてみたいで悪いな」

 ヨームは俺達に片手を上げて別れを告げると、声を掛けた人の所へと向かって歩いていった。
 どうやら、今から切り株の除去作業に入るみたいだな。
 ヨーム以外にも、何人もの男達が一つの切り株に集まって来ていた。

 実をいうと、木は切り倒すより、切り倒した後の切り株の処理の方が遥かに面倒なのである。
 木を伐採すること自体は、素人でも斧があれば割と簡単に切り倒せる。
 太さにもよるが、大木でもない限りは一時間と掛からないし、細ければほんの十分程度だ。
 しかし、切り株の撤去はその比ではない。
 ショベルカーみたいな重機でもあれば掘り起こして一瞬だが、人力でこれを撤去しようとすると途方もない労力を必要とする。
 当然だが、木は自重をその根で支えている。広く深く根を伸ばし、ちょっとやそっとの風では倒れないように、大地を力強く掴んでいるのだ。
 ン十キログラム、時には100キログラムを超えるような重量をだ。
 
 だから、中途半端な力で引っ張った程度ではびくともしない。
 まずは周囲を掘り起こし、広がった根を切って行く必要がある。
 しかし、根が張り巡らされている所為で、シャベルが全然地面に刺さらず掘り進むのがまず難しい。
 少し掘っては出て来た根を切り、また少し掘っては出て来た根を切り……ひたすらそれを繰り返すしかないのである。
 ホント、重労働なんだよアレは……
 昔、実家の庭に生えていた老木を引っこ抜くのに、どれだけ苦労したことか……あの時の記憶がまざまざと蘇って来る。

 時間を掛けていいなら、除草剤などを使って切り株を腐朽ふきゅうさせる、という手もあるが、今回の場合、畑にすることを考えると土地の汚染や時間の問題がネックになるか。
 まず、そういった薬剤があるかどうかも分からんしな。

 ちなみに、木を切り倒すだけのことを伐採。根っこから引っこ抜くことを伐根ばっこんという。

 そうこうしているうちに、集まった男達が切り株の除去作業に取り掛かり始めた。
 六、七人で普通に地面を掘り起こし、残った人数で出て来た根を切って回る。
 ……うん、至って普通だな。

 もっと、こう……魔術的な方法でばっこーんと簡単に抜くのかと、ちょっと期待していたのだが……
 ダジャレジャナイヨ?

「なぁ、ソアラ」
「はい? なんですか?」
「エルフって魔術が得意なんだろ? だったら、なんつーか、こう……魔術なんかを使って作業とかしないのか?
 例えば、地面を隆起させて切り株を持ち上げる、とかさ?」

 というわけで、地元民ジモティーにその辺のことを詳しく聞いてみる。

「ああ……出来ませんね」

 が、きっぱりあっさり否定されてしまった。

「出来ないのか?」
「出来ません。
 そもそも、私達が使う魔術は精霊魔術といって、精霊の力を借りる魔術なんですよ」
「ああ、なんか前にもそんな話を聞いた気がする」
「はい、少しだけ話した気がします。
 それでですね、スグミさんが言ったことを実行しようとすると、まず大地の精霊に力を借りないといけないんですよ」
「ふむふむ」
「ぶっちゃけ、大地を隆起させる、ということ自体は可能なんです。見ててください」

 そう言うと、ソアラは右手の人差し指を立てると、何やらごもごと呟き始めた。
 そして、

「ていっ!」

 掛け声一つ。指を地面に向かって振り下ろすと、指で指示した先の地面が10センチメートルほどポコリと盛り上がった。

「おぉ!」」
「と、こんな感じです。ただ……問題は、その力を使って木を抜く、ということなんですよ」

 ソアラが盛り上がった地面をフミフミして均しながら、そう話を続ける。
 魔術で戻したりしないんだな。

「どういうことでごぜいましょうか?」
「精霊同士にはそれぞれ相性みたいなのがありまして、大地の精霊と木の精霊はとっても仲良しさんなんです。
 だから、大地の精霊に木を傷つけるようなことをお願いしても、聞き届けてくれないんですね」
「なるほどぉ~」

 ゲームでもよく精霊の相関性なんてものが持ち出されるが、それは主にダメージ効率的な話であって、友好関係について聞いたのはあまりないかもしれないな。

「そんなわけで、スグミさんの言ったことは実行不可能なんです。
 ただ、身に危険が迫って止むに止まれず、といった状況なら、もしかしたら力をかしてくれるかもしれませんけど」
「ほほぉ~。ならもしかして、火の精霊と水の精霊はめっちゃ仲が悪かったりするのか?」

 ファンタジーあるあるである。

「あぁ~、特にそういうことでは……というか、火の精霊はどの精霊に対してもオラついているので……」

 そっか……火の精霊はオラオラ系なのか。

「なので、森を焼き払うとか、そういうことなら喜んで力を貸してくれると思いますよ」
「物騒な奴だな……火の精霊……
 ちなみに、風とかはどんな感じなんだ?」
「風の精霊ですか? 風の精霊は何と言うか……愉快犯ですね」
「愉快犯?」
「はい、すぐにことを大きくしようとするんですよ。
 小さな火種を見つけては煽って大火にしようとしたり、雪が降れば吹雪にしようとします。
 大木に体当たりして薙ぎ倒そうとしたりとか、家の屋根を剥がそうとしたりとか……まぁ、そんな感じです」

 確かに愉快犯だな。
 いたずらっ子といえば聞こえは良いが、やってること自体はえげつねぇよ。
 ソアラから、そんな精霊談義を聞いている間にも、男達の切り株撤去作業は続いていた。
 とはいえ所詮は人力だ。こんな短時間では、劇的な変化など望むべくもない。

「なぁ、精霊魔術で身体能力を向上したりは出来ないのか?
 火の精霊の力を借りて、パワーアップ!! みたいな?」
「あぁ……出来ないことはないですけど……
 それが出来るのは、かなり高位な術者だけですね。断っておきますけど、うちみたいな小さな村に、そんな高位クラスな術者はいませんからね?
 まぁ、たとえ居たとしても、まず意思疎通が可能な上位精霊と専属契約を結ぶ必要がありまして、これが絶望的に難しいんですよ。
 仮に出来たとしても、野良作業に使うよう力ではないですよ?」

 俺が何を考えているのか理解したのか、ソアラがじと目でそう言った。
 まぁ、分からんでもないな。
 要は、畑仕事用の作業服を、ヴィトンとかグッ○とかアル○ーニとかに、オーダーメイドで発注するようなもんなんだろうな。
 一言で言えば、圧倒的場違い、というやつだ。

「つまり、エルフも肉体労働は大変だってことか」
「当然です」
「そっか。なら、見学のお礼ついでにちっと手伝って来るかね」

 そう言うと、俺は浅く流れる水の中へバシャバシャと入って行った。
 ちなみに、俺の履いているブーツは脛の辺りまでガッチリホールドするタイプのものだから、この程度の水量では中まで濡れることはまずない。

「スグミさんが手伝っても……って、ああ、そういうことですか」

 俺がやろうとしていることを理解したのか、ソアラはそれ以上はなにも言うことはなく、俺を見送ってくれた。

「よう、大変そうだな」

 水の中を歩くこと少し。
 俺は必死に作業するヨームに声を掛けた。

「ん? スグミか……悪いが今は手が離せなくてな。用があるなら後にしてくれ」

 仕事の邪魔をされて少しイラついているのか、ヨームの声が少しばかり険しくなる。

「そう邪険にすんなよ。折角手伝いに来てやったんだから」
「手伝う……? お前がか?」

 一旦、作業の手を止めて、ヨームが俺のことをまじまじと観察する。

「うむ。言いたいことはよく分かるぞ。
 お前みたいな細身で力仕事が出来るのか? って言いたいんだろ?」
「あ、ああ……そうだな」
「そこは安心してくれ。見ての通り、腕力には一切自信がないっ!」
「……何をしに来たんだお前は?」

 力自慢ならぬ、力無い自慢をする俺にヨームが呆れた様な声を上げた。

「まぁ、手伝うとは言ったが、俺が直接手を出すわけじゃないからな」
「何を言っているんだお前は?」

 ヨームの訝しむような表情が一層険しくなるが、こればっかりは口で説明するより見てもらった方が早いからな。

「まぁまぁ、悪いようにはしないから、ちっとそこを離れてくれんか?」
「……?」

 周囲の男達が顔を合わせ、全員に困惑した表情が浮かぶ。
 が、取り敢えず好きにさせてみるか、ということで落ち着き、男達は切り株から離れて行った。
 よし。これで十分な広さは確保されたな。と、いうわけで、黒騎士をほいっ! 
 俺は、亜空間倉庫から黒騎士を取り出した。
 切り株からある程度離れた所なら、そこら中に黒騎士を取り出すスペースはあったのだが、出すなら作業場に近い方が良かったので、ヨーム達には少し退いてもらったのだ。

 俺自身ではどうにも出来ないことでも、こいつなら余裕である。
 そう、黒騎士ならね!

 こいつの力は人の比ではないからな。黒騎士に任せれば、伐根など朝飯前である。最早、人型重機と言っても過言ではないからな。 

「おっ、おいっ! こいつ一体何処からっ! 何も無い所から突然出て来たぞ!」
「な、なんで騎士がこんな所に居るんだよっ!」

 それを見たオーディエンス達が、一瞬でざわめき出した。
 いやはや。
 最近はソアラにしろイオスにしろ、俺の力を見慣れ過ぎてリアクションが無くなってしまって、少しつまらなくなっていたところだったからな。
 久しぶりのこのリアクションは素直に嬉しい。

 ん? なんだか後ろの方が騒がしいので振り返ると、アイラちゃんが何故か飛び跳ねてこちらを指さしているのが見えた。
 今にもこちらに走って来そうな勢いだったが、それをソアラが必死で押さえているようだった。
 何かあったのかな? まぁ、あっちは後で話しを聞けばいいか。

「スグミ……あんた一体何者だ?」

 そんな中、冷静に俺に声を掛けて来たのがヨームだった。
 俺の力を警戒しているのか、表情がやや険しい。

「何者って言われても困るが、いて言うなら“人形使い”だな」
「人形?」
「ああ。こいつはただの人形さ。中に人なんか入っていないし、俺が操らない限りは勝手に動くこともない。
 それと、俺は亜空間倉庫……ああ、こっち風に言うなら魔空間術士っていうのか? そんな力も使えるんだよ」

 そう言って、俺は黒騎士の脇腹をコンコンと叩き、ついでに黒騎士にダブルバイセップスポーズを取らせる。
 二〇何番目かの鉄人的なあれの、がおぉー!! ポーズだ。
 突然動き出した黒騎士に、周囲が一瞬ビクンっと体を強張らせた。
 大丈夫だよ? 噛みついたりしないから。

「なるほどな。それで忽然と姿を現したように見えたのか。話に聞いたことはあったが、こうして目にするのは初めてだな。
 この騎士の人形はゴーレム……のような物か?」
「概念的には近いが、まったくの別物だな。詳しく説明しろと言うなら出来るが、ただ、理解してもらえるかどうか……」

 黒騎士、正確には俺の能力とゴーレムとの違いは、一言でいってしまえば自立性の有無だ。
 簡単な例を挙げるなら、黒騎士はラジコン、ゴーレムはライントレーサーに分類される。
 他にも、リモコンで動く28号とかダンディー、宇宙世紀の人型兵器は前者。十万馬力の科学の子や青色ネコ型タヌキ、コロッケ大好きちょんまげ武士は後者に該当する。
 単純に言い切ってしまうなら、操作する者が、いるか、いないか、の違いだ。

「いや、構わん。精霊魔術以外の術式系統の話などされても、俺に分かるとは思んからな。そういうものだ、ということだけ分かればいい。
 それで、こいつで何をするつもなんだ?」
「このデカい切り株を引っこ抜くんだよ」
「出来るのか?」
「当然。少なくとも、この場に居る全員を束にしたところで、黒騎士こいつの足元にも及ばないだろうよ」
「ほぉ、言うじゃないか。ならば、お手並み拝見といこうか」
「おう、そこで御覧じろ、ってな」
 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

最初から最強ぼっちの俺は英雄になります

総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

処理中です...