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剣部隊
事故死
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十二月二十日
離陸した際、高度不足のため堤防に激突し
一人が殉死
ふしぎなものでこれまで事故なんておきてなかったのに
この一度を契機に事故が続くようになってしまった
それも……チョクの部隊で頻繁に……
十二月二十七日
当日、雲が多く千五百メートル付近に厚い雲があり
条件としては良好とは言えなかった
そんな中で高度二千メートルで特殊飛行の練習に入った直後
背面錐揉み状態になってしまい墜落
一人が殉死
十二月二十九日
着陸時、エンジンが不具合により停止したため滑空による不時着を決行
しかし、不具合により機体の片足が出ず、やや突っ込みぎみで
スピードを殺しきれず着地
接地と同時に大きくジャンプしてしまい、民家の二階に激突
その後、病院に運ばれたが二時間後に絶命
一人が殉死
十二月三十日
着陸時、エンジンが不具合により停止
約百二十メートルの高度から浅い角度で海に向けて降下
海上に水煙を上げて突入
その後、必死の捜索にも関わらずパイロットを発見できず
死亡と認定
一人が殉死
一月一日
チョクは部下を率い讃岐の金毘羅宮への空からの武運長久祈願を実施
朝から小雪まじりの悪天候
飛んでいるうちに雪は段々ひどくなって視界が悪化
それでも金毘羅宮を参拝し帰還
だが着陸時、一機が地上滑走に入るや滑って横転
搭乗員は頭が潰れ即死
事故原因は降雪で飛行場の地面が軟弱になっていたこと
紫電のブレーキ不良が重なったものと推量
一人が殉死
彡;●_●)彡;●_●)彡;●_●)『こんなんでこれから先、大丈夫かよ……』
(;〃゚3゚〃)「隊長……」
彡(•)(•)「ワイらは……この試練を乗り越えていかんとアカン」
彡(•)(•)「決してくじけることなくやっていこうや」
(;〃゚3゚〃) 彡;●_●)彡;●_●)彡;●_●)『は、はい……』
彡;(-)(-)……
大分基地
彡(゚)(゚)「タケ…ちょっと……相談があってな……」
(´・ω・`)「うん、じゃあ温泉にいこうか……」
温泉
彡(-)(-)……
(´-ω-`)……
彡(゚)(゚)「もう……耳にはいっとると思うが……」
(´・ω・`)「うん……不運が重なっちゃったね」
彡(゚)(゚)「不運と言うか……機体の不具合も原因やとは思う」
彡(゚)(゚)「けどな、タケもオシブチくんも事故を起こしとらんやろ……」
彡;(-)(-)「ってことはやっぱワイのやり方がアカンのかな……」
彡;(-)(-)「けど……手を抜いた訓練をしとったら実戦であいつらが死ぬ」
彡;(゚)(゚)「でもや!訓練で死なせとったら元も子もない」
(´・ω・`)……
彡;(-)(-)「どうしたらええんやろう……」
( ´-ω-` )「うーん……」
(´・ω・`)!
(´・ω・`)「チョクのあの経験の話をしてみたらどうだい?」
彡(゚)(゚)「あの経験?」
(´・ω・`)「ボクたちがまだ飛行訓練生だった頃……」
(´・ω・`)「着陸禁止エリアに突っ込んでいったあの経験だよ」
(´・ω・`)「君はあんな誰もが死んだと思った状況から生還したじゃん」
彡(゚)(゚)「ひっくり返るぞと思った瞬間……」
彡(゚)(゚)「座席をめいっぱい下げて身体を縮めるアレか?」
(´・ω・`)「そうだよ!」
(´・ω・`)「それを改めて徹底させてみればいいんじゃないかな」
(´・ω・`)「っていうかボクの部下にもそのことを話してやってよ」
(´・ω・`)「誰もやろうとしなかった貴重な体験なんだからさ」
「それはいいね」
風が吹き、湯けむりが薄れた
(´_ゝ`)「僕もお願いするよ」
彡;(゚)(゚)「ファッ!またこのパターンかい!」
(。゚ω゚)「オシブチくん……」
魅惑な南の夜空を仰いでの座談会が行われることになった
彡(゚)(゚)「ひっくり返るぞと思った瞬間……」
彡(゚)(゚)「座席をめいっぱい下げて身体を縮めるんや!」
彡(゚)(゚)「このとき、頭をちゃんと守るのがポイントや!!」
(〃゚3゚〃)彡●_●)彡●_●)彡●_●)「ふむふむ……」
(⌐●ゝ●) (⌐●ゝ●) (⌐●ゝ●) (⌐●ゝ●)「ふむふむ……」
(⌐●ω●) (⌐●ω●) (⌐●ω●) (⌐●ω●) 「ふむふむ……」
若いボクらにこんな勉強チックな話は永つづきしなかった
(⌐●ω●)「ところで隊長」
(´・ω・`)「うん、なんだい?」
(⌐●ω●)「この間、隊長と一緒に歩いていた綺麗な人は……」
(⌐●ω●)「隊長の……コレですかい?」
(;´・ω・` )「え、えっとあの人は……」
彡●_●)「そういえば……杉田さんも美人なひとを連れ添っていましたよね?」
(〃゚3゚〃)「あれは俺の恋人だ!!」
彡(゚)(゚)「なんや二人とも隅に置けんな」
(;`・ω・´)「そういうチョクだって喜楽の琴子ちゃんといい雰囲気だったじゃないか」
彡;(゚)(゚)「ファッ!あの娘は既婚者やで……なに言っとんのや!!」
『わはははは』
(〃゚3゚〃)「あれが星でなく金平糖だったらいいのに……」
彡(゚)(゚)「ほんと杉田は花より団子やな」
(´・ω・`)「でも、金平糖なんて贅沢品……最近はもう食べられないね」
(´_ゝ`)「金平糖の代用品にはウィスキーが最適だ」
(´_ゝ`)「っと言うことで、こっそり持ってきた」
『オオォオオ!!』
彡(゚)(゚)「なんや兵学校時代を思い出すな」
(´・ω・`)「あのときは君が持ち込んだんだよね」
(´_ゝ`)つ「みんなグラスは持ったかい」
『オオォオオ!!』
(´_ゝ`)つ「カンパーイ!!」
『カンパーイ!!!』
カツーン♪
彡(^)(^)つ”*∀∀*”⊂(´^ω^`)
その後も事故は絶えなかったものの
死亡事故はピタリと収まった
離陸した際、高度不足のため堤防に激突し
一人が殉死
ふしぎなものでこれまで事故なんておきてなかったのに
この一度を契機に事故が続くようになってしまった
それも……チョクの部隊で頻繁に……
十二月二十七日
当日、雲が多く千五百メートル付近に厚い雲があり
条件としては良好とは言えなかった
そんな中で高度二千メートルで特殊飛行の練習に入った直後
背面錐揉み状態になってしまい墜落
一人が殉死
十二月二十九日
着陸時、エンジンが不具合により停止したため滑空による不時着を決行
しかし、不具合により機体の片足が出ず、やや突っ込みぎみで
スピードを殺しきれず着地
接地と同時に大きくジャンプしてしまい、民家の二階に激突
その後、病院に運ばれたが二時間後に絶命
一人が殉死
十二月三十日
着陸時、エンジンが不具合により停止
約百二十メートルの高度から浅い角度で海に向けて降下
海上に水煙を上げて突入
その後、必死の捜索にも関わらずパイロットを発見できず
死亡と認定
一人が殉死
一月一日
チョクは部下を率い讃岐の金毘羅宮への空からの武運長久祈願を実施
朝から小雪まじりの悪天候
飛んでいるうちに雪は段々ひどくなって視界が悪化
それでも金毘羅宮を参拝し帰還
だが着陸時、一機が地上滑走に入るや滑って横転
搭乗員は頭が潰れ即死
事故原因は降雪で飛行場の地面が軟弱になっていたこと
紫電のブレーキ不良が重なったものと推量
一人が殉死
彡;●_●)彡;●_●)彡;●_●)『こんなんでこれから先、大丈夫かよ……』
(;〃゚3゚〃)「隊長……」
彡(•)(•)「ワイらは……この試練を乗り越えていかんとアカン」
彡(•)(•)「決してくじけることなくやっていこうや」
(;〃゚3゚〃) 彡;●_●)彡;●_●)彡;●_●)『は、はい……』
彡;(-)(-)……
大分基地
彡(゚)(゚)「タケ…ちょっと……相談があってな……」
(´・ω・`)「うん、じゃあ温泉にいこうか……」
温泉
彡(-)(-)……
(´-ω-`)……
彡(゚)(゚)「もう……耳にはいっとると思うが……」
(´・ω・`)「うん……不運が重なっちゃったね」
彡(゚)(゚)「不運と言うか……機体の不具合も原因やとは思う」
彡(゚)(゚)「けどな、タケもオシブチくんも事故を起こしとらんやろ……」
彡;(-)(-)「ってことはやっぱワイのやり方がアカンのかな……」
彡;(-)(-)「けど……手を抜いた訓練をしとったら実戦であいつらが死ぬ」
彡;(゚)(゚)「でもや!訓練で死なせとったら元も子もない」
(´・ω・`)……
彡;(-)(-)「どうしたらええんやろう……」
( ´-ω-` )「うーん……」
(´・ω・`)!
(´・ω・`)「チョクのあの経験の話をしてみたらどうだい?」
彡(゚)(゚)「あの経験?」
(´・ω・`)「ボクたちがまだ飛行訓練生だった頃……」
(´・ω・`)「着陸禁止エリアに突っ込んでいったあの経験だよ」
(´・ω・`)「君はあんな誰もが死んだと思った状況から生還したじゃん」
彡(゚)(゚)「ひっくり返るぞと思った瞬間……」
彡(゚)(゚)「座席をめいっぱい下げて身体を縮めるアレか?」
(´・ω・`)「そうだよ!」
(´・ω・`)「それを改めて徹底させてみればいいんじゃないかな」
(´・ω・`)「っていうかボクの部下にもそのことを話してやってよ」
(´・ω・`)「誰もやろうとしなかった貴重な体験なんだからさ」
「それはいいね」
風が吹き、湯けむりが薄れた
(´_ゝ`)「僕もお願いするよ」
彡;(゚)(゚)「ファッ!またこのパターンかい!」
(。゚ω゚)「オシブチくん……」
魅惑な南の夜空を仰いでの座談会が行われることになった
彡(゚)(゚)「ひっくり返るぞと思った瞬間……」
彡(゚)(゚)「座席をめいっぱい下げて身体を縮めるんや!」
彡(゚)(゚)「このとき、頭をちゃんと守るのがポイントや!!」
(〃゚3゚〃)彡●_●)彡●_●)彡●_●)「ふむふむ……」
(⌐●ゝ●) (⌐●ゝ●) (⌐●ゝ●) (⌐●ゝ●)「ふむふむ……」
(⌐●ω●) (⌐●ω●) (⌐●ω●) (⌐●ω●) 「ふむふむ……」
若いボクらにこんな勉強チックな話は永つづきしなかった
(⌐●ω●)「ところで隊長」
(´・ω・`)「うん、なんだい?」
(⌐●ω●)「この間、隊長と一緒に歩いていた綺麗な人は……」
(⌐●ω●)「隊長の……コレですかい?」
(;´・ω・` )「え、えっとあの人は……」
彡●_●)「そういえば……杉田さんも美人なひとを連れ添っていましたよね?」
(〃゚3゚〃)「あれは俺の恋人だ!!」
彡(゚)(゚)「なんや二人とも隅に置けんな」
(;`・ω・´)「そういうチョクだって喜楽の琴子ちゃんといい雰囲気だったじゃないか」
彡;(゚)(゚)「ファッ!あの娘は既婚者やで……なに言っとんのや!!」
『わはははは』
(〃゚3゚〃)「あれが星でなく金平糖だったらいいのに……」
彡(゚)(゚)「ほんと杉田は花より団子やな」
(´・ω・`)「でも、金平糖なんて贅沢品……最近はもう食べられないね」
(´_ゝ`)「金平糖の代用品にはウィスキーが最適だ」
(´_ゝ`)「っと言うことで、こっそり持ってきた」
『オオォオオ!!』
彡(゚)(゚)「なんや兵学校時代を思い出すな」
(´・ω・`)「あのときは君が持ち込んだんだよね」
(´_ゝ`)つ「みんなグラスは持ったかい」
『オオォオオ!!』
(´_ゝ`)つ「カンパーイ!!」
『カンパーイ!!!』
カツーン♪
彡(^)(^)つ”*∀∀*”⊂(´^ω^`)
その後も事故は絶えなかったものの
死亡事故はピタリと収まった
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