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少年期 - 魔法使いの卵たち ‐
引っ越し
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「アリエル様、ヤギがいっぱいいるよ」
「いっぱいだね。あの丸っこいのは何だろう」
ヤギより大きいふわふわが鎮座している。
「坊や達。あれは地蔵ウサギだよー」
「地蔵ウサギっ。ありがとう、お姉さん」
アリエルとアッシュは引っ越しの荷物と共に、馬車に乗っていた。
ミスティアの国境付近の関所を出て、今日で十日だ。
ミスティアでは浮遊魔法の許可を取ったので早く移動できたが、ミスティアとリリアンクの間にある小国三つでは許可が出ず馬車での移動となった。
大荷物を浮かせる魔法だけは、高さ制限を守ることを条件にどうにか許可が出た。
初めての外国。初めての景色。
「素敵な場所だねぇー……」
「風車ぐるぐる」
「水車コロコロ」
しかし何日も山と森と草原を眺めるのは、さすがに暇である。
アッシュと二人で手を握り合い、魔力生成の修行に明け暮れた。
「魔法の練習ー? 頑張ってるねっ」
休憩に入るとお姉さんが飴をくれた。
お姉さんも魔法使いだ。
魔力を視ると解析魔法が得意そうなので、ちょっと緊張する。
(アッシュの呪印、見破られないかな)
解析魔法の話を聞いてみたかったけど、関わるのは避けている。
でも飴美味しー。
それとアリエルは儀式魔法の話で出てきた『魔力の保持』について考えていた。
(魔力……魔素の塊の【魔石】でもいいのかな)
高級な魔法道具には魔石が付いていることがある。
濃い魔素が近くにあることで、魔力を作りやすくなるのだ。
(でも魔石って人工的に作れないって本に書いてあった。それにそれだと魔法を発動する時は、魔素から魔力を一気に生成することになる。結局その場にいる魔法使いや魔力持ちの能力に縛られるから、超越ってほどの力は出せそうにない気がする)
【魔石】は主に鉱山や海底で採れる。
安定状態の魔素が固まった【魔石】ではなく、活性状態の魔力が固まった【魔石のようなもの】がどこかに存在しないのだろうか。
そして儀式魔法はどうやって人工的に魔力を溜めているのだろうか。
「むー……」
アリエルだけでは情報不足だ。
専門書を読んだり、専門家に訊いてみたい。
「どうしたの」
「早くリリアンクに着くといいなあと思って」
儀式魔法について知ることは、アッシュに掛けられた魔法を解呪するのにきっと役に立つ。
「そうだね。どんな食べ物があるのかなあ」
農園の果樹に色づく実を眺めながら、アッシュは思いを馳せていた。
リリアンクの国境の町で馬車から降りた。
「リリアンクでは浮遊魔法の許可出るはずだよー。君、多分相当速いでしょ。じゃあ、私は魔法車に乗るから。バイバイ」
「さようなら」
お姉さんは大きな荷物を軽々と背負った。
「怪力の魔法だ」
近くにいたアッシュがその魔力を見分けた。
「さすがリリアンク。早速魔法使いに会っちゃったね」
リリアンク国に入って一日半。
「わあ。これからここで暮らすんだ」
オレンジ色の明るい屋根が並ぶ広大な街。
中でも目を引くのは、紫紺の屋根の建造物群。中央に向かって天高く伸びる姿は、おとぎ話の城のよう。
「あれが魔法学園」
アリエルとアッシュの新たな学び舎だ。
リリアンク国の首都は、街の名前も『リリアンク』または『リリアンク市』という。
遥か昔、この地で都市国家として興ったリリアンク国は、その高い魔法技術で周辺の町村の守護者となり、やがて大国となった。
一風変わった政治体制で、国の行政機関が学園の敷地内にある。
さらに学園の最高位研究者【マスター】になると、自動的に国の最高意思決定機関である議会の議員になる。
他に地区から選挙で選ばれた議員もいる。
だがおおむね魔法使いの合議で国を治めているといえるだろう。
「リリアンク市へようこそ」
北の街道から門をくぐってキョロキョロしていると、役人が近づいてきて朗らかに挨拶してくれた。
門といっても、そもそも街を守る城壁がない。
どこから街に入ってもいいそうで、アリエル達のように右も左も分からない者にだけ案内しているそうだ。
市内での魔法制限や、魔法学園の受付への道順を教えてくれた。
「中学から留学だって? すごいなあ。北側はあまり見所がないから、まずは魔法学園で手続きするといい。それから南でしばらくの宿を取るといい」
見所がないと言われたが、重厚なミスティアとも、通ってきた牧歌的な三国とも違う。
活気がある豊かな街だ。
「学園行き魔法シャトル、発車します」
魔法車というものに初めて乗りこんだ二人。
この魔法車はレールを利用しているので魔法レールというそうだ。
「レールって? あっ」
「道が!」
車の進行方向の大通り。
結界がせり上がってきて歩行者の進入を防ぐ。
その道を一気に魔法車で通り抜けた。
魔法車は地下を通り、学園の南――正門側へアリエル達を運んだ。
教えられた地下駅で降り、地上に出る。
「わあ」
「これ、全部学校なの?」
出た場所は青空がいっぱいに見える大きな広場だった。
石畳に噴水。芝生に整備された木々。向こうの方には簡素な市場や舞台があり、たくさんの人が行き来している。
そして広場の北と東西には大きな建物。南には正門と思わしき門がある。
アリエルは学校案内の簡易図を確認する。
「北の一番大きいのが魔法学園の中心。本課程や研究室群。東が中等部と初等部。西が官庁だって」
「じゃあ東だね」
「北も行ってみたいね」
中等部の受付で、手続きをお願いする。
「君がミスティアのアリエル・ハロウ君!」
「? はい」
「い、いえ。ではあちらで申請された魔法能力の確認をしますね。あ、大きい荷物は預かります」
「ありがとうございます」
アリエル達が荷物を置く間、奥の職員が魔法道具らしきものに何やら話しかけていた。
「来たよ! 皆集まって!」
広い場所に出て、まずはアッシュの魔力生成の確認をした。
なんだか段々周りに人が多くなっていく。
次はアリエルの番だ。
指定された魔法を次々に放っていく。
「雷魔法。……クリア」
「治癒魔法。……クリア」
「嘘だろ……。本当に『初級魔法教本』の二十七種使えるなんて」
「あれって系統でいうといくつ? 複合要素もあるよね」
「知らねえよ。それで論文書けるよ」
魔法使い達が難しい顔で額を突き合わせている。
「あの、僕何か変ですか」
おずおずと訊く。
「貴方達。子供を不安にさせないの」
ふいに女性の声が響いた。
四十歳くらいだろうか。上品な印象の女性が立っていた。
シンプルな紺のドレスが、いかにも魔女という風体。
魔力を視ると感知魔法が得意そうだ。
「はじめまして。学長のダリアです」
「学長さんっ。はじめまして」
「騒がしくてごめんなさい。あの教本の全ての魔法を習得した人なんていないから気になってしまったの」
「えっ。でもあれって『初級魔法』ですよね」
「あれは魔法使いが初めて発動する可能性のある魔法をできるだけ多く載せた本よ。普通はあの中の一つを発動したら、同じ系統の魔法の習得に専念するものなの」
「……?」
「魔法の適性というのはとても貴重なの。ここに集まったのは魔法学園のマスターや研究員。その魔法適性の平均数は、二系統よ」
「二系統……」
系統というのは、例えば火の魔法でいうと小さな火の玉を出すのと、巨大な火柱を出す魔法は、違う魔法だが同じ系統だ。
「あなたは少なくとも二十の系統の適性があるわ」
「ええっ!」
「さあ、能力の確認はできたのだから、解散」
「えっ。どうしてこんなことが可能なのか聞きたい……」
「この子達は今日市内に着いたのよ。また今度」
驚きに固まっているアリエルと得意げなアッシュは、事務員に促されて移動する。
集まった人達はまだアリエルに注目している。
「あのハニアスタさんの孫なんだよな」
「魔法の才能って遺伝しないのに。天才から一つおいて天才ってありえる?」
「去年もノザン先生の子がいたが……」
「神秘の国ミスティアの方に何か秘密があるんじゃない」
『秘密』という声が聞こえてドキッとした。
覚られないよう様子を窺う。
アッシュの鎖骨の呪印は、アリエルの魔法で魔力を見抜かれないように隠蔽している。
だがこんなにたくさんの魔法使いに囲まれながら試験するとは思っていなかった。
(アッシュに注目している人は……いない。よかった)
可愛いアッシュのリリアンクデビューだから、もっとちやほやしてほしくもあるけど。
魔法使い相手だ。油断できない。
「いっぱいだね。あの丸っこいのは何だろう」
ヤギより大きいふわふわが鎮座している。
「坊や達。あれは地蔵ウサギだよー」
「地蔵ウサギっ。ありがとう、お姉さん」
アリエルとアッシュは引っ越しの荷物と共に、馬車に乗っていた。
ミスティアの国境付近の関所を出て、今日で十日だ。
ミスティアでは浮遊魔法の許可を取ったので早く移動できたが、ミスティアとリリアンクの間にある小国三つでは許可が出ず馬車での移動となった。
大荷物を浮かせる魔法だけは、高さ制限を守ることを条件にどうにか許可が出た。
初めての外国。初めての景色。
「素敵な場所だねぇー……」
「風車ぐるぐる」
「水車コロコロ」
しかし何日も山と森と草原を眺めるのは、さすがに暇である。
アッシュと二人で手を握り合い、魔力生成の修行に明け暮れた。
「魔法の練習ー? 頑張ってるねっ」
休憩に入るとお姉さんが飴をくれた。
お姉さんも魔法使いだ。
魔力を視ると解析魔法が得意そうなので、ちょっと緊張する。
(アッシュの呪印、見破られないかな)
解析魔法の話を聞いてみたかったけど、関わるのは避けている。
でも飴美味しー。
それとアリエルは儀式魔法の話で出てきた『魔力の保持』について考えていた。
(魔力……魔素の塊の【魔石】でもいいのかな)
高級な魔法道具には魔石が付いていることがある。
濃い魔素が近くにあることで、魔力を作りやすくなるのだ。
(でも魔石って人工的に作れないって本に書いてあった。それにそれだと魔法を発動する時は、魔素から魔力を一気に生成することになる。結局その場にいる魔法使いや魔力持ちの能力に縛られるから、超越ってほどの力は出せそうにない気がする)
【魔石】は主に鉱山や海底で採れる。
安定状態の魔素が固まった【魔石】ではなく、活性状態の魔力が固まった【魔石のようなもの】がどこかに存在しないのだろうか。
そして儀式魔法はどうやって人工的に魔力を溜めているのだろうか。
「むー……」
アリエルだけでは情報不足だ。
専門書を読んだり、専門家に訊いてみたい。
「どうしたの」
「早くリリアンクに着くといいなあと思って」
儀式魔法について知ることは、アッシュに掛けられた魔法を解呪するのにきっと役に立つ。
「そうだね。どんな食べ物があるのかなあ」
農園の果樹に色づく実を眺めながら、アッシュは思いを馳せていた。
リリアンクの国境の町で馬車から降りた。
「リリアンクでは浮遊魔法の許可出るはずだよー。君、多分相当速いでしょ。じゃあ、私は魔法車に乗るから。バイバイ」
「さようなら」
お姉さんは大きな荷物を軽々と背負った。
「怪力の魔法だ」
近くにいたアッシュがその魔力を見分けた。
「さすがリリアンク。早速魔法使いに会っちゃったね」
リリアンク国に入って一日半。
「わあ。これからここで暮らすんだ」
オレンジ色の明るい屋根が並ぶ広大な街。
中でも目を引くのは、紫紺の屋根の建造物群。中央に向かって天高く伸びる姿は、おとぎ話の城のよう。
「あれが魔法学園」
アリエルとアッシュの新たな学び舎だ。
リリアンク国の首都は、街の名前も『リリアンク』または『リリアンク市』という。
遥か昔、この地で都市国家として興ったリリアンク国は、その高い魔法技術で周辺の町村の守護者となり、やがて大国となった。
一風変わった政治体制で、国の行政機関が学園の敷地内にある。
さらに学園の最高位研究者【マスター】になると、自動的に国の最高意思決定機関である議会の議員になる。
他に地区から選挙で選ばれた議員もいる。
だがおおむね魔法使いの合議で国を治めているといえるだろう。
「リリアンク市へようこそ」
北の街道から門をくぐってキョロキョロしていると、役人が近づいてきて朗らかに挨拶してくれた。
門といっても、そもそも街を守る城壁がない。
どこから街に入ってもいいそうで、アリエル達のように右も左も分からない者にだけ案内しているそうだ。
市内での魔法制限や、魔法学園の受付への道順を教えてくれた。
「中学から留学だって? すごいなあ。北側はあまり見所がないから、まずは魔法学園で手続きするといい。それから南でしばらくの宿を取るといい」
見所がないと言われたが、重厚なミスティアとも、通ってきた牧歌的な三国とも違う。
活気がある豊かな街だ。
「学園行き魔法シャトル、発車します」
魔法車というものに初めて乗りこんだ二人。
この魔法車はレールを利用しているので魔法レールというそうだ。
「レールって? あっ」
「道が!」
車の進行方向の大通り。
結界がせり上がってきて歩行者の進入を防ぐ。
その道を一気に魔法車で通り抜けた。
魔法車は地下を通り、学園の南――正門側へアリエル達を運んだ。
教えられた地下駅で降り、地上に出る。
「わあ」
「これ、全部学校なの?」
出た場所は青空がいっぱいに見える大きな広場だった。
石畳に噴水。芝生に整備された木々。向こうの方には簡素な市場や舞台があり、たくさんの人が行き来している。
そして広場の北と東西には大きな建物。南には正門と思わしき門がある。
アリエルは学校案内の簡易図を確認する。
「北の一番大きいのが魔法学園の中心。本課程や研究室群。東が中等部と初等部。西が官庁だって」
「じゃあ東だね」
「北も行ってみたいね」
中等部の受付で、手続きをお願いする。
「君がミスティアのアリエル・ハロウ君!」
「? はい」
「い、いえ。ではあちらで申請された魔法能力の確認をしますね。あ、大きい荷物は預かります」
「ありがとうございます」
アリエル達が荷物を置く間、奥の職員が魔法道具らしきものに何やら話しかけていた。
「来たよ! 皆集まって!」
広い場所に出て、まずはアッシュの魔力生成の確認をした。
なんだか段々周りに人が多くなっていく。
次はアリエルの番だ。
指定された魔法を次々に放っていく。
「雷魔法。……クリア」
「治癒魔法。……クリア」
「嘘だろ……。本当に『初級魔法教本』の二十七種使えるなんて」
「あれって系統でいうといくつ? 複合要素もあるよね」
「知らねえよ。それで論文書けるよ」
魔法使い達が難しい顔で額を突き合わせている。
「あの、僕何か変ですか」
おずおずと訊く。
「貴方達。子供を不安にさせないの」
ふいに女性の声が響いた。
四十歳くらいだろうか。上品な印象の女性が立っていた。
シンプルな紺のドレスが、いかにも魔女という風体。
魔力を視ると感知魔法が得意そうだ。
「はじめまして。学長のダリアです」
「学長さんっ。はじめまして」
「騒がしくてごめんなさい。あの教本の全ての魔法を習得した人なんていないから気になってしまったの」
「えっ。でもあれって『初級魔法』ですよね」
「あれは魔法使いが初めて発動する可能性のある魔法をできるだけ多く載せた本よ。普通はあの中の一つを発動したら、同じ系統の魔法の習得に専念するものなの」
「……?」
「魔法の適性というのはとても貴重なの。ここに集まったのは魔法学園のマスターや研究員。その魔法適性の平均数は、二系統よ」
「二系統……」
系統というのは、例えば火の魔法でいうと小さな火の玉を出すのと、巨大な火柱を出す魔法は、違う魔法だが同じ系統だ。
「あなたは少なくとも二十の系統の適性があるわ」
「ええっ!」
「さあ、能力の確認はできたのだから、解散」
「えっ。どうしてこんなことが可能なのか聞きたい……」
「この子達は今日市内に着いたのよ。また今度」
驚きに固まっているアリエルと得意げなアッシュは、事務員に促されて移動する。
集まった人達はまだアリエルに注目している。
「あのハニアスタさんの孫なんだよな」
「魔法の才能って遺伝しないのに。天才から一つおいて天才ってありえる?」
「去年もノザン先生の子がいたが……」
「神秘の国ミスティアの方に何か秘密があるんじゃない」
『秘密』という声が聞こえてドキッとした。
覚られないよう様子を窺う。
アッシュの鎖骨の呪印は、アリエルの魔法で魔力を見抜かれないように隠蔽している。
だがこんなにたくさんの魔法使いに囲まれながら試験するとは思っていなかった。
(アッシュに注目している人は……いない。よかった)
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魔法使い相手だ。油断できない。
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